JPH04119045U - フリーアクセスフロアの配線構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的軽微な床配線の変更は、床パネルを
剥がさないで簡単に行うことを可能にしたフリーアクセ
スフロアの配線構造を提供する。 【構成】 床パネル3,3 の付き合わせ部に配線ピット
７を当該床パネル3,3 の周方向に連続して設け、当該配
線ピット７に補助的な電気、通信用ケーブル９を配線
し、また、前記配線ピット７にコンセット取付孔８を所
定間隔おきに設け、当該コンセット取付孔８に電気・通
信用ケーブル９若しくは11に接続されたコンセット12を
取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、コンピューター室などのフリーアクセスフロアの配線構造に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、コンピューター室や放送用調整室などの床は、いわゆるフリーアクセ スフロアとして床下空間部の全域に電気・通信用ケーブルを自由に配線できるよ うになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のフリーアクセスフロアの配線構造では、ケーブルは全て床パネ ル下の空間部に配線されているため、ちょっとした配線の変更でも、その都度、 床パネルを剥がす必要があり、きわめて煩わしいものであった。

【０００４】 この考案はこのような前記従来の課題を解決するために提案されたもので、比 較的小規模な床配線の変更は床パネルを剥がさないで簡単に行うことができるフ リーアクセスフロアの配線構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するためにこの考案にかかるフリーアクセスフロアの配線構造 は、床パネルの付き合わせ部に配線ピットを当該床パネルの周方向に連続して設 け、当該配線ピットに補助的な電気・通信用ケーブルを配線する。また、前記配 線ピットにコンセット取付孔を所定間隔おきに設け、当該コンセット取付孔に電 気・通信用ケーブルに接続されたコンセットを取り付ける。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明すると、床スラブ１の上に 複数本の束材2,2 が前後左右に所定間隔おきに建て付けられている。各束材２の 上に台座４がそれぞれ取り付けられている。そして、この台座４の上に複数枚の 床パネル３が敷設されている。

【０００７】 束材２は床スラブ１の上にベース部2aをアンカーボルト若しくは接着材によっ て着脱自在に固定することにより簡単に位置変えできるように建て付けられてい る。

【０００８】 床パネル３は、軽量気泡コンクリ−ト板などからなる基板3aの表面に合成樹脂 板などの表面材3bを被着することにより形成されている。また、床パネル３の周 縁部には段部５が周方向に連続して形成され、また、段部５には矩形状の切り欠 き部６が形成されている。したがって、床パネル３と３との付き合わせ部（目地 部）には、段部5,5 からなる配線ピット７が所定深さに連続して形成され、また 、切り欠き部6,6 からなるコンセット取り付け孔８が所定間隔おきに形成されて いる。

【０００９】 そして、配線ピット７に本来、床下に配線される電気・通信用ケーブルのち、 補助的なケーブル９が納められ、床下の空間部10に主要なケーブル11が配線され ている。また、 コンセット取り付け孔８にはケーブル９または11に接続された コンセット12が取り付けられている。コンセット12はコンセット取り付け孔８の 周縁部に突設された取付片8a,8a に複数本の取付ねじ13によってねじ止めするこ とにより簡単に取り外せるように取り付けられている。コンセット12が簡単に取 り外せるように取り付けられていることにより、コンセット12の位置もケーブル の位置の変更に応じて簡単に変えることができる。

【００１０】 なお、配線ピット７には蓋14が簡単に取り外せるように被せられている。また 、床パネル４および蓋14の上は床仕上げ材15が敷設さている。

【００１１】

【考案の効果】 この考案は以上の構成からなるので以下の効果を有する。

【００１２】 床下配線のうち、主要な配線は床下に配線し、補助的な配線は床パネルの目 地部に形成された配線ピットに収納することにより、比較的軽微な配線の変更 は、床パネルを剥がさないで簡単に行うことができる。

【００１３】 また、配線ピットは各床パネルの周縁に形成された段部によって形成されて いるため、配線ピットは床パネルの敷設と同時に形成することができ、施工も 簡単にができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】フリーアクセスフロアの構造を示す一部縦断面
図である。

【図２】フリーアクセスフロアの構造を示す一部斜視図
ある。

【図３】配線ピットおよびコンセット取付孔の形状を示
すフリーアクセスフロアの一部斜視図である。

【図４】コンセットの取付状態を示すフリーアクセスフ
ロアの一部側面図である。

【符号の説明】

１…床スラブ、２…束材、３…床パネル、４…台座、５
…段部、６…切り欠き部、７…配線ピット、８…コンセ
ット取り付け孔、９,11 …電気・通信用ケーブル、12…
コンセット、13…取付ねじ、14…蓋、15…床仕上げ材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 一井 政彦 兵庫県尼崎市扶桑町１−21 住金鋼材工業 株式会社内 (72)考案者 古市 潤二 東京都千代田区大手町１丁目１番３号 住 友金属工業株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床スラブの上に複数本の束材を前後左右
   に一定間隔おきに建て付け、当該束材の上に複数枚の床
   パネルを敷設し、かつ、前記床パネル下側の空間部に電
   気・通信用ケーブルを配線してなるフリーアクセスフロ
   アの配線構造において、前記床パネルの付き合わせ部に
   配線ピットを当該床パネルの周方向に連続して設け、当
   該配線ピットに補助的な電気、通信用ケーブルを配線し
   てなることを特徴とするフリーアクセスフロアの配線構
   造。
2. 【請求項２】 配線ピットにコンセット取付孔を所定間
   隔おきに形成し、当該コンセット取付孔に電気・通信用
   ケーブルに接続されたコンセットを取り付けてあること
   を特徴とする請求項第１項記載のフリーアクセスフロア
   の配線構造。