JPH04119198U - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JPH04119198U
JPH04119198U JP2911091U JP2911091U JPH04119198U JP H04119198 U JPH04119198 U JP H04119198U JP 2911091 U JP2911091 U JP 2911091U JP 2911091 U JP2911091 U JP 2911091U JP H04119198 U JPH04119198 U JP H04119198U
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signal
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龍一 澤田
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日本マランツ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカ接続ケーブルの抵抗分に流れる電流
によって生じる逆起電力を防止して、高音用スピーカの
高域再生特性を改善する。 【構成】 複数スピーカユニットに対し複数の信号が供
給される信号供給端子がスピーカシステムに設けられ、
これら信号供給端子とアンプ出力端子との間に各別のス
ピーカケーブルが接続される。これにより、複数のスピ
ーカユニット回路は互いに隔離され、スピーカ接続ケー
ブルに生じる逆起電力が高音用スピーカユニットに回り
込むことが回避される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は音響再生装置に使用されるスピーカシステムにかかわり、詳しくはア ンプとスピーカシステムを接続するスピーカ接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高忠実度の再生を目的とした音響再生装置においては、複数のスピ ーカユニットから構成され再生音域の広いマルチウエイ型スピーカシステムが一 般に使用されている。図2はスピーカシステムを含む従来の再生装置を示すブロ ックダイヤグラムで、それぞれ破線で示される部分の、10はアンプ、20はマ ルチウエイ型スピーカシステム、30はアンプ10とスピーカシステム20を接 続する接続ケーブルである。
【0003】 スピーカシステム20は低音用スピーカユニットLFと、高音用スピーカユニ ットHFを備え、低音用スピーカユニットLFはデバイディングネットワークL S、CPを介して低音域の音声信号が供給されるよう接続され、また、高音用ス ピーカユニットには高音用のデバイディングネットワークCS、LPを介して高 音域の音声信号が供給されるよう接続される。
【0004】 アンプ10の出力端子12、14と、スピーカシステムの入力端子22、24 との間に接続されるスピーカケーブル30は、スピーカシステムのインピーダン スに対して単位長当りのインピーダンス値が十分低い導線を用い、かつ、アンプ 10とスピーカシステム20との間の接続距離があまり長くならないように配線 される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記に反してスピーカケーブル30を接続する際に、導線の細いケー ブルを用いたり、または、装置の設置場所の都合によりアンプ10とスピーカシ ステムとの間の距離が長くなったり、スピーカを接続する際の原則が守られない ことがある。
【0006】 このように、原則から外れたスピーカ接続を行なって再生装置を動作させると きの、スピーカケーブルに流れる電流を図2において考察してみる。いま、端子 12、22間に接続されるケーブル30の導線に抵抗分Rfが、そして、端子1 4、24間に接続されるケーブル30の導線にも抵抗分Rbが存在するものとす る。こうして、アンプ10出力からスピーカシステム20に音声信号が供給され ると、ケーブル30の端子12から22方向に信号電流iが流れ、端子24から 14方向に逆方向の電流iが流れる。2つのスピーカユニットLF、HFに対し て共通であるスピーカケーブル30の抵抗Rf、Rbに電流iが流れるとそこに 逆起電力が発生し、元の信号電流に重畳する。逆起電力によって発生した不要な 信号の高域周波数成分は端子24を通して直接高音用ユニットHFの回路に導入 され、元の再生音に不要成分が重畳した音声信号がスピーカHFにて再生される 。すなわち、スピーカユニットHFから再生される高域部の音声は逆起電力の影 響を受け、濁りがあるという問題点があった。
【0007】 本考案は上記事情に鑑みなされたもので、接続ケーブルのインピーダンスに影 響されず、透明感のある再生音が得られるスピーカ接続装置を提供することを目 的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案のスピーカ装置では、アンプ出力音声信号を アンバランス型のデバイディングネットワークにより複数の信号帯域に分割して 複数スピーカユニットに供給し再生するスピーカシステムにおいて、上記デバイ ディングネットワークを通して上記複数スピーカユニットに音声信号が供給され るよう接続された正極性信号供給端子と、上記複数のスピーカユニットに対し各 別に負極性信号が供給されるよう接続された複数の負極性信号供給端子を設け、 上記正極性信号端子とアンプの音声信号出力端子との間、及び上記複数の負極性 信号供給端子とアンプのグランド端子との間に各別のスピーカケーブルを接続し たものである。
【0009】
【作用】
スピーカシステムとアンプの間に接続されるケーブルに固有の抵抗分がある場 合、ケーブルに流れる信号電流によって該ケーブルに逆起電力が発生する。この 逆起電力は高音用スピーカユニット回路側に回り込み、再生される高域音声信号 の質を損なう。本考案においては、複数スピーカユニットに対し各別に信号が供 給されるよう、スピーカシステムに設けられた各別の信号供給端子と、スピーカ システムとアンプの信号出力端子との間に接続された各別のスピーカケーブルに よって、複数スピーカユニットに接続される低インピーダンスの負極側の回路が 分離されるので、たとえケーブルに流れる電流によって該ケーブルに逆起電力が 発生しても、高音用スピーカユニットに逆起電力が回り込むことは回避され、高 音用スピーカから再生される高域音声の特性劣化がない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図1は本考案の実施例を示 しており、図中、図2と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略 する。図において、10はアンプ、20Aはスピーカシステム、40はアンプ1 0とスピーカシステム20Aを接続する接続ケーブルである。スピーカシステム 20Aは3つの音声信号入力端子25、26、及び27が設けられており、これ ら入力端子にスピーカケーブル40が接続される。端子25にはアンプ出力12 の正極性の信号電圧(+)、端子26と27には負極性の信号電圧(−)がそれ ぞれ供給されるようになっている。端子25の回路はスピーカシステム20Aの 内部で2つの回路に分岐され、一方はアンバランス型のデバイディングネットワ ークLSを介して低音用ユニットLFに接続され、他方はアンバランス型ネット ワークCSを介して高音用ユニットHFに接続されている。そして、低音用ユニ ットLFの負極は端子26に接続され、高音用ユニットHFの負極は端子27に 各別に接続される。
【0011】 上記スピーカシステムの入力端子25、26、27と、アンプ10の出力端子 12、14との間に接続されるケーブル40は3本の導線40a、40b、40 cからなり、ケーブルの一側はスピーカシステムの端子25、26、27にそれ ぞれ接続され、また、アンプに接続されるケーブルの他側において、導線40a が端子12に、導線40bと40cはグランド端子14に共通に接続される。
【0012】 次に、考案の動作を説明する。アンプ10の出力音声信号は端子12、14に 接続されたケーブル40を通してスピーカシステム20Aに供給される。ケーブ ル40を構成する複数の導線40a、40b、40cは、それぞれ抵抗分R1、 R2、R3を有するものとする。アンプ10からスピーカシステム20Aに音声 信号が供給されるとき、導線40aに電流i1が流れる。この電流i1は端子2 5から2方向に分割され、アンバランス型デバイディングフィルタLS、CSに 流れ込む。このとき、導線40aの抵抗分R1はデバイディングフィルタLS、 CSのインピーダンスに比較してはるかに小さいので、電流i1が流れても抵抗 R1に逆起電力は生じない。
【0013】 一方、スピーカシステムの入力端子26はシステム内部で低音用ユニットLF のボイスコイルに直接接続されており、端子26におけるインピーダンスは低い 値になっている。また、入力端子27も高音用ユニットHFのボイスコイルに接 続され、そのインピーダンスも同様に低い。従って、これら端子26、27とア ンプ10のグランド端子14間に接続される導線40b、40cの抵抗分R2と R3は無視できる値でなく、端子26からアンプのグランド端子14に流れる電 流i2は抵抗分R2によって影響を受ける。しかし、端子26は高音用ユニット HFの回路と隔離されており、抵抗R2に生じた逆起電力は高音用ユニットHF 側の回路に回り込むことはない。
【0014】 同様にして、端子27は低音用ユニットLFの回路に対して隔離されているの で、導線40cの抵抗分R3に生じた逆起電力も低音用ユニットLF側に回り込 むことはない。従って、スピーカシステムを接続するケーブルが多少長くなって も、接続ケーブルに発生する逆起電力は対向するユニット側の回路に影響を与え ない。特に、高音用ユニットHFは逆起電力の影響を受け、再生信号の高域部が 損なわれ易いが、各ユニットの負極側の配線を分離することにより、接続ケーブ ルに発生する逆起電力の影響を最小限に抑え、透明な高域部を再生することがで きる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のスピーカ装置によれば、複数のスピーカユニッ トに対し各別に信号が供給される信号供給端子を設け、これら信号供給端子とア ンプとの間に各別にスピーカケーブルを接続したので、複数スピーカユニットの 回路が互いに隔離され、この結果、スピーカユニット回路間相互の干渉がなくな った。
【0016】 従って、使用するスピーカケーブルに固有の抵抗分が存在し、特に、スピーカ システムに大電力の再生信号が供給される場合は、ケーブルに流れる電流によっ て該ケーブルに逆起電力が発生するが、スピーカユニットの低インピーダンス回 路側が互いに隔離されているため、この逆起電力は他のスピーカユニット回路に 回り込むことがない。故に、高音用スピーカユニットにおいて、逆起電力に起因 する高音域の特性劣化がなく、透明感のある音声を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による再生装置のブロック図で
ある。
【図2】従来の再生装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 アンプ 20、20A スピーカシステム 25 正極性信号入力端子 26、27 負極性信号入力端子 30、40 スピーカケーブル LF 低音用スピーカユニット HF 高音用スピーカユニット LS、LP、CS、CP デバイディングネットワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンプ出力音声信号をアンバランス型の
    デバイディングネットワークにより複数の信号帯域に分
    割して複数スピーカユニットに供給し再生するスピーカ
    システムにおいて、上記デバイディングネットワークを
    通して上記複数スピーカユニットに音声信号が供給され
    るよう接続された正極性信号供給端子と、上記複数のス
    ピーカユニットに対し複数の負極性信号が供給されるよ
    う接続された複数の負極性信号供給端子を設け、上記正
    極性信号端子とアンプの音声信号出力端子との間、及び
    上記複数の負極性信号供給端子とアンプのグランド端子
    との間に各別のスピーカケーブルを接続したことを特徴
    とするスピーカ装置。
JP2911091U 1991-04-02 1991-04-02 スピーカ装置 Expired - Lifetime JP2548705Y2 (ja)

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