JPH0412237A - 応力センサ - Google Patents

応力センサ

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Publication number
JPH0412237A
JPH0412237A JP11306090A JP11306090A JPH0412237A JP H0412237 A JPH0412237 A JP H0412237A JP 11306090 A JP11306090 A JP 11306090A JP 11306090 A JP11306090 A JP 11306090A JP H0412237 A JPH0412237 A JP H0412237A
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JP
Japan
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output voltage
magnetic flux
magnet
coils
displacement
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Pending
Application number
JP11306090A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kikuta
菊田 光宏
Tatsuya Terayama
寺山 達也
Yuji Takahashi
祐次 高橋
Yoshinori Takahashi
高橋 義徳
Fujio Momiyama
冨士男 籾山
Koji Harada
浩二 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばステリングホイール操舵時における操
舵量等の微小変位に基づき操舵力等の応力を検出する応
力センサに関するものである。
[従来の技術] 従来、例えば車両のパワーステアリング装置においては
、ステアリングホイールの操舵力や操舵量を検出するた
めに、同ステアイングホイールに操舵力センサを配置す
ることが提案されている(特開昭62−105770号
公報)。このステアリングホイールは、ボスから突設さ
れた本体部材としての一対のスポークに連結された内部
リングと、ボス側に基端が固定されたベンディングビー
ムと、回転方向においてスポークに相対移動可能に支持
され、かつ前記ベンディングビームの先端が固定された
スポークカバーと、該スポークカバーに連結されて前記
内部リングに対してリング部回転方向への相対移動可能
に支持された移動体としての外部リングと、前記ベンデ
ィングビームに取付けられたストレーンゲージとから構
成されている。
このステアリングホイールでは、操舵の際、外部リング
が内部リングに対して相対的に移動されるにともなって
スポークカバーがスポークに対して相対的に移動され、
ベンディングビームがスポークカバーの相対移動方向へ
弾性的に曲げられて歪み、ストレーンゲージがベンディ
ングビームの曲げ歪みを検出し、操舵力及びその方向を
感知するようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 前記従来構成では、操舵力の検出がベンディングビーム
の曲げ歪みを検出することにより行われ、この検出には
ベンディングビームに貼付されたストレーンゲージが使
用されている。ところが、ベンディングビームの歪量は
その長手方向の位置により異なるので、貼付位置による
誤差を防止するためには、ストレーンゲージを所定位置
に正確に貼付する必要がある。しかし、ストレーンゲー
ジは薄いテープ状であるので、貼付作業の自動化が難し
く貼付作業が手作業となる。しかも熟練を要するので量
産に適さない。
また、ベンディングビームの曲げ歪みに対応してストレ
ーンゲージ自身に応力が直接加わるため、繰り返し応力
によるストレーンゲージの劣化により耐久性が悪くなる
とともに、湿気等によってストレーンゲージがベンディ
ングビームから剥離し易くなり、信頼性が低くなるとい
う問題がある。
本発明は前述したような事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は耐久性に優れ、本体部材や移動体に対す
る組付は作業性の向上を図ることができる応力センサを
提供することにある。
[課題を解決するための手段] そこで、前記目的を達成するために本発明は、本体部材
に設けられて磁束の変化を検出する一対の検出器と、前
記各検出器の電気的特性の変化を電圧変化に変換する第
1及び第2の変換回路と、前記第1及び第2の変換回路
の出力電圧をそれぞれ入力して各出力電圧の差を増幅し
出力する比較増幅回路と、前記両検出器に対して相対移
動可能な移動体に設けられ、各検出器の磁束を該検出器
との位置関係の変化に対応して変化させる磁束変化部材
とを備えた応力センサであって、前記磁束変化部材が相
対移動したときの変位量と、その変位量に対応する第1
及び第2の変換回路の各出力電圧との関係を示す特性が
互いにほぼ逆位相となるように、前記両検出器を移動体
の移動方向と同一方向に並設するとともに、両検出器の
中央部と対応する部位に磁束変化部材を配置している。
[作用] 応力センサの使用時においては、本体部材に一対の検出
器が設けられており、移動体が本体部材に対し相対移動
するので、磁束変化部材が同移動体とともに移動し、こ
の磁束変化部材の作用により両検出器の磁束がそれぞれ
変化する。これにより両検出器の電気的特性が磁束変化
部材の移動量に対応して変化し、その変化が第1及び第
2の変換回路で電圧変化に変換される。そして、第1及
び第2の変換回路の出力電圧が比較増幅回路に入力され
、各出力電圧の差が増幅して出力される。
本発明では磁束変化部材が移動したときの変位量と、そ
の変位量に対応する第1及び第2の変換回路の出力電圧
との関係を示す特性曲線が互いに逆位相となるように、
前記両検出器が磁束変化部材の移動方向と同一方向に並
設されるとともに、両検出器の中央部と対応する部位に
磁束変化部材が配置されている。このため、ガタ等によ
り磁束変化部材が本来の移動方向以外の方向へ移動し、
同移動に基づいて両検出器の磁束が変化し、これに対応
して第1及び第2の変換回路の出力が変化しても、同変
化が比較増幅回路で打ち消される。
従って、前記のようなガタがあっても、比較増幅回路の
出力電圧は磁束変化部材の本来の移動方向への移動量の
みに対応した値となる。
また、検出器と磁束変化部材とは常に非接触状態に保持
されるので、両者に応力が直接作用することはなく、耐
久性は従来のものよりも向上する。
[実施例] 以下、本発明を車両のステアリングホイールの操舵力を
検出するために用いられる応力センサに具体化した一実
施例を第1〜21図に従って説明する。
第3,4図に示すようにステアリングホイール1は、ス
テアリングシャフトSに取付けられるボス2と、該ボス
2から放射状に突設された本体部材としての一対のスポ
ーク3とを備え、これらのスポーク3の先端には円環状
内部リング5が連結されている。内部リング5の周囲に
は、上部材6aと下部材6bとからなる移動体としての
外部リング6が、同内部リング5から離間した状態で配
設されており、これらの内外両リング5,6によってリ
ング部4が構成されている。上部材6aには上部ホルダ
7が、また下部材6bには下部ホルダ8がそれぞれねじ
9で固定されている。これらの上下両ホルダ7.8は、
リング部4近傍におけるスポーク3の周囲を覆った状態
で、ねじ14により互いに連結されている。
第2図に示すように、下部ホルダ8は一対の挟持部8a
を備えており、両挟持部8a間で可撓性を有する金属製
ベンディングビーム22の先端が挟持されている。この
ベンディングビーム22の基端部はねじ16でスポーク
3に締付固定されている。そのため、下部ホルダ8が移
動するとベンディングビーム22の先端部が挟持部8a
によって押圧され、同ベンディングビーム22は自身の
基端部を中心として下部ホルダ8の動きに追従して撓む
。前記上部ホルダ7は下部ホルダ8側へ折り曲げ形成さ
れた一対の折曲部7aを備えており、各折曲部7aの内
面とスポーク3との間には1 mmの間隙、が生じてい
る。
そして、外部リング6を回動操作して内部リング5に対
して相対移動させると、そのときの相対移動量が操舵力
と比例し、この操舵力がベンディングビーム22、スポ
ーク3を介してステアリングシャフトSに伝達される。
ベンディングビーム22先端部は外部リング6に5 k
gの操舵力が加わったときに1 mm撓み、上部ホルダ
7の折曲部7a内面がスポーク3側面に当接するように
なっている。
前記上下各ホルダ7.8にはスポーク3の幅方向に延び
る支持壁11.12が形成されており、同支持壁11.
12に取付けられた支軸13には、ローラ15がスポー
ク3の上下両面に当接した状態で回転自在に支持されて
いる。また、スポーク3の上面には支軸17が立設され
、この支軸17には規制ローラ18が支持壁11に当接
した状態で回転自在に支持されている。
第2,4図に示すようにスポーク3には、外部リング6
の内部リング5に対する相対移動量を検出するための検
出装置本体24が取付けられている。この検出装置本体
24は、図示しないパワーステアリングの油圧回路に配
置された可変絞りを制御するための油圧コントローラに
電気的に接続されている。
検出装置本体24は、第1図の電気回路図に示すように
、一対の検出器としてのコイルLL、L2を含むブリッ
ジ回路27、及び前記両コイルLl。
L2に高周波を印加するための高周波発振回路28から
なる検出部35と、前記両コイルL1、L2の電気的特
性としてのインダクタンス変化をそれぞれ電圧変化に変
換する第1及び第2の変換回路としての第1及び第2の
振幅検波部29.30と、これらの第1及び第2の振幅
検波部29.30の出力電圧をそれぞれ入力して各出力
電圧の差を増幅し出力する比較増幅回路31とから構成
されている。ブリッジ回路27の構成素子である前記各
コイルLL、L2は一端が高周波発振回路28に接続さ
れ、他端がコンデンサC及び抵抗rの並列回路に接続さ
れ、該並列回路は一端が接地されている。
そして、第2図に示すように、前記両コイルLl。
L2は互いに離間した状態で、スポーク3の幅方向に延
びるように、検出装置本体24のプリント基板10の下
面に並設されている。本実施例では長さ10mmのコイ
ルLL、L2を用い、両者の間隔を6 mmに設定した
。一方、前記両コイルLL。
L2と近接した部位に位置するベンディングビーム22
の先端部には、磁束変化部材としての磁石32が固定さ
れている。この磁石32は、リング部4に操舵力が作用
していないとき、両コイルLL。
L2の中心と対応する部位に位置するようになっている
ナオ、第3,4図に示すように、スポーク3の上下両面
やボス2の上方はカバー33で覆われている。
次に、前記のように構成された本実施例の作用及び効果
を説明する。
まず、本実施例の応力センサの作動時には、検出装置本
体24のブリッジ回路27に高周波発振回路28から高
周波が印加され、その結果、両コイルL1、L2にそれ
ぞれ磁束が生じている。
この状態で、リング部4を把持して左右いずれか一方向
へ回転させる操舵力をリング部4に作用させると、操舵
力はまず外部リング6に作用す゛る。
外部リング6はベンディングビーム22の弾性力に抗し
てこれを撓ませ、操舵力に対応した量だけ内部リング5
に対して所定方向へ相対移動される。
そして、外部リング6が内部リング5に対して所定量移
動された後は、内部リング5が外部リング6と一体的に
回動されてステアリングシャフトSが所定方向へ回転さ
れる。
上部ホルダ7内面とスポーク3側面との間には1 mm
の間隙があり、同上部ホルダ7がスポーク3のいずれか
一方の側面と当接するまでは、外部リング6に加わる操
舵力がベンディングビーム22を介してスポーク3に伝
達される。そして、−室以上の操舵力が加わった場合に
は、上部ホルダ7がスポーク3のいずれか一方の側面と
当接し、操舵力がベンディングビーム22及び上下両ホ
ルダ7.8を介してスポーク3に伝達される。
ステアリングホイールlに加わる操舵力は車両の走行速
度等により異なり、一般に据え切りの際に最も大きく約
5 kgとなる。また、前記操舵力は低速走行時より高
速走行時の方が小さく、通常走行時では最大でも2〜3
 kg程度である。従って、走行中におけるステアリン
グホイール1の操作時にはその操舵力が5 kgより小
さくなり、ベンディングビーム22先端部の撓み量は1
 mmより小さく、外部リンク6が操舵力により移動さ
れても上部ホルダ7はスポーク3の側面と当接しない。
すなわち、外部リング6が移動した際の変位量が操舵力
の大きさに対応する。
一方、外部リング6が内部リング5に対して相対移動さ
れると、下部ホルダ8の挟持部8aによって挟持された
ベンディングビーム22の先端部、及びその先端部に固
定された磁石32が両コイルL1、L2に対して相対移
動し、磁石32の両コイルLL、L2に対する位置関係
が変化する。このため、前記磁石32の作用により各コ
イルLl。
L2の磁束が増減し、それらのインダクタンスが増減す
る。各コイルL1、L2のインダクタンスの値は同コイ
ルLL、L2に対する磁石32の位置関係により変化す
る。
前記両コイルL1、L2には一定の周波数及び振幅の高
周波が印加されており、同コイルLl。
L2通過後の高周波は各コイルLL、L2のインダクタ
ンスの変化にともない振幅が変化する。これらの振幅の
変化は、第1及び第2の振幅検波部29.30でそれぞ
れ検波される。この第1の振幅検波部29の出力電圧を
v1、第2の振幅検波部30の出力電圧をV2とすると
、同出力電圧■1が比較増幅回路31のオペアンプ34
の非反転入力端子に、出力電圧■2が反転入力端子にそ
れぞれ入力され、差動増幅回路により両型圧の差(VI
V2)が増幅され、出力電圧■3として出力端子から出
力される。
この出力電圧V3に基づき油圧コントローラがパワース
テアリング装置へコントロール信号を出力する。そして
、同パワーステアリング装置が操舵力に対応した最適の
力で作動される。すなわち、ステアリングホイールlの
リング部4に操舵力が加えられて外部リング6が回動さ
れると、直ちにその操舵力及び回動方向が検出され、パ
ワーステアリングでの切遅れを小さくすることができる
第6図はコイルLL、L2及び磁石32をステアリング
ホイール1の後部側から見たときの各部材の位置関係を
示す図であり、第7図は同コイルL1、、L2及び磁石
32をスポーク3の側方(ステアリングホイールの回転
方向)から見たときの各部材の位置関係を示す図である
。ここで、第6図上下方向(スポーク3の幅方向)をX
軸方向とし、両コイルLL、L2の間隙の中央と対応す
る位置を同X軸の原点(X=O)とし、同原点より上方
を十方向、下方を一方向とする。また、第6図左右方向
(スポーク3の長さ方向)をY軸方向とし、同図におけ
るコイルL1、L2の左側縁をY軸の原点(Y=0)と
する。さらに、第7図上下方向(スポーク3の厚み方向
)をZ軸方向とし、コイルLL、L2の軸心を同Z軸の
原点(Z=O)とし、同原点から上方を十方向、下方を
一方向とする。
磁石32のX軸方向の移動量(変位量)に対する出力電
圧の測定結果を第8図に示す。図中、口口は前記第1の
振幅検波部29の出力電圧V1を、△−△は前記第2の
振幅検波部30の出力電圧V2を、〇−〇は出力電圧(
V 1−V 2の計算値)を示す。この図より、出力電
圧V1及び出力電圧■2は磁石32の変位量がX=0の
位置、すなわち、両コイルL1、L2の中心位置を境と
してその前後でほぼ逆位相となっている。そして、磁石
32の変位量が−0,8〜+0.8 mmの範囲Rでは
、出力電圧(Vl−V2の計算値)と磁石32のX軸方
向の変位量とが直線関係(比例関係)にある。従って、
この範囲R内では磁石32のX軸方向の変位量を正確に
検出することができる。なお、この範囲Rは、両コイル
L1、L2に対する磁石32のY軸方向の位置を変化さ
せることで調整可能である。
第9図は磁石32をY=2、Z−0の位置に配置してX
軸方向へ変位させたときの、比較増幅回路31の出力電
圧V3(実測値)の測定結果を示すグラフである。この
出力電圧v3は、第8図における出力電圧(Vl−V2
の計算値)と同様な特性を示している。磁石32の変位
量が−1,0〜+ 0.8 mmの範囲での特性の傾き
は0.2509V10、2 mmである。そこで、Y軸
方向−\の変位、Z軸方向への変位、温度特性がこのX
軸方向への変位にどの程度影響を及ぼすかを調べるとき
の尺度として、以後2.5 V / 2 mmを使用す
ることにする。
これは、ステアリングホイールlのリング部4を操舵し
たときの変位を検出する範囲は2 mmであり、この範
囲で出力される出力電圧V3の幅が2.5Vであること
を示しており、この2.5Vをフルスケールとする。
第10図は、磁石32をX−0,2=0に配置してY軸
方向へ変位させたときの、比較増幅回路31の出力電圧
■3の測定結果を示すグラフである。この図より、磁石
32のY軸方向の変位によって出力電圧■3がどの程度
影響されるのかがわかる。すなわち、磁石32がコイル
LL、L2に近づくほどY軸方向の変位による影響が少
なく、Y=2を中心とした±0.5 mmの領域では、
出力電圧V3の変動幅Wが0.013Vである。フルス
ケール(2,5V)に対するこの変動幅Wの占める割合
を変動率とすると、この変動率は、(0,013、/2
.5) X I OO=0゜52%でし7かなく、Y軸
方向の変位のX軸方向の変位検出に及はず影響は無視で
きるほど小さいと言える、 第11図は、磁石32をX=O1Y=2に配置してZ軸
方向へ変位させたときの、比較増幅回路31の出ノj電
圧V3の測定結果を示すグラフである。この図より、磁
石32のZ軸方向の変位によって出力電圧V3がどの程
度影響されるのかがわかる。すなわち、Z−0を中心と
した±0.5 mmの領域では、出力電圧V3の変動幅
Wが0.008 Vである。フルスケール(2,5V)
に対するこの変動幅Wの占める割合である変動率は、(
0,008/2.5)X100=0.32%でしかなく
、Z軸方向の変位がX方向の変位量の検出に及ぼす影響
は無視てき゛るほど小さい。
第12図は磁石32をY=2に配置して、Z0.5に変
位させたときの比較増幅回路31の出力電圧■3の測定
結果(I) 、Z=Oに変位させたときの出力電圧V3
の測定結果(I[) 、Z=+0.5に変位させたとき
の出力電圧V3の測定結果(III)を示すグラフであ
る。この図より、磁石32がZ軸方向へ変位しても、X
軸方向の変位量の検出にほとんど影響しないことがわか
る。
なお、ステアリングホイール1の温度は車両が屋外に放
置された場合、夏の炎天下では60°C付近まで上昇し
、寒冷地の冬季には氷点下20℃付近まで下降するので
、コイルLL、L2の周囲温度の変化も大きい。一方、
一般にコイルのインダクタンスは温度依存性がある。従
って、コイルのインダクタンスの温度依存性が大きな場
合には、単にコイルのインダクタンス変化を電圧変化に
変換して磁石の変位量を検出すると誤差が大きくなる。
しかし、この実施例の検出装置では、一対のコイルLL
、L2がブリッジ回路27の構成素子として使用されて
いるので、温度変化により両コイルL1、L2のインダ
クタンスが変動しても、これらのインダクタンスの差に
基づいて比較増幅回路31での増幅が行われるため、コ
イルLl。
L2の温度依存性はX軸方向の変位量の検出結果にほと
んど影響を及ぼさない。
さらに、磁石32の磁束が周囲の温度により変化するた
め、これがコイルに及ぼす影響も考慮する必要があるが
、本実施例では前述のように一対のコイルLL、L2を
スポーク3の幅方向に並設し、両コイルL1、L2の中
央部と対応する部位に磁石32を配設したので、この磁
石32の磁束の変化に基づきコイルL1、L2のインダ
クタンスが変化しても、これらのインダクタンスの差に
基づいて比較増幅回路31での増幅が行われるため、前
記磁石32の磁束変化はX軸方向の変位量の検出結果に
ほとんど影響を及ぼさない。
第13図は磁石32をX−0、Y=2.2=0に配置し
たときの第1の振幅検波部29の出力電圧V1、第2の
振幅検波部30の出力電圧V2、出力電圧(Vl−v2
の計算値)の温度依存性を測定した結果を示すグラフで
ある。出力電圧V1及び出力電圧v2は周囲温度により
それぞれ変動するが、両者の特性が類似しているので、
出力電圧Vl−出力電圧V2の計算値ではその変動かか
なり小さくなっている。この出力電圧v3の変動幅Wは
0.111Vである。フルスケール(2,5V)に対す
るこの変動幅Wの占める割合である変動率は、(0,1
11/2.5)X100=4.44%である。
第14図は磁石32をX=O1Y=2.2=0に配置し
たときの比較増幅回路31の出力電圧V3の温度依存性
を測定した結果を示すグラフである。
この図より、出力電圧v3の変動幅Wが0.08 Vで
あることから、周囲温度が一40°C〜+85°Cの範
囲でのフルスケールに対する変動率が(0,08/2.
5) X 100=3.2%であることがわかる。
第15図における出力電圧V3は前記第14図における
(Vl−V2)の計算値と類似しているが、同出力電圧
v3が計算値よりも小さいのは、比較増幅回路31の温
度特性が影響しているものと思われる。
このように、本実施例の応力センサを組み込んだステア
リングホイール1においては、リング部4を操舵したと
きに、同ステアリングホイール1が有するガタに基づき
、磁石32がコイルLl。
L2に対しY軸方向やZ軸方向へ多少変位しても、X軸
方向の変位の検出に及ぼす影響は少ない。また、周囲の
温度による影響もわずかである。従って、X軸方向の変
位を正確に検出することができる。
第15図はコイルL1、L2に1okHzの高周波を印
加した状態で、磁石32をX軸方向へ移動させたときの
コイルLL、L2のインダクタンス変化の測定結果を示
すグラフである。図中、ローロはコイルL1のインダク
タンスを、△−△はコイル2のインダクタンスを、〇−
〇は両インダクタンスの差を示している。
この図より、磁石32が原点から子方向へ離れるにとも
ないコイルLLのインダクタンスが減少し、コイルL2
のインダクタンスが増加する。両インダクタンスの特性
は磁石32の変位量Z−5゜2 mmを境としてその前
後でほぼ逆位相となっている。そして、磁石32の変位
量が3〜7.5 mmの範囲Rでは、両インダクタンス
の差と、磁石32のX軸方向の変位量とが直線関係とな
っている。上下両ホルダ7.8がスポーク3側面と当接
するまでの外部リング6の移動量は2 mmであるため
、前記範囲R内で外部リング6の移動量を検出するため
の領域を十分にカバーできることがわかる。
第16図はコイルLL、L2に10kHzの高周波を印
加した状態で、磁石32をY軸方向へ移動させたときの
コイルLL、L2のインダクタンス変化の測定結果を示
すグラフであり、第16図と同一の記号で各特性を示し
ている。この図より、コイルL1のインダクタンス変化
とコイルL2のインダクタンス変化との差は、磁石32
のY軸方向の変位量に関係なく約0.2mHとわずかで
ある。
第17図はコイルLL、L2に10kHzの高周波を印
加した状態で、磁石32をZ軸方向へ移動させたときの
コイルL1、L2のインダクタンス変化の測定結果を示
すグラフであり、第16図と同一の記号で各特性を示し
ている。この図より、コイルL1のインダクタンス変化
とコイルL2のインダクタンス変化との差は、磁石32
のZ軸方向の変位量に関係なく約−0,2mHとわずか
である。
第18図は、両コイルL1、L2についてインダクタン
スの温度依存性を周波数10kHzにおいて測定した結
果を示すグラフである。同図から明らかなように、コイ
ルLL、L2のインダクタンスは周囲温度に関係なくほ
ぼ一定(0,2mH)である。
次に、第2図に二点鎖線で示すように、一方のコイルL
4をプリント基板10の中央部近傍に配置し、これと直
交するように他方のコイルL3を配置した場合(比較例
)と、2個のコイルLL。
L2を同一直線上に並設した本実施例との比較を行った
。比較例では、コイルL4を通過後の高周波は磁石32
のコイルL4に対する相対移動にともない変化するが、
他方のコイルL3を通過後の高周波は磁石32の移動に
関係なくその振幅が一定となる。従って、比較増幅回路
31におけるオペアンプ34の非反転入力端子には一定
の出力電圧Vlが、反転入力端子には磁石32のコイル
L4に対する相対移動量に応じた出力電圧V2がそれぞ
れ入力されることになる。前記比較結果を第20〜22
図に示す。これらの図においては、〇−〇は本実施例を
、△−△が比較例をそれぞれ示している。
第19図は磁石32をY軸方向へ移動させたときの比較
増幅回路31の出力電圧の測定結果を示すグラフであり
、比較例では磁石32がコイルから離れるほど出力電圧
が高くなってしまうのに対し、本実施例では変位量に関
係なく出力電圧はほぼ一定(約2.OV)であった。
また、第20図は磁石32をZ軸方向へ移動させたとき
の比較増幅回路31の出力電圧の測定結果を示すグラフ
であり、比較例では磁石32が原点から離れるほど出力
電圧が高くなってしまうのに対し、本実施例では磁石3
2の変位量に関係なく出力電圧はほぼ一定(約2.OV
)であった。
さらに、第21図は出力電圧の温度依存性を測定した結
果を示すグラフであり、比較例では周囲温度が低くなる
ほど出力電圧が高くなってしまうのに対し、本実施例で
は周囲温度に関係なく出力電圧はほぼ一定(約1.97
V)であった。
なお、前述したように、本実施例の応力センサを構成す
る各回路の電子部品はY軸方向やZ軸方向の変位に悪影
響を受けにくいので、薄いテープ状のストレーンゲージ
を所定位置に正確に貼付する必要があった従来技術に較
べ、スポーク3やリング部4に装着しやすく、従って、
量産に適している。
本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、
例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範囲で任
意に変更してもよい。
(1)前記実施例では一対のコイルL1、L2をともに
プリント基板10の下面に配置したが、第22〜24図
に示すようにプリント基板10の上下両面にコイルL1
、L2を配置してもよい。この場合には、プリント基板
10を介してコイルLl。
L2を重ねるのではなく、一部が重なるように同コイル
L1、L2をずらす(例えば、コイルL1の長さがlの
場合、コイルL2を1/2ずらす)とともに、両コイル
L1、L2の中央部と対応する部位に磁石32を配置す
る必要がある。
このようにしても、基本的には前記実施例と同様の作用
及び効果を奏するが、この場合には、磁石32のZ軸方
向の変位は打ち消すことができない。従って、このよう
な配置は移動体がZ軸方向に移動しないものに適用する
ことが好ましい。なお、前述のようにコイルL1、L2
を上下に配置したのでスポーク3の幅方向に占める長さ
が短くなり、その分コンパクトにできる。
(2)本発明はステアリングホイール1の操舵力を検出
する応力センサ以外にも、車両のサスペンションの特性
を変化させるために車高を検出する応力センサや、燃料
噴射ノズルにおける燃料噴射量を検出する応力センサ等
、微小変位量によって応力を検出する各種応力センサに
適用することもできる。
(3)磁束変化部材として磁石32に代えて金属片やコ
イルを使用してもよい。
(4)検出器としては、コイルLL、L2以外にもホー
ル素子、磁気抵抗素子等の磁気センサを使用することが
できる。第25図にコイルL1、L2に代えてホールI
C36,37を用いた場合の回路図を示す。これらのホ
ールIC36,37は前記実施例における第1及び第2
の変換回路29゜30の機能も兼ね備えている。そして
、両ホールIC36,37と磁石32とから前記実施例
における検出部35が構成されることになる。
(5)磁石32の数を例えば2個に変更したり、コイル
L1、L2を互いに長さの異なるものに変更したり、前
記実施例における両コイルL1、L2間の間隙の大きさ
を変更したりしてもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、検出部となる検出
器と磁束変化部材とが非接触状態に保持されるので作動
による劣化がなく、ストレーンゲージを使用して変形量
により変位量を検出する従来装置と異なり、検出部分に
応力が直接作用することがなく、耐久性及び信頼性が向
上する。また、ガタ等により移動体が検出方向以外の方
向へ変位しても、その変位が検出方向の微小変位に及ぼ
す影響を小さくできる。さらに、検出器のインダクタン
ス等の電気特性は温度依存性があるが、この温度依存性
が移動体の変位量の検出に及ぼす影響も小さくできる。
従って、移動体の検出方向の変位量を正確に検出するこ
とができる。そして、応力センサを構成する各回路の電
子部品は本体部材や移動体に装着しやすいため、量産に
適しているという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜21図は本発明をステアリングホイールの操舵力
を検出するために用いられる応力センサに具体化した一
実施例を示し、第1図は応力センサの電気回路図、第2
図は第4図の一部破断A矢視図、第3図はステアリング
ホイールの平面図、第4図は第3図のIV−IV線線入
大断面図第5図は第4図のv−v線断面図、第6図はコ
イルと磁石との位置関係を示す概略底面図、第7図は同
じく概略側面図、第8図は磁石のX軸方向の変位量と出
力電圧(計算値)との関係を示すグラフ、第9図は磁石
のX軸方向の変位量と出力電圧(実測値)との関係を示
すグラフ、第10図は磁石のY軸方向の変位量と出力電
圧との関係を示すグラフ、第11図は磁石のZ軸方向の
変位量と出力電圧との関係を示すグラフ、第12図は磁
石をZ軸方向へ変位させたときのX軸方向の変位量と出
力電圧との関係を示すグラフ、第13図は出力電圧の温
度依存性(計算値)を示すグラフ、第14図は出力電圧
の温度依存性(実測値)を示すグラフ、第15図は磁石
のX軸方向の変位量とコイルのインダクタンスの変化量
との関係を示すグラフ、第16図は磁石のY軸方向の変
位量とコイルのインダクタンスの変化量との関係を示す
グラフ、第17図は磁石のZ軸方向の変位量とコイルの
インダクタンスの変化量との関係を示すグラフ、第18
図はコイルのインダクタンスの温度依存性を示すグラフ
、第19図は磁石のY軸方向の変位量と出力電圧との関
係を比較例とともに示すグラフ、第20図は磁石のZ軸
方向の変位量と出力電圧との関係を比較例とともに示す
グラフ、第21図は出力電圧の温度依存性を比較例とと
もに示すグラフであり、第22〜24図はコイルと磁石
との配置状態の別例を示し、第22図は概略底面図、第
23図は第22図のC矢視図、第24図は第22図のD
矢視図、第25図は検出器及び変換回路としてホールI
Cを用いた別例の電気回路図である。 3・・・本体部材としてのスポーク、6・・・移動体と
しての外部リング、29・・・第1の変換回路としての
第1の振幅検波部、30・・・第2の変換回路としての
第2の振幅検波部、31・・・比較増幅回路、32・・
・磁束変化部材としての磁石、LL、L2・・・検出器
としてのコイル、Vl・・・第1の振幅検波部の出力電
圧、V2・・・第2の振幅検波部の出力電圧。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、本体部材(3)に設けられて磁束の変化を検出する
    一対の検出器(L1、L2)と、 前記各検出器(L1、L2)の電気的特性の変化を電圧
    変化に変換する第1及び第2の変換回路(29、30)
    と、 前記第1及び第2の変換回路(29、30)の出力電圧
    (V1、V2)をそれぞれ入力して各出力電圧の差を増
    幅し出力する比較増幅回路(31)と、 前記両検出器(L1、L2)に対して相対移動可能な移
    動体(6)に設けられ、各検出器(L1、L2)の磁束
    を該検出器(L1、L2)との位置関係の変化に対応し
    て変化させる磁束変化部材(32)と を備えた応力センサであって、 前記磁束変化部材(32)が相対移動したときの変位量
    と、その変位量に対応する第1及び第2の変換回路(2
    9、30)の各出力電圧(V1、V2)との関係を示す
    特性が互いにほぼ逆位相となるように、前記両検出器(
    L1、L2)を移動体(6)の移動方向と同一方向に並
    設するとともに、両検出器(L1、L2)の中央部と対
    応する部位に磁束変化部材(32)を配置したことを特
    徴とする応力センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192803A (zh) * 2010-03-12 2011-09-21 株式会社电装 传感器单元和磁通量集中模块

Cited By (3)

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JP2011191094A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Denso Corp センサユニット及び、集磁モジュール
US8957678B2 (en) 2010-03-12 2015-02-17 Denso Corporation Sensor unit and magnetic flux concentrating module

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