JPH04122262A

JPH04122262A - ゲル型消臭剤

Info

Publication number: JPH04122262A
Application number: JP2242695A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Moriguchi; 森口　浩史; Junichiro Hirata; 平田　準一郎; Takefumi Matsushima; 健文松島
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 1990-09-14
Filing date: 1990-09-14
Publication date: 1992-04-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ゲル型消臭剤に関する。即ち、固形の消臭剤
であり、揮散作用を利用したゲル型消臭剤に関する。

１従来の技術及び発明が解決しようとする問題点１消臭
剤は、既に市販されており、その組成としては、界面活
性剤、芳香剤、色素を主要成分としたものであり、これ
は、化学合成品を主要な組成物としているため、消臭効
果が強い一方、化学薬品的な刺激もある。また、液体状
のものが多く、その化学反応性を利用するために、洗い
流すタイプのものがある。

従って、消臭剤は、液体であるものが普通で、消臭効果
についても揮散させ易いという理由で、従来から、液体
のものが消臭効果があるとされている。固体の場合は、
昇華剤を混入して、この効果を補っていた。然し乍ら、
ゲル型剤については、形態が中間的なものであるので、
揮散性やその用途が限定されるため、消臭効果の大きな
ものは、提供されていない。

また、エチルアルコールやレゾルシノール類、ヘキサク
ロロフェン類、クレゾール類を主体とした殺菌剤も多々
見られるが、これらに消臭性を充分に付与したものは、
その殺菌性を強調するあまり、部屋に散布すると害を生
ずることが多いため、製品化が困難な状況にあった。ま
た、従来、アンモニア臭に対してほぼ効果のなるものも
あったが、窒素系悪臭と硫黄系悪臭の両方を処理する効
果のある消臭剤はなかった。

本発明は、ゲル型消臭剤で窒素系悪臭と硫黄系悪臭の両
方を処理する消臭性があり、ソフトな効果の消臭剤を提
供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］本発明の要旨とするものは、粉末寒天、ローカストビー
ンガム、安息香酸、フラボノイド、グリオキザール、消
泡剤、香料、及び水からなることを特徴とするゲル型消
臭剤である。

本発明者らは、ゲル型消臭剤として、窒素系悪臭と硫黄
系悪臭の両方に消臭効果を有する組成を見出し、本発明
をなすに至った。本発明の要旨とするところは、粉末寒
天、ローカストビーンガム、安息香酸、フラボノイド、
グリオキザール、消泡剤、香料、及び水からなることを
特徴とするゲル系消臭剤である。

即ち、本発明によると、粉末寒天とローカストビーンガ
ムを混合し、次に、これに水を入れ、安息香酸を混合さ
せ、これを、１００℃程度に加熱、溶解させ、これを、
６０℃まで下げ、フラボノイド、グリオキザール、消泡
剤、香料を同時に添加、混合する。次に、型に流し込み
成型し、脱型し、製品とすることができる。

従って、本発明の消臭剤には、次のような成分を用いて
、各々の数値範囲で用いる。

粉末寒天は、ゲルの主原料となるもので、これだけでは
脆いので粘性を付与するために、ローカストビーンガム
を併用する。そして、粉末寒天を１〜５重量部を用いる
。その含有割合は、１重量部未満では、ゲルを作るのに
不足し、５重量部を超えると、ゲルの密度が高くなり、
消臭剤を揮散し難いものとなる。

次に、ローカストビーンガムは、上記のように、粉末寒
天と共にゲルの原料となり、粉末寒天ゲルの脆さを補足
するために併用する。この含有割合が、０．１重量部未
満ではゲルが腕くなり、そして、１重量部を超えると、
ゲルの粘性が多過ぎ付着し易く、使用が困難となる。

安息香酸は、特に、アンモニア臭を抑制する目的で添加
するもので、その含有割合は、０．１〜２重量部の範囲
である。０．１重量部未満では、消臭能力が不充分であ
り、２重量部を超えるとｐＨが小さくなり過ぎ、鋼材と
接触すると、腐食の原因となる。

フラボノイドは、アンモニア臭や硫化水素臭を抑制する
目的で添加するもので、その含有割合は、４〜１０重量部である。４重量部未満
では消臭能力が不足し、１０重量部を超えると、それ以
上には、消臭性を大して向上しない。

グリオキザールは、特に、アンモニア、硫化水素、メル
カプタン類の抑制するのに効果がある。

グリオキザールの含有割合は、４〜１０重量部範囲であ
り、４重量部未満では、消臭能力不足であり、トイレ汚
物中又は発生する悪臭源を充分に消臭できなくなる。ま
た、１０重量部を超えると、グリオキザール特有の臭気
が強く、官能的に好ましくなく、また、処理剤としての
量がかさみ、コスト的に不利になるものである。

消泡剤は、ゲル調製のときに、脱泡するために添加され
、アルコール、金属石鹸、アマイド、けい素泊、燐酸エ
ステルなどを用いるが、特に、けい素泊として、シリコ
ン消泡剤（ＫＳ６６：信越化学製）を用いると好適であ
る。その含有割合は、０．０１〜０．１重量部である。

０．０１重量部未満では、消泡効果が不足し、０．１を
超えると、それ以上では消泡効果に差がない。

香料は、ゲル消臭剤に芳香を与えるために添加する。ピ
ネン、カンファー、メントール、シトラールなど芳香剤
ならば何でも良いが、用いている薬品と類似の臭気のも
のが好ましい。香料は、１重量部を超えると、香りが強
過ぎて、不快感を与えるので、１重量部以下の量割合で
必要である。

また、０．０５重量部未満では、芳香付与に不足である
。

水は、ゲルの硬さや粘性の調整金をし、各種の消臭成分
や、芳香剤を空気中に飛散させる媒体となる。水の比率
が高い場合には、液体状になる易く。水が４０〜１００
重量部が、はど良い消臭性と消臭効果の持続に寄与する
。

更に、本発明のゲル型消臭剤は、悪臭を発生する化学工
場等の排水処理にも利用できる。

次に、本発明のゲル型消臭剤について具体例により説明
するが、本発明は、次の実施例に限定されるものではな
い。

［実施例コ［処理剤の製造］実施例１として、粉末寒天１．２重量部、ローカストビ
ーンガム０．５重量部、安息香酸０．５重量部、フラボ
ノイド５重量部、グリオキザール７重量部、シリコン消
泡剤（ＫＳ６６ｉ信越化学製）０．０３重量部、シトラ
ール０．　１重量部、水７０重量部を用いて、５　ｃｍ
Ｘ　５　ｃｍＸ　２　ｃｍのゲル型消臭剤を調製した。

実施例２として、粉末寒天１．５重量部、ローカストビ
ーンガム０．５重量部、安息香酸０．６重量部、フラボ
ノイド７重量部、グリオキザール８重量部、シリコン消
泡剤（ＫＳ６６；信越化学製）０．０３重量部、シトラ
ール０．１重量部、水６０重量部を用いて、５　ｃｎ＋
Ｘ　５　ｃｍＸ　２　ｃｍのゲル型消臭剤を調製した。

［ｑ直１１へ３未コ上記で得られたゲル型消臭剤の実施例１と２の試料につ
いて、消臭性を測定した。

消臭性はあらかじめガス濃度で、８ｐｐｍと１５ｐｐｍ
に調整したアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン
、トリメチルアミンの各５ｊ容器の底に放置し、各悪臭
ガスと接触した後、３０分後の臭気を検知管法により測
定した。試験結果を第１表に示す。（尚、市販ゲルＡ、
Ｂ、Ｃを比較例として示した。）第１表から分かるように、アンモニア、硫化水素、メチ
ルメルカプタン、トリメチルアミンの８ｐｐｍ、１５ｐ
ｐｍ程度の悪臭をＯｐｐｍに抑制できる。

［発明の効果］本発明のゲル型消臭剤は、次のような消臭効果が、著し
く有効なものである。

即ち、第１に、構成上、ゲルでありながら、消臭剤成分（安息
香酸、フラボメイド、グリオキザール）水溶液が揮散し
易くなっていると考えら、市販品である比較例（Ａ、Ｂ
、Ｃ）に比して、極度に消臭効果が高い。

第２に、普通の消臭剤として用いる以外に、トイレ便器
の目皿上に置いて用いる用途にも、極めて高く、産業上
有意義な技術を特徴する特許出願人　　三菱鉱業セメン
ト株式会社代理人　　弁理士　　倉　持　　裕

Claims

【特許請求の範囲】

１、粉末寒天、ローカストビーンガム、安息香酸、フラ
ボノイド、グリオキザール、消泡剤、香料、及び水から
なることを特徴とするゲル型消臭剤。