JPH04120713U - 歯科用吸塵器 - Google Patents

歯科用吸塵器

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JPH04120713U
JPH04120713U JP2305291U JP2305291U JPH04120713U JP H04120713 U JPH04120713 U JP H04120713U JP 2305291 U JP2305291 U JP 2305291U JP 2305291 U JP2305291 U JP 2305291U JP H04120713 U JPH04120713 U JP H04120713U
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博文 田中
好和 藤永
公一 加古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は歯科用吸塵器に関し、口腔内を照明
し、施術者の治療作業と同時に吸塵が行える歯科用吸塵
器を実現することを目的とする。 【構成】 気体吸引用のブロア10と、該ブロア10に一端
を接続し、他端に吸塵口17を有する吸引パイプ15とを具
備して成る歯科用吸塵器において、上記吸引パイプ15の
吸塵口17をとり巻いてリング状の発光部材18を設けて成
るように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯科用吸塵器に関する。詳しくは、歯の治療効率、特に口腔内照明に よる影の発生をなくして治療作業効率を高めると共に、歯の切削作業時に生ずる 飛散塵を効率よく吸引し、治療者の不快感を低減するようにした歯科用吸塵器に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来開発使用されてきた歯科用吸塵器は、気体吸収用のブロアと、該ブロアに 接続された吸引パイプとよりなり、その吸引パイプの先端には取外し自在なゴム 製の吸塵口が取付けられたものであった。また吸塵口の中心部に口腔内を照明す るための光ファイバを取付けたものも開発されている。
【0003】 そして、この吸塵器を使っての歯科治療は、患者の歯の切削作業に伴って生じ た歯の切削物や唾液を術者の切削作業を中断してその間に治療補助者が吸塵作業 を行うというこの二つの作業を繰返して行うか、またはこの作業を同時に行うも のであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の歯科用吸塵器を使っての歯科治療において、切削作業と吸塵作業を 別々に行う場合は、治療時間が長くなり、患者に苦痛を長時間強いるという問題 があり、また切削作業と吸塵作業を同時に行う場合は、施術者と補助者の作業が 共に制限を受け、効率的な治療を行い難いという問題がある。
【0005】 また吸塵口の中心部に光ファイバを取付けたものは、治療時に影ができたり、 歯の切削物の飛散したものが光ファイバに付着して照明効率が低下し、施術者の 作業がやりにくくなるという問題があると共に、吸塵口の構造が複雑となり、治 療後の洗浄殺菌処理がやりにくいという問題がある。
【0006】 本考案は、口腔内を照明し、施術者の治療作業と同時に吸塵が行える歯科用吸 塵器を実現しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の歯科用吸塵器に於いては、気体吸引用のブロア10と、該ブロア10に一 端を接続し、他端に吸塵口17を有する吸引パイプ15とを具備して成る歯科用吸塵 器において、上記吸引パイプ15の吸塵口17をとり巻いてリング状の発光部材18を 設けたことを特徴とする。
【0008】 また、それに加えて、上記吸引パイプ15の吸塵口17に透光性材料で形成した裾 広がり状のフード21を着脱自在に設けたことを特徴とする。また、それに加えて 、上記フード21内に歯科治療用のロータを設けたことを特徴とする。
【0009】 また、それに加えて、上記発光部材18からの発光を調色可能とする手段を備え ていることを特徴とする。この構成を採ることに依り、施術者の作業がやり易く 、且つ同時に吸塵が行える歯科用吸塵器が得られる。
【0010】
【作用】
吸塵口17にリング状の発光部材18を設けたことにより、口腔内を照明すること ができ、且つ発光面がリング状で広いため、歯の切削粉や唾液の付着による照明 効率の低下を少なくすることができる。
【0011】 また吸塵口17に透光性材料で形成されたフード21を着脱自在に設けたことによ り、前記発光部材による照明を妨げずに、吸塵効率を向上することができる。 またフード21内に歯科治療用のロータを設けることにより、コンパクトでハン ドリング性の良い歯科用治療具が得られる。更に前記発光部材18からの発光を調 色可能とする手段により、発光を調色することができ、施術者に対するまぶしさ を防止することができる。
【0012】
【実施例】
図1は本考案の第1の実施例を示す図である。同図において、10は気体を吸引 するためのブロアであり、フィルタ11と共にケース12の中に収容されている。フ ィルタ11からはパイプ13がケース12の外に延び、該パイプ12に回転自在なパイプ 継手14を介して可撓性を有する吸引パイプ15が取付けられている。
【0013】 吸引パイプ15の先端は吸引口16となっており、該吸引口16は、吸引パイプ15の 先端に設けられた吸塵口17と、該吸塵口を取り巻く様にして設けられたリング状 の発光部材18とより構成されている。なお吸塵口17は金属又は硬質プラスチック の円筒体で作成しておくことが好ましい。またリング状の発光部材18は吸塵口17 の形状と同一であるか吸塵口17に密着している構造がよい。
【0014】 また該リング状の発光部材18は、多数本の光ファイバの先端をリング状に成形 したものや、ガラス、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチ レン、ポリ−4−メチルペンテン−1などの透光性材料にて吸塵口17の先端或い は外周に取付け得る大きさのリング体とし、このリング体に光ファイバケーブル 19を接続し、その他端に光源20を配置しておく。
【0015】 このように構成された本実施例は、ブロア10を作動させると共に吸塵口17を口 腔内に挿入することにより歯を切削したときの飛散塵、唾液等を吸引することが でき、また光源20からの光を発光部材18から投射して口腔内を照明することによ り、影のない照明ができ、治療作業効率を高めることができる。
【0016】 図2は本考案の第2の実施例の要部を示す図である。 本実施例が前実施例と異なるところは、吸引口16に裾広がり状のフード21を着 脱自在に設けたことである。このフード21は透光性材料、例えばガラス、ポリメ チルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミドなどで作ら れることが好ましい。またリング状の発光部材18からの光が直接施術者の目に入 らない様に、エアロジルや染・顔料等にて調光効果をもたせておくことが好まし い。
【0017】 このように構成された本実施例は、前実施例と同様な作用・効果を有するほか 、吸塵効果をさらに向上することができる。なおこのフード21は病原菌の他人へ の感染を防止するため使い捨てとするのが良い。また図示しないが、フード21内 に歯の治療用のローターや水噴射口を一体化することによって歯科用治療具とし てコンパクトでハンドリング性の良好なものとすることができる。
【0018】 図3は本考案の第3の実施例の要部を示す図である。 本実施例が第1、第2の実施例と異なるところは、発光部材18からの発光を調 色可能とする手段として、光ファイバケーブル19と光源20との間に色フィルタ22 を挿抜自在に設けたことである。なおこれは異なる複数種類の色フィルタを交換 可能な様にレボルバ式に設けておけば便利である。
【0019】 このように構成された本実施例は、第1又は第2の実施例と同様な作用・効果 を有し、更に施術者の目にまぶしくなく、治療し易い照明を行なうことができる 。
【0020】
【考案の効果】
本考案に依れば、吸引口にリング状発光部を設け、面発光とすることにより、 影のできない照明ができ、且つ、歯の切削物、唾液等の付着による照明効率の低 下を少なくすることができる。また構造が簡単であるため、洗浄・殺菌等の処理 を効率良く行うことができる。
【0021】 さらに吸引口に透光性材料のフードを設けることにより歯の切削物、唾液等を 効率良く吸引できる。また該フードに歯科治療用のロータや噴射口を一体化する ことによりコンパクトでハンドリング性の良好な歯科用治療具を実現することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す図である。
【図2】本考案の第2の実施例の要部を示す図である。
【図3】本考案の第3の実施例の要部を示す図である。
【符号の説明】
10…ブロア 11…フィルタ 12…ケース 13…パイプ 14…回転自在なパイプ継手 15…吸引パイプ 16…吸引口 17…吸塵口 18…発光部材 19…光ファイバケーブル 20…光源 21…フード 22…色フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加古 公一 兵庫県宍粟郡山崎町山崎158

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体吸引用のブロア(10) と、該ブロア
    (10) に一端を接続し、他端に吸塵口(17)を有する吸
    引パイプ(15)とを具備して成る歯科用吸塵器におい
    て、上記吸引パイプ(15)の吸塵口(17) をとり巻いて
    リング状の発光部材(18)を設けて成ることを特徴とす
    る歯科用吸塵器。
  2. 【請求項2】 上記吸引パイプ(15)の吸塵口(17)に
    透光性材料で形成した裾広がり状のフード(21)を着脱
    自在に設けたことを特徴とする請求項1の歯科用吸塵
    器。
  3. 【請求項3】 上記フード(21)内に歯科治療用のロー
    タを設けたことを特徴とする請求項2の歯科用吸塵器。
  4. 【請求項4】 上記発光部材(18)からの発光を調色可
    能とする手段を備えていることを特徴とする請求項1,
    2又は3の歯科用吸塵器。
JP1991023052U 1991-04-09 1991-04-09 歯科用吸塵器 Expired - Fee Related JP2590097Y2 (ja)

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