JPH04123250U - ガス吹込みローター - Google Patents

ガス吹込みローター

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Publication number
JPH04123250U
JPH04123250U JP3803391U JP3803391U JPH04123250U JP H04123250 U JPH04123250 U JP H04123250U JP 3803391 U JP3803391 U JP 3803391U JP 3803391 U JP3803391 U JP 3803391U JP H04123250 U JPH04123250 U JP H04123250U
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JP
Japan
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molten metal
gas blowing
shaft
protrusion
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP3803391U
Other languages
English (en)
Inventor
敏則 矢城
逸生 是永
一二 古荘
Original Assignee
日立金属株式会社
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Filing date
Publication date
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Priority to JP3803391U priority Critical patent/JPH04123250U/ja
Publication of JPH04123250U publication Critical patent/JPH04123250U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミニウム等の溶湯内の不純物の除去効率を
向上することができるガス吹込みローターを提供する。 【構成】円筒状に形成したシャフト2の下端に円盤状の
ディスク3を取付け、該ディスク3の周縁部に半径方向
に突出する複数の突出部3aを等角度間隔に設け、該突
出部3aの下面に半径方向に伸びる溝3dを前記シャフ
トの内部と連通するように形成したガス吹込みローター
1において、前記突出部3aの回転方向Rに関する前面
3bを、斜め上方を向くように傾斜して形成したことを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、アルミニウム等の溶湯を撹拌しつつ不活性ガスを吹込むガス吹込 みローターに関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウムやアルミニウム合金などの溶湯では、該溶湯内の水素ガスなどの 不純物を浮遊させて除去するために、溶湯を撹拌しつつ窒素やアルゴンなどの不 活性ガスを吹込むガス吹込みローターが一般に用いられている。このガス吹込み ローターとしては、例えば特公昭61−40737号公報に開示されたものがあ り、これは図4に示すように、円筒状に形成したシャフト2の下端に円盤状のデ ィスク3を取付け、該ディスク3の周縁部に半径方向に突出する複数の突出部3 aを等角度間隔に設け、該突出部3aの回転方向Rに関する前面3bと後面3c とを共に鉛直に形成し、突出部3aの下面に半径方向に伸びる溝3dをシャフト 2の内部と連通するように形成したガス吹込みローター1である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のガス吹込みローター1を回転すると、溶湯4は突出部3aの回転方 向前面3bの法線方向に押し出され、新たな溶湯4が回転方向後面3cの法線方 向より吸引されるが、前後面3b,3cが共に鉛直に形成されているために、溶 湯4は突出部3aによって水平面内において遠心力のみを受けて渦を描くように 外方に流出し、流出した溶湯4を補給するためにディスク3の上下面より均等に 溶湯4が流入する。このためシャフト2の周囲の流れFは下降流となり、溶湯4 表面ではシャフト2の周囲に渦を生じ、不活性ガスの供給を受けて浮上しようと する不純物の浮上が阻害され、あるいは既に浮上した不純物や溶湯4表面上の空 気を巻き込んで溶湯4内に混入させ、こうして溶湯4の純化を阻害するおそれが あった。特に、脱ガス効率を高めようとして高速で回転したとき、この逆効果現 象が顕著に起る。したがって本考案は、溶湯内の不純物の除去効率を向上するこ とができるガス吹込みローターを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、突出部の回転方向前面を、斜め上方を向くように傾斜して形成する ことによって、上記目的を達成したものである。その際更に、回転方向後面を斜 め下方を向くように傾斜して形成することもできる。
【0005】
【作用】
溶湯は突出部の回転方向前面の法線方向に押し出されるが、該前面が斜め上方 を向くように傾斜して形成されているために、溶湯は該前面によって遠心力を受 けると同時に揚力をも受け、したがって押し出された溶湯を補給しようとする溶 湯は専らディスクの下面より供給される。このためシャフトの周囲の流れは上昇 流となり、溶湯表面に渦は生ぜず、不活性ガスの供給を受けて浮上しようとする 不純物の浮上を妨げることがなく、また既に浮上した不純物や溶湯表面上の空気 を巻き込むことがない。
【0006】 突出部の回転方向前面を斜め上方を向くように傾斜して形成するほか、回転方 向後面を斜め下方を向くように傾斜して形成したときには、前面の押圧力によっ て溶湯に揚力が働くと同時に、後面の吸引力によっても更に揚力が働くから、溶 湯表面での渦の発生が一層防止される。
【0007】
【実施例】
本考案を図面によって説明する。図1は本考案の一実施例の正面図であり、こ のガス吹込みローター1は、共にサイアロンによって形成したシャフト2とディ スク3とからなる。シャフト2は円筒状に形成され、その上部にはモーターとガ ス供給装置(共に図示せず)とが取付けられ、下部にはおねじが刻設されており 、このおねじにディスク3の中央部に刻設しためねじが螺着している。ディスク 3は、下面を平面状に形成し上面は截頭円錐状に形成して、大径側に向って肉厚 を減じるようにしており、こうしてシャフト2との取付け部位に必要な強度を確 保すると共に、可能な限り薄肉に形成して熱応力による破損を受けないように構 成されている。
【0008】 ディスク3の周縁部には図3に示すように半径方向に突出する8個の突出部3 aが等角度間隔に、すなわち45°間隔に設けられており、各突出部3aの回転 方向Rに関する前面3bは、斜め上方を向くように傾斜して形成されており、後 面3cは、斜め下方を向くように傾斜して形成されており、両傾斜角αとも、α =30°に形成されている。各突出部3aの下面には半径方向に伸びる溝3dが 前記めねじに至るまで形成されており、シャフト2の下端は図2に示すように、 この溝3dの上面部分で終っている。したがってシャフト2内に供給されるガス は、専らこの溝3d内を通過して突出部3aの先端より溶湯4内に噴出される。
【0009】 本実施例は以上のように構成されており、ガス吹込みローター1を回転すると 、溶湯4は突出部3aの回転方向Rに関する前面3bの法線方向に押し出される が、前面3bが斜め上方を向くように傾斜して形成されているために、溶湯4は 前面3bによって遠心力を受けると同時に揚力をも受け、したがって押し出され た溶湯を補給しようとする溶湯は専らディスク3の下面より供給される。このた めシャフト2の周囲の流れFは上昇流となり、溶湯4表面に渦は生ぜず、不活性 ガスの供給を受けて浮上しようとする不純物の浮上を妨げることはなく、また既 に浮上した不純物や溶湯表面上の空気を巻き込むことがない。したがって溶湯4 内の不純物の除去効率を向上することができる。
【0010】 また本実施例では突出部3aの回転方向後面3cも斜め下方を向くように傾斜 して形成されており、後面3cの吸引力によっても更に溶湯4に揚力が働くから 、溶湯4表面での渦の発生が一層防止される。なお前面3bを垂直に形成し、後 面3cのみを傾斜して形成することも可能であり、そのときにも溶湯4に揚力が 生じる。しかし前面3bが溶湯4に与える力は機械的な押圧力であるのに対し、 後面3cが溶湯4に与える力は溶湯の圧力差による吸引力であって、一般には前 者の方がはるかに大きい。したがって少なくとも突出部3aの回転方向Rに関す る前面3bについては傾斜させる必要がある。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、シャフトの周囲の流れは上昇流となって溶湯表面に渦は生ぜ ず、不活性ガスの供給を受けて浮上しようとする不純物の浮上を妨げることがな く、また既に浮上した不純物や溶湯表面上の空気を巻き込むことがない。したが って本考案により、溶湯内の不純物の除去効率を向上することができるガス吹込 みローターが提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面図
【図2】該実施例の縦断面図
【図3】該実施例の底面図
【図4】従来例の正面図
【符号の説明】
1…ガス吹込みローター 2…シャフト
3…ディスク 3a…突出部 3b…回転方後前面
3c…回転方向後面 3d…溝 4…溶湯 R…回転方向
F…流れ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状に形成したシャフトの下端に円盤状
    のディスクを取付け、該ディスクの周縁部に半径方向に
    突出する複数の突出部を等角度間隔に設け、該突出部の
    下面に半径方向に伸びる溝を前記シャフトの内部と連通
    するように形成したガス吹込みローターにおいて、前記
    突出部の回転方向前面を、斜め上方を向くように傾斜し
    て形成したことを特徴とするガス吹込みローター。
  2. 【請求項2】前記突出部の回転方向後面を、斜め下方を
    向くように傾斜して形成した請求項1記載のガス吹込み
    ローター。
  3. 【請求項3】前記ディスクの肉厚を、大径側に向って減
    じるように形成した請求項1又は2記載のガス吹込みロ
    ーター。
  4. 【請求項4】前記シャフトとディスクとを、セラミック
    材料によって形成した請求項1、2又は3記載のガス吹
    込みローター。
JP3803391U 1991-04-25 1991-04-25 ガス吹込みローター Pending JPH04123250U (ja)

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JP3803391U JPH04123250U (ja) 1991-04-25 1991-04-25 ガス吹込みローター

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JPH04123250U true JPH04123250U (ja) 1992-11-06

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ID=31919642

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JP3803391U Pending JPH04123250U (ja) 1991-04-25 1991-04-25 ガス吹込みローター

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015089957A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 三井金属鉱業株式会社 脱ガス装置、脱ガス処理方法、金属溶湯用攪拌体およびその製造方法
JPWO2021205623A1 (ja) * 2020-04-09 2021-10-14

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