JPH04118840A - シャドウマスク型カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、シャドウマスク型カラー受像管に係り、特
にシャドウマスク組立時の溶接変形に基づくホワイトユ
ニフォーミティの劣化を防止したシャドウマスク型カラ
ー受像管に関する。

（従来の技術） 一般にシャドウマスク型カラー受像管は、外囲器を構成
する略矩形状のパネルの内面に青、緑、赤に発光する３
色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンが形成され、この
蛍光体スクリーンに対向して、その内側に略矩形状のシ
ャドウマスクが装着されている。そして、電子銃から放
出される３電子ビームをこのシャドウマスクにより選別
して、３色蛍光体層にランディングさせることにより、
上記蛍光体スクリーン上にカラー画像を表示する構造に
形成されている。

そのシャドウマスクは、第３図に示すように、多数の電
子ビーム通過孔が形成されかつ周辺部にスカート部（１
）の形成された略矩形状のマスク本体（２）と、このマ
スク本体（２）のスカート部（１）に溶接固定された断
面り字形の略矩形状のマスクフレーム（３）とからなり
、そのマスク本体（２）のスカート部（１）がマスクフ
レーム（３）の内側になるように溶接固定されている。

ところで、従来上記シャドウマスクは、組立時の作業性
、すなわちマスク本体（２）とマスクフレーム（３）と
を溶接するときの作業性を容易にするため、マスク本体
（２）の外径寸法に対してマスクフレーム（３）の内径
寸法を大きくして、マスク本体（２）をマスクフレーム
（３）の内側に容易に挿入できるようにしである。

しかし、上記のようにマスク本体（２）の外径寸法に対
してマスクフレーム（３）の内径寸法を大きくすると、
それらを溶接するとき、第４図に示すように、溶接電極
（５）の圧接により、機械的強度の低いマスク本体（２
）が機械的強度の高いマスクフレーム（３）側に引張ら
れて周辺部が変形し、この変形のためにパネル内面とシ
ャドウマスクとの間隔（ｑ値）が局部的に変化し、３色
蛍光体層に対して電子ビームのランディングがずれて、
ホワイトユニフォーミティの劣化をまねくという問題が
ある。

（発明が解決しようとする課題） 上記のように、従来よりカラー受像管用シャドウマスク
として、マスク本体のスカート部がマスクフレームの内
側になるように配置して溶接固定されたシャドウマスク
がある。しかし、この従来のシャドウマスクは、マスク
本体とマスクフレームとを溶接するときの作業性を容易
にするため、マスク本体の外径寸法に対してマスクフレ
ームの内径寸法を大きくして、マスク本体をマスクフレ
ームの内側に容易に挿入できるようにしであるため、そ
れらを溶接するとき、溶接電極の圧接により機械的強度
の低いマスク本体が機械的強度の高いマスクフレーム側
に引張られて周辺部が変形し、パネル内面とシャドウマ
スクとの間隔が局部的に変化し、３色蛍光体層に対して
電子ビームのランディングがずれ、ホワイトユニフォー
ミティの劣化をまねくという問題がある。

この発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であり、マスマスク本体のスカート部をマスクフレーム
の内側にして溶接固定されるシャドウマスクに対して、
そのシャドウマスク組立時の溶接変形をなくして、ホワ
イトユニフォーミティの劣化を防止することを目的とす
る。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 蛍光体スクリーンに対向して配置される略矩形状のシャ
ドウマスクが多数の電子ビーム通過孔が形成されかつ周
辺部にスカート部が形成された略矩形状のマスク本体と
、上記マスク本体のスカート部を内側にしてこのスカー
ト部に溶接固定される略矩形状のマスクフレームとから
なるシャドウマスク型カラー受像管において、そのマス
ク本体の短辺側の溶接部の外径寸法に対してマスクフレ
ームの短辺側の溶接部の内径寸法を相対的に０゜０５〜
０４５％小さくした。

（作用） 通常カラー受像管のホワイトユニフォーミティは、蛍光
体スクリーンの水平軸端である短辺側周辺部部に発生し
やすい。したがって、上記のようにマスク本体の短辺側
の溶接部の外径寸法に対してマスクフレームの短辺側の
溶接部の内径寸法を相対的に０．０５〜０．５％小さく
すると、その短辺側以外の長辺側や対角部の寸法は、従
来のシャドウマスクと同じであるので、マスクフレーム
に対するマスク本体の挿入性をあまり低下させることは
なく、一方、短辺側については、マスク本体のスカート
部をマスクフレームの内側面に接触させ、その接触部で
溶接固定できるので、溶接部に溶接電極を圧接しても、
マスク本体の引張りを軽減してマスク本体周辺部の変形
を防止することができる。

（実施例） 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説明
する。

第１図にその一実施例であるカラー受像管を示す。この
カラー受像管は、周辺部にスカート部（１０）の形成さ
れた略矩形状のパネル（１１）およびこのパネル（１１
）に一体に接合された漏斗状のファンネル（１２）から
なる外囲器を有し、そのパネル（１１）内面に青、緑、
赤に発光する垂直方向（パネルの短軸方向）に細長いス
トライブ状の３色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン（
１３）が形成され、この蛍光体スクリーン（１３）に対
向かつ所定間隔離間して、その内側に略矩形状のシャド
ウマスク（１４）が配置されている。また、ファンネル
（１２）のネック（１５）内に３電子ビーム（１８Ｂ）
、（１８Ｇ）、（１８Ｒ）を放出する電子銃（１７）が
配設されている。そして、この電子銃（１７）から放出
される３電子ビーム＜１６Ｂ）。

（１８Ｇ）、（１８Ｒ）をファンネル（１２）の外側に
装着された偏向ヨーク（１８）の発生する磁界により偏
向して、上記蛍光体スクリーン（１３）を水平、垂直走
査することにより、カラー画像を表示する構造に形成さ
れている。

上記シャドウマスク（１４）は、第２図に示すように、
多数の電子ビーム通過孔（２０）が形成されかつ周辺部
にスカート部（２１）が形成された略矩形球面状のマス
ク本体（２２）と、このマスク本体（２２）のスカート
部（２１）を内側にしてこのスカート部（２１）に溶接
固定された断面り字形の略矩形状のマスクフレーム（２
３）とからなり、第１図に示すように上記パネル（！ｌ
）のスカート部（１０）内側面に固定されたスタッドビ
ン（２５）と、上記マスクフレーム（２３）の外側面に
溶接固定されて相対向するスタッドビン（２５）に係止
する弾性体からなるフレームホルダー（２Ｂ）とにより
パネル（１１）内側に装着されている。

しかも、この例のシャドウマスク（１４）は、その長辺
側（２８）および対角部（２９）については、マスクフ
レーム（２３）の内径とマスク本体（２２）の外径とを
略同じにして、そのマスク本体（２２）のスカート部（
２１）にマスクフレーム（２３）の側壁が溶接されてい
るが、短辺側（３０）については、マスク本体（２２）
の溶接部の外径寸法に対してマスクフレーム（２３）の
溶接部の外径寸法を０．０５〜０．５％小さく形成して
、その溶接部相互を溶接したものとなっている。

ところで、このシャドウマスク（１４）は、マスク本体
（２２）およびマスクフレーム（２３）を各別に成形し
たのち、マスクフレーム（２３）の内側にマスク本体（
２２）を挿入したのち、溶接電極によりその長辺側（２
８）、短辺側（３０）および対角部（２９）におけるマ
スク本体（２２）のスカート部（２１）をマスクフレー
ム（２３）の内側面に圧接して溶接することにより組立
てられるが、上記のように短辺側（３０）におけるマス
ク本体（２２）の溶接部の外径寸法に対して、マスクフ
レーム（２３）の溶接部の外径寸法を０．０５〜０．５
％小さく形成すると、マスクフレーム（２３）に対する
マスク本体（２２）の挿入性をあまり低下させることな
く、またマスク本体（２２）の短辺側周辺部を変形させ
ることなく、マスク本体（２２）とマスクフレーム（２
３）とを溶接することができる。

すなわち、このシャドウマスク（１４）は、長辺側（２
８）および対角部（２９）では、マスクフレーム（２３
）の内径とマスク本体（２２）の外径とが略同じに形成
されているので、短辺部（３０）におけるマスク本体（
２２）の溶接部の外径寸法に対してマスクフレーム（２
３）の溶接部の外径寸法が小さく形成されていても、従
来のシャドウマスクとほとんど変りなく挿入することが
できる。一方、短辺側（３０）については、マスク本体
（２２）のスカート部（２１）をマスクフレーム（２３
）の内側面に接触させ、その接触部で溶接固定されるの
で、溶接電極によりマスク本体（２２）のスカート部（
２１）をマスクフレーム（２３）の内側面に圧接しても
、その圧接によるマスク本体（２２）の引張りを軽減で
き、マスク本体（２２）の短辺側周辺部の変形を防止で
きる。したがって、従来マスク本体の短辺側周辺部の変
形のために生じたホワイトユニフォーミティの劣化をな
くすことができる。

なお、長辺側（２８）については、溶接によりマスク本
体（２２）に変形が発生しても、この長辺側（２８）は
、蛍光体層に対する電子ビーム（１ｅＢ）　、　（ｔｅ
ａ）　。

（ｌｌｉＲ）のランディングずれはすくなく、ホワイト
ユニフォーミティをほとんど劣化させない。特にこの例
のカラー受像管のように蛍光体層が垂直方向に細長いス
トライブ状蛍光体層からなるものについては、仮にラン
ディングが大きくずれても、その影響はほとんど無視で
きる。

なお、上記実施例は、蛍光体スクリーンがストライブ状
蛍光体層からなるカラー受像管について述べたが、この
発明は、蛍光体スクリーンがドット状蛍光体層からなる
カラー受像管についても適用できる。

［発明の効果］ 蛍光体スクリーンに対向して配置される略矩形状のシャ
ドウマスクのマスク本体の短辺側の溶接部の外径寸法に
対してマスクフレームの短辺側の溶接部の内径寸法を相
対的に０．０５〜０．５％小さくすると、マスクフレー
ムに対するマスク本体の挿入性をあまり低下させること
はなく、従来のシャドウマスクと同様に容品に挿入する
ことができ、かつ短辺側の溶接については、マスク本体
のスカート部をマスクフレームの内側面に接触させ、そ
の接触部で溶接固定できるので、溶接電極の圧接による
マスク本体の引張りを軽減してマスク本体周辺部の変形
を防止でき、従来マスク本体の短辺側周辺部の変形のた
めに生じたホワイトユニフォーミティの劣化のない画像
品位良好なカラー受像管を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例であるシャドウマスク型カ
ラー受像管の構成を示す図、第２図（ａ）ないしくＣ）
はそれぞれそのシャドウマスクの構成を示す平面図、そ
のＨ−）１断面図およびｖ−■断面図、第３図（ａ）お
よび（ｂ）はそれぞれ従来のシャドウマスクの構成を示
す平面図およびそのＨ−Ｈ断面図、第４図はその溶接に
より生ずるマスク本体の変形を説明するための図である
。 １１・・・パネル　　　　　１３・・・蛍光体スクリー
ン１４・・・シャドウマスク　１７・・・電子銃２０・
・・電子ビーム通過孔 ２１・・・スカート部　　　２２・・・マスク本体２３
・・・マスクフレーム　２５・・・スタッドピン２Ｂ・
・・フレームホルダー 代理人　　弁理士　　大　胡　典　夫 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 蛍光体スクリーンに対向して配置された略矩形状のシャ
   ドウマスクを有し、このシャドウマスクが多数の電子ビ
   ーム通過孔が形成されかつ周辺部にスカート部が形成さ
   れた略矩形状のマスク本体と、上記マスク本体のスカー
   ト部を内側にしてこのスカート部に溶接固定される略矩
   形状のマスクフレームとからなるシャドウマスク型カラ
   ー受像管において、 上記マスク本体とマスクフレームとは上記マスク本体の
   短辺側の溶接部の外径寸法に対して上記マスクフレーム
   の短辺側の溶接部の内径寸法が相対的に０．０５〜０．
   ５％小さく形成されていることを特徴とするシャドウマ
   スク型カラー受像管。