JPH04116042U - オートテンシヨナー - Google Patents
オートテンシヨナーInfo
- Publication number
- JPH04116042U JPH04116042U JP1955391U JP1955391U JPH04116042U JP H04116042 U JPH04116042 U JP H04116042U JP 1955391 U JP1955391 U JP 1955391U JP 1955391 U JP1955391 U JP 1955391U JP H04116042 U JPH04116042 U JP H04116042U
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- JP
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- arm
- base
- plate
- auto tensioner
- base plate
- Prior art date
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- Pending
Links
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Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アームの基部とプレートによって形成された
空間部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐ。 【構成】 アーム10の基部11とベースプレート31
との相対向する周面間に、この周面間を密閉するようX
リング90を設けた。このXリング90の接触圧力は均
一であるから、アーム10の基部11とホルダープレー
ト30及びベースプレート31によって形成された空間
部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐことが
できる。また、Xリング90によりアーム10の基部1
1側のベースプレート31との摩擦力を均一にすること
ができるので、オートテンショナーEに減衰作用をもた
せることができる。これによって、エンジン等の振動、
急激な負荷入力に起因する異音の発生を防ぐことができ
ると共に、オートテンショナーEの耐久性を向上させる
ことができる。
空間部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐ。 【構成】 アーム10の基部11とベースプレート31
との相対向する周面間に、この周面間を密閉するようX
リング90を設けた。このXリング90の接触圧力は均
一であるから、アーム10の基部11とホルダープレー
ト30及びベースプレート31によって形成された空間
部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐことが
できる。また、Xリング90によりアーム10の基部1
1側のベースプレート31との摩擦力を均一にすること
ができるので、オートテンショナーEに減衰作用をもた
せることができる。これによって、エンジン等の振動、
急激な負荷入力に起因する異音の発生を防ぐことができ
ると共に、オートテンショナーEの耐久性を向上させる
ことができる。
Description
【0001】
この考案は、車両用エンジンのドライブベルト等のベルトにテンションを付与
するオートテンショナーに関する。
【0002】
従来のオートテンショナーとしては、例えば図9に示すようなものが開示され
ている(特公昭62−2182号公報参照)。同図において、オートテンショナ
ー1は、円筒状のハウジング2に基部3aを回動可能に取付けたアーム3と、こ
のアーム3の自由端部側に回転自在に取付けたアイドラプーリー4と、ハウジン
グ2とアーム3の基部3aとの間に設けられアイドラプーリー4を介してベルト
にテンションを付与するねじりコイルスプリング5とを備えており、ハウジング
2に対してアーム3を円滑に回動させるために、ハウジング2の外周面と、この
外周面と対向するアーム3の基部3a内周面との間に形成された環状空間に樹脂
スリーブ6が嵌挿されている。
【0003】
上記した従来のオートテンショナー1においては、樹脂スリーブ6を回動中心
としてアーム3が回動しているので、樹脂スリーブ6が偏摩耗すると、アーム3
に取付ガタが発生する。これによってアーム3に回動ムラが生じ、ベルトのテン
ションが変動するおそれがあった。
【0004】
このため、樹脂スリーブ6の面圧低減を狙い、径の大きさだけでなく軸線方向
にも大きな樹脂スリーブ6を必要としている。従って、オートテンショナー1が
大型になっていた。そこで、本出願人は特願平2−260736号において、上
記従来技術の課題を解決したオートテンショナーを出願している。
【0005】
この考案は、上記特願平2−260736号において出願されたオートテンシ
ョナーをさらに改良したもので、その目的とするところは、アームの基部とプレ
ートによって形成された空間部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐよ
うにしたオートテンショナーを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、この考案のオートテンショナーでは、アームの基部
側を、滑動部材を介してプレートにより挟持して固定軸に軸着すると共に、この
固定軸とアームとの間にスプリングを介在せしめ、このスプリングの付勢力によ
りアームの自由端部側に軸着したアイドラプーリーを介してベルトにテンション
を付与するようにしたオートテンショナーであって、前記アームの基部とプレー
トとの相対向する周面間に、この周面間を密閉するようXリングを配置したこと
を特徴としている。
【0007】
この考案によれば、Xリングの接触圧力は均一であるから、アームの基部とプ
レートによって形成された空間部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐ
ことができる。
【0008】
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1はオートテンショナーの平面説明図、図2は図1のII−II矢視断面説明図
、図3は図1のIII −III 矢視断面説明図、図4は図1のIV−IV矢視断面説明図
、図5はカラーの平面説明図、図6は図5のVI−VI矢視断面説明図、図7はボー
ル受部材の平面説明図、図8は図7のVIII−VIII矢視断面説明図である。
【0010】
図において、Eは車両用エンジンのドライブベルト等のベルト(図示せず)に
テンションを付与するオートテンショナーで、アーム10の基部11側を、滑動
部材20を介してプレート30,31により挟持して固定軸40に軸着すると共
に、この固定軸40とアーム10との間にスプリング50を介在せしめ、このス
プリング50の付勢力によりアーム10の自由端部側に軸着したアイドラプーリ
ー60を介してベルトにテンションを付与している。
【0011】
そしてこの考案は、特に、アーム10の基部11側とプレート31との間の滑
動部材20当接部に、耐摩耗性部材80を配置したことを特徴としている。
【0012】
つぎに、この考案の構造をさらに詳細に説明する。
【0013】
アーム10の基部11は円柱状に形成され、その軸線上に貫通孔11aを有し
ており、この貫通孔11aに連通して基部11下面には、同心のカップ状凹部1
1bが形成されている。また基部11上面には、貫通孔11aと同心で凹部11
bより、例えば外側の円周上に、所定の間隔をおいて例えば同一間隔で3個の円
形の凹溝11cが形成されており、この凹溝11cは外側の滑動部材である小径
のサブボール21を遊嵌するように設定されている。なお、本実施例では、凹溝
11bの外側に凹溝11cを形成したが同一円周上としてもよい。
【0014】
固定軸40はフランジ部40aを挟んで上部に大径部40bが、下部に小径部
40cがそれぞれ形成されており、この小径部40cの下端にはねじ部40dが
形成されている。小径部40cには、カラー81を介して上部プレートであるホ
ルダープレート30及び下部プレートであるベースプレート31が、フランジ部
40a下面にホルダープレート30上面を当接するようにして固定されている。
すなわち、小径部40cには、上方から順次ホルダープレート30、カラー81
及びベースプレート31にそれぞれ形成された孔30a,81a,31aが挿入
されており、ベースプレート31から突出したねじ部40dにナット42を締付
けることによりホルダープレート30及びベースプレート31は固定軸40に軸
方向の移動を規制されて固定されている。
【0015】
なお、固定軸40は溶接又はかしめで固定してもよい。また、ベースプレート
31は図示しないエンジンの取付ブラケットに固定されている。
【0016】
カラー81はベースプレート31側の耐摩耗性部材80で、高硬度材からなり
、その下端にはフランジ部81bが、外周面には膨出部81cがそれぞれ形成さ
れている。膨出部81c外周面には所定の間隔をおいて、例えば同一間隔で3個
の円弧状の切欠部81dがフランジ部81b上面に連通して形成されており、こ
の切欠部81dの曲率半径は内側の滑動部材である大径のメインボール22の半
径と少なくとも同一又は大きく設定されている。
【0017】
アーム10の凹部11bには、アーム10側の耐磨耗性部材80である高硬度
材からなるカップ状のボール受部材82が嵌挿されており、その底面にはアーム
10の貫通孔11aと同心で同径の孔82aが形成されている。そして、メイン
ボール22がボール受部材82の内周面とカラー81の切欠部81d及びフラン
ジ部81b上面に接するようにして配置されている。
【0018】
なお、耐摩耗性部材80として潤滑性の高い材料を使用してもよい。また、耐
摩耗性付与手段として、アーム10の凹溝11cに潤滑性の高い材料を直接コー
ティングしてもよく、この場合はボール受部材82を削除することができる。
【0019】
またアーム10の各凹溝11cには、付勢手段の一例であるゴム材等からなる
円板状の弾性部材70が埋設されており、この弾性部材70上面に座板71を介
してサブボール21が、その一部を凹溝11cから突出させて載置されている。
なお、弾性部材70は上記実施例に限定されることなく、例えば皿ばね等を使
用してもよい。また、弾性部材70をアーム10の基部11側に代ってホルダー
プレート30側に設けてもよい。
【0020】
アーム10の基部11とベースプレート31との相対向する周面間に、この周
面間を密閉するよう弾性材からなるXリング90が配置されており、このXリン
グ90のアーム10側は、アーム10の基部11に加硫接着されている。
【0021】
スプリングの一例としてのうず巻スプリング50の基部50aは、固定軸40
の上端部に形成された切込溝40eに挿入されており、この切込溝40eの上端
縁部をかしめることによってうず巻スプリング50の固定軸40からの脱落を防
いでいる。また、うず巻スプリング50の自由端部50bは、アーム10の基部
11近傍に一体的に設けられた係止軸51に係止されている。
【0022】
なお、スプリング50は従来と同様のねじりコイルスプリングを使用してもよ
い。
【0023】
つぎに、この考案の実施例の作用を説明する。
【0024】
図2において、アイドラプーリー60に作用する軸線方向の入力F1 に対して
は、各サブボール21とホルダープレート30及び各メインボール22とカラー
81、ボール受部材82のそれぞれの協働作用によって対応することができる。
またアイドラプーリー60に作用する径方向の入力F2 ,F3 に対しては、各メ
インボール22とカラー81、ボール受部材82との協働作用によって対応する
ことができる。
【0025】
また、サブボール21は弾性部材70の弾発力によりホルダープレート30下
面に圧接されており、Xリング90は、ベースプレート31に弾性的に圧接され
ている。これによって、アーム10の基部11、ホルダープレート30及びベー
スプレート31の各軸線方向の寸法のバラツキは、弾性部材70及びXリング9
0、特に弾性部材70によって吸収することができ、アーム10の基部11側に
おける軸線方向の取付ガタをなくすことができる。
【0026】
また、アーム10の回動は固定軸40を中心として各メインボール22を回転
させながら行われており、各メインボール22を回転自在に支持するカラー81
及びボール受部材82には高面圧が負荷されている。しかし、カラー81及びボ
ール受部材82は高硬度材で形成されており、耐摩耗性が高いので摩耗を防ぐこ
とができる。
【0027】
ここで、アーム10の基部11に加硫接着されたXリング90は、均一な接触
圧力をもってベースプレート31と圧接されている。これによって、アーム10
の基部11とホルダープレート30及びベースプレート31によって形成された
空間部に充填したグリスの外部への漏洩を完全に防ぐことができる。
【0028】
また、Xリング90によりアーム10の基部11側のベースプレート31との
摩擦力を均一にすることができるので、オートテンショナーEに減衰作用をもた
せることができる。これによって、エンジン等の振動、急激な負荷入力に起因す
る異音の発生を防ぐことができると共に、オートテンショナーEの耐久性を向上
させることができる。
【0029】
上述した通り、この考案によれば、Xリングの接触圧力は均一であるから、ア
ームの基部とプレートによって形成された空間部に充填したグリスの外部への漏
洩を完全に防ぐことができる。
【0030】
また、Xリングによりアームの基部側のプレートとの摩擦力を均一にすること
ができるので、オートテンショナーに減衰作用をもたせることができる。これに
よって、エンジン等の振動、急激な負荷入力に起因する異音の発生を防ぐことが
できると共に、オートテンショナーの耐久性を向上させることができる。
【図1】この考案の実施例に係るオートテンショナーの
平面説明図。
平面説明図。
【図2】図1のII−II矢視断面説明図。
【図3】図1のIII −III 矢視断面説明図。
【図4】図1のIV−IV矢視断面説明図。
【図5】この考案の実施例に係るカラーの平面説明図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面説明図。
【図7】この考案の実施例に係るボール受部材の平面説
明図。
明図。
【図8】図7のVIII−VIII矢視断面説明図。
【図9】従来例に係るオートテンショナーの断面説明
図。
図。
E オートテンショナー
10 アーム
11 基部
20 滑動部材
21 サブボール(外側の滑動部材)
22 メインボール(内側の滑動部材)
30 プレート(ホルダープレート)
31 プレート(ベースプレート)
40 固定軸
50 スプリング(うず巻スプリング)
60 アイドラプーリー
70 付勢手段(弾性部材)
80 耐摩耗性部材
81 カラー(ベースプレート側耐摩耗性部材)
82 ボール受部材(アーム側耐摩耗性部材)
90 Xリング
Claims (1)
- 【請求項1】 アームの基部側を、滑動部材を介してプ
レートにより挟持して固定軸に軸着すると共に、この固
定軸とアームとの間にスプリングを介在せしめ、このス
プリングの付勢力によりアームの自由端部側に軸着した
アイドラプーリーを介してベルトにテンションを付与す
るようにしたオートテンショナーであって、前記アーム
の基部とプレートとの相対向する周面間に、この周面間
を密閉するようXリングを配置したことを特徴とするオ
ートテンショナー。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1955391U JPH04116042U (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | オートテンシヨナー |
US07/766,577 US5234384A (en) | 1990-09-29 | 1991-09-27 | Automatic tensioner |
EP91116589A EP0482382A1 (en) | 1990-09-29 | 1991-09-27 | Automatic belt tensioner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1955391U JPH04116042U (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | オートテンシヨナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04116042U true JPH04116042U (ja) | 1992-10-15 |
Family
ID=31905814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1955391U Pending JPH04116042U (ja) | 1990-09-29 | 1991-03-28 | オートテンシヨナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04116042U (ja) |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP1955391U patent/JPH04116042U/ja active Pending
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