JPH04118803U - 自動車のサツシユレスドア - Google Patents

自動車のサツシユレスドア

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JPH04118803U
JPH04118803U JP3116291U JP3116291U JPH04118803U JP H04118803 U JPH04118803 U JP H04118803U JP 3116291 U JP3116291 U JP 3116291U JP 3116291 U JP3116291 U JP 3116291U JP H04118803 U JPH04118803 U JP H04118803U
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JP
Japan
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window glass
door
inner panel
rear end
guide
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Pending
Application number
JP3116291U
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English (en)
Inventor
吉雄 伊藤
真次 菅原
Original Assignee
関東自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓ガラスが車体の横方向に振れ動くことを低
コストで防止できるサッシュレスドアを提供する。 【構成】 ドア1のインナパネル4の後端壁12に形成
された開口14を塞ぐシール部材15にU字形のガイド
20を付設し、このガイド20に窓ガラス6の後端部2
2を摺動自在に嵌合して、窓ガラス6の振れ動きを防止
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車外側に位置するアウタパネルと、車内側に位置するインナパネル と、インナパネルの後端壁に形成された開口を塞ぐシール部材と、アウタパネル とインナパネルの間の空間に配置された昇降可能な窓ガラスとを具備する自動車 のサッシュレスドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体の側部に配置されるサイドドアや車体の後部に配置されるバック ドアとして、窓枠部のない上記形式のサッシュレスドアを用いることは従来より 周知である。
【0003】 このようなドアにおいては、そのドア本体部に昇降自在に支持された窓ガラス を昇降させたとき、或いは自動車を走行させたときに、窓ガラスが車体の横方向 (幅方向)に振れ動き、これがガタ付く恐れがある。また自動車の走行時に窓ガ ラスが吸い出され、風切り音が発生する恐れもある。
【0004】 そこで従来は、ドア本体部を構成するアウタパネルとインナパネルとにスタビ ライザをそれぞれ付設し、両スタビライザによって窓ガラスを挟み付け、そのガ タ付きや吸い出され現象の発生を防止していた。
【0005】 ところが、窓ガラスのガタ付きや吸い出されを完全に防止するには、多数のス タビライザをドア本体部に付設する必要があるため、その組付工数が増大し、ド アのコストが上昇する欠点を免れなかった。
【0006】 また冒頭に記載したように、この種のドアにはそのインナパネルの後端壁に開 口が形成され、この開口が例えばゴムなどの軟質材より成るシール部材によって 塞がれているが、従来はこのシール部材が専らシールの目的でのみ用いられてい た。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記認識に基きなされたものであり、上述のシール部材を有効に利用 して、スタビライザを廃止し、或いはその数を減らすことを可能としたサッシュ レスドアを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式のサッシュレスドアに おいて、インナパネルの後端壁に形成された開口を塞ぐシール部材に、窓ガラス の後端部が車体の横方向に振れ動くことを規制するガイドを付設した構成を提案 する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明し、併せて前述の従来のドアの欠点 を図面に即してより具体的に明らかにする。
【0010】 図1はサッシュレスドアの一例であるサイドドア1を装着して成る自動車の側 面図であり、図2はそのII−II線断面図である。
【0011】 車体2に開閉自在に支持されたドア1は、これを図1のように閉じたときに車 外側に位置するアウタパネル3と、車内側に位置するインナパネル4とを有し、 これらのパネル3,4はその周縁部がヘミング加工によって一体に固着されてい る。
【0012】 このようにドア1はアウタパネル3とインナパネル4より成るドア本体部5を 有しているが、本体部5に連設される窓枠部は有していない。これがサッシュレ スドアである。
【0013】 アウタパネル3とインナパネル4の間の空間には窓ガラス6が配置され、この 窓ガラス6は図示していないウィンドレギュレータを介して矢印A方向に昇降可 能にドア本体部5に支持されている。
【0014】 図2に示すように、インナパネル4の車内側Iの面はドアトリム7によって覆 われ、またアウタパネル3の上部にはベルトモール8が固着されている。このベ ルトモール8とインナパネル4の上部には、ゴムなどの軟質材より成るウェザス トリップ9,10が取付けられ、そのリップが窓ガラス6の車外側Oの面と車内 側Iの面にそれぞれ圧接している。
【0015】 インナパネル4は、図3に示すようにほぼ車体2の横方向Wに延びる後端壁1 2を有しているが、窓ガラス6が前述のように矢印A方向に昇降するとき、その 後端縁13がインナパネル4の後端壁12に干渉することを防止するため、この 後端壁12には開口14が形成されている。そしてこの開口14は、図3に示し たようにシール部材15によって塞がれ、ドア本体部5の内部に雨水が浸入する ことを阻止している。このシール部材15に関しては後に詳しく説明する。
【0016】 ところで、上述のようなサッシュレスドアにおいては、窓ガラス6が窓枠部に よって保持されることはないため、先にも説明したように窓ガラス6を全閉状態 、又は半開き状態で自動車を走行させると、窓ガラス6が車体の横方向Wに振動 したり、車外の負圧によって窓ガラス6が車外側に吸い出され、風切り音が発生 する恐れがある。
【0017】 そこで従来は、図6に示すようにアウタパネル3に固着されたベルトモール8 とインナパネル4の上部にスタビライザ50,51の基部52,53をそれぞれ 固定し、該基部52,53に設けられた植毛54,55を窓ガラス6の内外の面 にそれぞれ圧接させ、窓ガラス6が車体の横方向Wに振れ動くことを阻止してい た。このようなスタビライザ50,51は図1に仮想線で示したように、ドア1 の前後方向に複数個所配設される。ところが、このようなスタビライザ50,5 1を設けても、例えば図1に符号Xを付した窓ガラス6の後方上端部に負荷が作 用すると、図1に符号Yを付して示した窓ガラス後方下部がガタ付く恐れがある 。かかる不具合を阻止するには、スタビライザの数を増大し、窓ガラス6の支持 剛性を高めればよいが、このようにすればスタビライザ自体のコストはもとより 、その組付工数が増大し、ドアのコストが著しく上昇する。
【0018】 一方、図7に示すように従来のドアにおいては、そのインナパネル4の後端壁 12の開口14を塞ぐシール部材15aが、専らシールの目的でのみ使用されて いた。
【0019】 本考案は、上述した観点から、上述のシール部材を利用して窓ガラスの振れ動 きを規制するように構成されている。その詳細は以下の通りである。
【0020】 シール部材15は、図3及び図4に示す如く、メインインサート17とほぼU 字形に形成されたサブインサート18とを有し、そのまわりに外層19が積層さ れている。外層19はゴム又は軟質合成樹脂などの軟質弾性材料より成り、両イ ンサート17,18は金属板又は硬質合成樹脂などの剛体より成る。またメイン インサート17とその外層19が、図3に示すようにクリップ16又はスクリュ ーなどによってインナパネル4に固定され、これによってシール部材15がイン ナパネル4に固着され、その開口14をシールしている。
【0021】 サブインサート18はその基端部がメインインサート17に溶接又は接着剤な どによって一体に固着され、サブインサート18とこれに積層された外層19は 、その全体がほぼU字形を成して窓ガラス6の側に向けて突出し、窓ガラス6の ガイド20を構成している。すなわち、このガイド20のU溝21に窓ガラス6 の後端部22が図3に示すように摺動自在に嵌合し、外層19を膨出させて形成 したガイド先端のリップ23が窓ガラス6の各面に圧接している。このような構 成により、自動車を走行させ、或いは窓ガラス6を昇降させたとき、窓ガラス6 はその後端部22がU字形のガイド20によってその内外の面を押えられ、車体 の横方向Wに振れ動くことが阻止される。また、図1に符号Xで示した窓ガラス 6の後方上端部に外力が作用したときも、ガイド20は窓ガラス6の後端部22 を押えているので、窓ガラス6の後方下部Yが車体2の横方向Wに振れ動くこと を効果的に抑制することができる。
【0022】 上述のようにガイド20が窓ガラス6の振れ動きを規制するので、従来のドア に用いられていたスタビライザ50,51(図6)の数を減らし、或いはこれを 全て省略することもできる。特に図1に示したドア1のように、ドア本体部5の 前部にドアミラー(図示せず)を支持するミラーベース24を固定し、このベー ス24に形成された溝に窓ガラス6の縁部を摺動自在に嵌合し、これによって窓 ガラスの振れ動きを規制できるように構成されているときは、窓ガラス6の前端 部をミラーベース24によってガイドできるので、支障なく従来のスタビライザ 50,51を全て廃止することが可能である。
【0023】 またガイド20はシール部材15に一体に付設されているものであるから、シ ール部材15をドア本体部5に組付ければ、同時にガイド20も組付けられ、従 来のようにシール部材とスタビライザを別々にドア本体部に組付ける必要はなく 、その組付工数を大幅に減少させることができる。
【0024】 さらに、インナパネル4の後端壁12は、開口14が形成されているため、こ の部位の剛性が低下しがちになるが、インサート17,18を有するシール部材 15をインナパネル後端壁12に固着することによって、その剛性を高めること ができる。
【0025】 図3に示したように、ガイド20をシール部材15に予め一体に形成すれば、 その製造コストを低減できる利点が得られるが、図5に示すようにこれらを別々 に製作し、両者を接着剤又はその他の固着手段によって一体に固定してもよい。 また図5に例示するように、ガイド20の先端にリップを形成しなくともよい。
【0026】 またガイド20のU溝21の面に、ガラスランなど一般に採用されている植毛 を施し、窓ガラス6との当り面が滑らかとなるように構成することが望ましい。
【0027】 図示したシール部材15は、ドア1を図1のように閉じたとき、車体側に圧接 してドアまわりをシールする働きも為すように構成されているが、シール部材1 5が専ら開口14を閉塞する目的で使用される場合にも本考案を適用できること は当然である。また本考案は、自動車のサイドドアに限らず、バックドアなどに も広く適用できるものである。
【0028】
【考案の効果】
本考案によれば、インナパネルの開口を塞ぐシール部材にガイドを付設し、こ れによって窓ガラスの振れ動きを防止するので、従来のスタビライザの数を減ら し、或いはこれを全廃でき、ドアの製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の側面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図であって、ドアト
リムを省略した図である。
【図4】インナパネルとアウタパネルを省略した状態
で、車内側からシール部材と窓ガラスを見たときの斜視
図である。
【図5】他の実施例を示す、図3と同様な断面図であ
る。
【図6】従来のドアを示す、図2と同様な断面図であ
る。
【図7】従来のドアを示す、図3と同様な断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ドア 3 アウタパネル 4 インナパネル 6 窓ガラス 12 後端壁 14 開口 15 シール部材 20 ガイド 22 後端部 I 車内側 O 車外側 W 横方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外側に位置するアウタパネルと、車内
    側に位置するインナパネルと、インナパネルの後端壁に
    形成された開口を塞ぐシール部材と、アウタパネルとイ
    ンナパネルの間の空間に配置された昇降可能な窓ガラス
    とを具備する自動車のサッシュレスドアにおいて、窓ガ
    ラスの後端部が車体の横方向に振れ動くことを規制する
    ガイドを前記シール部材に付設したことを特徴とするサ
    ッシュレスドア。
JP3116291U 1991-04-06 1991-04-06 自動車のサツシユレスドア Pending JPH04118803U (ja)

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