JPH0411533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は装身具の改良に関するもので、装身具
を利用してヘツドホーン、マイクロホン等のコー
ド処理を行えるようにしたものである。

（従来の技術とその問題点） 従来よりテープレコーダ、ラジオ等の機器にお
いては、ヘツドホーン、マイクロホン等の外部接
続機器を用いた場合、そのコードが余つている
と、他の物に引つ掛けて機器を落下させてしまつ
たり、コードを断線させてしまうなどの事故がし
ばしば生じていた。特に近年、ヘツドホーンのみ
で再生音を聴取する所謂ヘツドホーンステレオを
始めとする小型携帯用の機器においては、通常身
に付けて使用する場合が多いため、上述の事故が
多発する傾向にある。またこれは身に付けて使用
する場合に限らず、たとえば店頭に陳列した場合
であつても、コードが長く余つていると、何かに
引つ掛けて落下させる原因となるとともに美観を
損なうことも見逃すことができない。

このように、ヘツドホーン、マイクロホン等の
外部接続機器を併用する機器では、そのコード処
理が特に問題となるため、従来より外部接続機器
またはこれを用いる機器に余分なコードを収納す
るコードリールを設けるなどの対策がとられてき
たが、機器が大型化するとともに構成が複雑とな
り、またコスト的にも高くなるなど、逆に機器の
小型、軽量化を妨げてしまうものであつた。

（考案の目的） 電気機器に併用する外部接続機器のコードを保
持するコードクランパ機能を備えた装身具を提供
することにある。

（考案の概要） 表面に装飾用表示部を形成され、裏面に衣服等
の装着するための止め針、クリツプ等を取り付け
るとともに、電気機器のキヤビネツト等に吸着に
よつてこれを装着する吸着盤を取り付け、電気機
器に併用するヘツドホーン、マイクロホン等の外
部接続機器のコードを前記吸着盤と前記裏面との
間のスペースに巻き付けて保持し得るようにした
新規なコードクランパを兼ねる装身具である。

（実施例） 各図は本考案の装身具の一実施例を示すもの
で、第１図は裏面側を第２図は表面側を示す斜視
図である。

装身具本体１はたとえば図に示すバツチ等で良
く、各種デザイン模様、イラスト等を描いた装飾
用の表示部として使用される表面板１ａと、衣服
等に装着するための止め針２及び電気機器のキヤ
ビネツト等に吸着によつて装着するための吸着盤
３を取り付けた裏面板１ｂとからなつている。

止め針２はたとえば安全ピン等で良く、裏面板
１ｂの一部を起こして折り曲げることによつて形
成された支持片１１ｂ，１１ｂによつて取り付け
られている。

吸着盤３自体は従来より周知のもので良いが、
ゴム、合成樹脂等で一体に形成された吸着部３ａ
と支持部３ｂとからなり、第３図をもとに参照し
て明らかなように、装身具に取り付けるには、装
身具１の表面板１ａと裏面板１ｂとを結合する前
に、支持部３ｂを裏面板１ｂの取り付け位置に形
成された孔１２に挿入し、支持部３ｂに予め形成
されている孔３１ｂ内に抜け止め用のピン４を挿
入した後、表面板１ａと裏面板１ｂとを周知の手
段で結合する。

吸着盤３が裏面板１ｂに取り付けられた状態で
は、その支持部３ｂによつて吸着盤３の吸着部３
ａと裏面板１ｂとの間に所定の間隔ｄが形成され
るようになつており、第１図に一点鎖線で示すよ
うに、たとえばヘツドホーン、マイクロホン等の
コードを吸着盤３の支持部３ｂの周囲（間隔ｄ）
の部分に巻き付けることにより、これを所望の部
分で且つ所望の位置に保持することができる。

第４図はテープレコーダ５等を携帯して使用す
る場合の一例を示すもので、テープレコーダ５を
ベルトに周知の手段で取り付け、ヘツドホーン６
を使用して聴取しているものであるが、本考案の
装身具１を止め針２を用いて衣服に装着しておけ
ば、ヘツドホーン６のコード７を装身具１裏面の
吸着盤３に巻き付けることによつて邪魔にならな
い位置に保持することができる。また吸着盤３へ
のコードの巻き付け量を調節して、コードの長さ
を必要に応じて調節することができる。これによ
つて、コードが垂れ下がり、そのコードを引つ掛
けてテープレコーダを落下させたり、断線させて
しまうなどの事故を防止することができる。

尚、本考案の装身具１は、衣服に装着して使用
するだけのものではなく、たとえばスペースのな
いところでテープレコーダ５とマイクロホン８等
の外部接続機器を合わせて使用する場合、第５図
に示すように、装身具１をテープレコーダ５キヤ
ビネツトに吸着盤３を用いて取り付け、その吸着
盤３の支持部３ｂの周囲にマイクロホン８のコー
ド９を巻き付けることによつてコードを適当な位
置に且つ適当な長さに調節して保持することがで
きる。これによつて余分なコードを引つ掛けて落
下、断線等の事故を防止できることは前述の通り
である。

また装身具を取り付けることによつて、たとえ
ば録音モードであることを表示し、周囲に注意を
促すこともできる。

（考案の効果） 以上述べたように、本考案のコードクランパを
兼ねる装身具によれば、装身具裏面に衣服に装着
するための止め針、クリツプ等を取り付けるとと
もに、電気機器のキヤビネツト等に吸着によつて
これを装着するための吸着盤を取り付け、前記吸
着盤と前記裏面との間に電気機器に併用する外部
接続機器のコードを巻き付けることによつてその
コードを保持し得るように構成したので、テープ
レコーダ、ラジオ等を携帯して使用する場合、併
用するヘツドホーン、マイクロホン等のコードを
衣服に装着した装身具によつて所望の位置及び長
さに保持することができ、コードが垂れ下がつて
邪魔になつたり、コードをひつかけて落下、断線
等の事故を生じることを防止することができる。

また装身具をコードクランパとして用いている
ため、美観を損なうことがなく、近年電気機器及
び接続機器のフアツシヨン化がめまぐるしい中に
あつては、きわめて有効なコード処理を実現でき
ることとなるであろう。

さらに身に付けて使用する場合のみならず、た
とえばスペースのない場所において用いる場合に
も、装身具を機器のキヤビネツトに吸着盤によつ
て取り付けることができるので、前述と同様に、
コードを邪魔にならないように保持することがで
き、落下断線等の事故を未然に防止することがで
きる。

尚、装身具をたとえば録音中であることの表示
に用いれば、周囲に誤つて手を触れないように注
意を促すこともできる。

また店頭において陳列する場合にも、装身具に
よつて付属品及び外部接続機器と併用した状態で
展示する場合にも、コード処理及び広告宣伝効果
として本考案の装身具を用いることができる。

【図面の簡単な説明】

各図はいずれも本考案の装身具の一実施例を示
すもので、第１図、第２図は装身具の裏面、表面
をそれぞれ示す斜視図、第３図は側断面図、第４
図、第５図は装身具を使用者の衣服に装着して用
いた場合、電気機器のキヤビネツトに装着して用
いた場合をそれぞれ説明するための斜視図であ
る。 符号の説明、１……装身具、２……止め針（安
全ピン）、３……吸着盤、５……テープレコーダ、
７……ヘツドホーン、８……マイクロホン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に装飾用の表示部を形成するとともに裏面
   に衣服等に装着するための止め針、クリツプ等を
   取り付けてなる装身具の前記裏面に、吸着面との
   距離が所定の長さになるように吸着盤を取り付
   け、この吸着盤と前記裏面との間に電気機器に併
   用するコードを巻き付けることにより、このコー
   ドの長さを自在に調整でき、かつこれを保持し得
   るように構成してなるコードクランパを兼ねた装
   身具。