JPH04116496A - 耐ノジュラー腐食性ジルコニウム合金 - Google Patents
耐ノジュラー腐食性ジルコニウム合金Info
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- JPH04116496A JPH04116496A JP2235557A JP23555790A JPH04116496A JP H04116496 A JPH04116496 A JP H04116496A JP 2235557 A JP2235557 A JP 2235557A JP 23555790 A JP23555790 A JP 23555790A JP H04116496 A JPH04116496 A JP H04116496A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は原子炉の燃料被覆管あるいは炉心構造材料とし
て使用できる耐ノジュラー腐食性ジルコニウム基合金に
関する。
て使用できる耐ノジュラー腐食性ジルコニウム基合金に
関する。
(従来の技術)
沸騰水型軽水炉においては、燃料被覆管やチャンネルボ
ックス、スペーサ等の炉心構造材料としてジルコニウム
基合金が使用されている。これは中性子経済や高温水あ
るいは水蒸気中における耐食性を考慮して開発されたも
のである。しかしながら、これらの燃料被覆管や炉心構
造材には、原子炉の運転中にノジュラー腐食とよばれる
局部腐食が発生する。ノジュラー腐食は照射が進むにつ
れて成長し、厚くなると剥離することもある。この様な
ノジュラー腐食の発生は、燃料被覆管や炉心構造材の減
肉をもたらすとともに、剥離によって炉水中の放射能濃
度を増加させ、原子炉の定期検査時の作業者の被爆量を
増加させる恐れがある。
ックス、スペーサ等の炉心構造材料としてジルコニウム
基合金が使用されている。これは中性子経済や高温水あ
るいは水蒸気中における耐食性を考慮して開発されたも
のである。しかしながら、これらの燃料被覆管や炉心構
造材には、原子炉の運転中にノジュラー腐食とよばれる
局部腐食が発生する。ノジュラー腐食は照射が進むにつ
れて成長し、厚くなると剥離することもある。この様な
ノジュラー腐食の発生は、燃料被覆管や炉心構造材の減
肉をもたらすとともに、剥離によって炉水中の放射能濃
度を増加させ、原子炉の定期検査時の作業者の被爆量を
増加させる恐れがある。
将来原子炉燃料の経済性を向上させるために、燃料や炉
心構造材の使用期間を延長させる計画が進行しているが
、現行よりも長期間の使用に対する燃料被覆管や炉心構
造材の安定性や信頼性、あるいは定検作業時の被曝量低
減の観点から、ジルコニウム基合金の耐ノジュラー腐食
性が注目されている。その対策の一例として、特開昭5
7−116739号公報に示されるように、ジルコニウ
ム基合金基体の全体にわたり金属間化合物を粒界または
亜粒界に添って連鎖状に偏析させることにより耐ノジュ
ラー腐食性を向上させる方法が提案されている。しかし
ながら、この連鎖状に偏析させた金属間化合物の原子炉
内の使用条件下における安定性が確かめられておらず、
炉内でその性能を発揮し得るかどうかが疑問であり、特
に長期間の使用には十分な手段とはいい難い。
心構造材の使用期間を延長させる計画が進行しているが
、現行よりも長期間の使用に対する燃料被覆管や炉心構
造材の安定性や信頼性、あるいは定検作業時の被曝量低
減の観点から、ジルコニウム基合金の耐ノジュラー腐食
性が注目されている。その対策の一例として、特開昭5
7−116739号公報に示されるように、ジルコニウ
ム基合金基体の全体にわたり金属間化合物を粒界または
亜粒界に添って連鎖状に偏析させることにより耐ノジュ
ラー腐食性を向上させる方法が提案されている。しかし
ながら、この連鎖状に偏析させた金属間化合物の原子炉
内の使用条件下における安定性が確かめられておらず、
炉内でその性能を発揮し得るかどうかが疑問であり、特
に長期間の使用には十分な手段とはいい難い。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記情況に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、燃料被覆管、あるいはチャンネル
ボックスやスペーサなどの炉心構造材に適する耐ノジュ
ラー腐食性に優れたジルコニウム基合金を提供すること
にある。
目的とするところは、燃料被覆管、あるいはチャンネル
ボックスやスペーサなどの炉心構造材に適する耐ノジュ
ラー腐食性に優れたジルコニウム基合金を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段)
上記目的は、ジルコニウム基合金に、原子価が4価未満
でありかつα−Zr中における拡散係数がZrの自己拡
散係数の1万倍以下の元素を添加することによって達成
される。
でありかつα−Zr中における拡散係数がZrの自己拡
散係数の1万倍以下の元素を添加することによって達成
される。
(作 用)
水冷却型原子炉の燃料被覆管や炉心構造材として現在利
用されているジルコニウム基合金は、ジルカロイである
。ジルカロイは、強度や耐食性を向上させるために、ジ
ルコニウムにスズ、鉄、クロム、ニッケルなどを少量添
加したものである。
用されているジルコニウム基合金は、ジルカロイである
。ジルカロイは、強度や耐食性を向上させるために、ジ
ルコニウムにスズ、鉄、クロム、ニッケルなどを少量添
加したものである。
これらの合金元素のうち、鉄、クロム、ニッケルはジル
コニウム中の固溶濃度が低く、添加量が固溶限を超えて
いるために、通常の状態ではジルコニウムと金属間化合
物を形成して、ジルカロイ母材中に析出している。
コニウム中の固溶濃度が低く、添加量が固溶限を超えて
いるために、通常の状態ではジルコニウムと金属間化合
物を形成して、ジルカロイ母材中に析出している。
上記の金属間化合物は、主にジルカロイ製品製造工程の
焼鈍時に生成する。次に図によりジルコニウム基合金か
らなる燃料被覆管の製造工程を示す。
焼鈍時に生成する。次に図によりジルコニウム基合金か
らなる燃料被覆管の製造工程を示す。
図は現行の燃料被覆管の製造工程のうち素管以降の工程
を示したものである。素管の外面焼入れ1により外表面
近傍における合金元素の分布を均一化し、焼入れによる
歪み除去のために620°Cで1.25時間焼鈍2する
。冷間圧延3により外径を絞り肉厚を薄くする。所定の
寸法に調整するため中間に620°Cで1.25時間の
焼なまし4をはさんで2回冷間圧延3を繰り返す。最後
に10−’−10−6Tauの高真空下で577℃、2
.5時間の再結晶化焼鈍5を行う。
を示したものである。素管の外面焼入れ1により外表面
近傍における合金元素の分布を均一化し、焼入れによる
歪み除去のために620°Cで1.25時間焼鈍2する
。冷間圧延3により外径を絞り肉厚を薄くする。所定の
寸法に調整するため中間に620°Cで1.25時間の
焼なまし4をはさんで2回冷間圧延3を繰り返す。最後
に10−’−10−6Tauの高真空下で577℃、2
.5時間の再結晶化焼鈍5を行う。
上記工程において、外表面焼入れ処理により、偏在化し
てい合金元素の分布が均一化されるが、その後の焼鈍過
程でジルコニウム中に過飽和に固溶していた合金元素が
析出する。合金元素の析出は均一には生じないので、固
溶成分の分布も不均一になる。このためジルカロイ母材
中に合金元素の固溶成分が局所的に欠乏した領域が生ず
る。この欠乏領域の発生がノジュラー腐食の生成に関与
する。
てい合金元素の分布が均一化されるが、その後の焼鈍過
程でジルコニウム中に過飽和に固溶していた合金元素が
析出する。合金元素の析出は均一には生じないので、固
溶成分の分布も不均一になる。このためジルカロイ母材
中に合金元素の固溶成分が局所的に欠乏した領域が生ず
る。この欠乏領域の発生がノジュラー腐食の生成に関与
する。
ノジュラー腐食の生成機構について以下に説明する。合
金元素固溶成分の欠乏領域が存在するジルイカロイを腐
食させると、欠乏領域では合金元素が存在しないためジ
ルコニウムと同様の腐食挙動を示すことになり、ジルコ
ニウムを酸化させたときと同様の多孔質のZrO2型酸
化膜が欠乏領域の表面に形成される。それ以外の領域で
は酸化膜中に合金元素が取込まれる。合金元素である鉄
、クロム、ニッケルは原子価が2価あるいは3価であり
、ジルコニウムは4価であるため、合金元素を取込んだ
ジルコニウムの酸化物中には、電荷のバランスを取るた
めに酸素の空孔が生じ、Z r O2−X型の酸化物に
なる。Zr02−x型の酸化物はZ r O2型酸化物
に比べて非常に緻密な構造をしており、腐食に対して保
護被膜の役割を果たすようになる。
金元素固溶成分の欠乏領域が存在するジルイカロイを腐
食させると、欠乏領域では合金元素が存在しないためジ
ルコニウムと同様の腐食挙動を示すことになり、ジルコ
ニウムを酸化させたときと同様の多孔質のZrO2型酸
化膜が欠乏領域の表面に形成される。それ以外の領域で
は酸化膜中に合金元素が取込まれる。合金元素である鉄
、クロム、ニッケルは原子価が2価あるいは3価であり
、ジルコニウムは4価であるため、合金元素を取込んだ
ジルコニウムの酸化物中には、電荷のバランスを取るた
めに酸素の空孔が生じ、Z r O2−X型の酸化物に
なる。Zr02−x型の酸化物はZ r O2型酸化物
に比べて非常に緻密な構造をしており、腐食に対して保
護被膜の役割を果たすようになる。
そこで、欠乏領域では酸化剤である水が金属表面に直接
接触し、腐食が反応律速となるのに対して、保護被膜の
生じた領域では、保護被膜中の酸素の拡散が律速となり
、両者の間で腐食速度が大きく異なってくる。その結果
、欠乏領域で局所的に酸化が進行し、ノジュラー腐食が
形成される。
接触し、腐食が反応律速となるのに対して、保護被膜の
生じた領域では、保護被膜中の酸素の拡散が律速となり
、両者の間で腐食速度が大きく異なってくる。その結果
、欠乏領域で局所的に酸化が進行し、ノジュラー腐食が
形成される。
以上のノジュラー腐食の発生理由から添加する元素は原
子価が4未満であることが必要である。
子価が4未満であることが必要である。
また、外面焼入れ処理1後の焼なまし2,4により過飽
和に固溶していた合金元素が析出し、欠乏領域が生成す
る。この欠乏領域を生じに(くさせるためには、α−Z
r中における拡散係数が比較的小さい合金元素を添加す
ることが有効である。
和に固溶していた合金元素が析出し、欠乏領域が生成す
る。この欠乏領域を生じに(くさせるためには、α−Z
r中における拡散係数が比較的小さい合金元素を添加す
ることが有効である。
次にその理由を説明する。
ジルカロイ−2被覆管の微細組織の観察・分析結果から
、Zr、Fe、NiおよびZr、 Fe。
、Zr、Fe、NiおよびZr、 Fe。
Crからなる2種類の金属間化合物が観察され、Zr、
Fe、Ni系の金属間化合物のほうが先に析出し、成長
することがわかった。この原因は各元素のα−Zr中に
おける拡散係数の差にある。
Fe、Ni系の金属間化合物のほうが先に析出し、成長
することがわかった。この原因は各元素のα−Zr中に
おける拡散係数の差にある。
すなわち、Fe、Niの拡散係数はCrの拡散係数の1
−0倍から100倍であり、このために析出速度が速い
。
−0倍から100倍であり、このために析出速度が速い
。
現行の被覆管製造工程で考えると、焼入れ後の焼鈍温度
および時間では、Fe、Niは十分に析出してしまうが
、Crは多少過飽和に固溶している可能性がある。した
がって、Crよりも拡散係数が小さく、かつ原子価が4
価未満の元素を合金元素として添加すれば、現行の製造
工程でも、外表面においては合金元素が現行よりもさら
に過飽和に固溶した状態にすることができ、耐ノジュラ
ー腐食性をさらに改善することができる。
および時間では、Fe、Niは十分に析出してしまうが
、Crは多少過飽和に固溶している可能性がある。した
がって、Crよりも拡散係数が小さく、かつ原子価が4
価未満の元素を合金元素として添加すれば、現行の製造
工程でも、外表面においては合金元素が現行よりもさら
に過飽和に固溶した状態にすることができ、耐ノジュラ
ー腐食性をさらに改善することができる。
Crの拡散係数はZrの自己拡散係数の約1万倍である
から、Zrの自己拡散係数を基準にして、これの1万倍
以下の拡散係数を持つ元素が有効となる。このような元
素としては、Mn、Zn。
から、Zrの自己拡散係数を基準にして、これの1万倍
以下の拡散係数を持つ元素が有効となる。このような元
素としては、Mn、Zn。
Ta、A1などがあげられる。
(実施例)
Sn1.5%、Fe0115%、Cr0.10%、
Ni0805%、残部Zr(いずれも重量%)からなる
ジルカロイ−2に、Mn、Zn、Ta、AIのいずれか
を添加した。添加量は0,10〜0.30重量%の範囲
である。0.10%以下では効果が得られず、また0、
30%以上では中性子経済上不利となる。
Ni0805%、残部Zr(いずれも重量%)からなる
ジルカロイ−2に、Mn、Zn、Ta、AIのいずれか
を添加した。添加量は0,10〜0.30重量%の範囲
である。0.10%以下では効果が得られず、また0、
30%以上では中性子経済上不利となる。
以上のジルコニウム合金を腐食試験した結果、ノジュラ
ー腐食の発生を見なかった。
ー腐食の発生を見なかった。
(発明の効果)
本発明によれば、焼鈍工程でジルコニウム基合金に生じ
る合金元素固溶成分の欠乏領域の発生を抑制することが
できるので、合金元素固溶成分の欠乏領域が原因で発生
していたノジュラー腐食を抑制することができ、安全性
・信頼性に優れたジルコニウム基合金製の燃料被覆管や
、スペーサ・チャンネルボックスなどの炉心構造材を提
供することができる。
る合金元素固溶成分の欠乏領域の発生を抑制することが
できるので、合金元素固溶成分の欠乏領域が原因で発生
していたノジュラー腐食を抑制することができ、安全性
・信頼性に優れたジルコニウム基合金製の燃料被覆管や
、スペーサ・チャンネルボックスなどの炉心構造材を提
供することができる。
図は従来のジルコニウム基合金製燃料被覆管の製造工程
を表す図である。 (8733)代理人 弁理士 猪 股 祥 晃(ほか
1名) (素 管) ↓
を表す図である。 (8733)代理人 弁理士 猪 股 祥 晃(ほか
1名) (素 管) ↓
Claims (1)
- ジルコニウム基合金に、原子価が4価未満でありかつα
−Zr中における拡散係数がZrの自己拡散係数の1万
倍以下の元素を添加したことを特徴とする耐ノジュラー
腐食性ジルコニウム合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2235557A JPH04116496A (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 耐ノジュラー腐食性ジルコニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2235557A JPH04116496A (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 耐ノジュラー腐食性ジルコニウム合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116496A true JPH04116496A (ja) | 1992-04-16 |
Family
ID=16987751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2235557A Pending JPH04116496A (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 耐ノジュラー腐食性ジルコニウム合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04116496A (ja) |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP2235557A patent/JPH04116496A/ja active Pending
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