JPH04116948U - 自動包丁洗い機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】流し台の扉に取付けた自動包丁洗い機を得る。 【構成】流し台の扉１の背面に蓋３を備える本体２を取
付け、内部の上方に三個の洗浄槽４を配置し、下部に循
環ポンプ９を配設する。洗浄槽４は内容器５と外容器８
を間隔を設けて一体化し、内容器５は上面に開口６と側
壁に噴射口７を備え、底部にヒータ16を設ける。循環ポ
ンプ９の出口と外容器８を上循環パイプ10で連結し、入
口と内容器５底部を下循環パイプ11で連結しているので
ポンプから出た水は上循環パイプ10、外容器８を通って
噴射口７から噴出し、下循環パイプ11を経てポンプに戻
る。タイマにより給水管13、排水管14の電磁弁12、15、
循環ポンプ９、ヒータ16が動作して、包丁と洗剤を入れ
ると洗浄、濯ぎ、乾燥を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動包丁洗い機に関し、詳しくは流し台の扉に組み込まれた自動包丁 洗い機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、包丁は手で洗い、水切りの後食器籠に入れて乾燥させ、布巾で拭いて流 し台の扉の背面に設けた包丁差しに収納していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、刃物を手で洗うことには危険が伴い、水切り乾燥には場所が必 要であると共に幼児の手が届かないという必要があり、更に乾燥中には室内に浮 遊する塵がかかり、布巾で拭くことにより清浄なものまで汚染されるという衛生 上の問題がある。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案においては、上面に開口を有すると共に周 壁に噴射口を備える内容器を、上記開口を残して空間を有して外容器で囲繞して なる一つ以上の洗浄槽と、上記開口を覆う蓋と、上記洗浄槽の下方に配設された 循環ポンプと、同循環ポンプの出口と上記外容器を連結する上循環パイプと、上 記内容器底面と循環ポンプ入口を連結する下循環パイプと、電磁弁を介して上記 外容器に連結された給水管と、電磁弁を介して下循環パイプに連結された排水管 とを流し台の扉の背面に取付けてなることを特徴としている。

【０００５】

【作用】

流し台の扉を開いて蓋を開け、洗浄槽に包丁を洗剤をと共に入れ、元通りにし てスイッチを入れれば自動的に洗浄、乾燥が行われ、そのまま収納される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による自動包丁洗い機の実施例を図１乃至図３に基づいて説明す る。図１は本自動包丁洗い機の一部を破断した正面図で、流し台の扉１の背面に 上面を開放した箱状の本体２が取付けられ、その上端には蓋３が開閉自在に取付 けられている。上記本体２内の上部には三個の洗浄槽４が扉１に対して傾斜して 固定されており、その各々は上面に開口６を有すると共に周壁に噴射口７を備え る箱状の内容器５と、上記開口６を残して空間を有して囲繞する外容器８とが一 体に形成されている。上記洗浄槽４の下方には循環ポンプ９が配設され、その出 口は上循環パイプ10により外容器８と連結され、その入口は下循環パイプ11によ り外容器８を貫通して内容器５の底面と連結されている。又、左端の洗浄槽４の 外容器８には電磁弁12を介して給水管13が連結され、上記下循環パイプ11には排 水管14が連結され、電磁弁15を経て本体２の底面を貫通して機体外に延設されて いる。尚、内容器５の底部にヒータ16を配設してもよい。図２は要部の断面図で 図１のＡ−Ａ断面を示し、図３は一部を破断した要部の側面図である。両図に示 すように流し台の扉１の背面に取付けられた本体２内に、三個の洗浄槽４が扉１ に対して傾斜して固定されており、その各々は周壁に内方へ拡大する噴射口７を 備える箱状の内容器５と、空間を有して囲繞する外容器８とにより形成されてい る。循環ポンプ９の出口に連結された上循環パイプ10は垂直部10a と水平部10b とからなり、この水平部10b が分岐して三個の外容器８の中程の高さに連結して いる。又、給水管13は電磁弁12を経て左端の外容器８の水平部10b とは別の位置 に連結している。

【０００７】 次にこの自動包丁洗い機の動作を説明する。先ず給水管13を水道に接続し、排 水管14を下水への放水管に挿入する。流し台の扉１を開いて蓋３を開け、包丁を 洗剤と共に開口６から内容器５内に入れて蓋３と扉１を元通りにする。図示して いない電源スイッチを入れると電磁弁12が開放されて、水道水が左端の外容器８ 内に流入し、噴射口７を通過して内容器５内に入り、下循環パイプ11を流下して 循環ポンプ９内を満たしていく。水位が洗浄槽４内の適当な位置になると電磁弁 12は閉止し、循環ポンプ９が始動する。洗剤はこの間に水道水に溶解して洗浄水 となり、循環ポンプ９の出口から上循環パイプ10に吐出され、垂直部10a 、水平 部10b を通って三個の外容器８内を満たし、噴射口７から包丁に噴射されて汚れ を落とす。落下した洗浄水は下循環パイプ11を通って循環ポンプ９に戻り、この 繰り返しにより洗浄が行われる。一定時間の洗浄が済むと循環ポンプ９は停止し て電磁弁15が開放され、洗浄水は排水管14を通って排水される。排水が済むと再 び電磁弁12が開放されて給水が行われ、循環ポンプが始動して濯ぎを行う。次い で濯ぎ水が排水されて洗浄槽４は空になる。ヒータ16を内蔵するものはこの時点 で一定時間通電され、加熱乾燥が行われる。上記の電気部品の動作切替えは、例 えば図示していないタイマで行われる。

【０００８】 上記実施例においては本体内に各部品、部材を収容して流し台の扉に取付けて いるが、本体を省略することもできる。その際、蓋は全体を覆っても、洗浄槽毎 に取付けてもよい。又内容器上面の開口は刀身が通過して柄は通過しない大きさ に選ぶと、包丁の保持が容易である上に洗浄水の飛散も防止できる。

【０００９】

【考案の効果】

包丁を内容器に挿入し、洗剤を投入して電源スイッチを入れるだけで自動的に 洗浄、乾燥が行われ、手で洗う、拭く、干す、収納するの危険、手間、場所等を 省き、更に衛生的という優れた効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による自動包丁洗い機の一部破断した正
面図である。

【図２】本考案による自動包丁洗い機の要部の断面図
で、図１のＡ−Ａ断面を示す。

【図３】本考案による自動包丁洗い機の要部の側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 流し台の扉 ３ 蓋 ４ 洗浄槽 ５ 内容器 ６ 開口 ７ 噴射口 ８ 外容器 ９ 循環ポンプ 10 上循環パイプ 11 下循環パイプ 12 電磁弁 13 給水管 14 排水管 15 電磁弁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に開口を有すると共に周壁に噴射口
   を備える内容器を、上記開口を残して空間を有して外容
   器で囲繞してなる一つ以上の洗浄槽と、上記開口を覆う
   蓋と、上記洗浄槽の下方に配設された循環ポンプと、同
   循環ポンプの出口と上記外容器を連結する上循環パイプ
   と、上記内容器底面と循環ポンプ入口を連結する下循環
   パイプと、電磁弁を介して上記外容器に連結された給水
   管と、電磁弁を介して下循環パイプに連結された排水管
   とを流し台の扉の背面に取付けてなる自動包丁洗い機。
2. 【請求項２】 上記内容器が底部にヒータを備えてなる
   ことを特徴とする請求項１記載の自動包丁洗い機。