JPH04119854U - バツクホウ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削装置による掘削に伴って機体が相対的に
掘削装置側に引き寄せられることを阻止する。 【構成】 掘削装置２と反対側に、地中に突入して掘削
に伴う機体の相対移動を阻止する杭打装置８を設けてあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水道管やガス管等の埋設溝や排水溝を掘るのに適した小型のバック ホウに関する。

【０００２】

【従来の技術】

小型のバックホウは、大型のバックホウに比べて機体の総重量が軽い為、硬い 地盤等の掘削時には、掘削に伴って相対的に機体が掘削装置側に引き寄せられる 不都合があり、このような場合には、従来、大型のバックホウを用いて掘削して いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

大型のバックホウは、大型のトレーラを用いて作業現場に搬入しなければなら ず、運搬コストが高く付くと共に、作業現場が狭い場所には、用いることができ ないという不都合があった。

【０００４】 そこで、小型のバックホウにおいて、クローラ走行装置のクローラ外周面の喰 い込み突起を大きくしてクローラに大きなスパイク機能をもたせて掘削時の機体 の引き摺り現象を防止することが考えられるが、斯かる場合には、機体走行時の 振動が激しくなり、乗り心地が悪くなる不都合がある。

【０００５】 本考案は、機体走行時の乗り心地を悪くすることなく、掘削時の機体の相対的 な引き摺り現象を防止することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の特徴構成は、掘削装置と反対側に、地中に 突入して掘削に伴う機体の相対移動を阻止する杭打装置を設けた点にあり、その 作用、効果は次の通りである。

【０００７】

【作用】

掘削装置と反対側に杭打装置を設けたから、掘削に伴う機体の掘削装置側への 引き寄せを、前記地中に打込んだ杭打装置が阻止する。そして、機体走行時、杭 打装置を上昇させて走行することにより、機体に振動を与えることがない。

【０００８】

【考案の効果】

上記構成の結果、機体の乗り心地を悪くすることなく、掘削時の機体の引き摺 り現象を防止して、狭い場所での細溝掘削が可能となる。

【０００９】

【実施例】

図１に示すように、クローラ走行装置１の上部に、掘削装置２を装備した旋回 台３を設け、その旋回台３に、前記掘削装置２とバランスするようにエンジン４ とバランスウェイト５並びに運転座席６を配備して、ドーザ７付きの小型のバッ クホウを構成してある。

【００１０】 そして、前記掘削装置２と反対側の旋回台３後部に、掘削に伴って相対的に機 体が掘削装置側に引き寄せられることを阻止する杭打装置としての油圧ブレーカ ８が設けられている。そして、その油圧ブレーカ８は操縦部に設けたレバーＬ操 作により遠隔操作可能になっている。

【００１１】 尚、上記実施例においては、旋回台に油圧ブレーカを取付けたが、クローラ走 行装置のトラックフレームや、旋回台が旋回しないタイプでは機体フレームに取 付けてもよい。又、取付ける位置は、機体の後部側に限らず、左右横側部、又は 、機体前部側であってもよい。そして、実施例のように後部側に取付ける場合に は、掘削装置が地面に接地したときの接地反力による機体の前上りを阻止する作 用が大である。

【００１２】 そして、杭打装置としては、油圧ブレーカに限らずエアーブレーカであっても よく、アースアンカーであればいかなるものでもよい。

【００１３】 又、乗用型に限らず、図２に示すように、簡易ステップ９を備えた歩行型のミ ニバックホウに適用してもよい。尚、簡易ステップ９は、昇降アーム１０先端の ブラケット１０ａに対して支点Ｐ周りに上方に回動可能なように平面視逆Ｕ字型 に構成されている。

【００１４】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体側面図

【図２】別の実施例を示す側面図

【符号の説明】

２ 掘削装置 ８ 杭打装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 掘削装置（２）と反対側に、地中に突入
   して掘削に伴う機体の相対移動を阻止する杭打装置
   （８）を設けてあるバックホウ。