JPH04115481A - 圧着端子と電線との圧着方法および圧着構造 - Google Patents
圧着端子と電線との圧着方法および圧着構造Info
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- JPH04115481A JPH04115481A JP23252690A JP23252690A JPH04115481A JP H04115481 A JPH04115481 A JP H04115481A JP 23252690 A JP23252690 A JP 23252690A JP 23252690 A JP23252690 A JP 23252690A JP H04115481 A JPH04115481 A JP H04115481A
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、圧着端子と電線との圧着技術に関し、特に、
圧着後における抵抗値の経時的変化が小さくなる圧着方
法および圧着構造に関するものである。
圧着後における抵抗値の経時的変化が小さくなる圧着方
法および圧着構造に関するものである。
圧着端子は、導体圧着部に相手側の電線の導体を挿入し
て加締めるだけで接続ができ、接続作業が簡単なことか
ら広い範囲で使用されている。そして、通常の圧着端子
は、第8図および第9図に符号Aで示すような形状で、
金属薄板からプレス加工等により成形され、接触部lと
、この接触部1に連接する導体圧着部2および、この導
体圧着部2に連接する被覆圧着部3とによって構成され
、第8図に示すように相互に連接した状態で形成される
。
て加締めるだけで接続ができ、接続作業が簡単なことか
ら広い範囲で使用されている。そして、通常の圧着端子
は、第8図および第9図に符号Aで示すような形状で、
金属薄板からプレス加工等により成形され、接触部lと
、この接触部1に連接する導体圧着部2および、この導
体圧着部2に連接する被覆圧着部3とによって構成され
、第8図に示すように相互に連接した状態で形成される
。
導体圧着部2および被覆圧着部3は、ともに接触部1に
連なる板状体の両端を上方に屈曲して形成した圧着挟持
片2a 、3aを有し、断面が馬蹄形に形成され、馬蹄
形の内部にそれぞれ電線4の芯線である導体4aを収容
する空間、および絶縁被覆4bに覆われたままの電vA
4を収容する空間が形成されている。また、導体圧着部
2には第10図にその詳細を示すような凹部5が、圧着
端子Aの軸方向と交叉する方向に形成され、圧着時に導
体4aをこの凹部内に押し込んで曲折させ、導体圧着部
2と導体4aとの圧着を強力にするようになっている。
連なる板状体の両端を上方に屈曲して形成した圧着挟持
片2a 、3aを有し、断面が馬蹄形に形成され、馬蹄
形の内部にそれぞれ電線4の芯線である導体4aを収容
する空間、および絶縁被覆4bに覆われたままの電vA
4を収容する空間が形成されている。また、導体圧着部
2には第10図にその詳細を示すような凹部5が、圧着
端子Aの軸方向と交叉する方向に形成され、圧着時に導
体4aをこの凹部内に押し込んで曲折させ、導体圧着部
2と導体4aとの圧着を強力にするようになっている。
以上のように構成された圧着端子Aは、先端の絶縁被覆
を剥ぎ取った電線4と接続されるのであるが、このとき
導体4a部分は導体圧着部2上に、絶縁被覆4bのまま
の部分は被覆圧着部3上にくるように挿入された後、圧
着装置の圧着下金型6上に載置され、上から圧着上金型
7で押圧して加締められる。
を剥ぎ取った電線4と接続されるのであるが、このとき
導体4a部分は導体圧着部2上に、絶縁被覆4bのまま
の部分は被覆圧着部3上にくるように挿入された後、圧
着装置の圧着下金型6上に載置され、上から圧着上金型
7で押圧して加締められる。
すなわち、導体圧着部2は、上下の圧着金型6および7
の締付力により塑性変形を生じ、導体4aに密着し、さ
らに導体4aを凹部5内に押し込んで、第11図に示す
ように圧着端子Aと電線4とを接続する。その後、圧着
装置の締付力を除いた後も押圧接触を保持する。
の締付力により塑性変形を生じ、導体4aに密着し、さ
らに導体4aを凹部5内に押し込んで、第11図に示す
ように圧着端子Aと電線4とを接続する。その後、圧着
装置の締付力を除いた後も押圧接触を保持する。
この弾性接触片2aと導体4aとの押圧接触力は上記の
締付力による塑性変形量に左右され、塑性変形量が不足
すれば、導体4aの接触力が不充分となり、導体圧着部
2と導体4aとの境界面の電気抵抗が増大し、発熱、焼
損の事故が生じたり、あるいは接続している機器側に誤
動作を生ずる原因となる。また、逆に締付力が大きすぎ
れば、電線導体の径が細くなって導体の破断が起こり易
くなり、機械的な強度が低下してしまう。
締付力による塑性変形量に左右され、塑性変形量が不足
すれば、導体4aの接触力が不充分となり、導体圧着部
2と導体4aとの境界面の電気抵抗が増大し、発熱、焼
損の事故が生じたり、あるいは接続している機器側に誤
動作を生ずる原因となる。また、逆に締付力が大きすぎ
れば、電線導体の径が細くなって導体の破断が起こり易
くなり、機械的な強度が低下してしまう。
そこで、第12図に示す圧着高さ(C/H)に寸法公差
を設けて押圧接触力に過不足がないように管理している
。
を設けて押圧接触力に過不足がないように管理している
。
〔発明が解決しようとする課題]
しかし、圧着時に内部の導体4aは第12図のP方向に
逃げてしまうので、端子と電線間の接触応力は発生しな
い。そのため、第13図に示すように、上記の圧着方法
においては導体4aは導体圧着部2の圧着挾持腕2aに
完全には密着できず、境界部に微小ではあるが隙間8が
できている。また、第14図に示すように、導体4aは
凹部5の入口部分に若干入り込むだけで、凹部5の内部
には隙間9ができてしまう。このような隙間8や9は、
圧着後の熱環境下において、熱膨張率の相違等により時
間の経過乙こ伴って徐々に大きくなり、加えて表面の酸
化も生じ、圧着部の電気抵抗を上昇させる。同時に接続
部の機械的強度も低下することになる。
逃げてしまうので、端子と電線間の接触応力は発生しな
い。そのため、第13図に示すように、上記の圧着方法
においては導体4aは導体圧着部2の圧着挾持腕2aに
完全には密着できず、境界部に微小ではあるが隙間8が
できている。また、第14図に示すように、導体4aは
凹部5の入口部分に若干入り込むだけで、凹部5の内部
には隙間9ができてしまう。このような隙間8や9は、
圧着後の熱環境下において、熱膨張率の相違等により時
間の経過乙こ伴って徐々に大きくなり、加えて表面の酸
化も生じ、圧着部の電気抵抗を上昇させる。同時に接続
部の機械的強度も低下することになる。
第15図に、電線サイズが3の場合の圧着高さと圧着端
子の端子圧着部抵抗との関係を示す。折れ線グラフ■は
圧着直後、同■は150時間経過後、同■は300時間
経過後の各ポイントにおける抵抗値の平均を示す。また
、各折れ線グラフ■から■の各ポイントに引いた垂直の
線分は、そのポイントにおける抵抗値の最大値と最少値
を示し、線分が短いほどバラツキが小さくて安定してい
ることを示す。
子の端子圧着部抵抗との関係を示す。折れ線グラフ■は
圧着直後、同■は150時間経過後、同■は300時間
経過後の各ポイントにおける抵抗値の平均を示す。また
、各折れ線グラフ■から■の各ポイントに引いた垂直の
線分は、そのポイントにおける抵抗値の最大値と最少値
を示し、線分が短いほどバラツキが小さくて安定してい
ることを示す。
折れ線グラフの■によれば、圧着直後はC/Hが2.3
0〜3.OOmの広い範囲で抵抗値が低く、しかもバラ
ツキも小さく全く問題のない状態である。
0〜3.OOmの広い範囲で抵抗値が低く、しかもバラ
ツキも小さく全く問題のない状態である。
しかし、圧着から150時間経過すると、前述したよう
に隙間が太き(なるので、折れ線グラフの■に示すよう
に抵抗値が上昇し、併せてパラツキも大きくなってくる
。そして、300時間経過すると、■に示すように、抵
抗値の上昇およびバラツキの拡大がさらに進む。このよ
うな状態は直ちに何らかの危険を生しるといったもので
はないが、電力の節約の面からや冷却負荷を減少させる
という観点から改善が望まれる。
に隙間が太き(なるので、折れ線グラフの■に示すよう
に抵抗値が上昇し、併せてパラツキも大きくなってくる
。そして、300時間経過すると、■に示すように、抵
抗値の上昇およびバラツキの拡大がさらに進む。このよ
うな状態は直ちに何らかの危険を生しるといったもので
はないが、電力の節約の面からや冷却負荷を減少させる
という観点から改善が望まれる。
これに対し、圧着高さ(C/H)を小さくすれば、上記
の問題をある程度解決することができるが、その場合、
前述したように圧着部の機械的な強度が低下してしまう
。
の問題をある程度解決することができるが、その場合、
前述したように圧着部の機械的な強度が低下してしまう
。
本発明は上記の問題の解決を図ったもので、抵抗値の経
時変化が少ない圧着端子と電線との圧着方法および圧着
構造を提供することを目的としている。
時変化が少ない圧着端子と電線との圧着方法および圧着
構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、圧着端子の導体
圧着部に電線の導体を挿入し、一対の圧着金型の間に挟
んで圧着する圧着端子と電線との圧着方法において、 前記一対の圧着金型の少なくとも一方に電線と交叉方向
の凹部を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着部に導体
を密着した状態で加締て、該凹部内に膨出させることに
より、導体圧着部に前記凹部に対応した凸部を形成する
構成としている。
圧着部に電線の導体を挿入し、一対の圧着金型の間に挟
んで圧着する圧着端子と電線との圧着方法において、 前記一対の圧着金型の少なくとも一方に電線と交叉方向
の凹部を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着部に導体
を密着した状態で加締て、該凹部内に膨出させることに
より、導体圧着部に前記凹部に対応した凸部を形成する
構成としている。
または、前記一対の圧着金型の少なくとも一方に電線と
交叉方向の凸帯を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着
部に前記凸帯を陥入させることにより、導体圧着部に導
体と導体圧着部とが密着した状態の凹部を形成する構成
としてもよい。
交叉方向の凸帯を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着
部に前記凸帯を陥入させることにより、導体圧着部に導
体と導体圧着部とが密着した状態の凹部を形成する構成
としてもよい。
本発明の圧着端子と電線との圧着構造としては、導体圧
着部に圧着時の内部圧力によって膨出された凸部を形成
した構成、または、圧着金型に形成された凸帯を導体圧
着部に押圧することによって導体圧着部と内部の導体と
が密着した状態で陥入した凹部を形成した構成を採用し
ている。
着部に圧着時の内部圧力によって膨出された凸部を形成
した構成、または、圧着金型に形成された凸帯を導体圧
着部に押圧することによって導体圧着部と内部の導体と
が密着した状態で陥入した凹部を形成した構成を採用し
ている。
〔作 用]
圧着金型に凹部を形成した場合は、先ず、圧着端子の導
体圧着部に電線の導体を挿入し圧着を開始する。圧着の
進行に伴い、導体が受ける圧縮力が増加し、その反力に
よって導体が圧着端子の導体圧着部を外側に押圧するが
、圧着金型に形成された凹部部分に応力が集中し、導体
圧着部は圧着金型に形成された凹部内に膨出し、凹部に
対応した凸部を形成する。この凸部の中は常に導体で充
満されており、導体圧着部と導体との境界にも隙間が全
くないので、酸化等の影響は受けず、時間の経過に伴う
抵抗値の増加や機械的強度の劣化も生しない。
体圧着部に電線の導体を挿入し圧着を開始する。圧着の
進行に伴い、導体が受ける圧縮力が増加し、その反力に
よって導体が圧着端子の導体圧着部を外側に押圧するが
、圧着金型に形成された凹部部分に応力が集中し、導体
圧着部は圧着金型に形成された凹部内に膨出し、凹部に
対応した凸部を形成する。この凸部の中は常に導体で充
満されており、導体圧着部と導体との境界にも隙間が全
くないので、酸化等の影響は受けず、時間の経過に伴う
抵抗値の増加や機械的強度の劣化も生しない。
また、圧着金型に凸帯を形成した場合は、該凸帯が圧着
の進行に伴い導体圧着部を押圧し、内部の導体との境界
に隙間が無い状態で陥入した凹部を形成する。この凹部
内においても、経時変化により境界に隙間ができること
はなく、抵抗値の増大は生じない。
の進行に伴い導体圧着部を押圧し、内部の導体との境界
に隙間が無い状態で陥入した凹部を形成する。この凹部
内においても、経時変化により境界に隙間ができること
はなく、抵抗値の増大は生じない。
[実施例]
以下に本発明の実施例を図面によって説明する。
第1図から第3図は本発明による圧着装置の実施例を示
す。圧着装置は圧着上金型(以下「クリンパ」という)
10と、圧着下金型(以下「アンビル」という)11と
の上下の圧着金型を有し、図示しない駆動装置により、
これらクリンパ10とアンビル11とが相対的に接近お
よび離反してアンビル11の上に載置された圧着端子と
電線端末部とを圧着接続するものである。
す。圧着装置は圧着上金型(以下「クリンパ」という)
10と、圧着下金型(以下「アンビル」という)11と
の上下の圧着金型を有し、図示しない駆動装置により、
これらクリンパ10とアンビル11とが相対的に接近お
よび離反してアンビル11の上に載置された圧着端子と
電線端末部とを圧着接続するものである。
クリンパ10の下端からは、アンビル11が進退するた
めの加締溝12が上方に向かって形成されているが、こ
の加締溝12は入口部分(下端部分)が、位置決めし易
いように広がった案内部となっており、上に向かってカ
ーブして徐々に狭まる形状で、上底部は左右からほぼ半
円状の弧を描いて中心に集束し、集束部分には、先端が
刃状に尖った突起13が電線の軸方向に沿って形成され
ている。この突起13は、圧着時に両側の圧接挾持片2
a間に入り、圧接挾持片2aの先端を導体に食い込ませ
、接触の確実性を図るためのものである。さらに、この
突起13の根本近傍から加締溝12の両側上部にかけて
断面が半円状の(第3図参照)複数の凹部14が形成さ
れる。
めの加締溝12が上方に向かって形成されているが、こ
の加締溝12は入口部分(下端部分)が、位置決めし易
いように広がった案内部となっており、上に向かってカ
ーブして徐々に狭まる形状で、上底部は左右からほぼ半
円状の弧を描いて中心に集束し、集束部分には、先端が
刃状に尖った突起13が電線の軸方向に沿って形成され
ている。この突起13は、圧着時に両側の圧接挾持片2
a間に入り、圧接挾持片2aの先端を導体に食い込ませ
、接触の確実性を図るためのものである。さらに、この
突起13の根本近傍から加締溝12の両側上部にかけて
断面が半円状の(第3図参照)複数の凹部14が形成さ
れる。
アンビル11は、上端が凹面11aになって、圧着端子
を載置し易くしている。必要であれば、このアンビル1
1にもクリンパと同様の凹帯15を形成してもよい。
を載置し易くしている。必要であれば、このアンビル1
1にもクリンパと同様の凹帯15を形成してもよい。
第4図に示すものは、本発明に使用される圧着端子A′
で、第9図に示すものとほぼ同様であるが、凹部5が形
成されていない点で相違する。
で、第9図に示すものとほぼ同様であるが、凹部5が形
成されていない点で相違する。
かかる圧着端子A′に従来例で説明したのと同様に電線
4を挿入し、第1図の圧着装置のアンビル11上に載置
し、クリンパ10を接近させて圧着を開始する。
4を挿入し、第1図の圧着装置のアンビル11上に載置
し、クリンパ10を接近させて圧着を開始する。
第5図(a)から(C)は圧着初期から圧着完了時まで
の導体圧着部2の断面状態を示す。圧着初期は(a)に
示すように導体圧着部2は軸方向には真っ直くな状態を
保って加締められていく。加締の程度が進むにつれて導
体4aが受ける圧縮力Pが増大し、それによって生じる
反力が凹帯14に対応する部分に集中し、導体圧着部2
の凹帯14に対応する部分が膨出し初め(第5図(b)
)、凹部14内に進入して凸部16を形成する(第5図
(C))。凹帯14は前述したように断面形状が半円状
に形成されているので、膨出された凸部16が進入し易
くなっている。
の導体圧着部2の断面状態を示す。圧着初期は(a)に
示すように導体圧着部2は軸方向には真っ直くな状態を
保って加締められていく。加締の程度が進むにつれて導
体4aが受ける圧縮力Pが増大し、それによって生じる
反力が凹帯14に対応する部分に集中し、導体圧着部2
の凹帯14に対応する部分が膨出し初め(第5図(b)
)、凹部14内に進入して凸部16を形成する(第5図
(C))。凹帯14は前述したように断面形状が半円状
に形成されているので、膨出された凸部16が進入し易
くなっている。
第6図は圧着後の外観、第7図はその側面を示す。
このような凸部16は、その形成過程から明らかなよう
に、常に内部に導体4aが充満しており、また、導体圧
着部2と導体4aとの境界には隙間ができず、この状態
は圧着力が除去された後も続く。すなわち、凸部16内
に充満した導体4aには元の平らな状態に戻ろうとする
反発応力が残留し、さらに、凸部16自身も元の状態に
戻ろうとする応力を有しているため、導体4aと導体圧
着部2との境界には、何時間経過しても隙間を生じるこ
とはない。したがって、境界面が酸化するといった問題
も、経時変化により抵抗が増大するという問題も起こら
ない。また、隙間ができないことから、機械的な特性に
ついても安定している。
に、常に内部に導体4aが充満しており、また、導体圧
着部2と導体4aとの境界には隙間ができず、この状態
は圧着力が除去された後も続く。すなわち、凸部16内
に充満した導体4aには元の平らな状態に戻ろうとする
反発応力が残留し、さらに、凸部16自身も元の状態に
戻ろうとする応力を有しているため、導体4aと導体圧
着部2との境界には、何時間経過しても隙間を生じるこ
とはない。したがって、境界面が酸化するといった問題
も、経時変化により抵抗が増大するという問題も起こら
ない。また、隙間ができないことから、機械的な特性に
ついても安定している。
上記の実施例は、金型に凹帯14,15を形成したもの
であるが、凹帯の代わりに凸帯を形成し、この凸帯によ
って圧着端子を押圧し、導体圧着部に凹部を形成する構
成としてもよい。
であるが、凹帯の代わりに凸帯を形成し、この凸帯によ
って圧着端子を押圧し、導体圧着部に凹部を形成する構
成としてもよい。
[発明の効果]
以上説明したように本発明によれば、圧着端子と電線導
体との境界に隙間ができないので、境界面の酸化といっ
た問題もなく、隙間があることに起因する抵抗の経時的
増加や、機械的強度の経時的な劣化を防止することがで
き、安定した接続状態を得ることができる。
体との境界に隙間ができないので、境界面の酸化といっ
た問題もなく、隙間があることに起因する抵抗の経時的
増加や、機械的強度の経時的な劣化を防止することがで
き、安定した接続状態を得ることができる。
第1図は本発明の圧着装置の要部を示す正面図、第2図
は第1図のF−F断面図、 第3図は!2図の要部拡大図、 第4図は本発明に使用する圧着端子の斜視図、第5図は
導体圧着部の加締中の状態を示す図で、(a)は加締初
期、(b)は加締中期、(C)は加締完了時を示す断面
図、 第6図は圧着後の圧着端子と電線との接続構造を示す斜
視図、 第7図は第6図のG祖国、 第8図は従来の圧着作業を示す斜視図、第9図は従来の
圧着端子の斜視図、 第10図は第9図のB−B断面図、 第11図は圧着後の圧着端子と電線との接続構造を示す
斜視図、 第12図は第11図のC視図、 第13図は第11図のD−D断面図、 第14図は第11図のE−E断面図、 第15図は従来の圧着端子の圧着高さ(C/H)と抵抗
値との関係を示す線図である。 A′・・・圧着端子、■・・・接続部、2・・・導体圧
着部、3・・・被覆圧着部、4・・・電線、4a・・・
導体、4b・・・絶縁被覆、10・・・圧着上金型、1
1・・・圧着下金型、14.15・・・凹溝、16・・
・凸部。 第 図 第 図 第 図 第 図 第11図 擲今 (C11 (b) (C) 第 図 第 図 第 図
は第1図のF−F断面図、 第3図は!2図の要部拡大図、 第4図は本発明に使用する圧着端子の斜視図、第5図は
導体圧着部の加締中の状態を示す図で、(a)は加締初
期、(b)は加締中期、(C)は加締完了時を示す断面
図、 第6図は圧着後の圧着端子と電線との接続構造を示す斜
視図、 第7図は第6図のG祖国、 第8図は従来の圧着作業を示す斜視図、第9図は従来の
圧着端子の斜視図、 第10図は第9図のB−B断面図、 第11図は圧着後の圧着端子と電線との接続構造を示す
斜視図、 第12図は第11図のC視図、 第13図は第11図のD−D断面図、 第14図は第11図のE−E断面図、 第15図は従来の圧着端子の圧着高さ(C/H)と抵抗
値との関係を示す線図である。 A′・・・圧着端子、■・・・接続部、2・・・導体圧
着部、3・・・被覆圧着部、4・・・電線、4a・・・
導体、4b・・・絶縁被覆、10・・・圧着上金型、1
1・・・圧着下金型、14.15・・・凹溝、16・・
・凸部。 第 図 第 図 第 図 第 図 第11図 擲今 (C11 (b) (C) 第 図 第 図 第 図
Claims (4)
- (1)圧着端子の導体圧着部に電線の導体を挿入し、一
対の圧着金型の間に挟んで圧着する圧着端子と電線との
圧着方法において、 前記一対の圧着金型の少なくとも一方に電線と交叉方向
の凹帯を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着部に導体
を密着した状態で加締て、前記凹帯内に膨出させること
により、導体圧着部に前記凹帯に対応した凸部を形成す
ることを特徴とする圧着端子と電線との圧着方法。 - (2)圧着端子の導体圧着部に電線の導体を挿入し、一
対の圧着金型の間に挟んで圧着する圧着端子と電線との
圧着方法において、 前記一対の圧着金型の少なくとも一方に電線と交叉方向
の凸帯を形成し、圧着時に圧着端子の導体圧着部に前記
凸帯を陥入させることにより、導体圧着部に導体と導体
圧着部とが密着した状態の凹部を形成することを特徴と
する圧着端子と電線との圧着方法。 - (3)圧着端子の導体圧着部に電線の導体を挿入して圧
着した圧着端子と電線との圧着構造において、 導体圧着部に圧着時の内部圧力によって膨出された凸部
を形成したことを特徴とする圧着端子と電線との圧着構
造。 - (4)圧着端子の導体圧着部に電線の導体を挿入して圧
着した圧着端子と電線との圧着構造において、 圧着金型に形成された凸帯を導体圧着部に押圧すること
によって導体圧着部と内部の導体とが密着した状態で陥
入した凹部を形成したことを特徴とする圧着端子と電線
との圧着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23252690A JPH04115481A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 圧着端子と電線との圧着方法および圧着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23252690A JPH04115481A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 圧着端子と電線との圧着方法および圧着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115481A true JPH04115481A (ja) | 1992-04-16 |
Family
ID=16940720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23252690A Pending JPH04115481A (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 圧着端子と電線との圧着方法および圧着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04115481A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20160248212A1 (en) * | 2015-02-25 | 2016-08-25 | Tyco Electronics Corporation | Electrical terminal and device for forming a terminal |
EP3719931A1 (en) * | 2019-04-03 | 2020-10-07 | Yazaki Corporation | Terminal-equipped electric wire and terminal crimping device |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP23252690A patent/JPH04115481A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107251322A (zh) * | 2015-02-25 | 2017-10-13 | 泰连公司 | 电气端子和用于形成端子的装置 |
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