JPH0411886A - ラット多機能プロテアーゼ - Google Patents

ラット多機能プロテアーゼ

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JPH0411886A
JPH0411886A JP90157269A JP15726990A JPH0411886A JP H0411886 A JPH0411886 A JP H0411886A JP 90157269 A JP90157269 A JP 90157269A JP 15726990 A JP15726990 A JP 15726990A JP H0411886 A JPH0411886 A JP H0411886A
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JP
Japan
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rat
amino acid
component
multifunctional protease
acid sequence
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JP90157269A
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English (en)
Inventor
Keiji Tanaka
啓二 田中
Tsutomu Fujiwara
力 藤原
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、多機能プロテアーゼ、より詳しくは新規な細
胞内プロテアーゼとしての多機能プロテアーゼのコンポ
ーネントに関する。
従来の技術 多機能プロテアーゼは不活性型で細胞内に局在する高分
子量のプロテアーゼであり、酵母からヒトに至るまで広
く存在している(特開平1−309686号)。該酵素
はトリプシン型酵素の基質である塩基性アミノ酸、キモ
トリプシン型酵素の基質である中性アミノ酸、そしてプ
ロテアーゼ基質としては稀な酸性アミノ酸を含む合成ペ
プチドのカルボキシ末端のペプチド結合を切断する活性
を同一分子内に持っている。さらに種々の阻害剤に対す
る反応性の違いから、これらの基質が互いに異なった複
数の触媒活性部位によって分解されていると推定されて
いる。
ラット肝臓プロテアーゼの分子量は約75万と推定され
、プロテアーゼとしては例外的に大きい、該多機能プロ
テアーゼを電子顕微鏡観察により、その分子は環状型粒
子構造を有していると認められた。さらに該酵素をドデ
シル硫酸ナトリウム存右下で電気泳動すると分子量が2
.2〜3.2万の位置に8〜10本の染色バンドが観察
された。
その後、ラットから褥られた多機能プロテアーゼは少な
くとも13個のコンポーネントよりなっていると考えら
れ、この内、比較的大きなコンポーネントの一つである
C2の一次構造が明らかになった(Bioehemis
tr7.28 (18) 、  7332〜7340.
1989)。
かかる多機能プロテアーゼは、非リソシーム系蛋白質分
解経路に関与する酵素と推定されており、細胞質全蛋白
質の約1%を占めるほど多量に存在すること等、その生
物学的重要性が強く指摘されている。しかし、本酵素を
構成する個々のコンポーネントの詳細については明らか
になっていない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、新規な多機能プロテアーゼ、すなわち、ラッ
トの多機能プロテアーゼの各構成成分の内、C3、C5
、C8、及びC9を提供するものである。さらにこれら
のコンポーネントを明らかにすることにより、該酵素の
機能の解明に役立つのみならず、各種病態との係わり、
及び治療法を解明する技術が提供される。
課題を解決するための手段 本発明者等はラット多機能プロテアーゼについて鋭意研
究を重ねてきた結果、ラット多機能プロテアーゼのコン
ポーネントの内、C3、C5、C8及びC9のポリペプ
チドをコードする遺伝子を単離し、そのアミノ酸配列を
明らかにすることに成功した。
本明細書において、アミノ酸、ペプチドはIUPAC−
IUB−生化学命名委員会で採用された略記法により表
示され、例えば下記の略号が使用される。なお、アミノ
酸等に関して光学異性体があり得る場合は、特に明示し
なければL体を示すものとする。
Gln:グルタミン残基 Asp:アスパラギン酸残基 Proニブロリン残基 T7r:チロシン残基 Val:バリン残基 L7g+リジン残基 Glu:グルタミン酸残基 Ala:アラニン残基 Asn:アスパラギン残基 Leu :ロイシン残基 Phe:フェニルアラニン残基 GI7:グリシン残基 His:ヒスチジン残基 Ser:セリン残基− Thr:スレオニン残基 11ξ:イソロイシン残基 Trp: )リプトファン残基 Arg:アルギニン残基 Met:メチオニン残基 C7sコシステイン残基 また、ポリデオキシリボヌクレオチド及びオリゴヌクレ
オチドは下記の略号で表されるデオキシリボヌクレオチ
ドの配列により表記する。
A:2′−デオキシアデニル残基 C:2′−デオキシシチジル残基 G:2′−デオキシグアニル残基 T:チミジル残基 特にことわらない限り、デオキシリボヌクレオチド配列
の左端は5′端である。
本発明によれば、次式(1) %式% His−11e−GI7−Leu−Val−Tyr−3
er−G!y−Mef−Gly−Pro−Asp−77
r−Arg−Val−Leu−Va l−旧s−Arg
−Ala−Arg−Lys−Leu−Ala−Gln−
Gln−T7r−T7r−Lsu−Va I−Tyr−
Gln−Glu−Pro−11e−Pro−Thr−A
la−Gln−Leu−Val−Gln−Arg−Va
l−Ala−3er−Val−Met−Gln−Glu
−Tyr−Thr−Gln−3er−G17−G17−
Val−Atg−Pro−Phe−G17−Val−3
er−Leu−Leu−11e−C7s−G17−Tr
p−Asn−Glu−G17−Arg−Pro−T7r
−Leu−Phe−Gln−Ser−Asp−Pro−
Ser−Gly−Ali−T7r−Phe−Ala−T
rp−Lys−Ala−Thr−Ala−Met−G1
7−Lys−Asn−Tyr−Val−Asn−G17
−L7s−Thr−Phe−Leu−Glu−L7s−
Arg−T7r−Asn−Glu−Asp−Leu−G
lu−Leu−Glu−Asp−Ala−11e−Hi
s−Thr−Ala−11e−Leu−thr−Leu
−14s−Glu−5er−Phs−Glu−Gly−
Gln−Mej−Thr−GIII−Agp−Agn−
Jls−Glu−VaiGly−11e−C7s−As
n−Glu−Ala−GIY−Phe−Arg−Ar、
g−Leu−Tht−Pro−Thr−Glu−Va 
I−Arg−Asp−TYr−Leu−Ala−Ala
−11e−Ala で表されるアミノ酸配列を有するラット多機能プロテア
ーゼのコンポーネントC3が提供される。
さらに、次式(2) %式% で表されるアミノ酸配列を有するラット多機能プロテア
ーゼのコンポーネントC5が提供される。
さらにまた、次式(3) %式% Asp−^sp−Asp−Asn−Msjで表されるア
ミノ酸配列を有するラット多機能プロテアーゼのコンポ
ーネントC8が提供される。
さらにまた、次式(4) %式% で表されるアミノ酸配列を有するラット多機能プロテア
ーゼのコンポーネントC9が提供される。
本発明のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC
3、C5、C8及びC9はまた上記のアミノ酸配列のN
末端にメチオニンが結合していないポリペプチド、およ
び上記アミノ酸配列のN末端にラット多機能プロテアー
ゼのコンポーネントC3のためのシグナルペプチドの部
分もしくは全部が結合、または欠損した中間体も包含す
る。自然の変異により、または人工の変異によりポリペ
プチドの主たる活性に変化を与えることなく、ポリペプ
チドをコードするDNAの構造の一部を変化させること
が可能である。本発明のラット多機能プロテアーゼのコ
ンポーネントC3、C5、C8又はC9のポリペプチド
は、前記アミノ酸配列を有する相同変異体に相当する構
造を有するポリペプチドも包含する。
本発明のもう一つの態様によれば、式(1)で表される
アミノ酸配列を有するラット多機能プロテアーゼのコン
ポーネントC3をコードする次式(5)で表される塩基
配列を有するデオキシリボ核酸が提供される。
式(5) %式% GACTTA  GAA  CTG  GAA  GA
T  GCG  ATT  CACACAGCCATC
TTA  ACCCTT AAG  GAA AGCT
TT  GAAGGG  CAG  ATG  ACA
  GAA  GAT  AACATA  GAA  
GTTGGG ATCTGCAAT GAA  GCT
 GGCTTT AGG AGGCTCACCCCA 
ACT GAA GTG AGG GAT TACTT
GGCT  GCT  ATA  GCG本発明のもう
一つの態様によれば、式(2)で表されるアミノ酸配列
を有するラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC
5をコードする次式(6)で表さ−れる塩基配列を有す
るデオキシリボ核酸が提供される。
式(6) %式% 本発明のもう一つの態様によれば、式(3)で表される
アミノ酸配列を有するラット多機能プロテアーゼのコン
ポーネントC8をコードする次式(7)で表される塩基
配列を有するデオキシリボ核酸が提供される。
式(7) %式% 本発明のもう一つの態様によれば、式(4)で表される
アミノ酸配列を有するラット多機能プロテアーゼのコン
ポーネントc9をコードする次式(8)で表される塩基
配列を有するデオキシリボ核酸が提供される。
式(8) %式% および該塩基配列に相補的な塩基配列からなる群から選
ばれる少なくとも一つの塩基配列を含有するデオキシリ
ボ核酸が提供される。
本発明のラット プロテアソームのコンポーネントは、
これを用いることにより該酵素の機能の解明に役立つの
みならず、各種病態との係わり、及び治療法を解明する
技術が提供される。
最近、アルツハイマー病患者の脳内にはユビキチンが異
常蓄積し、少なくともこの疾患の原因の一つに細胞内に
おける蛋白質分解系の異常があることの可能性が示唆さ
れた。また、この疾患の発現にかかわる遺伝子の機能ド
メインにはプロテアーゼ阻害剤がコードされていること
も判明し、非すソソーム系に関与すると考えられるプロ
テアソームがアルツハイマー病に本質的に関係している
ことが考えられる。従って、本発明のラット プロテア
ソームのコンポーネントは、その機能及びその阻害メカ
ニズムの解明により、アルツノ1イマー病と本酵素との
関係や異常の生じるメカニズムのラットにおける研究に
有用である。
さらに本発明者らの研究によれば、乳癌細胞や白血病細
胞等の腫瘍細胞の核にプロテアソームが異常蓄積、さら
にこれらの腫瘍細胞でのプロテアソーム遺伝子発現の異
常昂進が観察されている。
本発明のラット プロテアソームのコンポーネントの使
用或いはその測定法の開発は、これらの病態と本酵素と
の関わりのラットにおける研究、診断及び/又は治療法
の開発に有用である。かかる測定には、例えば通常の免
疫測定法が使用でき、本発明のコンポーネントは該測定
に使用する抗体の抗原として用い得る。
本発明のDNAは、ラット肝臓細胞や株化培養細胞によ
って成熟ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC
3、C5、C8およびC9を生産するために、前記式(
4)、(5)、および(6)の5′末端にATGが結合
した塩基配列からなるDNAを包含する。本発明のDN
Aはまた、ラット多機能プロテアーゼのコンポーネント
C3、C5、C8およびC9のシグナルペプチドの部分
または全部をコードする5′−フランキングDNAを含
むDNAも包含する。
自然の変異により、または人工的変異により、主たる活
性に変化を与えることなく、DNAの構造及びそれから
演鐸されるポリペプチドの構造の一部を変異せしめるこ
とが可能である。従って本発明のDNAは、前述のすべ
てのポリペプチドの相同異性体に相当する構造を有する
ポリペプチドをコードする塩基配列を含有することも可
能である。
遺伝暗号の縮重に従い、遺伝子から生産されるポリペプ
チドのアミノ酸配列を変えることなくその遺伝子の塩基
配列の少なくとも一つの塩基を他の種類の塩基に置換す
ることができる。従って、本発明のDNAはまた、遺伝
暗号の縮重に基づく置換によって変化された塩基配列を
含有することも可能である。この場合、上記置換により
得られた塩基配列より演鐸されるアミノ酸配列は前記に
定義した式(1)、(2)、(3)、または(4)のア
ミノ酸配列と一致する。
本発明のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC
3、C5、C8及びC9の特性を有するポリペプチドを
得る方法、及び該ポリペプチドをコードする遺伝子を得
る方法の概要について説明すると以下の通りである。
蛋白質の解析 ラット多機能プロテアーゼは日中等の方法(Tanak
a、に、、et  al、、J、  Biol、Che
m、。
261.15197〜15203,1986:Tana
ka、に、、et  al、、J、  Biol、Ch
eo+、、 263゜16209〜16217.198
8)に従ってラット肝臓から、逆相高速液体クロマトグ
ラフィーを用いて単一に精製した。
次いで、上記方法によって精製したラット多機能プロテ
アーゼのコンポーネントの分離は藤原等の方法(Fuj
ivara、T、、et  al、、Biochett
ristry128 (18)、7332〜7340.
1989)に従って、精製したラット多機能プロテアー
ゼをコスモシル5C4300カラムを用いて分離精製し
た。この結果、5DS−PAGE (ドデシル硫酸ナト
リウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)上で10個
の主要なコンポーネントが確認された。得られたコンポ
ーネントに01〜C10まで番号を付した。ここでC3
はアセトニトリル濃度が48%付近に溶出し、C5は5
0%付近、C8は52%付近、C9は53%付近に溶出
してきた。これらの物質を5DS−PAGEにより分子
量を測定した結果、コンポーネントC3は25.800
±700であり、C5は 26.500±700、C8は28,800±500、
C9は28,700±700であった。
得られたコンポーネントはA ketagava等の方
法(Aketagawa、  J、、et  al、、
J、  Biol、Chem、。
261.7357〜7365.1986)に従って、S
−ピリジルエチル化を行った。S−ピリジルエチル化し
た蛋白質は酵素(リジル・エンドペプチダーゼ)1に対
して基質40の割合で、2M尿素を含む50mMトリス
−塩酸緩衝液(pH8,0)中で37℃、12時間反応
させた。次いでこれをケムコソルブ 7−ODS−Hカ
ラムに付加し、0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセト
ニトリルの濃度勾配によって分離した。蛋白とベブタイ
ドは6N塩酸で減圧下、110”Cl2O時間加水分解
し、この加水分解物をP I C0−TAGシステムを
用いてフェニルチオカルバミル法によって解析を行った
。ペブタイドのアミノ酸配列はガス相シークエンサーで
測定し、フェニルチオヒダントイン誘導体はアプライド
・バイオシステムズ 120Aフ工ニルチオヒダントイ
ン分析機により同定した。
プローブの調製 上記の解析によって得られた情報をもとに遺伝子の検索
に必要なプローブ用のベブタイドを1コンポーネントに
対して2〜5個を選択し、これに対応する相補的ポリヌ
クレオチドを合成した。C3については2個のフラグメ
ントPhe−Glu−Gly−Gln−Met−Thr
 、及びLys−Asn−Tyr−Val−Asn−G
ly−Lysを選択し、これに対応する相補的オリゴヌ
クレオチドプローブとして、5’ −GTCATYTG
NCCYTCRAA−3′、および5’−TTGCCR
TTNACRTARTTTTT−3’を合成した。C5
についそは3個のフラグメントLys−Asn−Met
−Gln−Asn−Val 、 Asp−Asn−Gl
n−Val−Gly及びTyr−Ala−Phe−As
n−Glyを選択した。これに対する相補的オリゴヌク
レオチドプローブとして、5′−ACRTTYTGCA
TRTTYTT−3’ 、5’−CCNACYTGRT
TRTC−3、および5’−CCRTTRAANGCR
TA−:4’を合成した。C8は3個のフラグメントL
ys−Glu−Met−Thr−Cys−Arg 。
His−Vat−Gly−Met−Ala−Vat及び
Ala−Met−Tyr−Val−His−Alaを選
択した。これに対応する相補的オリゴヌクレオチドプロ
ーブとして5’ −CKRCARGTCATYTCYT
T−3’ 、5’、−ACNGCCATNCC3ACA
TG−3’ 、5’−ACNGCCATN(l′CYA
CATG−3′、5′−GCRTGNACRTACAT
SGC−3′及び5’−GCRTGNACRTACAT
WGC−3’を合成した。C9は2個のフラグメントT
yr−11e−Gly−Trp−Asp−Lys 。
及びAsn−Glu−Asp−Met−Ala−Cys
を選択し、これに対応する相補的オリゴヌクレオチドプ
ローブとして5’−TTRTCCCANCCDATRT
A−3’ 、及び5’−CANGCCATRTCYTC
RTT−3’を合成した(但し、N=ASGST又はC
5D=ASG又はT、、Y=T又はC5K=G又はT、
S=G又はC,R=A又はG及びW=A又はT)。使用
するプローブは、本発明で用いたプローブ以外の位置の
アミノ酸配列に基づくものであっても良い。
cDNAライブラリーの構築 ラット胎児肝臓、または正常ラット肝臓より10倍以上
mRNAの発現量が高いReuberH4TGヘパトー
マ細胞系にグアニジンチオシアネート溶液を加えてホモ
ジナイズし、塩化セシウム密度勾配遠心法によって全R
NAを得た。
この全RNAからオリゴdTセルロースカラムによりポ
リ(A)” RNAを選別した後、5′端に制限酵素N
otI切断部位を持つオリゴdTブライマーをmRNA
のポリAにアニールさせ、逆転写酵素により1本鎖cD
NAを合成し、DNAポリメラーゼエにより2本鎖cD
NAを合成した。
このcDNAをNotI切断後、発現ベクターBleu
script  KS (ストラタジーン社製)ノクロ
ーニンク部位’(7)ECORVとNotIに挿入した
。これらの方法の詳細についてはBiochemist
ry、28.7332. (1989)に記載されてい
る。
クローンの単離と塩基配列の決定 クローニングは得られたベプタイドの情報より、相補的
オリゴヌクレオチドを合成し、その5′端を標識化しプ
ローブとして使用した。C3は上記ライブラリーを使用
して180.000のトランスフォーマントから、最終
的に24のクローンが得られ、さらにC5は30.00
0のトランスフォーマントから11のクローンが得られ
た。C8は110,000のトランスフォーマントから
8のクローンが得られ、またC9は同様に30.000
のトランスフォーマントから10のクローンが得られた
。得られた各々のクローンの中から最も長いクローンを
選択して全塩基配列を決定した。
得られたDNAの塩基配列は7−DEAZAシークエン
シング・キット(宝酒造社製)を用いてジデオキシ法(
Sanger、et  al、、Proc、Natl。
Aead、Sci、USA、、74,5463.197
7)に従って決定した。
C3のヌクレオチド配列は非コード領域の5′端から3
′端を含めて852ヌクレオチド残基を決定した。この
内コード領域は702ヌクレオチド残基であり、アミノ
酸残基数234個に相当した。この値から分子量を求め
ると25,925ダルトンと算出された。
C5については非コード領域を含めて799残基のヌク
レオチド配列を有し、コード領域は720ヌクレオチド
残基よりなっていた。これは240残基のアミノ酸より
なる蛋白質であり、その分子量は26,479ダルトン
と算出された。
C8については非コード領域を含めて897残基のヌク
レオチド配列を決定した。この内コード領域は765ヌ
クレオチド残基であり、これは255残基のアミノ酸に
相当した。この値から分子量を求めると28,400ダ
ルトンと算出された。
C9は非コード領域5′端から3′端まで1121ヌク
レオチド残基よりなり、コード領域は783ヌクレオチ
ド残基であった。これはアミノ酸261−残基に相当し
、これより算出されるC9の分子量は29,496ダル
トンであった。
実施例 以下具体例に沿って本発明のラット多機能プロテアーゼ
のコンポーネントC3、C5、C8及びC9の遺伝子を
含む塩基配列を得る方法、本発明の蛋白質のアミノ酸配
列、及びDNA塩基配列を決定する方法について述べる
が、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない
実施例1 (1)ラット多機能プロテアーゼのコンポーネン)C3
の精製 ラット多機能プロテアーゼは日中等によって報告されて
いる方法(Tanaka、に、、et  al、、J。
Biol、Chem、、261.15197〜1520
3゜1986 : J、  Biol、Chem、、 
263゜16209〜16217.1988)に従って
ラットの肝臓より精製した。
ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC3は藤原
等の方法(Fujiwara、T、、et  al、。
BiochemistrL28 (18) 、  73
32〜7340.1989)に従って精製した。即ち、
上記の方法によって得られたラット多機能プロテアーゼ
を0.05%トリフルオロ酢酸で平衡化したコスモシル
5C4300カラム(10X250關、ナカライ テス
ク社製)に付加した。
次いで0.05%トリフルオロ酢酸を含む45〜60%
のアセトニトリルで直線濃度勾配により溶出した。溶出
速度はIIIIQ/winで1或づつ分取した。
この方法によってラット多機能プロテアーゼのコンポー
ネントC3はアセトニトリル濃度が48%の位置に溶出
された。
5DS−PAGEにより測定したC3の分子量は25,
800±700であった。
(2)蛋白質の解析 ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC3は還元
して、システィンを保護するために、A ketaga
va等の方法(A ketagawa、  J 、 、
et  at 、 。
J、Biol、Chem、、261.7357〜736
5゜1986)により、S−ピリジルエチル化した。
そしてこの試料をTSKゲルやフェニール−5PWRP
()−ソー社製)を用いて、0〜60%のアセトニトリ
ルの直線濃度勾配により逆相高速液体クロマトグラフィ
ーを行った。この結果、C3はC3a、C3b、及びC
3cの3成分に分割された。
さらにC3bとC3cをリジルエンドペプチダーゼを1
に対して、基質40の割合で2M尿素を含む40mM)
リス・塩酸緩衝液(pH8,0)中で、37℃、12時
間分解した。得られた分解物をケムコソルブ 7−OD
S−Hカラム(ケムコ社製)を用いて、0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む0〜80%のアセトニトリルの濃度勾
配によって、逆相高速液体クロマトグラフィーを行った
この結果、リジルエンドペプチダーゼ消化したC3Cか
ら11個のフラグメントを得た。
得られたフラグメントはさらに6N塩酸で減圧下、11
0℃、20時間分解し、次いでこれをPI Co−TA
Gシステム(ウォーターズミリポア社製)を用いてフェ
ニルチオカルバメイト法にょってアミノ酸分析を行った
。蛋白質とフラグメントのアミノ酸配列はガス相−シー
クエンサー(アプライド・バイオシステムズ社製)で測
定し、フェニルチオヒダントイン誘導体はアプライド・
バイオシステムダ120Aフエニルチオヒダントイン分
析機(アプライド・バイオシステムズ社製)により同定
した。
(3)プローブの調製 C3cの11個のフラグメントのうちC3αとC3βを
選択した。C3aはPhe−Glu−Gly−Gln−
Met−Thrのアミノ酸配列を有し、C3βはLys
−Asn−Tyr−Val−Asn−Gly−Lysの
アミノ酸配列を有していた。これに対応する相補的オリ
ゴヌクレオチドとして、5’ −GTCA’rYTGN
CCYTCRAA−3’  と5’ −TTGCCRT
TNACRTARTTTTT−3’ (MSN及びRは
前記に同じ)をDNA合成機380B (アプライド・
バイオシステムズ社製)により自動合成を行った。該方
法はカルサス(Caruthers)等の方法(J、 
Am。
Chem、Soc、、103,3185.1981)l
こ基づいており、ホスホアミダイド法といわれている。
即ち、5′のジメトキシトリチル基(DMTr)を脱保
護したdAまたはdT−8(S:支持体)にテトラゾー
ルで予め活性化したDMTr−dA、またはDMTr−
dG、またはDMTr−dT。
またはDMTr−dCのホスホアミダイド体を縮合させ
た後、未反応の水酸基をアセチル化し、次いで水存在下
でヨウ素酸化を行ってリン酸体を導いた。DMTr基を
脱保護し、以後同様に縮合を繰り返して、上記17me
r及び20merの相補的オリゴヌクレオチドを合成し
た。合成したオリゴヌクレオチドの精製はオリゴヌクレ
オチド・カートリッジ(アプライド・バイオシステムズ
社製)を使用した。
(4)cDNAライブラリーの調製 ウィスター系ラットをエーテル麻酔下で肝臓を摘出し、
得られた肝臓3gを液体窒素中でブレングーにより細片
化し、それを5倍量のGTCホモジネート緩衝液(5,
3Mグアニジウムチオシアネート、0.02M  N−
ラウリルザルコシルナトリウム、0.03M  クエン
酸三ナトリウム、0.8%β−メルカプトエタノール、
0.7%アンチフオームDB−11ONエマルジョン)
の入れたボッター式ホモジナイザーに加える。10往復
させた後、ビーカーに移し、20xlシリンジに22G
の注射針を付けいきおい良く3回通しシアリングする。
5.7Mの塩化セシウム、0、IMEDTAを遠心チュ
ーブに約121!入れ、その上にホモシネイト約241
!を重層した後、  28.000rpmF20時間遠
心分離を行って全RNA的9+agを回収した。
全RNAを5 wag / xi以下の濃度に希釈し、
65℃、7分間インキュベート後、水冷中で2分間急冷
した。等量の2倍オリゴdT結合緩衝液(1,0M  
NaC1,20mM  Tr i 5−HCN 、pH
7,5) 、及び1/100容量の20%SDSを添加
してよく混合した。ついでオリゴdT結合緩衝液(0,
5M  NaCΩ、10mM  Tr i 5−HCl
 pH7,5,0,1%5DS)で平衡化したオリゴd
Tセルロースカラム(バイオ・ラド社製)に付加した。
未吸着区分は再度65℃で7分間反応し、水冷中で2分
間急冷して再度カラムに付加した。カラムは100倍量
オリゴdT結合緩衝液で洗浄し、さらに100倍量オリ
ゴdT洗浄液(0,1M  Na(J)、10mM  
Tr i 5−HCN  pH7,5,0,1% 5D
S)を用いて洗浄した。オリゴdTセルロースに結合し
たポリ(A)” RNAはオリゴdT溶出液(10mM
  T r i 5−HCNpH7,5,0,05%5
DS)により溶出した。
溶出液に1/25容量の5MNaCJ及び2.5容量の
エタノールを加え、よく混合して一20℃で一昼夜放置
した。次いでこれを1200Orpmで15分間遠心分
離を行いポリ(A)” RNAを沈殿させ、70%エタ
ノールに再度懸濁して同様に遠心分離し、沈殿を乾燥後
、適当量の水に溶かした。
上記の方法で得られたポリ(A)” RNAからゴブラ
ーとホフマン(Gubler、 U、、 and Ho
ffman。
B、、Gene、25,263〜268.1983)の
方法に従ってcDNAを合成した。
(1)1本鎖の合成 1.5zA’チユーブ(エッペンドルフ社製)に30p
g反応用緩衝液(500mM  Tris−HCI p
H8,5,700mM  KCjJ、50mM  M 
g C1l 2 )−115μJのdATP。
dGTP、dTTP、dCTP、3μgの500mM 
 DTT、3.75t、t(lの160mN  ナトリ
ウムピロホスフェイト、蒸留水48.75μgをよく混
合後、30μρ (1,73μg)のブライマー(5’
 −TAGGTCGACGCGGCCGCTTTTTT
TTTTTTTTT−3′)と上記ポリ(A)” RN
A  9′μfI (9μg)を混合後、70℃、5分
間処理し、水中で急冷して上記溶液を加えた。さらにこ
の反応液に7.5μgのα−”PdCTP (3000
Ci/mmoρ、1mC1/xfフアルマシア社製)と
3μD  (60units)のニワトリ骨髄芽球症ウ
ィルス由来の逆転写酵素(ライフ・サイエンス社製)を
加え、42℃で45分間反応させた。反応後、停止液3
0μg (0,1M  EDTA、pH8,0,5% 
5DS)を加えて反応を終了させ、フェノールクロロホ
ルム処理後、エタノールで沈殿させて一本鎖cDNAを
合成した。
(ii)2本鎖の合成 上記のRNA−DNAハイブーリッド沈殿物に水50μ
gを加えて溶解した後、次の反応溶液を加えて2本鎖c
DNAの合成を行った。
即ち、40ttl)の反応緩衝液(100mMTr i
 5−HCI  pH7,5,35mMMgC,Q 2
.500mM  KC4J 2.2’50t1g/xi
  BSA) 、20tt!lの1mMdATP。
dGTP、dTTP、dCTP、5μgのα32p−d
CTP、3aΩの10mM  β−NAD、 4μg 
(2units)のRNa s eH,4,czΩ (
40units)のDNAポリメラーゼ1.1μg (
12units)の大腸菌DNAリガーゼ、蒸留水75
μgを加えて、よく撹拌し、12℃で1時間、さらに2
2°Cで1時間反応させた。フェノール処理、エタノー
ル沈殿を行った。これらの操作によって、9μgのポリ
(A)” RNAから0.8μgのcDNAが合成され
た。
(iii )クレノー処理とNotI切断cDNAの両
端を平滑化するためにクレノー(DNAポリメラーゼI
のラージフラグメント)処理を行った。28μρのcD
NAに5μgの0.5mM  dATP、dGTP、d
TTP。
dCTP、及び5μNの反応液(66mMTris−H
CN   pH7,5,0,5MNaCl、66mM 
 MgCρ2.10 m MDTT) 、0.5μB 
 (2,5unitg )のクレノー(ベーリンガー社
製)、蒸留水11.5μgを加えてよく混合し、20℃
で300分間反応せた。
反応後、フェノール処理、エタノールで沈殿させて回収
した。
上記のcDNAを44μgの蒸留水に溶解し、5μgの
反応緩衝液(100mM  Tr i 5−HCII 
 pH7,5,70mM  MgCl12、j500m
M  NaCN 、70mM  β−メルカプトエタノ
ール)、1μgのNotI(12unNs)を加えてよ
く混合し、37℃で1時間反応させた。NotI断片を
除くために、平衡化緩衝液(400mM NaCj7.
50mM MOPS(3−(N−モルホリノ)プロパン
スルホン酸)、15%エタノール、pH7,0)で平衡
化したQIAGEN−tipミルカラムナコシ社製)に
付加し、洗浄緩衝液(1000mM  NaCR,50
mM  MOPS、15%エタノール pH7,0)で
洗浄後、溶出緩衝液(1500mMNaCρ、40mM
  MOPS、15%エタノール pH7,5)で溶出
した。
(iV )ブルースクリプトKSへの挿入ブルースクリ
プトKS(ストラタジーン社製)のマルチクローニング
部位のEcoRV  NotI間に挿入した。即ち、K
Sプラスミド10μg(11μg)に20μgの反応用
緩衝液(100mM  Tr i 5−HC(l  p
H7,5,70mMMgC1)2.1500mM  N
aCl2.β−メルカプトエタン−ル)−15μN(7
)EcoRV (50unijs)、5μgのNo t
 I (60units)、170μgの蒸留水を加え
、37℃で2時間反応させた。
ついで0.8%アガロースゲルを用いて分離後、必要と
するバンドをD E 81 ?F紙に吸着させて回収し
た。D E 81 か紙に吸着したDNAは1.5M 
 NaC,Qで回収してフェノール処理、エタノール沈
殿を行った。
上記で処理したベクター2μg (20n g)に2μ
g (20ng)cDNA、2μgの反応用緩衝液(6
60mM  Tr i 5−HC,Q  pH7,5,
50mM  Mg(J12.50mMDTT、10mM
  ATP) 、T4DNAリガーゼ1μm1  (3
50units) (ベーリンガー社製)、水13μg
を混合して16℃で、−昼夜反応させた。
(5)クローンの単離 (i)形質転換 上記(iV )の反応液1μgを50μgのコンピーテ
ントセルHBIOI (宝酒造社製)と混合し、氷中3
0分間放置した。次いで42℃で45秒処理した後、l
 xlのSOC溶液(2%バクト・トリプトン、0.5
%酵母抽出液、10mM  NaCR,2,5rnM 
 KCjl)、10mM  MgSO4,10mM  
MgCΩ2.20mM  グルコース)を加え、37℃
で1時間振盪培養した。LBプレー1 (10gバクト
・トリプトン、5g酵母抽出液、5g食塩、15g寒天
に水1gを加えてオートクレーブ処理した後、60℃ま
で温度を下げて50mgのアンピシリン・ナトリウムを
加え、よ(混合して9cmシャーレに注ぐ)上にナイロ
ンフィルター(デュポンのコロニー/プラークスクリー
ン)を乗せ、その上に均一にコロニーを撒いた。
1プレート当り約9000コロニー、計20プレートC
約180000コロニー)について以下のスクリーニン
グを行った。
(ii )スクリーニング 各フィルターをQ、5N  NaOHで処理し、IM 
 Tr i 5−HCU  (pH7,5)で洗浄後、
濾紙上で乾燥させた。次いでこれを十分■の2xSSC
(0,3M  NaCR,30mMクエン酸ナトリウム
 pH7,0)中でよく洗浄した。
これを濾紙上で風乾した。
全フィルターをナイロンバックに入れ、2011のプレ
ハイブリダイゼーション溶液(IMNaC,Q、50m
M  Tris−HCρ pH7,5,1% SDS、
200μg/l/イーストRNA)を加え、泡を抜いて
37℃で6時間反応させた。
全フィルターを新しいナイロンバックに移し、サケ精子
DNA (10+ng/vA’)を100μgと32p
標識化合成オリゴDNAプローブ100μgを100℃
で5分間熱処理を行った後、水中で2分急冷した。この
変性DNAと2011のプレハイブリダイゼーション溶
液を混合し、ナイロンバッグに加え、泡を抜いて37℃
で一昼夜反応させた。
次いでフィルターを6xSSC(0,9MNaCN、9
0mM  クエン酸三ナトリウムpH7,0”)を用い
て室温で5分、37℃で5分洗浄してオートラジオグラ
フィーを行った。
24個の強い陽性を示すクローンがみつかった。
(6)制限酵素地図、及びDNA塩基配列の決定(i)
制限酵素地図 (5) −(ii)で得られた24個のクローンはいず
れも同様の制限酵素地図を示した。これらのクローンの
うち最長のcDNAを含むものにつき、塩基配列を決定
した。
コンポーネントC3のcDNAの制限酵素地図は第1図
に示す。即ち、図中黒いカラムはC3の翻訳領域を示−
し、白いカラムは5′端の非翻訳領域、及び3′端の非
翻訳領域を示す。実線はベクター(ブルースクリプトK
S)部分を示す。カラムの下の数字は開始コドンATG
の1番目及び終止コドンの一つ前のヌクレオチドの位置
を示しており、配列を決定した部分は破線、実線、点線
の矢印で示した。破線は直接、市販のT3ブライマー 
(5’−ATTAACCCTCACTAAAG−3’ 
) 、及びT7プライマー(5’−AATACGACT
CACTATAG−3”)を、実線は矢印の起点の塩基
配列の情報をもとに合成したプライマーを、点線は制限
酵素Sac I、Hind■で消化しサブクローン後、
T3、T7ブライマーを用いて配列決定を行った。バー
の長さは100塩基長を表している。
(ii )塩基配列の決定 cDNAの塩基配列の決定は7−DEAZAシーケンシ
ングキット(宝酒造社製)を用い、サンガー(Sang
er )等のジデオキシターミネーション法(Pto、
  Nat、  Acad、Sci、  USA、  
74゜5463〜5467.1977)に基づいて行っ
た。即ち、プラスミドDNA  10μN  (2μg
)に2N  NaOHを2tt(1,2mM  EDT
Aを2μg、蒸留水6μgを加えてよく混合し、37℃
で5分間放置した。次いで5M酢酸アンモニウム(pH
4,5)を8μN 、−x−タ)−4100μgを加え
て一20℃で20分間放置した。この反応液をエッペン
ドルフ遠心機で10分間遠心分離後、沈殿を70%エタ
ノールで洗浄して乾燥させた。乾燥した沈殿物に蒸留水
を9.5μg加えて溶解後、1. 5μgの反応緩衝液
(70mMTris−HCl2  pH7,5,1mM
EDTA、200mM  Na(J!、70mMMgC
ff 2 ) 、1 μn  (0,5μmoU )の
T3プライマー(5’−ATTAACCCTCACTA
AAG−3’ )あるいは1μgのT7プライマー(5
’ −AATACGACTCACTATAG−3’ )
を加えてよく混合した。これを60℃、20分間反応し
た後、室温に20分以上放置してプライマーをアニール
させた。
新しいエラペンチューブに2μΩずつdATP−ddA
TP、dGTP−ddGTP、dTTP−ddTTP、
dCTP−ddCTPの混合液を取り、上記の鋳型DN
A−プライマー混合液にα−”P−dCTP (400
Ci/mmoff )2μΩとクレノー酵素1μD  
(2units)を加えて混合した液を3.5μgずつ
上記4本のdATP−ddATPS clGTP−dd
GTPS dTTP−ddTTPSdCTP−ddCT
Pに加えて46℃、20分伸長反応させ、1μgのdA
TP、dGTP、 dTTPSdCTPを加えてさらに
46℃で20分反応させた。6μgのホルムアミド停止
液(80%ホルムアミド、10mMNaOH,1rnM
  EDTA、0.1%キシレンジアール、0.1%ブ
ロモフェノールブルー)を加え、80℃で3分間熱処理
を行った後、水中で急冷した。これを6%ポリアクリル
アミド−7M尿素ゲルにアプライし、2500V、3〜
9時間泳動後、オートラジオグラフィーを行って、塩基
に特異的に伸長停止したバンドの位置より塩基配列を決
定した。この結果を第2図に示す。コード領域は702
ヌクレオチドであり、アミノ酸残基数234個に相当し
た。この値から算出される分子量は25925ダルトン
であった。該図よりラット多機能プロテアーゼのコンポ
ーネントc3より調製したプローブ用ポリペプチドC3
αは199−204番目のアミノ酸配列に一致しており
、C3βは165〜171番目のアミノ酸配列に一致し
ていた。このような事実より本発明遺伝子は精製によっ
て得られたう・ソト多機能プロテアーゼのコンポーネン
トC3の遺伝子であると確認された。
実施例2 (1)ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC5
の精製 ラット多機能プロテアーゼは田中等によって報告されて
いる方法(Tanaka、に、、et  aF、+J。
Biol、Chem、、261.15197〜1520
3゜1986 : J、  Biol、Chem、、 
263゜16209〜16217.1988)に従って
ラット肝臓より精製した。
ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC5は田中
等の方法(Tanaka、に、、et  al、、J。
Mo1.Bjol、、20:3,985〜996゜19
88)に従って精製した。即ち、上記の方法によって得
られたラット多機能プロテアーゼを0.05%トリフル
オロ酢酸で平衡化したコスモシル5C4300カラム(
10X250mm、ナカライ・デスク社製)に付加した
。次いで0.05%トリフルオロ酢酸を含む45〜60
%のアセトニトリルで直線濃度勾配により溶出した。
溶出速度はInIQ/winで1mlずつ分取した。こ
の方法によってラット多機能プロテアーゼのコンポーネ
ントC5はアセトニトリル濃度が50%の位置に溶出さ
れた。
5DS−PAGEにより測定した分子量は26.500
±700であった。
(2)蛋白質の解析 ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC5蛋白質
は実施例1(2)と同様にA ketagaWa等の方
法(Aketagava、  J 、、et  al、
、J、 Biol。
Chem、、261.7357〜7365.1986)
により、還元し、S−ピリジルエチル化を行った後、リ
ジルエンドペプチダーゼで分解し、これをケムコソルブ
 7−ODS−Hカラム2.  lXl50IIll1
1ケムコ社製)を用いて分離分画を行った。
分画したベプタイドはそれぞれ塩酸加水分解後、アミノ
酸分析を行い、また実施例1(2)と同様にしてアミノ
酸配列を決定した。
(3)プローブの調製 上記(2)の方法で得られたりジルエンドペプチダーゼ
消化したコンポーネントC5から6個のフラグメントが
得られた。この中からC5αとC5β、及びC5γ3個
のフラグメントを選択した。
得られたフラグメントはアミノ酸自動シークエンサー(
アプライド・バイオシステムズ社製)によりアミノ酸配
列を決定したところ、C5αはLys−Asn−Met
−Gln−Asn−Val 、C5βはAsp−Asn
−Gln−Val−Gly 、及びC57はTyr−A
la−Phe−ASn−Glyの各配列を有していた。
これに対応する相補的オリゴヌクレオチドとして、C5
αには5’−ACRTTYTGCATRTTYTT−3
’ 、C5βに対しては5’ −CCNACYTGRT
TRTC−3’、及びC5γには5’ −CCRTTR
AANGCRTA−3’ (R,Y及びNは前記に同じ
)をDNA合成機380B (アプライド・バイオシス
テムズ社製)により合成した。該方法はカルサス等の方
法(J。
Am、Chem、Soc、、103.3185.198
1)に基づいている。即ち、5′のジメトキシトリチル
基(DMTr)を脱保護したdTまたはdC。
またはdA−8(S:支持体)にテトラゾールであらか
じめ活性化したDMTr−dA、またはDMTr−dG
、またはDMTr−dT、またはDMTr−dCのホス
ホアミダイト体を縮合させた後、未反応の水酸基をアセ
チル化し、次いで水存在下でヨウ素酸化を行ってリン酸
体を導いた。DMTr基を脱保護し、以後同様に縮合を
繰り返して、上記14mer、及び17merの相補的
オリボヌクレオチドを合成した。合成したオリゴヌクレ
オチドはオリゴヌクレオチド・カートリ・ソジ(アプラ
イド・バイオシステムズ社製)を使用して精製した。
(4)cDNAライブラリーの調製 正常ラット肝臓より10倍以上mRNAの発現量が高い
Reuber  H4TGヘノくトーマ細胞を10%牛
脂児血清を含むダルベ・ノコ培地を用いて、ICNII
Qシャーレ40枚で、3日間培養後、遠心分離によって
細胞を集めた。この方法によってReuber  H4
TG細胞が約2g得られた。
この細胞を実施例1(4)と同様の方法により全RNA
の抽出に用いた。この方法により、全RNAを約3mg
回収した。次いで、回収した全RNAは実施例1(4)
と同様に一本鎖c DNAの合成、二本鎖cDNAの合
成、クレノー処理とNotI切断、及びブルースクリプ
トKSへの挿入を行った。
(5)クローンの単離 (i)形質転換 形質転換は実施例1 (5)(i)と同様に行った。
(11)スクリーニング スクリーニングは(3)で得られたプローブを用い、実
施例1 (5)  (ii)の方法と同様に行った。3
0,000のトランスフォーマントから、各プローブに
陽性のクローンが11得られた。最長のcDNAを含む
クローンにつき塩基配列を決定した。
(6)制限酵素地図、及びDNA塩基配列の決定(i)
制限酵素地図 コンポーネントC5のcDNAの制限酵素地図は第3図
に示す。即ち、図中の黒いカラムはC5の翻訳領域を示
し、白いカラムは5′端の非翻訳領域、及び3′端の非
翻訳領域を示す。実線はベクター(ブルースクリプトK
S)部分を示す。カラムの下の数字は開始コドンATG
の1番目及び終止コドンの一つ前のヌクレオチドの位置
を示しており、配列を決定した部分は破線、実線の矢印
で示した。破線は直接、市販のT3ブライマー(5’−
ATTAACCCTCACTAAAG−3’ ”) 、
及びT7プライマー(5’−AATACGACTCAC
TATAG−3”)を用い、実線は制限酵素PstI、
及びRsaIで消化しサブクローン後T3及びT7プラ
イマーを用いて配列決定を行った。バーの長さは100
塩基長を表している。
(ii )塩基配列の決定 C5のcDNA塩基配列の決定を実施例1(6)と同様
にして行った。その結果を第4図に示す。
最長のオープンリーディングフレームは1−720ヌク
レオチドであり、これは240残基のアミノ酸を有する
タンパク質であり、これから算出される分子量は26,
479ダルトンであった。該図よりラット多機能プロテ
アーゼのコンポーネントC5より調製したプローブ用ポ
リペプチドC5αは183〜188番目のアミノ酸配列
に一致しており、C5βは177〜181番目のアミノ
酸配列に一致しており、C5γは32〜36番目のアミ
ノ酸配列に一致していた。このような事実から、本発明
遺伝子は精製によって得られたラット多機能プロテアー
ゼのコンポーネントC5の遺伝子であることが確認され
た。
実施例3 (1)ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC8
の精製 ラット多機能プロテアーゼは日中等によって報告されて
いる方法(Tanaka、に、、et  al、、J。
Biol、Chem、、261.15197〜1520
3゜1986 : J、  Biol、Chem、、 
263゜16209〜16217.1988)に従って
ラットの肝臓より精製した。
ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC8は日中
等の方法(Tanaka、に、、et  al、、J。
Mo1.Biol、、203,985〜996゜198
8)に従って精製した。即ち、上記の方法によって得ら
れたラット多機能プロテアーゼを0.05%トリフルオ
ロ酢酸で平衡化したコスモシル5C,−300カラム(
10X250mm、ナカライ・デスク社製)に付加した
。次いで0.05%トリフルオロ酢酸を含む4.5〜6
0%のアセトニトリルで直線濃度勾配により溶出した。
溶出速度は1mQ/a+inで1mlずつ分取した。こ
の方法によってラット多機能プロテアーゼのコンポーネ
ントC8はアセトニトリル濃度が52%の位置に溶出さ
れた。
5DS−PAGEにより測定した分子量は28.800
±500であった。
(2)蛋白質の解析 ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC8蛋白質
は実施例1(3)と同様にA ketagava等の方
法(Aketagawa、  J 、、et  al、
、J、 Biol。
Chem、、261.7357〜7365.1986)
により、還元し、S−ピリジルエチル化を行った後、リ
ジルエンドペプチダーゼで分解し、これをケムコソルブ
 7−ODS−Hカラム2.1×150mm、ケムコ社
製)を用いて分離分画を行った。分画したベプタイド及
び蛋白質はそれぞれ塩酸加水分解後、アミノ酸分析を行
い、また実施例1(2)と同様にしてアミノ酸配列を決
定した。
(3)プローブの調製 上記(2)の方法で得られたりジルエンドペプチダーゼ
消化したコンポーネントc8がら6個のフラグメントが
得られた。この中がらC8αとC8β、及びC8γ3個
のフラグメントを選択した。
得られたフラグメントはアミノ酸自動シークエンサー(
アプライド・バイオシステムズ社製)によりアミノ酸配
列を決定したところ、C8αはLys−Glu−Met
−Thr7Cys−Arg SC8βは)fis−Va
l−Gly−Met−Ala−Vat 、及びC87は
A Ia−Met−Tyr−Val−HiS−Alaの
各配列を有していた。これに対応する相補的オリゴヌク
レオチドとして、C8αには5 ’−CKI?CARG
TCATYTCYTT−3’   C8βに対しては5
 ’−ACNGCCATNCC8ACATG−3’及び
5 ’−ACNGCCATNCCYACATG−3″、
C8γには5’−GCRTGNACRTACATSGC
−3’及び5’−GCRTGNACRTACAT1+1
GC−3’  (RSYSK、 S。
W及びNは前記に同じ)をDNA合成機380B(アプ
ライド・バイオシステムズ社製)により合成した。該方
法はカルサス等の方法(L Am、Chem、soc、
、103,3185.1981)に基づいている。即ち
、 5′のジメトキシトリチル基(DMTr)を脱保護
したdTまたはdC,またはdA−8(S :支持体)
にテトラゾールであらかじめ活性化したDMTr−dA
、またはDMTr −d G、またはDMTr−dT、
またはDMTr−dCのホスホアミダイト体を縮合させ
た後、未反応の水酸基をアセチル化し、次いで水存在下
でヨウ素酸化を行ってリン酸体を導いた。DMTr基を
脱保護し、以後同様に縮合を繰り返して、上記14me
r、及び17marの相補的オリゴヌクレオチドを合成
した。合成したオリゴヌクレオチドはオリゴヌクレオチ
ド・カートリッジ(アプライド・バイオシステムズ社製
)を使用して精製した。
(4)cDNAライブラリーの調製 正常ラット肝臓より10倍以上mRNAの発現量が高い
Reuber  H4TGヘパトーマ細胞を10%牛脂
児血清を含むダルベツコ培地を用いて、10鵬シヤ一レ
40枚で、3日間培養後、遠心分離によって細胞を集め
た。この方法によってReuber  H4TG細胞が
約2g得られた。
この細胞を実施例1(4)と同様の方法により全RNA
の抽出に用いた。この方法により、全RNAを約3II
g回収した。次いで、回収した全RNAは実施例1(4
)と同様に一本鎖c DNAの合成、二本鎖cDNAの
合成、クレノー処理とNotI切断、及びブルースクリ
プトKSへの挿入を行った。
(5)クローンの単離 (i)形質転換 形質転換は実施例1 (5)(i)と同様に行った。
(ii )スクリーニング スクリーニングは(3)で得られたプローブを用い、実
施例1 (5)  (ii)の方法と同様:二行った。
80.000のトランスフォーマントから、各プローブ
に陽性のクローンが4個得られた。これらのうち最長の
cDNAを有するクローンにつき塩基配列を決定した。
(6)制限酵素地図、及びDNA塩基配列の決定(i)
制限酵素地図 コンポーネントC8のcDNAの制限酵素地図は第5図
に示す。即ち、図中の黒いカラムはC8の翻訳領域を示
し、白いカラムは5′端の非翻訳領域、及び3′端の非
翻訳領域を示す。実線はベクター(ブルースクリプトK
S)部分を示す。カラムの下の数字は開始コドンATG
の1番目及び終止コドンの一つ前のヌクレオチドの位置
を示しており、配列を決定した部分は破線、実線の矢印
で示した。破線は直接、市販のT3プライマー(5’−
ATTAACCCTCACTAAAG−3” ) 、及
びT7プライマー(5’−AATACGACTCACT
ATAG−3′)を、実線は制限酵素HindI[I、
及びS ac Iで消化しサブクローン後T3、及びT
7プライマーを用いて配列決定を行った。バーの長さは
100塩基長を表している。
(11)塩基配列の決定 C8のcDNA塩基配列の決定を実施例1(6)と同様
にして行った。その結果を第6図に示す。
読図よりラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC
8より調製したプローブ用ポIJペプチドC8αは18
3〜188番目のアミノ酸配列lこ一致しており、C8
βは73〜78番目のアミノ酸配列に一致しており、C
8γは117〜122番目のアミノ酸配列に一致してい
た。また、N末アミノ酸配列5er−8er−11e−
G 1u−Thr−は(2)で得られたN末アミノ酸配
列に一致していた。このような事実から、本発明遺伝子
は精製によって得られたラット多機能プロテアーゼのコ
ンポーネントC8の遺伝子であることが確認された。
実施例4 (1)ラット多機能プロテアーゼのコンボーネン)C9
の精製 ラット多機能プロテアーゼは田中等によって報告されテ
ィる方法(Tanaka、に、、et  al、、J。
Biol、Chem、、 261. 15197〜l 
5203゜1986 : J、Biol、Chem、、
263゜16209〜16217.1988)に従って
ラットの肝臓より精製した。
ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC9は田中
等の方法(Tanaka、に、、et  al、、 J
 。
Mo1.Biol、、203.985〜996゜198
8)に従って精製した。即ち、上記の方法によって得ら
れたラット多機能プロテアーゼを0.05%トリフルオ
ロ酢酸で平衡化したコスモシル5Ca  300カラム
(10X250mm、ナカライ・デスク社製)に付加し
た。次いで0.05%トリフルオロ酢酸を含む45〜6
0%のアセトニトリルで直線濃度勾配により溶出した。
溶出速度は1nlQ/winで1鵬ずつ分取した。この
方法によってラット多機能プロテアーゼのコンポーネン
トC9はアセトニトリル濃度が53%の位置に溶出され
た。
5DS−PAGEにより測定したC9の分子量は287
00±700であった。
(2)蛋白質の解析 ラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC9蛋白質
は実施例1(3)と同様にA ketagawa等の方
法(Aketagawa、  J、、et  al、、
J、  Biol。
Cheap、、261.7357〜7365,198.
6)により、S−ピリジルエチル化を行った後、酵素分
解し、これをケムコソルブ 7−ODS−Hカラム2.
IX15C1am、ケムコ社製)を用いて分離分画を行
った。分画したベプタイド及び蛋白質はそれぞれ塩酸加
水分解後、アミノ酸分析を行い、実施例1の方法に従い
アミノ酸配列を決定した。
(3)プローブの調製 上記(2)の方法で得られたりジルエンドペプチダーゼ
消化したコンポーネントC9から7個のフラグメントが
得られた。この中からC9α及びC9βの2個のフラグ
メントを選択した。
得られたフラグメントはアミノ酸自動シークエンサー(
アプライド・バイオシステムズ社製)によりアミノ酸配
列を決定した。C9αはTyr−11e−Gly−Tr
p−Asp−Lys 、及びC9βはAsn−Glu−
Asp−Met−Ala−Cysの各配列を有していた
。これに対応する相補的オリゴヌクレオチドとして、C
9αには5’−TTRTCCCANCCDATRTA−
3’ 、及びC9βに対しては5’−CANGCCAT
RTCYTCRTT−3’  (R,N、 D及びYは
前記に同じ)をDNA合成機380B (アプライド・
バイオシステムズ社製)により合成した。
該方法はカルサス等の方法(J、Am、Chem、So
c、、103,3185.1981)に基づいている。
即ち、5′のジメトキシトリチル基(DMTr)を脱保
護したdTまたはdC,またはdA−3(S:支持体)
にテトラゾールであらかじめ活性化したDMTr−dT
、またはDMTr−dC。
またはDMTr−dA、またはDMT r −d Gの
ホスホアミダイト体を縮合させた後、未反応の水酸基を
アセチル化し、次いで水存在下でヨウ素酸化を行ってリ
ン酸体を導いた。DMTr基を脱保護し、以後同様に縮
合を繰り返して、上記17merの相補的オリゴヌクレ
オチドを合成した。合成したオリゴヌクレオチドはオリ
ゴヌクレオチド・カートリッジ(アプライド・/くイオ
システムズ社製)を使用して精製した。
(4)cDNAライブラリーの調製 正常ラット肝臓より10倍以上m RN Aの発現量が
高いReuber  H4TGへ7マトーマ細胞を10
%牛脂児血清を含むダルベ・ノコ培地を用(Xで、10
1tQシヤーレ40枚で、3日間培養後、遠心分離によ
って細胞を集めた。この方法によってReuber  
H4TG細胞が約2g得られた。
この細胞を実施例1(4)と同様の方法により全RNA
の抽出に用いた。この方法により、全RNAを約3+a
g回収した。次いで、回収した全RNAは実施例1(4
)と同様に一本鎖c DNAの合成、二本鎖cDNAの
合成、クレノー処理とNotI切断、及びブルースクリ
プトKSへの挿入を行った。
(5)クローンの単離 (i)形質転換 形質転換は実施例1 (5)(i)と同様に行って、1
プレート当り3000コロニーを撒き、計10プレート
(30000コロニー)についてスクリーニングを行っ
た。
(ii)スクリーニング スクリーニングは(3)で得られたプローブを用い、実
施例1 (5)  (ii)の方法と同様に行った。各
プローブに陽性のクローンが10個得られた。このうち
最長のcDNAを含むクローンにつき塩基配列を決定し
た。
(6)制限酵素地図、及びDNA塩基配列の決定(i)
制限酵素地図 コンポーネントC9のcDNAの制限酵素地図は第7図
に示す。即ち、図中の黒いカラムはC9の翻訳領域を示
し、白いカラムは5′端の非翻訳領域、及び3′端の非
翻訳領域を示す。実線はべフタ−(ブルースクリプトK
S)部分を示す。カラムの下の数字は開始コドンATG
の1番目及び終止コドンの一つ前のヌクレオチドの位置
を示しており、配列を決定した部分は破線、実線の矢印
で示した。破線は直接、市販のT3プライマー(5’−
ATTAACCCTCACTAAAG−3’ ) 、及
びT7プライマー(5’ −AATACGACTCAC
TATAG−3’ )を、実線は制限酵素 PvuII
、NcoI、Hindm及びEcoRVで消化しサブク
ローン後、T3、及びT7プライマーを用いて配列決定
を行った。バーの長さは100塩基長を表している。
(ii)塩基配列の決定 C9のcDNA塩基配列の決定を実施例1(6)の方法
に従って行った。その結果を第8図に示す。
コード領域は783ヌクレオチド残基であり、これはア
ミノ酸261残基に相当し、これより算出されるC9の
分子量は29,496ダルトンであった。読図よりラッ
ト多機能プロテアーゼのコンポーネントC9より調製し
たプローブ用ポリペプチドC9αは136〜141番目
のアミノ酸配列に一致しており、C9βは69〜74番
目のアミノ酸配列に一致していた。このような事実から
、本発明遺伝子は精製によって得られたラット多機能プ
ロテアーゼのコンポーネントc9の遺伝子であることが
確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第5図及び第7図はそれぞれ本発明ラ
ット多機能プロテアーゼのコンポーネントC3、C5、
C8及びC9の制限酵素地図を示す。 第2図、第4図、第6図及び第8図はそれぞれ本発明ラ
ット多機能プロテアーゼのコンポーネントC3、C5、
C8及びC9の決定されたDNA塩基配列を示す。 (以 上) 第 図 第 図 X−−−一一一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記の構造的特性を有することを特徴とするラッ
    ト多機能プロテアーゼのコンポーネントC3。 【遺伝子配列があります】 (2)下記の塩基配列を有する特許請求の範囲第1項記
    載のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC3の
    遺伝子。 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】 (4)下記の塩基配列を有する特許請求の範囲第3項記
    載のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC5の
    遺伝子。 【遺伝子配列があります】 (5)下記の構造的特性を有することを特徴とするラッ
    ト多機能プロテアーゼのコンポーネントC8。 【遺伝子配列があります】 (6)下記の塩基配列を有する特許請求の範囲第5項記
    載のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC8の
    遺伝子。 【遺伝子配列があります】 (7)下記の構造的特性を有することを特徴とするラッ
    ト多機能プロテアーゼのコンポーネントC9。 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】 (8)下記の塩基配列を有する特許請求の範囲第7項記
    載のラット多機能プロテアーゼのコンポーネントC9の
    遺伝子。 【遺伝子配列があります。】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709839B1 (en) 1999-09-24 2004-03-23 Rigel Pharmaceuticals, Inc. SYK-UBP proteins, compositions and methods of use

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