JPH0412162A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、キャブオーバ車両などの座席下方にエンジン
本体が配設されるエンジンの吸気装置に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来より、車両の座席下方に縦置きに配設されるエンジ
ンでは、座席との関係でエンジンの設置スペースの形状
が限定され、エンジン本体に吸気を導入するための吸気
通路を所定の吸気特性が得られるように比較的長く形成
するについては、例えば、実開昭６１−１２８０７２号
公報に見られるように、エンジン本体の吸気側に対して
反対側にエアクリ−す等を配置し、吸気通路をエンジン
本体の上方を通って吸気側に接続するように設置する技
術が公知である。

（発明が解決しようとする課題） しかして、上記のようにエンジン本体の上方を通って反
対側から吸気通路を配設するようにした吸気装置では、
このエンジンが座席の下方に配設される関係から上下お
よび左右方向のスペースが制限され、サージタンクの形
状、吸気通路の屈曲などが規制されて吸気の流れが阻害
され、吸気抵抗の増大、分配性の低下などが生起する問
題を有する。

すなわち、吸気通路の途中に配設する所定容積のサージ
タンクは、このサージタンクから各気筒に対して接続す
る独立吸気通路の長さ、構造の簡素化等からエンジン本
体の一側方の吸気側に配設するのが好ましく、そして、
このサージタンクに対して反対側からエンジン上方を通
って上流側吸気通路を接続するについて、高さ方向の制
限からこの上流側吸気通路は低く形成され、上記サージ
タンクの近傍で吸気通路は１８０度方向を変更する必要
があり、その際に吸気の流れか乱れると吸気抵抗が増大
し、良好な吸気特性を確保するのが困難となりエンジン
の出力性能に影響を与えることになる。

そこで、本発明は上記事情に鑑み、コンパクトな構造を
確保しつつ吸気抵抗を低減するようにしたエンジンの吸
気装置を提供することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明のエンジンの吸気装置は
、車両の座席より下方にエンジン本体が縦置きされ、該
エンジン本体の一側方に設置したサージタンクに対して
、エンジン本体の反対側からエンジン本体上方を通って
上記サージタンクに吸気を導入するについて、前記サー
ジタンクからエンジン本体の各気筒に接続する独立吸気
通路の一端を該サージタンクの下面に開口させると共に
、サージタンクに吸気を導入する上流側吸気通路が開口
する一側面に対向するサージタンクの他側面を、座席に
沿って上方から下方に向けて外側に傾斜させて構成した
ものである。

また、上流側吸気通路をサージタンクの中心より上方に
オフセットさせて、かつ、下方に傾斜させてサージタン
クに接続し、さらに、サージタンクの前方上面を座席に
沿って前方になるにしたがって低くなるように傾斜させ
ると共に、上流側吸気通路を前方に向けて斜めに接続す
るのが好ましい。

（作用） 上記のような吸気装置では、上流側吸気通路からサージ
タンクに流入する吸気は対向する傾斜面によって下方に
流れの向きが変わり、このサージタンクの下面の開口か
ら独立吸気通路に流れ、吸気抵抗の増大を招くことなく
吸気をエンジン本体に導入するようにし、コンパクトな
吸気構造により良好な吸気性能を確保するようにしてい
る。

（実施例） 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。

第１図は一実施例の吸気装置を備えた縦置きエンジンの
平面構造を、第２図は正面構造をそれぞれ示している。

エンジンＥは、キャブオーバ型車両の座席Ｓｌ。

Ｓ２（第２図）の下方に配設されるものであって、第１
図の平面図で下方が車両前方である。

エンジン本体１（直列４気筒エンジン）は、シリンダブ
ロック１ａ上にシリンダヘッド１ｂを備え（第２図参照
）、シリンダヘッド１ｂ上部にヘッドカバー２が装着さ
れ、このヘッドカバー２にはオイルキャップ３が配設さ
れている。上記エンジン本体１は、車両の幅方向の略中
夫に縦置きされ、その上方には車室内と区画するセンタ
ーパネルＰ１が、その両側には座席Ｓｌ、Ｓ２が設置さ
れるシートパネルＰ２．Ｐ３が左設されている。

上記シートパネルＰ２．Ｐ３はセンターパネルＰ］−よ
り凹んで形成され、シートクツションＳｃが上部に配設
される。

前記エンジン本体１に吸気を供給する吸気装置は、エン
ジン本体１の一側方に前後方向に配設されたサージタン
ク５から各気筒に対して独立吸気通路６が接続されてい
る。上記サージタンク５に対しては、エンジン本体１の
反対側に配設されたエアクリーナ７から上流側吸気通路
８がエンジン本体１上を横切って前記サージタンク５の
略中央に接続されている。

具体的に説明すれば、ボックス状のエアクリーナ７はエ
ンジン本体１から離れて配設され、そのエア取入ロアａ
は側方に延びて開口し、上面の流出部分にはエアフロー
センサ１１が配設され、このエアフローセンサ１１にプ
ラスチック等によるエアホース１２、金属製のエアダク
ト１３が順に接続されている。そして、上記エアダクト
１３の端部が短いエアホース１４を介してスロットルボ
ディ１５に接続され、それぞれの接続部は締付バンド１
６が適用されて締結されている。

上記スロットルボディ１５内部にはスロットルバルブ（
図示せず）が介装され、アクセルレバ−１８の操作によ
って開閉作動され、その下流端がサージタンク５の内側
の一側面５ａの上部に形成されたフランジ部１９の導入
口１９ａに締結されている。このサージタンク５の内部
空間で分散された吸気はその下面５Ｃにそれぞれ接続開
口された独立吸気通路６によって各気筒に対して吸気が
導入される。また、上記独立吸気通路６の下流部分には
インジェクタ２１がそれぞれ設置され、燃料パイプ２２
からの燃料を噴射供給する。なお、２３は燃圧レギュレ
ータである。

前記エアダクト１３は運転時のエンジン温度の影響を受
けない金属によって鋳造され、その前後に延設されたブ
ラケット１３ａが前記エンジン本体１のヘッドカバー２
に固着されて取り付けられている。また、このエアダク
ト１３からサージタンク５に対し、アイドル時の吸気を
スロットルボディ１５をバイパスして供給するアイドル
通路２５が接続されている。すなわち、エアダクト１３
の下流端部分にアイドル通路２５を構成するゴムバイブ
の一端が接続され、他端はアイドルエア量を調整するＩ
ＳＣバルブ２８の流入口に接続されている。上記ＩＳＣ
バルブ２８はサージタンク５側面の取付部２０に取り付
けられ、流量調整が行われたエアがサージタンク５内に
供給される。

なお、前記エアダクト１３には上流側ブローバイガス通
路３２が接続され、この上流側ブローバイガス通路３２
は、一端がヘッドカバー２内に開口し、他端がエアダク
ト１３の上流側部分に接続開口されている。また、上記
ヘッドカバー２には下流側ブローバイガス通路３３が接
続されている。

この・下流側ブローバイガス通路３３は、一端がヘッド
カバー２に配設された圧力バルブ３４　（ＰＣＶ）に接
続され、他端がサージタンク５に直接接続されている。

また、上流側吸気通路８の途中にはエンジンＥの排気系
によるエアクリーナ７側への熱影響を遮断することから
、シール部材３５が配設されている。

前記サージタンク５と独立吸気通路６は一体に吸気マニ
ホールドとして形成され、その詳細構造を第３図および
第４図にも示す。エンジン本体１の長手方向に箱状に延
びるサージタンク５には、下面５ｃに独立吸気通路６の
上流端開口６ａか所定間隔で半長円形状に形成されてい
る。

また、サージタンク５の長手方向に延びる一側面５ａに
は、略中央に上流側吸気通路８の接続部分として、スロ
ットルボディ１５が連接されるフランジ部１９が形成さ
れている。このフランジ部１９には導入口１９ａが開口
されているが、該導入口１９ａの中心はサージタンク５
の上下方向の中心から上方にオフセットして形成され（
第３図参照）、上記導入口１９ａの開口からサージタン
ク５の上面５ｄに斜めに補助壁５ｅが突出形成され、導
入部を形成している。上記フランジ部１９が形成された
一側面５ａの後部には、ＩＳＣバルブ２８の取付部２０
が形成され、この取付部２０にはアイドル通路２５のサ
ージタンク５に対する供給口２０ａが非円形状に形成さ
れている。

一方、前記サージタンク５のフランジ部１９が形成され
た一側面５ａと対向する他側面５ｂの上半分は、前記シ
ートパネルＰ２の湾曲形状に対応してこれに沿って、上
方から下方になるに従って外側に傾斜する上斜面５ｆに
形成され、上流側吸気通路８からの流入吸気が前記補助
壁５ｅおよび上斜面５ｆに沿って下方に流れるように形
成されている。

また、他側面５ｂの後部は、アイドル通路２５の供給口
２０ａに対向する部分か一側面５ａに近付くように傾斜
する後斜面５ｇに形成され、この部分の内部空間が狭く
なって、供給口２０ａから流入したアイドルエアが後斜
面５ｇに沿って前方に流れる。

さらに、前記サージタンク５の上面５ｄのフランジ部１
９より前方部分は、上方に配設されるシートパネルＰ２
との関係で、前方になるにしたがって低くなるように傾
斜した前斜面５ｈに形成されている。

また、前記サージタンクらのフランジ部１９の形状は接
続される上流側吸気通路８の中心線が第２図の傾斜角α
に相当するだけ若干下方に向き、かつ第１図の傾きβに
相当するだけ若干前方に向いて流入するように傾斜して
形成されている。前端面には吸気負圧を取出すための接
続孔３８が開口されている。なお、３９は鋳造時の砂抜
穴であり、４０は下流側ブローバイガス通路３３の接続
孔である。

前記独立吸気通路６はサージタンク５下面の一端部から
それぞれ前方に湾曲形成され、他端部はシリンダヘッド
１ｂに対する取付フランジ１７に連接され、略楕円形の
下流端間口６ｂが形成されている。また、この独立吸気
通路６の下流端部分にはインジェクタ装着部６Ｃが形成
されている。

なお、４２は補強用のステーであり、また、４３は取付
フランジ１７に付設された冷却水循環通路である。

上記実施例によれば、前記のようなサージタンク５の各
斜面の形成および上流側吸気通路８の流入の設定によっ
て、座席Ｓ１との干渉を避けると共に、吸気抵抗の増大
を抑制しつつ各気筒の吸気の分配性を確保するようにし
ている。すなわち、上流側吸気通路８が若干下向きに傾
斜αすると共に上方にオフセットし、流入した吸気の向
きが上斜面５ｆに沿って下面５Ｃの開口に向けて滑らか
に変更する。また、前斜面５ｈによって前部空間か狭く
吸気の流れが低下するのを、上流側吸気通路８が若干前
方に偏向βして接続されることで、流入吸気が前方に流
入し各気筒に対する吸気流量の分配性の均等化を得るよ
うにしている。

また、前記上流側吸気通路８のサージタンク５に対する
接続位置を上方にオフセットするとともに、下方に若干
傾けて接続し、上流側ブローバイガス通路３２によって
上流側吸気通路８に導入されたブローバイガスの吸気上
流側への逆流を防止するようにしている。さらに、前記
エアダクト１３（上流側吸気通路８）に対するアイドル
通路２５の接続位置を高くしたことにより、アイドル通
路２５内へのブローバイガス中のオイル分等が流入する
のを防止するようにしている。

（発明の効果） 上記のような本発明によれば、エンジン本体の一側方に
設置したサージタンクに対して、エンジン本体の反対側
からエンジン本体上方を通って吸。

気を導入するについて、独立吸気通路の一端をサージタ
ンクの下面に開口させると共に、上流側吸気通路が開口
する一側面に対向する他側面を座席に沿って上方から下
方に向けて外側に傾斜させて構成したことにより、上流
側吸気通路からサージタンクに流入する吸気は対向する
傾斜面によって下方に流れの向きを変え、このサージタ
ンクの下面の開口から独立吸気通路に滑らかに流れ、吸
気抵抗の増大を招くことなく吸気を供給することができ
、座席の下方に配設するエンジンであってもコンパクト
な吸気構造に構成しつつ良好な吸気性能を確保すること
かできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における吸気装置を備えたエ
ンジンの平面図、 第２図は燃料系など一部省略して示すエンジンの概略正
面図、 第３図は吸気マニホールドの側面図、 第４図は同平面図である。 Ｅ・・・・・・エンジン、Ｓｌ、Ｓ２・・・・・・座席
、１・・・・・・エンジン本体、５・・・・・・サージ
タンク、５ａ・・・・・・−側面、５ｂ・・・・・・他
側面、５ｃ・・・・・・下面、５ｄ・・・・・上面、５
ｆ・・・・・・上側面、５ｇ・・・・・・後斜面、５ｈ
・・・・・・前斜面、６・・・・・独立吸気通路、８・
・・・・・上流側吸気通路、１５・・・・・・スロット
ルボディ、１９・・・・・・フランジ部、１９ａ・・・
・・・導入口。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両の座席より下方にエンジン本体が縦置きされ
   、該エンジン本体の一側方に設置したサージタンクに対
   して、エンジン本体の反対側からエンジン本体上方を通
   って上記サージタンクに吸気を導入するエンジンの吸気
   装置において、前記サージタンクからエンジン本体の各
   気筒に接続する独立吸気通路の一端を該サージタンクの
   下面に開口させると共に、サージタンクに吸気を導入す
   る上流側吸気通路が開口する一側面に対向するサージタ
   ンクの他側面を、座席に沿って上方から下方に向けて外
   側に傾斜させて構成したことを特徴とするエンジンの吸
   気装置。
2. （２）前記上流側吸気通路をサージタンクの中心より上
   方にオフセットさせて接続したことを特徴とする請求項
   １記載のエンジンの吸気装置。
3. （３）前記上流側吸気通路を下方に傾斜させてサージタ
   ンクに接続したことを特徴とする請求項１記載のエンジ
   ンの吸気装置。
4. （４）前記サージタンクの前方上面を座席に沿って前方
   になるにしたがって低くなるように傾斜させると共に、
   上流側吸気通路を前方に向けて斜めに接続したことを特
   徴とする請求項１記載のエンジンの吸気装置。