JPH04115425U - 収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納箱本体の天板または仕切り棚の下面に鏡
面を形成してあるので、鏡面の反射でもって収納箱本体
の奥側を容易に見ることができる。 【構成】 収納箱本体１の前面の開口部１ａに開閉扉２
を配し、閉止時の開閉扉２が開口部１ａを遮蔽し、天板
１ｂの下面全面に鏡面３ａを下方へ向けて鏡板３を取着
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として台所や居間等の壁面の上部に設置して使用される収納箱に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からこの種の収納箱としては、図４に示すように、木質合板製の収納箱本 体（イ）の前面の開口部（ロ）に開閉扉（ハ）を配し、該開閉扉（ハ）を収納箱 本体（イ）の側板（ニ）に蝶着してあるものを、開閉扉（ハ）を前方へ向けて壁 面（ホ）の上部に取着して使用するものが汎く知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような従来の技術にあっては、壁面（ホ）の天井の近傍 に位置する上部に取着された際に、収納箱本体（イ）の奥側に収納された物が開 口部（ロ）から見えにくくという問題があった。

【０００４】 本考案は、従来に係る上記の問題を解決するために考案されたものである。す なわち、その課題は、収納箱本体の奥側が見える収納箱を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の収納箱は、上述した問題を解決するものであり、前面に開口部を設け てある収納箱本体の天板または仕切り棚の下面に鏡面を形成して成るものである 。

【０００６】

【作用】

本考案の収納箱は、上記した構成をしており、収納箱本体の前面の開口部から 、天板または仕切り棚の下面に形成してある鏡面の反射でもって収納箱本体の天 板や仕切り棚の下方の奥側が見られる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００８】 図１及び図２に示す収納箱は本考案の一実施例であり、収納箱本体１の前面の 開口部１ａに開閉扉２を配し、閉止時の開閉扉２が開口部１ａを遮蔽して成る収 納箱において、天板１ｂの下面全面に鏡面３ａを下方へ向けて鏡板３を取着して 成るものである。

【０００９】 収納箱は台所の天井付近の壁面４に取着されるとともに、該収納箱の収納箱本 体１の一方の側板１ｄが隣接する収納家具５の側板５ａの上部と接触するように 設置されている。

【００１０】 収納箱本体１は、天板１ｂ、側板１ｄ，１ｄ、底板１ｅ、及び背板１ｆから構 成された箱状のものであって、該収納箱本体１の前面には開口部１ａが形成され ている。そして、収納箱本体１の前面の開口部１ａには、該開口部１ａと略同一 形状をした板状の開閉扉２が配され、該開閉扉２が収納箱本体１の側板１ｄと蝶 番１ｇ，１ｇでもって回動自在に接続されている。尚、開閉扉２を収納箱本体１ の開口部１ａに近接され閉止してある状態では、開閉扉２が収納箱本体１の開口 部１ａを遮蔽するように取着されている。又、天板１ｂの下面全面には、鏡板３ が鏡面３ａを下方へ向けて貼着されており、開閉扉２を開け、収納箱本体１の開 口部１ａの前方の斜め下方から、該収納箱本体１の開口部１ａを通して天板１ｂ の下面に取着されている鏡板３を見ると、該鏡板３の鏡面３ａの反射によって、 収納箱本体１の天板１ｂの下方の奥側が見えるのである。

【００１１】 尚、図３に示す収納箱は、本考案の他の実施例であり、収納箱本体１の前面の 開口部１ａに開閉扉２を配し、閉止時の開閉扉２が開口部１ａを遮蔽して成る収 納箱において、天板１ｂの下面に背板１ｆ側に行くに従って下方に傾斜するよう に任意の角度でもって鏡板３の鏡面３ａを下方に向けて取着し、該天板１ｂと底 板１ｅとの間の仕切り棚１ｃの下面全面に鏡面３ａを形成して成るものである。

【００１２】 箱状の収納箱本体１は、天板１ｂ、仕切り棚１ｃ、側板１ｄ，１ｄ、底板１ｅ 、及び背板１ｆから構成されており、収納箱本体１の前面には開口部１ａが形成 されている。そして、収納箱本体１の前面の開口部１ａには、前記実施例と同様 に、開口部１ａと略同一形状をした板状の開閉扉２が配され、該開閉扉２が収納 箱本体１の側板１ｄと蝶番１ｇ，１ｇでもって回動自在に接続されている。又、 収納箱本体１の天板１ｂの下面には、背板１ｆに行くに従って収納箱本体１の奥 方が見えるような任意の角度で下方に傾斜されている鏡板３が取着されている。 しかも、収納箱本体１の天板１ｂと底板１ｅとの間には、仕切り棚１ｃが両側板 １ｄ，１ｄ間に水平に架設されており、該仕切り棚１ｃの下面には、鏡面３ａの 仕上げ処理をしたシートが貼着されている。

【００１３】 このような収納箱を使用する際には、開閉扉２を開けてから、収納物を出し入 れするのであるが、このとき、収納箱本体１内の収納物を開口部１ａの前方の斜 め下方から見る場合には、収納箱本体１の開口部１ａ側に位置し開口部１ａから 直接見える収納物は、開口部１ａから直接見ることができるが、収納箱本体１の 背板１ｆ側に位置し開口部１ａから直接見えない収納物は、天板１ｂの下面に取 着してある鏡板３の鏡面３ａの反射を利用して、仕切り棚１ｃに載せている収納 物を見たり、仕切り棚１ｃの下面に貼着されているシートの鏡面３ａの反射を利 用して、底板１ｅに載せている収納物を見たりするのである。

【００１４】 このように収納箱本体１内の背板１ｆ側の収納物が、天板１ｂの下面に取着し てある鏡板３の鏡面３ａや仕切り棚１ｃの下面に貼着されているシートの鏡面３ ａの反射を利用して容易に見ることができるという効果がある。

【００１５】 尚、上記した収納箱本体１や開閉扉２の色彩を暗色系とした場合には、鏡面の 反射によって奥深い感じが強調され視覚的アクセントになるという効果がある。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の収納箱は、上記したような構成をしており、前面に開口部を設けてあ る収納箱本体の天板または仕切り棚の下面に鏡面を形成したので、鏡面の反射で もって収納箱本体の奥側を容易に見ることが出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の収納箱の一実施例の斜視図である。

【図２】本考案の収納箱の一実施例の断面図である。

【図３】本考案の収納箱の他の実施例の断面図である。

【図４】従来例の収納箱の断面図である。

【符号の説明】

１ 収納箱本体 １ａ 開口部 １ｂ 天板 １ｃ 仕切り棚 ２ 開閉扉 ３ａ 鏡面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に開口部を設けてある収納箱本体の
   天板または仕切り棚の下面に鏡面を形成して成る収納
   箱。