JPH04121523U - 回転体の支持機構 - Google Patents

回転体の支持機構

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JPH04121523U
JPH04121523U JP2632391U JP2632391U JPH04121523U JP H04121523 U JPH04121523 U JP H04121523U JP 2632391 U JP2632391 U JP 2632391U JP 2632391 U JP2632391 U JP 2632391U JP H04121523 U JPH04121523 U JP H04121523U
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pivot
pinion
support
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惣司 山本
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オリンパス光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピニオン−ラックによる回転−直進変換装置
において、回転体としてのピニオンの回転に対する直進
移動体としてのラックの繰り返し位置決め精度を向上さ
せ且つ一定に保持させることのできる、回転体の支持機
構を提供する。 【構成】 回転体(3)には、中心軸線上に圧入された
一対のピボット軸受(7,7)が備えられている。支持
体(1)には、対向配置された一対の軸受溝(1a,1
a)が設けられていて、回転体(3)は軸受溝(1a,
1a)内に夫々載置された一対のピボット軸(9,9;
9,13a)が上記一対のピボット軸受(7,7)と嵌
合することにより、回転可能に支持される。一対のピボ
ット軸は、二種類の一対の弾機手段(11,11;1
2,12)により互いに接近するように押圧されると共
に各軸受溝(1a,1a)内へ夫々押圧されるか、一方
が固定され他方が二種類の弾機手段(11,12)によ
り一方のピボット軸(13a)へ向けて押圧されると共
に軸受溝(1a)内へ押圧されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、顕微鏡の如き精密機器において回転運動を直線運動に変換する装置 に用いられる回転体の支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
精密機械では、回転−直進変換機構として、従来より、図3に示す如き構成の ものが知られている。又この場合の回転体の支持機構としては、図4及び図5に 示すような構成のものがある。
【0003】 図3及び図4において、1は固定の支持体、2は支持体1に回転可能に横架さ れた回転軸、3はネジ4により回転軸2に固定され且つスペーサー5,5によっ てスラスト方向へ移動することのないように制限された回転体としてのピニオン 、6はピニオン3に噛合せしめられたラック部6aを介して直線運動せしめられ るようにされた直進ガイドである。ピニオン3を回転すると、図3において直進 ガイド6は上下方向即ち矢印方向へ直線運動せしめられる。
【0004】 図5に示す従来例においては、ピニオン3に、その軸線と同軸的に対向して圧 入された一対のピボット軸受7,7が設けられていて、そのピボット軸受に、支 持体1に対向して螺挿された一対のピボット軸8,8の円錐状先端部を夫々嵌合 せしめることにより、ピニオン3が回転可能に支持されるようになっている。ピ ボット軸8,8を回転させることにより、ピニオン3の回転ガタなくなるように 調整され、調整後各ピボット軸はネジ9,9により夫々固定される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例において、直進ガイド6が図3に示すような垂直位置を とると、ラック6aには直進ガイド6による下向きの負荷Aが作用し、ピニオン 3の支持部には負荷Aとラック歯の圧力角の影響で横向きの負荷Bとが作用する ことになる。その結果、図4に示す支持機構の場合には、支持体1の軸受穴と回 転軸2との間に存在する回転軸2の回転を可能にするためのクリアランスが原因 で、回転軸2が作動時に若干移動し、精度保持上問題となる。図6の(A)及び (B)は、ピニオン3の回転位置(ラック6aと咬合うピニオン3の回転方向に 対する位置)が一定であるとした場合の回転軸の移動の状態を示している。即ち 、図6(A)は或る回転位置にピニオン3を回して合わせる場合ピニオンを時計 方向へ回転した場合を、図6(B)は反時計方向へ回転した場合を示している。 図6(A)に示した回転軸2の軸心位置を原点Gとした時、図6(B)に示した 回転軸2の軸心位置Iへの移動量は、(X1−X2,−Y)となる。これらの状 態をピニオン3とラック6aとの歯の接触位置で比較すると、図7の(A)及び (B)に示す通りとなる。即ち、ピニオン3の軸心位置がGからIへ移動するこ とにより、ラック6a上の点Oは点O′の位置へ移動し、ずれZが生じる。この ように図4に示す支持機構では、ピニオン側で位置合わせを行なっても、ラック 側でずれてしまうという欠点がある。
【0006】 これに対し、図5に示す支持構造の場合には、ピニオン3の回転ガタをほぼ零 の状態に持って行くことはできるが、このガタが零の点というのはピニオン3の 回転トルクが極めて小さくなる点であるため、実際上この点への調整は難しい。 又、ピボット軸受7はピボット軸8に対して数個所の点接触でころがり運動を行 なっているので、ピボット軸の接触点は摩耗する可能性が大きく、摩耗が生じる と図4に示した上記従来例の場合と同様の問題が生じ、精度が劣化する。このよ うに、図5に示した支持機構は零ポイント調整が難しいという点のほかに耐久性 に劣るという欠点があった。
【0007】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、 その目的とするところは、回転体としてのピニオンの回転に対する直進移動体と してのラックの繰り返し位置決め精度を向上させ且つ一定に保持させることので きる、回転体の支持機構を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による回転体の支持機構は、対向した一対 の軸受溝を有する支持体と、一対の軸受溝内に回転方向へは固定されているがス ラスト方向へは摺動可能に夫々載置されていて支持体上に支持されるべき回転体 の軸線上に対向して固着された一対のピボット軸受に夫々嵌合せしめられる一対 のピボット軸と、一対のピボット軸を互いに近づく方向へ夫々押圧する一対の弾 機手段と、一対のピボット軸を一対の軸受溝内へ押圧する一対の弾機手段を備え ている。
【0009】
【作用】
軸受溝の内壁面はピボット軸の周面と線接触する。従って、一対のピボット軸 の軸径が等しければ軸心は出し易い。またピボット軸が摩耗により寸法変化を生 じても、この変化は弾機手段によって自動的に吸収される。ピボット軸を軸受溝 内へ押圧する弾機手段は、ピボット軸に、該ピボット軸を軸受溝内へ押圧する方 向以外の力が作用した時のストッパーとしても役立つ。
【0010】
【実施例】
以下、従来例で説明したのと同一又は類似の部材には同一符号を用いて、本考 案の実施例を説明する。
【0011】 図1は本考案の第1実施例を示しており、(A)はその断面図、(B)は(A )の右側面図である。図中、9,9は支持体1に対向して形成された一対のV形 の軸受溝1a,1a内に夫々載置された一対のピボット軸、10,10は一対の ピボット軸9,9に夫々植設されていて突出端部が軸受溝1a,1aの底部の支 持体内にスラスト方向に穿設された直線溝1b,1b内に夫々摺動可能に嵌合せ しめられているピン、11,11は支持体1に夫々取付けられていて一対のピボ ット軸9,9を互いに接近するように弾圧する弾機手段としての板ばね、12, 12は支持体1に夫々取付けられていて一対のピボット軸9,9を夫々軸受溝1 a,1aの底部へ向けて弾圧する弾機手段としての板ばねである。
【0012】 本考案の第1実施例は上記のように構成されているから、ピボット軸9,9は 軸受溝1a,1a内を同一軸線に沿ってスラスト方向へのみ摺動することができ 、又回転体であるピニオン3は両側より所定の大きさの弾力で押圧される。従っ て、ピニオン3は、ピボット軸受7とピボット軸9との嵌合によりガタなく或る 一定のトルクで回転させることができ、又ピボット軸9がピボット軸受7の鋼球 との接触による摩耗等で寸法が変化しても、これによるガタは自動的に除去され 得る。又、図において矢印Bで示される方向の負荷やV形軸受溝1aの斜面で発 生する上向きの力は、板ばね12により吸収される。
【0013】 図2は本考案の第2実施例を示しており、(A)はその断面図、(B)は(A )の右側面図である。この実施例は、一対のピボット軸の一方が固定されている 点で第1実施例とは異なる。即ち、13はピボット軸13aを有するピボット板 であり、このピボット板13は、ピボット軸13aを支持体1に設けられたV形 軸受溝1a内に位置決めした後、支持体1に固定される。
【0014】 この第2実施例においても、ピニオン3は板ばね10により所定の弾力で押圧 されるので、ガタなく或る一定のトルクで回転を行うことができる。この場合、 ピニオン3は、固定のピボット軸13aに向けて弾圧されているので、常にスラ スト方向に静止している。従って、第1実施例の場合に較べてピニオン3に作用 する負荷の変動が大きい時のばね圧の調整が容易であるという利点がある。その 他の利点は第1実施例と同様である。
【0015】 以上、実施例では、軸受溝1aがV形に形成されているものとして説明したが 、これに限定されるものではなく、ピボット軸の軸心さえ合わせることができれ ば、どのような形状のものであってもよい。又、弾機手段11,12も板ばねに 限定されるものではなく、コイル状のばねが用いられてもよいし、ゴム質のもの が使用されてもよい。
【0016】
【考案の効果】
上述の如く、本考案によれば、回転体をガタなく支持して常に定トルクで回転 体を回転することができるばかりか、回転体の軸受部が磨耗により変形したよう な場合でもそれによるガタを自動的に吸収し得る、回転体の支持機構を提供する ことができ、例えば顕微鏡の準焦部の如き精密機器における回転−直進変換装置 にこれを適用すれば、多大の効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の第1実施例を示す断面図であ
る。 (B)は(A)の右側面図である。
【図2】(A)は本考案の第2実施例を示す断面図であ
る。 (B)は(A)の右側面図である。
【図3】一般的な回転−直線変換機構の基本構成を示す
正面図である。
【図4】回転支持機構の一従来例を示す断面図である。
【図5】回転支持機構の他の従来例を示す断面図であ
る。
【図6】(A)は回転体を時計方向へ回した時の回転軸
の移動状態を示す説明図である。 (B)は回転体を反時計方向へ回した時の回転軸の移動
状態を示す説明図である。
【図7】(A)は回転−直進変換機構において回転体で
あるピニオンを時計方向へ回した時のピニオンとラック
との歯の接触位置の移動状態を示す説明図である。 (B)は回転−直進変換機構において回転体であるピニ
オンを反時計方向へ回した時のピニオンとラックとの歯
の接触位置の移動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 回転体の支持体 1a 軸受溝 1b 直線溝 3 回転体 6 直進ガイド 6a ラック 7 ピボット軸受 9 ピボット軸 11 弾機手段 12 弾機手段 13 ピボット板 13a ピボット軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向した一対の軸受溝を有する支持体
    と、該一対の軸受溝内に回転方向へは固定されているが
    スラスト方向へは摺動可能に夫々載置されていて上記支
    持体上に支持されるべき回転体の軸線上に対向して固着
    された一対のピボット軸受に夫々嵌合せしめられる一対
    のピボット軸と、該一対のピボット軸を互いに近づく方
    向へ夫々押圧する一対の弾機手段と、該一対のピボット
    軸を上記一対の溝内へ夫々押圧する一対の弾機手段とを
    具備した回転体の支持機構。
JP2632391U 1991-04-18 1991-04-18 回転体の支持機構 Expired - Lifetime JP2524603Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2632391U JP2524603Y2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 回転体の支持機構

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JPH04121523U true JPH04121523U (ja) 1992-10-30
JP2524603Y2 JP2524603Y2 (ja) 1997-02-05

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