JPH04122602U - 脱酸素装置のための溶存酸素一定化システム - Google Patents

脱酸素装置のための溶存酸素一定化システム

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JPH04122602U
JPH04122602U JP3353291U JP3353291U JPH04122602U JP H04122602 U JPH04122602 U JP H04122602U JP 3353291 U JP3353291 U JP 3353291U JP 3353291 U JP3353291 U JP 3353291U JP H04122602 U JPH04122602 U JP H04122602U
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幸範 飛坂
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三浦工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱酸素装置において、処理する脱気水中の溶
存酸素濃度を一定化するシステムを提供する。 【構成】 給水ライン(3) 中の原水の溶存酸素を取り除
く脱酸素モジュール(6)と、このモジュール(6) に接続
した水封式真空ポンプ(8) を備えて成る脱酸素装置にお
いて、水封式真空ポンプ(8) と冷却装置(18)を備えた循
環水タンク(10)とを封水供給ライン(11)及び排出ライン
(13)を介して接続し、かつ前記供給ライン(3) に挿入し
た温度センサ(4) と前記封水供給ライン(11)に挿入した
温度センサ(14)の各信号を弁別して冷却装置(18)を制御
するように働くコントロールボックス(20)を設ける。コ
ントロールボックス(20)よりの信号により冷却装置(18)
は、予め定めておいた数値に封水を冷却してポンプ性能
を安定させ、脱気水中の溶存酸素濃度を一定にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、冷却機器類のほか、ビル、マンション等への給水ライン中に適用 される脱酸素装置のための溶存酸素一定化システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、ボイラ、温水器あるいは冷却器等の冷熱機器類への給水ライン 中には、これら機器類の内部腐食防止を目的とした脱酸素装置が組み込まれてい る。又、近年ではビル、マンション等の建造物における給配水管の赤水防止対策 としても脱酸素装置が用いられるようになってきている。
【0003】 前記脱酸素装置は、使用機器等への給水ライン中に脱酸素モジュールを接続し ておき、この脱酸素モジュール内に原水(水道水、井戸水、その他工業用水)を 通水し、この通水過程において前記脱酸素モジュール内を真空引きして、前記原 水中の溶存気体を脱気除去する構成のものである。
【0004】 この種の脱酸素装置においては、真空引き処理のための手段として、構造が簡 単で安価な水封式真空ポンプが多用される傾向にあるが、この水封式真空ポンプ は、例えば、略円形をしたポンプ室をもつケーシング内に適量の封水を入れ、前 記ケーシングの中心と若干偏心したインペラの回転により、遠心力作用で、前記 封水を前記ケーシングの内壁に沿わせて周回させることにより、ケーシング中央 部に略円形の空間を生ぜしめ、インペラの回転に伴う空間の変位によって吸込と 吐出の作用を生じさせるようになっている。
【0005】 より詳細に説明すれば、従来の脱酸素装置は、第2図に示すように、原水供給 部(31)と処理水給配部(32)との間の給水ライン(33)中に接続した脱酸素モジュー ル(34)及びフロースイッチ(35)と、給水ライン(33)と封水式真空ポンプ(36)との 間の封水共有ライン(37)中に設けた封水用電磁弁(38)と、脱酸素モジュール(34) と水封式真空ポンプ(36)との間の脱気真空ライン(39)中に設けた停止時真空保持 用の電磁弁(40)とを備えている。このような構成によると、前記原水供給部(31) より給水ライン(33)に水が供給されることによって、フロースイッチ(35)が作動 して前記水封式真空ポンプ(36)を駆動すると共に、前記2つの電磁弁(38)、(40) を開いて真空脱気する。そして、給水が止まると水封式真空ポンプ(36)が停止し 、前記2つの電磁弁(38)、(40)が閉じるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の脱酸素装置では、次のような問題点がある。 脱酸素装置に供給される原水は、夏季と冬季ではその水温に大巾な変化がある ため溶存酸素値も変化する。即ち、水温の高い夏季では溶存酸素値は低く、水温 の低い冬季には溶存酸素値は高くなるので脱酸素装置で処理した脱気水もその溶 存酸素値にバラツキがでる。(図2参照)
【0007】 そこで、この考案は、原水の水温に高低がある場合でも脱気水の溶存酸素値を 一定化するシステムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、この考案は、原水供給部と処理水給配部との間の給水ライン中に、原水 中の溶存気体を取り除く脱酸素モジュールと、このモジュールに接続した水封式 真空ポンプを備えて成る脱酸素装置において、前記水封式真空ポンプと、冷却装 置を備えた循環水タンクとを封水供給ライン及び排出ラインを介して接続し、か つ前記給水ラインに挿入した温度センサと、前記封水供給ラインに挿入した温度 センサの各信号を弁別して冷却装置で制御するように働くコントロールボックス を設けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
この考案の溶存酸素一定化システムは、原水の水温を給水ラインに挿入した温 度センサが検知し、循環水タンクに備えた冷却装置に信号線及びコントロールボ ックスを介して通報する。一方、循環水タンクより水封式真空ポンプへ封水を供 給する封水供給ラインに挿入した温度センサが封水の温度を検知し、信号線及び コントロールボックスを介して冷却装置に通報する。通報された冷却装置は、予 め設定してある原水温度と封水温度の関係数値により循環水タンク内の封水を所 定の温度まで冷却する。これによって、水封式真空ポンプ内の水蒸気の分圧を低 下させて、より低い圧力まで真空引きするので、処理水の溶存酸素濃度を所定の 濃度に一定化することができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、この考案の脱酸素装置の各機器の配置を示す説明図である。この脱酸 素装置においては、原水供給部(1) と処理水給配部(2) との間の給水ライン(3) 中に、温度センサ(4) 、減圧弁(5) 、脱酸素モジュール(6) 、フロースイッチ(7 ) を接続してある。前記温度センサ(4) は、原水の水温を検知して電気信号を出 力するようになっている。前記減圧弁(5) は、前記脱酸素モジュール(6) に一定 以上の供給水圧が加わらないようにするもので、脱酸素モジュール(6) の破損防 止を図っている。
【0011】 前記脱酸素モジュール(6) は、例えば、多数の中空糸膜を備え、この中空糸膜 の内側に原水を通し、その外側を真空に引いて、中空糸膜内を水が通過する過程 において原水中の溶存酸素を除去する中空糸膜脱酸素モジュールである。前記フ ロースイッチ(7) は、前記給水ライン(3) 中において、脱酸素モジュール(6) の 出口側に接続されていて、給水ライン(3) から脱酸素モジュール(6) 内に供給さ れる流水を検知して電気信号を出力するようになっている。
【0012】 この考案では、前記脱酸素モジュール(6) を真空脱気する手段として水封式真 空ポンプ(8) を用いるが、この水封式真空ポンプ(8) は、前記給水ライン(3) か ら、分岐したタンク供給ライン(9) を通って循環水タンク(10)に流入した原水に 対して、封水供給ライン(11)を介して流路接続され、前記脱酸素モジュール(6) に対しては、真空脱気ライン(12)を介して流路接続した状態にある。循環水タン ク(10)は、さらに前記真空ポンプ(8) に排出ライン(13)を介して通じている。前 記フロースイッチ(7) は、前記水封式真空ポンプ(8) に対して電気的に接続して あり、このフロースイッチ(7) の出力信号に応答して作動する。
【0013】 前記封水供給ライン(11)には、温度センサ(14)及び定流量弁(15)と第1の電磁 弁(16)とが設けてある。又、前記真空脱気ライン(12)には、第2の電磁弁(17)が 設けてあって、前記第1の電磁弁(16)と共に前記フロースイッチ(7) に対して、 電気的に接続してありフロースイッチ(7) が流水を検知した際、その検知信号に 応答して開弁する。前記温度センサ(14)は、封水の水温を検知して電気信号を出 力するようになっている。
【0014】 この考案に係る溶存酸素一定化システムは、前記循環水タンク(10)に併設した 冷却装置(18)と、この冷却装置(18)に信号線(19)を介して接続したコントロール ボックス(20)及び前記温度センサ(4) 並びに(14)により構成してある。
【0015】 (21)は、給水ライン(3) から分岐したタンク供給ライン(9) に設けた第3の電 磁弁である。尚、上記脱酸素装置の駆動時には、前記第3の電磁弁(21)を開き原 水を循環水タンク(10)の所定の水位まで貯水した後、電磁弁(21)を閉じている。
【0016】 次に、この脱酸素装置のための溶存酸素一定化システムの作用を説明する。 原水供給部(1) より給水ライン(3) を通過し、減圧弁(5) 及び脱酸素モジュー ル(6) を通過した原水がフロースイッチ(7) に通水されると、流水検知信号が発 せられ、その出力信号に応答して、前記第1〜第2の電磁弁(16)、(17)を開くと ともに、水封式真空ポンプ(8) が作動する。前記脱酸素モジュール(6) は、真空 脱気ライン(12)を通して原水中の溶存気体を真空脱気する。そして、給水が止ま ると、水封式真空ポンプ(8) は停止し、電磁弁(16)、(17)が閉じるようになる。 前記水封式真空ポンプ(8) が作動中は、電磁弁(16)が開き循環水タンク(10)より 封水供給ライン(11)、定流量弁(15)を通して封水がポンプ内に流入する。又、前 記真空脱気ライン(12)を通して真空脱気した溶存気体は、前記封水と混合して排 出ライン(13)を介して循環水タンク(10)に還流する。
【0017】 原水の水温を給水ライン(3) に挿入した温度センサ(4) が検知し、信号線(19) を介してコントロールボックス(20)冷却装置(18)へ通報する。一方、循環水タン ク(10)より封水供給ライン(11)に流通する封水の水温を、前記温度センサ(14)が 検知し信号線(19)を介してコントロールボックス(20)に通報する。通報されたコ ントロールボックス(20)は、予め設定してある原水温度と封水温度の関係数値( 図2参照)により、循環水タンク(10)内の封水を所定の温度まで冷却するように 冷却装置(18)を制御する。これによって、水封式真空ポンプ(8) 内の水蒸気の分 圧を低下させて、より低い圧力まで真空引きするので、処理水の溶存酸素濃度を 所定の濃度に一定化することができる。
【0018】
【考案の効果】
この考案は、以上のように構成したので次のような効果がある。 即ち、従来の脱酸素装置の給水ラインより分岐したタンク供給ラインを介して 、コントロールボックス及び冷却装置を備えた循環水タンクを設けたので、封水 を放出することもなく大巾な節水が可能となる。又、原水と封水の水温を検知し て、予め定めてある数値に封水の温度を冷却するので、水封式真空ポンプの性能 低下はなく、所定の溶存酸素濃度の脱気水を得ることができる。
【0019】 さらに、水封式真空ポンプの吐出力を利用して封水を循環させるので、循環ポ ンプ等の別の駆動源を必要とせず、最小の費用で封水の節水と適性温度を維持す ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を適用した脱酸素装置の各機器の配置
を示す説明図である。
【図2】原水温度と封水温度と溶存酸素濃度の関係を実
験値により求めたグラフである。
【図3】従来の脱酸素装置の各機器の配置を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 原水供給部 2 処理水給配部 3 給水ライン 4 温度センサ 6 脱酸素モジュール 8 水封式真空ポンプ 10 循環水タンク 11 封水供給ライン 14 温度センサ 18 冷却装置 19 信号線 20 コントロールボックス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水供給部(1) と処理水給配部(2) との
    間の給水ライン(3)中に、原水中の溶存気体を取り除く
    脱酸素モジュール(6) と、このモジュールに接続した水
    封式真空ポンプ(8) を備えて成る脱酸素装置において、
    前記水封式真空ポンプ(8) と、冷却装置(18)を備えた循
    環水タンク(10)とを封水供給ライン(11)及び排出ライン
    (13)を介して接続し、かつ前記給水ライン(3)に挿入し
    た温度センサ(4) と、前記封水供給ライン(11)に挿入し
    た温度センサ(14)の各信号を弁別して冷却装置(18)を制
    御するように働くコントロールボックス(20)を設けたこ
    とを特徴とする脱酸素装置のための溶存酸素一定化シス
    テム。
JP3353291U 1991-04-11 1991-04-11 脱酸素装置のための溶存酸素一定化システム Expired - Lifetime JP2543910Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038998A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 固体レーザ発振器および固体レーザ加工装置

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WO2005038998A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 固体レーザ発振器および固体レーザ加工装置

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JP2543910Y2 (ja) 1997-08-13

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