JPH04115157A - 超音波検査装置の傾斜調整方法および装置 - Google Patents

超音波検査装置の傾斜調整方法および装置

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JPH04115157A
JPH04115157A JP2233143A JP23314390A JPH04115157A JP H04115157 A JPH04115157 A JP H04115157A JP 2233143 A JP2233143 A JP 2233143A JP 23314390 A JP23314390 A JP 23314390A JP H04115157 A JPH04115157 A JP H04115157A
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ultrasonic
waveform
transducers
transducer
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JP2233143A
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Yoshihiko Takishita
芳彦 瀧下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波ビームの走査により検査を行なう超音
波検査装置の傾斜調整方法および装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、医療分野における体内の診断や工業分野における
物品の検査等に電子走査方式の超音波検査装置が用いら
れている。第2図を用いてこのような検査装置の概略を
第8図により説明する。
第8図は超音波検査装置のアレイ探触子の構成図である
。超音波検査装置は、アレイ探触子1と装置本体(図示
せず)により構成され、両者の信号連絡は探触子ケーブ
ル2によって行なわれる。
アレイ探触子1は、その下部に一直線状に配置されたア
レイ振動子群を有する。図で、アレイ振動子群は64個
のアレイ振動子A 1 ”” A 64で構成されてい
る。このようなアレイ探触子1の構成において、アレイ
振動子A1〜A6を一群として選択し、それらアレイ振
動子A1〜A8のそれぞれを所定の遅延時間を与えて励
振させると、各アレイ振動子から放射される超音波は1
つの電子集束ビームF1となる。即ち、ビームF1によ
る超音波の送受信が行なわれる。次にアレイ振動子A2
〜A、を一群として選択することにより同様にビームF
2を得る。以下、選択するアレイ振動子群を1つずつシ
フトしてゆくことにより超音波ビームの電子走査が実行
される。なお、走査の最後のビームはビームFstであ
る。
次に、上記装置を用いた被検体の探傷について説明する
。第9図はアレイ探触子と被検体、4はアレイ探触子1
と被検体3の間に介在する水である。被検体3の探傷は
アレイ振動子面と被検体3表面とが平行な状態で行なわ
れるが、図では両者は平行ではなく、角度θだけ傾いて
いる。アレイ探触子1はアレイ振動子の配列方向に長い
ため、少しの角度θでも左右両端では水を介在する両者
間の距離(水距離)に差異が生ずる。
ここで、当該水距離の差について説明する。例えば、第
9図において、アレイ振動子A1=A64の超音波周波
数が5MHz、各アレイ振動子の配列ピッチが1fiと
する。このとき、水中での波長λは約0.3flとなり
、両端の電子集束ビームF1、FS?のビーム間距離は
56mとなる。この条件で両者間の傾斜がθ=0.3’
であるとすると、各ビームF+ 、Fstの各位置での
水距離には0.3m(1波長分)の差が生ずる。
被検体3へのビーム入射条件を電子集束ビームF1〜F
2.の各位置で同条件にするためには、それら各位置で
水距離にできるだけ差が生しないようにする必要がある
以下、アレイ振動子面と被検体3表面間の傾斜θを補正
する従来方法の1例を説明する。まずアレイ振動子AI
のみで超音波を送信し、被検体3表面で反射させ、これ
を同じアレイ振動子A、のみで受信する。この状態が第
9図にビームB+の送信、反射として示されている。こ
れを繰返し、オシロスコープ等でビームBIの波形をモ
ニターする。次に同様の処理をアレイ振動子A6aのみ
で行なう。この場合のビームは符号Bbaで示されてい
る。
次いで、これら2つの波形の波高ピーク値の時間間隔が
少なくなるように、アレイ探触子1または被検体3を載
置した台を傾けることにより、傾斜θを補正する。
〔発明が解決しようとする課題〕
今、上記従来方法により、ビームB1とビームλ B64の水距離の差を水中での波長の半分(−)以下に
することを考える。超音波の往復伝搬時間をt、往復伝
搬距離をl、水中の音速をVとすると、t = ■ が成り立つ。両ビームB I r  864の伝搬時間
差をΔt、伝搬距離差をΔlとすると λ 距離差が水中での波長の半分(−)になったとすすると
、 λ Δ t = ■ となる。
ここで、−1−記(3)式における時間Δtの実際の値
について考える。水中での音速■はV = 1500 
(m/s)であり、波長λはλ−V/fで表わされる。
今、f = 5 Mf(z、f =25MIL:、 f
 =100 MHzの3つの場合を考えると f=  5MHz(λ−0,3m)のとき、Δt = 
200nsecf= 25MHz(λ−0.06mm)
のとき、Δt= 40nsecf = 100M Hz
 (λ−0,015m)のとき、Δt = 10nse
cとなる。
このように超音波周波数が高くなるほど伝搬時間差Δt
は小さくなり、数10nsecオーダーになるとオシロ
スコープを観察しながら、時間差が小さくなるように角
度θを調整するのは極めて困難になる。一方、上記オシ
ロスコープを用いる手段の代わりに波形デジタイザ等を
用いて時間差Δtを自動的に計測する方法も考えられる
が、この手段では高速なA/D変換を用いたハードウェ
アが必要となりコストが嵩み過ぎて実用的ではない。
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、
アレイ振動子面と超音波反射面との、相対的な傾斜を、
高価な装置を用いることなく1、かつ、高精度で補正す
ることができる超音波検査装置の傾斜調整方法および装
置を捉供するにある。
〔課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本発明は、少なくとも1つ
の方向に配列されたアレイ振動子群より成るアレイ探触
子を備えた超音波検査装置において、1方向配列上にあ
る前記アレイ振動子群の各アレイ振動子のうち基準とな
るアレイ振動子を設定し、この基準となるアレイ振動子
以外のアレイ振動子のうち所定のアレイ振動子を複数設
定し、前記基準となるアレイ振動子と前記所定のアレイ
振動子の1個ずつを組として、それぞれの組のアレイ振
動子を同時に励振させ、超音波を超音波反射面に照射し
、この超音波反射面から反射した反射波によって前記基
準となるアレイ振動子と前記所定のアレイ振動子から得
られる受信波を加算して、前記所定のアレイ振動子の数
に対応して得られた前記加算後の受信波の波高値の変動
周期に基づいて、アレイ振動子の配列方向における前記
各アレイ振動子面と超音波反射面との傾斜を調整するこ
とを特徴とする。
さらに他の発明は、上記の方法を実施するため、少なく
とも1つの方向に配列されたアレイ振動子群より成るア
レイ探触子を備えた超音波検査装置において、前記アレ
イ振動子群のうち予め定められた基準となるアレイ振動
子の受信信号を出力する基準振動子信号出力手段と、前
記基準となるアレイ振動子以外の複数設定された所定の
各アレイ振動子の受信信号を出力する走査信号出力手段
と、前記基準振動子信号出力手段および前記走査信号出
力手段で出力される受信信号を加算する加算手段と、こ
の加算手段により得られた波高値の変動周期に基づいて
前記アレイ振動子の配列方向における各アレイ振動子面
と超音波反射面との傾斜の大きさを判断する判断手段と
を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
1方向に配列されたアレイ振動子群のうちから1つのア
レイ振動子を基準として設定する。一方、他のアレイ振
動子のうちから複数の所定のアレイ振動子を設定し、基
準となるアレイ振動子と、所定のアレイ振動子の1つと
を同時に励振する。これにより各アレイ振動子から超音
波が超音波反射面に照射され、それらの反射波の受信波
が加算手段により加算されて波高値が求められる。この
ようにして得られた波高値の周期変動に基づいて、アレ
イ振動子面と超音波反射面との相対的傾斜の大きさが判
断され、この判断にしたがって当該傾斜が調整される。
〔実施例〕
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図fa)〜(C)は本発明の実施例に係る超音波検
査装置の傾斜調整方法を説明する波形図である。
今、第8図に示すアレイ振動子群のうちの1つ、例えば
アレイ振動子A、にバースト波電圧を与えて励振し、反
射面から戻った超音波の受信波(エコー波)が第1図(
alに示す波形であるとする。なお、各図で、横軸には
時間、縦軸にはエコー波の振幅レベルがとっである。
ここで、各アレイ振動子の面と被検体の反射面との相対
的傾きθが0”(平行)の状態において、例えばアレイ
振動子B+ 、B64を同時に励振し、それらの各エコ
ー波を加算すると、その波形は第1図(b)に示すよう
に、第1図(a)に示す波形と比較して各時間での振幅
値が2倍となる。
一方、アレイ振動子A 64と反射面との間の水距離が
、アレイ振動子A、と反射面との間の水距離よりλ/4
だけ長い状態で両面が相対的に傾いている場合、上記と
同じくアレイ振動子A+ 、 AI、4を同時に励振し
、それらの各エコー波を加算すると、その波形は第1図
(C)に示す波形となる。即ち、両波形は互いに打ち消
す態様で干渉し、波形の中央点では正(+)と負(−)
が完全に打ち消しあっている。ここで、第1図(al、
 (b)、 (C1に示す波形のそれぞれの正のピーク
値をV、、Vb、VCとすると、 Vb=2v、、およびV、<V、 となる。ナオ、図の
波形例においては、VC#V、/3  となっている。
第2図は傾きの変化に対する第1図(bl、 (C)に
示すような加算波形のピーク値の変化を示すグラフであ
る。図で、横軸には((アレイ振動子E3.の水距離)
−(アレイ振動子B1の水距離))の長さを波長λを基
準に表わした値がとってあり、又、縦軸には第1図(a
)に示すピーク値V、(アレイ振動子A、のみ励振した
場合の正のピーク値)を1としたときの波高値の大きさ
を表わした値がとっである。なお、第2図における点す
、  cは第1図(b)、 (C1に示す波形の場合に
対応している。又、この波形の両端の平坦部(値lの部
分)は2つのエコー波に干渉がない、もしくは一部分干
渉するが、加算波形のピーク値には影響を与えない領域
であることを示している。
図から明らかなように、アレイ振動子BI、B64のエ
コー波による干渉波は、傾きθ=0(水距離差−0)の
場合を中心としである範囲で極大、極小値をもつ。隣接
する極大点(または極小点)間点の間隔は−である。
本実施例では、以上の現象を利用して、傾きθを補正す
るものである。以下、その方法について説明する。
最初に、第8.9図に示すアレイ振動子A1とアレイ振
動子A2とを同時に励振し、それらのビームB、、B、
を波形加算し、その加算波形のピーク値を得る。
次いで、アレイ振動子A1とアレイ振動子A。
とを同時に励振し、同様にして加算波形のピーク値を得
る。このように、アレイ振動子A、を基準のアレイ振動
子として固定しておき、他のアレイ振動子を順次選択し
、その選択の都度、当該選択されたアレイ振動子とアレ
イ振動子A、とを同時励振させて両者の加算波形のピー
ク値を得る動作を行なう。そして、最後にアレイ振動子
A1.A64について同様の動作が行なわれ、結局、こ
の動作は63回実行される。以上の動作の際、各波形の
ピーク値はモニターの座標上にプロットされていく。
第3図fa)〜(C)は上記動作により得られたモニタ
上のプロット波形を示す波形図である。各図で、横軸に
はアレイ振動子A2〜A b aを走査するときの走査
番号が、縦軸には得られた最大エコー高さ(ピーク値)
がとっである。第31Jfa>に示す波形は極大点が、
符号Ml、Mzで示されるように2つ存在する。第2図
およびその説明から判るように、極大点が2つあるのは
、各アレイ振動子AIAhaに対応する水距離の差がλ
 (2×λ/2)以上あることを意味する。
そこで、モニタ上で第3図(a)に示す波形を観察しな
がら、極大点M+ 、Mz相互の間隔が拡がるように傾
きθを変更してゆく。なお、極大点間隔が拡がるのは上
記水距離の差が小さくなることを、逆に、極大点間隔が
狭くなるのは上記水距離の差が大きくなることを、それ
ぞれ意味する。このように傾きθを変更してゆくと、波
形は第3図(blに示すような波形となる。この波形で
は、極大点が符号M、で示されるように1つとなる。こ
の状態は、第2図から判るように、アレイ振動子AI 
A64に対応する水距離の差がλ/2以上存在すること
を意味する。この状態からさらに傾きθを変更してゆく
と、波形は第3図(C)に示す波形となる。
この波形には、極大点が観察されず、かつ、極小点も観
察されないので、第2図から、アレイ振動子A+ 、A
64に対応する水距離の差はλ/4以下であることが判
る。
第3図ic+に示す波形を生しる状態から、さらに当該
波形の傾斜が小さくなるように傾きθを微小変更してゆ
くと、より一層水距離の差を小さくして傾きθを0にす
ることが可能であるが、実用上は第3図(C1に示すよ
うに、極小点が観察されない上記のように、アレイ振動
子A2〜A64の走査を行ない、アレイ振動子A、 と
同時励振させて両者のエコー波の加算波形のピーク値を
プロットしてゆく動作は、第3図(a)〜(C1に示す
波形を得る動作、即ち傾きθの補正動作の間、繰返して
実行され、「傾き補正動作完了」を意味する外部指令の
出力ではしめて停止される。なお、上記走査は極めて高
速で実行されるので、第3図far〜(C)のプロント
点の描画も高速で行なわれる。
このように、本実施例では、アレイ振動子A2〜A64
を走査し、その走査により選択されたアレイ振動子と、
アレイ振動子A、とを同時励振させ、そのエコー波を加
算し、加算波形のピーク値をプロットし、そのプロット
波形により傾きθを判断し、これを補正するようにした
ので、従来方法のように、超音波の伝搬時間差を高精度
に読取る必要はなく、容易にかつ精度良く傾きを補正す
ることができる。
第4図は本発明の実施例に係る超音波検査装置の傾斜調
整装置のブロック図である。図で、lは第8図に示すも
のと同じアレイ探触子である。6は多数のフリップフロ
ップ回路(FF回路)より成るシフトレジスタ、7はシ
フトレジスタ6をシフトさせてゆく信号発生器である。
8はバルサレシーバであり、アレイ探触子lの各アレイ
振動子A、〜A64のそれぞれに接続されそれら各アレ
イ振動子にバースト波電圧を与えて励振させるバルサ、
および各アレイ振動子A I” A haのそれぞれに
接続されそれら各アレイ振動子からのエコー波を受信す
るレシーバで構成されている。9はパルサレシーバ8の
レシーバから出力される信号を加算する加算器、10は
加算器9で得られた出力波形のピーク値(例えば正のピ
ーク値)を検出するピーク[[,11はマイクロコンピ
ュータより成りピーク検出器IOの出力をプロットして
得られる波形を処理する波形処理部、12は当該波形を
表示する表示装置である。
第5図は第4図に示すシフトレジスタ6のブロック図で
ある。図で、FFI〜FF64はD型のフリップフロッ
プ回路、Dはフリップフロップ回路FFIの端子pに入
力される入力信号、CKは各フリップフロップ回路の端
子CKに入力されるクロック信号、CL R1はフリッ
プフロップ回路FFIの端子CLRに入力されるクリア
信号、CLR2は各フリップフロップ回路FF2〜FF
64の端子CLRに入力されるクリア信号を示す。
01〜Q64は各フリップフロップ回路FFI〜FF6
4の出力信号を示し、これら出力信号Q1〜Q64が対
応する各パルサ、レシーバに動作タイミングを与える信
号となる。
ここで、前述の傾斜補正方法を実施するための本実施例
の動作を第6図(a)〜(h)に示すタイムヂャートを
参照しながら説明する。図で、各信号に付された符号は
第5図に示す各信号に付されたものと同一であり、CR
+ 、CR2、・・・・・・・・・・・・はクリア信号
CLR1の各時刻における信号、CK+ 、CK2・・
・・・・・・・・・・はクロック信号CKの各時刻にお
ける信号を示す。
最初に、クリア信号CLR1、CLR2が入力され、出
力信号Q1〜Q64はすべて低レベル「0−1となる。
次に、クロック信号CK、、CK2が連続して入力され
る。これにより、第6図(d)、(e)に示すように、
最初信号Q1が、次いで信号Q2が高レベル「1」にな
る。この状態で所定時間後、クリア信号CR,が入力さ
れ、フリップフロップ回路FFIの出力Q1が低レベル
「0」になる。クロック信号CK tの出力からクリア
信号CR,の出力までの期間が領域S1で示されている
。この領域S、は信号Q1と信号Q2とが同時に出力さ
れている期間、即ちアレイ振動子A、とアレイ振動子A
2の励振と受信とが同時に行われている期間である。ク
リア信号CRzの出力の直後、クロック信号CK、が出
力され、このクロック信号CK、により、第6図(e)
、(f)に示すように、フリップフロップ回路FF2の
出力Q2が低レベル「0」になると同時に、フリップフ
ロップ回路FFI、FF3の出力Q1、C3が同時に高
レベル「1」になる。即ち、アレイ振動子A+ 、A!
の励振、受信が、アレイ振動子A + 、A xの励振
、受信にシフトされたこととなる。以下、同様の動作に
より、アレイ振動子Aと他のアレイ振動子との励振、受
信が順次シフトされてゆく。なお、この間、信号りは高
レベル「1」の状態に保持されている。
このようにして、バルサレシーバ8からは、アレイ振動
子A1と他のアレイ振動子のエコー信号が順次出力され
てゆく。加算器9はこれら出力された2つの信号を加算
し、ピーク検出器10は加算器9での加算により得られ
た波形のピーク値を検出する。
波形処理部1工はピーク検出器10の出力に基づいて、
これを表示装置12にプロットしてゆくとともに、シフ
トレジスタ6による一走査期間における波形、即ち第3
図(a)〜(C1に示すものに相当する波形を分析し、
極大点や極小点の有無、傾き角度等を判断し、この判断
に基づき被検体3を載置した台の傾きを自動的に補正す
る信号を出力する。上記分析の一例として、上記波形を
FFT (高速フーリエ変換)を用いて処理し、パワー
スペクトルの基本周波数を求め、この基本周波数がDC
(直流)成分に近付くように傾き補正の信号を出力する
。さらに、上記ピーク周波数から傾き角度θを演算する
こともできる。
ところで、本実施例に使用されるシフトレジスタ6、信
号発生器7、パルサレシーバ8、加算器9、ピーク検出
器10および表示装置12はいずれも本来超音波検査装
置に備えられているものである。
したがって、本実施例では、波形処理部11に相当する
マイクロコンピュータのプログラムを変更し、かつ、従
来の超音波検査装置に新たにクリア信号CLRl用の信
号線を付加するだけでよいので、傾斜調整装置を極めて
安価に構成することができる。
なお、通常の電子走査時においては、クリア信号CLR
1、CLR2は同一信号であり、信号りは高レベルrl
Jになったり低レベル「0」になったりする。
第7図は本発明の他の実施例に係る超音波検査装置の傾
斜調整装置のブロック図である。図で、第4図に示す部
分と同−又は等価な部分には同一符号が付しである。本
実施例は、さきの実施例のものが各アレイ振動子A I
−A 64にそれぞれパルサおよびレシーバを接続した
構成を有していたのに対して、バルサ81を共通とし、
かつ、アレイ振動子A1にレシーバ82を、アレイ振動
子A2〜A64に共通のレシーバ83を接続した点で相
違するが、その他の構成は同じである。
本実施例においては、アレイ振動子A2〜A6(はシフ
トレジスタ6により繰返し走査され、バルサ8により励
振され、レシーバ83にそのエコー波を出力する。一方
、アレイ振動子A1はシフトレジスタ6により選択され
たアレイ振動子と同時にパルサ81により励振され、そ
のエコー波をレシーバ82に出力する。加算器9はレシ
ーバ82.83の信号を加算する。以後の処理はさきの
実施例の処理と同じであり、又、本実施例の効果もさき
の実施例の効果と同じである。
なお、上記実施例の説明では、最左端のアレイ振動子A
Iを基準のアレイ振動子とし、これに隣接するアレイ振
動子A、から最右端のアレイ振動子A64までを順次走
査する例について説明したが、これに限ることはなく、
中途のアレイ振動子を基準のアレイ振動子に設定しても
よく、又、基準となるアレイ振動子以外のアレイ振動子
のうち適宜の数を設定してもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明では、基準のアレイ振動子を
定め、他のアレイ振動子を走査し、基準のアレイ振動子
と走査により選択されたアレイ振動子とを同時に励振し
、両者のエコー波を加算し、その加算波形のピーク値を
プロットして得た波形に基づいてアレイ振動子面と超音
波反射面との傾きを補正するようにしたので、何等高価
な部品を付加することなく、当該傾きを高精度で容易に
補正することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(bl、(C)および第2図は本発明の
実施例に係る超音波検査装置の傾斜調整方法を説明する
波形図、第3図(a)、(b)、(C1はそれぞれ異な
る傾きにおいて住じるピーク値の波形図、第4図は本発
明の実施例に係る超音波検査装置の傾斜調整装置のブロ
ック図、第5図は第4図に示すシフトレジスタのブロッ
ク図、第6図(a)〜(h)は第5図に示すシフトレジ
スタの動作を説明するタイムチャート、第7図は本発明
の他の実施例に係る超音波検査装置の傾斜調整装置のブ
ロック図、第8図はアレイ探触子の構成図、第9図はア
レイ探触子と被検体の配置関係を説明する説明図である
。 1・・・・・・アレイ探触子、3・・・・・・被検体、
6・・・・・・シフトレジスタ、8・・・・・・パルサ
、9,10・・・・・・L’/ −バ、11・・・・・
・加算器、12・・・・・・ピーク検出器、13・旧・
・波形処理部、14・・・・・・表示装置、A、〜A 
64・・・・・・アレイ振動子。 第1図 第2図 力(了巨窟庄 ラE F衾8号 第 図 第 図 ト1 ヒ57

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1つの方向に配列されたアレイ振動子
    群より成るアレイ探触子を備えた超音波検査装置におい
    て、1方向配列上にある前記アレイ振動子群の各アレイ
    振動子のうち基準となるアレイ振動子を設定し、この基
    準となるアレイ振動子以外のアレイ振動子のうち所定の
    アレイ振動子を複数設定し、前記基準となるアレイ振動
    子と前記所定のアレイ振動子の1個ずつを組として、そ
    れぞれの組のアレイ振動子を同時に励振させ、超音波を
    超音波反射面に照射し、この超音波反射面から反射した
    反射波によって前記基準となるアレイ振動子と前記所定
    のアレイ振動子から得られる受信波を加算して、前記所
    定のアレイ振動子の数に対応して得られた前記加算後の
    受信波の波高値の変動周期に基づいて、アレイ振動子の
    配列方向における前記各アレイ振動子面と超音波反射面
    との傾斜を調整することを特徴とする超音波検査装置の
    傾斜調整方法。
  2. (2)少なくとも1つの方向に配列されたアレイ振動子
    群より成るアレイ探触子を備えた超音波検査装置におい
    て、前記アレイ振動子群のうち予め定められた基準とな
    るアレイ振動子の受信信号を出力する基準振動子信号出
    力手段と、前記基準となるアレイ振動子以外の複数設定
    された所定の各アレイ振動子の受信信号を出力する走査
    信号出力手段と、前記基準振動子信号出力手段および前
    記走査信号出力手段で出力される受信信号を加算する加
    算手段と、この加算手段により得られた波高値の変動周
    期に基づいて前記アレイ振動子の配列方向における各ア
    レイ振動子面と超音波反射面との傾斜の大きさを判断す
    る判断手段とを設けたことを特徴とする超音波検査装置
    の傾斜調整装置。
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