JP6819184B2 - 超音波測定装置および超音波測定装置の制御方法 - Google Patents

超音波測定装置および超音波測定装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、超音波測定を行う超音波測定装置等に関する。
従来から、複数の超音波素子(超音波振動子)が配列された超音波プローブを用いて超音波ビームを走査し、生体内部の様子を画像化する超音波測定装置が知られている。画像化にあたっては、超音波素子毎に受信した受信信号を加算するビームフォーミング(BF;Beam Forming)処理を行う。単純なビームフォーミング処理では画像の分解能が十分に得られない場合があることから、より高分解能の画像を得るための技術が開発されている。例えば、特許文献1に記載の適応型ビームフォーミング処理がその1つである。
ところで、適応型ビームフォーミング処理は、非適応型の従来のビームフォーミング処理に比べて高い分解能が得られる一方で、計算量が増大する問題がある。この問題を解決するための技術としては、例えば、特許文献2の技術が挙げられる。特許文献2の技術は、隣接するチャンネルからのエコー検出データ(受信信号)を加算してデータを間引き、その上で適応型信号処理(適応型ビームフォーミング処理)を実行することによって信号処理の高速化を図ったものである。
特開2015−77393号公報 特開2011−5237号公報
特許文献2の技術によれば、適応型ビームフォーミング処理が処理対象とする受信信号の信号本数を減らせるため、その分計算量を低減できる。しかし、隣接するチャンネルからの受信信号を単に加算してしまうと、分解能を高める適応型ビームフォーミング処理の効果が薄まり、生成される超音波画像の画質に影響する場合があった。また、非適応型のビームフォーミング処理を行う場合においても、画質を損なうことなく計算量を低減できれば有用である。
本発明は、こうした事情を鑑みてなされたものであり、超音波画像の画質の劣化を抑制しつつ、ビームフォーミング処理の実行に係る計算量を低減することを目的として考案されたものである。
上記課題を解決するための第1の発明は、超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブと、前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行って、当該削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成する演算処理部と、を備えた超音波測定装置である。
また、他の発明として、超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブを用いて超音波測定を行う超音波測定装置の制御方法であって、前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行うことと、前記削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成することと、を含む制御方法を構成してもよい。
第1の発明等によれば、ビームフォーミング処理に先立ち、超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を受信周波数に基づいて削減することができる。これによれば、超音波画像の画質の劣化を抑制しつつ、ビームフォーミング処理の実行に係る計算量を低減することが可能となる。
また、第2の発明として、前記演算処理部は、前記超音波素子毎の前記受信信号を周波数解析し、複数の周波数信号に変換する周波数解析処理と、前記周波数信号のうち、所与の周波数成分の信号を選択することで、当該周波数成分以外の信号を削減する選択処理と、を前記削減処理に含めて行う、第1の発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第2の発明によれば、超音波素子毎の受信信号を周波数解析して得た複数の周波数信号の中から所与の周波数成分の信号を選択して用いたビームフォーミング処理を行うことができる。超音波画像の画質への影響が少ない周波数信号を削減することで、超音波画像の画質の劣化を抑制しつつ、ビームフォーミング処理の実行に係る計算量を低減することが可能となる。
また、第3の発明として、前記演算処理部は、受信を許容するサイドローブの許容到来角範囲を設定することと、前記許容到来角範囲に対応する前記超音波素子の選択割合を求めることと、を行い、前記選択処理として、前記周波数解析によって解析された受信周波数のうち、低周波側の前記選択割合に相当する成分を前記所与の周波数成分として前記選択処理を行う、第2の発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第3の発明によれば、受信を許容するサイドローブの許容到来角範囲を設定し、対応する選択割合を求めることができる。そして、複数の周波数信号の中から選択割合に相当する低周波側の周波数成分の信号を選択して用いたビームフォーミング処理を行うことができる。
また、第4の発明として、前記演算処理部は、受信を許容するサイドローブの許容レベルを設定することで、前記超音波プローブに係る受信指向特性に基づいて、前記許容レベルを満たす前記許容到来角範囲を設定する、第3の発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第4の発明によれば、受信を許容するサイドローブの許容レベルを設定することができる。そして、当該許容レベルを設定することにより、超音波プローブに係る受信指向特性において許容レベルを満たす角度範囲を、許容到来角範囲として設定できる。
また、第5の発明として、前記演算処理部は、前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さに応じて前記許容到来角範囲を設定する、第3の発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第5の発明によれば、ビームフォーミング処理の処理対象点毎に、当該処理対象点の深さに応じて許容到来角範囲を設定することができる。
また、第6の発明として、前記演算処理部は、前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さに応じて、前記超音波素子毎の前記受信信号を間引く間引き処理、を前記削減処理に含めて行う、第1〜第5の何れかの発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第6の発明によれば、ビームフォーミング処理の処理対象点毎に、当該処理対象点の深さに応じて受信信号を間引くことができる。そして、間引いた後の受信信号に対してビームフォーミング処理を行うことができる。
また、第7の発明として、前記演算処理部は、前記処理対象点の深さに基づき定められる伝搬可能周波数に応じた前記超音波素子のピッチ間隔に基づいて前記受信信号を間引くことで、前記間引き処理を行う、第6の発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第7の発明によれば、処理対象点の深さによって定まる伝搬可能周波数に応じた超音波素子のピッチ間隔に基づいて、受信信号を間引くことができる。
また、第8の発明として、前記演算処理部は、前記削減処理後の信号に基づいて重みを算出し、当該重みを用いて当該信号を重み付き加算する適応型ビームフォーミング処理として、前記ビームフォーミング処理を行う、第1〜第7の何れかの発明の超音波測定装置を構成してもよい。
第8の発明によれば、適応型ビームフォーミング処理を実行することにより、非適応型のビームフォーミング処理に比べて分解能(方位分解能)を高めることができるため、超音波画像の画質を向上させることができる。
超音波測定装置のシステム構成例を示す図。 削減処理の処理ブロック例を示す図。 受信チャンネル数テーブルのデータ構成例を示す図。 受信指向特性の一例を示す図。 到来波と到来角との間を説明する図。 到来波と到来角との間を説明する他の図。 到来波と到来角との間を説明する他の図。 選択割合換算式をグラフ化した図。 超音波測定装置の機能構成例を示すブロック図。 超音波画像の生成処理の流れを示すフローチャート。 送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係を示す図。 送信ビーム幅の角度範囲と感度との他の関係を示す図。 変形例における超音波測定装置の機能構成例を示すブロック図。 変形例における超音波画像の生成処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
図1は、本実施形態における超音波測定装置10のシステム構成例を示す図である。超音波測定装置10は、超音波測定を利用して被検体2の生体情報を取得するためのものであり、測定結果や操作情報を画像表示するための手段および操作入力のための手段を兼ねるタッチパネル12と、操作入力をするためのキーボード14と、超音波プローブ(探触子)16と、画像処理装置30とを備える。
超音波プローブ16は、そのセンサー面側において列状に等間隔で配置された複数の超音波素子(超音波振動子)を内蔵しており、例えば、超音波素子の配列方向に超音波ビームの入射位置をずらしながら互いに平行な複数の走査線に沿って超音波ビームを送受信する、いわゆるリニア走査方式で超音波測定を行う。この超音波プローブ16は、センサー面を被検体2の生体表面(図1では頸部)に密着させて使用される。なお、スキャン方式はリニア走査方式に限らず、例えばセクター走査方式等の他の走査方式を採用する場合にも本実施形態を同様に適用することが可能である。また、超音波プローブ16が当てられる測定部位は頸部に限らず、手首、腕、腹部等、測定の目的に応じた被検体2の部位とされる。
画像処理装置30には、制御基板31が搭載されており、タッチパネル12、キーボード14、超音波プローブ16等の装置各部と信号送受可能に接続されている。制御基板31には、CPU(Central Processing Unit)32、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の各種集積回路の他、ICメモリーやハードディスク等による記憶媒体33と、外部装置とのデータ通信を実現する通信IC34とが搭載されている。超音波測定装置10は、画像処理装置30においてCPU32等が記憶媒体33に記憶されているプログラムを実行することにより、超音波測定をはじめとする生体情報の取得に必要な処理を行う。
具体的には、超音波測定装置10は、画像処理装置30の制御により超音波プローブ16から被検体2へ超音波ビームを送信し、その反射波を受信して超音波測定を行う。そして、反射波の受信信号を増幅・信号処理し、被検体2の生体内構造の位置情報や経時変化等の反射波データを生成する。超音波測定は、所定周期で繰り返し行われる。測定単位を「フレーム」と呼ぶ。
反射波データには、いわゆるBモードの画像が少なくとも含まれるが、その他のいわゆるAモード、Mモード、カラードップラーモードの各モードの画像が含まれることとしてもよい。Aモードは、第1軸を超音波ビームの送受信方向(走査線の方向)に沿った受信信号のサンプリング点列とし、第2軸を各サンプリング点での反射波の受信信号強度として、反射波の振幅(Aモード像)を表示するモードである。また、Bモードは、超音波ビームを所定の走査範囲内で走査させながら得た反射波振幅(Aモード像)を輝度値に変換することで可視化した、生体内構造の二次元の超音波画像(Bモード画像)を表示するモードである。
[原理]
反射波データの生成に際し、超音波測定装置10は、サンプリング点毎に各超音波素子(以下、「チャンネル」ともいう)からの受信信号を整相加算する処理を行う(受信ビームフォーミング)。複数の超音波素子群が1つのチャンネルを構成して超音波の送受信を行う場合は、当該超音波素子群毎に得られる受信信号を整相加算する。以下、超音波素子又は超音波素子群で構成される各チャンネルからの受信信号を「チャンネル信号」という。
具体的には、各チャンネルからのチャンネル信号に遅延をかける受信フォーカス処理(整相処理)の後、当該受信フォーカス処理後の各チャンネル信号を加算するビームフォーミング処理を行う。これにより、位相が同じ所望の方向(走査線の方向)からの信号のみを増幅することができ、当該走査線の方向からの所望波を抽出できる。
ここで、ビームフォーミング処理の方式の1つとして、チャンネル信号の加算に用いる加算ウェイトを到来波に応じて動的に変える適応型ビームフォーミング(以下、「適応型BF処理」という)が知られている。適応型ビームフォーミングの処理手順を簡単に説明すると、サンプリング点毎に次の処理を行う。先ず、受信フォーカス処理後の各チャンネルのチャンネル信号をもとに相関行列を算出する。続いて、走査線の方向に基づき規定したステアリングベクトルを用い、算出した相関行列から各チャンネル信号に乗じる加算ウェイトを算出する。その後は、算出した加算ウェイトを用い、受信フォーカス処理後の各チャンネルのチャンネル信号を重み付き加算する。適応型BF処理の具体例としては、MV(Minimum Variance)法や、APES(Amplitude and Phase Estimation)法等があり、適宜採用してよい。この適応型BF処理によれば、走査線の方向からの所望波のみに感度を持ち、不要波に対しては感度を持たないように方向に拘束を付けてチャンネル信号を重み付き加算することができ、高い分解能が実現できる。
しかし、適応型BF処理は、チャンネル信号に乗じる加算ウェイトを毎回算出する複雑な処理であるため、計算量が増大する問題がある。ここで、適応型BF処理の実行に係る計算量は、チャンネル数Mと加算ウェイトを算出する算出式の次数によって決まり、O記法で表すとO(M^3)となる。したがって、適応型BF処理に渡す信号の本数をチャンネル数Mよりも少なくできれば適応型BFが処理するデータ量を低減でき、計算量を低減できる。
そこで、本実施形態では、適応型BF処理に先立ち、各チャンネルからのチャンネル信号の情報量を、受信周波数に基づいて削減する削減処理を行う。図2は、削減処理の処理ブロック例を示す図である。削減処理では先ず、(1)チャンネル数Mの各チャンネルからのチャンネル信号(より詳細には、フォーカス処理後のチャンネル信号)xに対して間引き処理P11を行う。続いて、(2)間引き処理P11によってK本(M≧K)とされたチャンネル信号xの周波数解析処理P13を行い、周波数解析処理後の周波数信号yから所与の周波数成分の信号を選択する選択処理P15を行う。選択処理P15によってN本(K≧N)とされた周波数信号yは、適応型BF処理P17に渡される。
(1)間引き処理
被検体2に入射した超音波は、被検体2内を減衰しながら伝搬してゆく。そのため、適応型BF処理P17が処理対象とするサンプリング点(処理対象点)まで伝搬可能な搬送波の周波数(伝搬可能周波数)は、当該処理対象点の生体表面からの深さによって異なる。
ここで、超音波プローブ16に配置される超音波素子(チャンネル)の間隔(ピッチ間隔)は、標本化定理に従い、搬送波の1/2波長の長さとされる。したがって、最大の搬送波周波数に対応して超音波素子のピッチ間隔が定められているときに、実際の搬送波周波数が被検体2内を伝搬する過程で例えば1/2になるとすると、搬送波の波長が2倍となるため、必要なピッチ間隔は元のピッチ間隔の2倍で済むこととなる。チャンネル信号の本数でいえば、半分の本数でよい。そこで、間引き処理P11では、処理対象点の深さに応じて各チャンネルからのチャンネル信号xを間引き、間引いた後のチャンネル信号xを周波数解析処理P13に渡す。
そのために、予め深さ毎にその伝搬可能周波数から想定される到来波の周波数(受信周波数)と、必要なチャンネル数(受信チャンネル数)との関係を定めて受信チャンネル数テーブルを作成しておく。具体的には、受信周波数は、減衰の簡易モデルを用い、深さに応じた超音波の減衰を考慮して算出・設定する。或いは、深さ毎に受信周波数を測定して設定するのでもよい。一方、受信チャンネル数は、上記した搬送波周波数とピッチ間隔との関係に従い、設定した各深さの受信周波数毎に必要なピッチ間隔を特定して設定する。
図3は、受信チャンネル数テーブルのデータ構成例を示す図である。図3に示すように、受信チャンネル数テーブルには、深さと、受信周波数と、受信チャンネル数との対応関係が設定される。図3の設定例では、10[mm]未満の深さの受信周波数が8[MHz]であるのに対し、10[mm]以上50[mm]以下の深さでは、受信周波数は4[MHz]に半減する。そのため、深さ10[mm]以上50[mm]以下の場合の受信チャンネル数には、深さ10[mm]未満の場合の受信チャンネル数「64」の半分の「32」が設定される。また、50[mm]を超える深さでは受信周波数はさらに2[MHz]に半減するため、受信チャンネル数には「16」が設定される。
ここで、各走査に使用する超音波素子(チャンネル)の開口幅の設定が64チャンネルであるとして間引き処理P11を説明すると、深さ10[mm]未満の処理対象点については受信チャンネル数が「64」であるから、チャンネル信号xを間引くことなく各チャンネルからのチャンネル信号xをそのままチャンネル信号xとし(M=K)、後段の周波数解析処理P13に渡す。これに対し、処理対象点の深さが10[mm]以上50[mm]以下の場合、受信チャンネル数が全64チャンネルの半分の「32」であるから、必要なピッチ間隔が実際のピッチ間隔の倍となるようにチャンネル信号xを1本ずつ間引く。そして、間引いた後の32本のチャンネル信号xを周波数解析処理P13に渡す。また、深さ50[mm]を超える場合であれば、受信チャンネル数が全64チャンネルの1/4の「16」であるから、必要なピッチ間隔が4倍となるようにチャンネル信号xを3本ずつ間引いて16本のチャンネル信号xとし、周波数解析処理P13に渡す。
(2)周波数解析処理/選択処理
図4は、横軸を角度(到来角)とし、縦軸を感度(受信感度)として、0度に指向性を持たせたときの各方向からの到来波の受信指向特性(指向性パターン)の一例を示す図である。受信指向特性は、搬送波周波数と、開口幅とを用いて次式(1)により求めることができる。開口幅は、使用するチャンネル数Mとそのピッチ間隔とから決まり、式(1)では、M個の各超音波素子の位置dによって指定される。また、式(1)において、cは音速、fは搬送波周波数、θは到来角、wは各チャンネルに対するウェイトをそれぞれ表す。図4に示す受信指向特性は、チャンネル数Mを「16」、ピッチ間隔を搬送波の1/2波長とし、ウェイトwを「1」として求めたものである。
図4に示すように、受信指向特性には、指向性を持たせた0度の方向にメインローブが現れ、0度から外れた方向にはサイドローブが現れる。端的に言うとメインローブは所望波であり、サイドローブは不要波である。従って、感度の高いサイドローブは分解能を低下させ、超音波画像の画質の劣化を招く。
しかし、これは、0度以外の全角度範囲で問題になるとは限らない。サイドローブのレベルは、0度から離れるほど小さくなることから、当該レベルが無視できる程度に小さい角度では、その方向からの波が到来し受信したとしても、分解能を大きく低下させる原因にはならない。加えて、超音波ビームは、走査線上の焦点位置に向けてビームを絞って送信されることから、受信する信号強度は、一般的に走査線の方向(0度の方向)に近いほど強く、0度から離れるほど弱くなる。したがって、到来角の大きい波を無視して適応型BF処理P17を行ったとしても、画質に及ぼす影響は小さい。さらに、各チャンネルのチャンネル信号(本実施形態では間引き処理後のチャンネル信号x)から無視できる到来波に係る信号成分を削減し、適応型BF処理P17に渡す信号本数を減らせば、その分適応型BF処理P17の実行に係る計算量を低減できる。
例えば、サイドローブの許容レベル(以下、「許容感度レベル」という)が−20[dB]に設定されているとすると、図4の例では、到来角が概ね±30度の大きさ以上の角度範囲(許容到来角範囲)である到来波を無視できる。そこで、周波数解析処理P13および選択処理P15によって、許容到来角範囲の到来波に係る信号成分を削減する。許容感度レベルは、例えば、ユーザーの操作入力を受け付けて設定する。ただし、予め所定値(例えば−20[dB])として設定しておく構成でもよい。
さて、使用する超音波素子に到来する受信波(到来波)と、その到来波が到来する到来角との間には所定の関係がある。以下、図5〜図7を参照し、到来波が搬送波周波数の1波であり、各超音波素子に対して平行波として到来する場合の理想状態を例に挙げて上記関係について説明する。図5は、各超音波素子161a〜161bに到来する到来波の到来角θを示す模式図である。なお、図5では、使用するチャンネル数を「5」として簡略化し、5つの超音波素子161a〜161bを示している。また、図6は、図5に示す到来角θからの到来派の受信を示す模式図であり、図7は、図5に示す到来角θからの到来波の受信を示す模式図である。
例えば、到来角が0度の場合、各超音波素子161a〜161bが受信する到来波の位相は同一となる。したがって、各超音波素子161a〜161bの受信信号(チャンネル信号)について、受信タイミングを揃えた包括した周波数解析(以下、単に「周波数解析」という)を行った場合には、各周波数信号のうち、直流信号に相当する信号(0[Hz])の信号レベルが最も大きくなる。
これに対して、到来角が15度や30度といった、0度でない角度(例えばθやθ)の場合には、図6や図7で例示するように、各超音波素子161a〜161bが受信する到来波の位相にはズレが生じる。この位相差によって、各超音波素子161a〜161bの受信信号の間には、位相差信号が生まれる。すなわち、到来角が0度でないことにより、あるタイミングにおける各超音波素子161a〜161bが受信した到来波の信号レベルには差が生じるが、この信号レベルを超音波素子161a〜161bの並びに沿って見ると、到来角に応じた周期的な信号となる。この信号のことを、「位相差信号」という。図6の中段において到来角がθの場合の時刻tにおける位相差信号S1の一例を示し、図7の中段において到来角がθの場合の時刻tにおける位相差信号S2の一例を示している。各位相差信号S1,S2の波形が示すように、到来角が90度に近づくにつれて、位相差信号の周期は短く(周波数が高く)なる。そして、到来角が90度になると、位相差信号の周波数は、到来波の周波数、すなわち搬送波周波数と同一となる。
したがって、到来角が0度でない場合に、各超音波素子161a〜161bの受信信号について周波数解析を行うと、ある周波数の信号レベルが最も大きくなる。仮に、信号レベルの最も大きい周波数が到来波の周波数(=搬送波周波数)ならば、到来角は90度と判断することができる。
以上は、到来波が搬送波周波数の1波であり、各超音波素子に対して平行波として到来する場合の理想状態の場合であるが、実際の受信信号に対しても応用することができる。すなわち、各超音波素子161a〜161bの受信信号について周波数解析を行うと、0[Hz]〜搬送波周波数の間に複数の周波数信号が検出されることとなる。そして、0[Hz]〜搬送波周波数は、0度〜90度(より正確には±90度)の到来角に対応する。よって、上記した許容到来角範囲の到来波に係る信号成分の削減は、許容到来角範囲に対応する高周波側の周波数域の周波数信号を削減すること、換言すると許容到来角範囲に対応しない低周波側の周波数域の周波数信号を選択すること、で実現できる。
具体的には、周波数解析処理P13は、例えば、公知技術であるビームスペース方式を用いてK本のチャンネル信号xを次式(2),(3)に従い離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)し、K本の周波数信号yに変換する処理とすることができる。
そして、選択処理P15は、周波数解析で得た周波数信号yから低周波側の周波数信号yを選択して高周波側の周波数信号yを削減する処理である。選択する本数は、予め定められる許容到来角範囲と選択割合との関係式(選択割合換算式)を用いて決定する。具体的には、選択割合換算式に従い許容到来角範囲から選択割合を求め、求めた選択割合に周波数信号yの信号本数(チャンネル信号xの信号本数)Kを乗じて選択本数とする。そして、周波数信号yのうちの低周波側から選択本数の周波数信号yを選択して周波数信号yとし、適応型BF処理P17に渡す。
図8は、選択割合換算式をグラフ化した図である。例えば許容到来角範囲が±30度の大きさ以上の場合であれば、図8の例では、30度に対応する選択割合「0.5」を用いて選択本数を決定する。この場合、周波数信号yから低周波側のK/2本の周波数信号yが選択されることとなり、周波数信号yを半分に削減して適応型BF処理P17に渡すことができる。したがって、画質への影響を抑えて適応型BF処理P17の実行に係る計算量を削減できる。
[機能構成]
図9は、超音波測定装置10の機能構成例を示すブロック図である。超音波測定装置10は、画像処理装置30と、超音波プローブ16とを備え、画像処理装置30は、操作入力部310と、表示部330と、通信部350と、演算処理部370と、記憶部500とを備える。
超音波プローブ16は、複数の超音波素子(チャンネル)を配列して備え、画像処理装置30(より詳細には演算処理部370の超音波測定制御部371)からのパルス電圧に基づいて超音波を送信する。そして、送信した超音波の反射波を受信し、各チャンネルからのチャンネル信号を超音波測定制御部371へ出力する。
操作入力部310は、ユーザーによる各種操作入力を受け付け、操作入力に応じた操作入力信号を演算処理部370へ出力する。ボタンスイッチやレバースイッチ、ダイヤルスイッチ、トラックパッド、マウス等により実現できる。図1ではタッチパネル12やキーボード14がこれに該当する。
表示部330は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置によって実現され、演算処理部370からの表示信号に基づく各種表示を行う。図1ではタッチパネル12がこれに該当する。
通信部350は、演算処理部370の制御のもと、外部との間でデータを送受するための通信装置である。この通信部350の通信方式としては、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、クレイドル等と呼ばれる充電器と兼用の中間装置を介して接続する形式、無線通信を利用して無線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。図1では通信IC34がこれに該当する。
演算処理部370は、例えば、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)等のマイクロプロセッサーや、ASIC、FPGA、ICメモリー等の電子部品によって実現される。そして、演算処理部370は、各機能部との間でデータの入出力制御を行い、所定のプログラムやデータ、操作入力部310からの操作入力信号、超音波プローブ16からの各チャンネルのチャンネル信号等に基づき各種の演算処理を実行して、被検体2の生体情報を算出する。図1ではCPU32がこれに該当する。なお、演算処理部370を構成する各部は、専用のモジュール回路等のハードウェアで構成することとしてもよい。
この演算処理部370は、超音波測定制御部371と、画像生成部400とを含む。
超音波測定制御部371は、超音波プローブ16とともに超音波測定部20を構成し、この超音波測定部20によって超音波測定が行われる。超音波測定制御部371は、公知技術を用いて実現できる。すなわち、超音波測定制御部371は、超音波プローブ16による超音波パルスの送信タイミングを制御し、送信タイミングでパルス電圧を発生させて超音波プローブ16へ出力する。その際、送信遅延処理を行って各チャンネルへのパルス電圧の出力タイミングの調整を行う。また、超音波プローブ16からの各チャンネルのチャンネル信号の増幅やフィルター処理を行って、処理後の各チャンネルのチャンネル信号(測定結果)を画像生成部400へ出力する。
画像生成部400は、超音波測定制御部371からの各チャンネルのチャンネル信号に基づいて、超音波画像を生成する。この画像生成部400は、許容到来角範囲設定部410と、選択割合算出部420と、受信フォーカス処理部430と、削減処理部440と、適応型BF処理部470とを含む。
許容到来角範囲設定部410は、ユーザー操作に従って許容感度レベルを設定して用い、許容到来角範囲を設定する。選択割合算出部420は、許容到来角範囲設定部410が設定した許容到来角範囲に従って選択割合を算出する。
受信フォーカス処理部430は、各チャンネルのチャンネル信号に、該当するチャンネルについて予め定められるディレイ時間を加えて遅延をかける受信フォーカス処理を行う。受信フォーカス処理後の各チャンネルのチャンネル信号xは、削減処理部440の間引き処理部450に出力される。
削減処理部440は、間引き処理部450と、周波数解析処理部460とを備え、削減処理を行う。間引き処理部450は、処理対象点の深さに応じてフォーカス処理後の各チャンネルのチャンネル信号xを間引く間引き処理を行う。間引き処理後のチャンネル信号xは、周波数解析処理部460に出力される。周波数解析処理部460は、チャンネル信号xを周波数解析し、複数の周波数信号yに変換する周波数解析処理を行う。この周波数解析処理部460は、選択処理部461を備える。選択処理部461は、周波数解析で得た複数の周波数信号yから低周波側の周波数信号yを選択する選択処理を行う。選択処理後の周波数信号yは、適応型BF処理部470に出力される。
適応型BF処理部470は、周波数信号yに対して適応型BF処理を行う。
記憶部500は、ICメモリーやハードディスク、光学ディスク等の記憶媒体により実現されるものである。この記憶部500には、超音波測定装置10を動作させ、超音波測定装置10が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、当該プログラムの実行中に使用されるデータ等が事前に記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。図1では、制御基板31に搭載されている記憶媒体33がこれに該当する。なお、演算処理部370と記憶部500との接続は、装置内の内部バス回路による接続に限らず、LAN(Local Area Network)やインターネット等の通信回線で実現してもよい。その場合、記憶部500は、超音波測定装置10とは別の外部記憶装置により実現されるとしてもよい。
また、記憶部500には、超音波測定プログラム510と、受信信号データ520と、反射波データ530と、受信チャンネル数テーブル540と、受信指向特性データ550と、選択割合換算式560とが格納される。
演算処理部370は、超音波測定プログラム510を読み出して実行することにより、超音波測定制御部371や画像生成部400等の機能を実現する。なお、これらの機能部を電子回路等のハードウェアで実現する場合には、当該機能を実現させるためのプログラムの一部を省略することができる。
受信信号データ520は、超音波測定の結果得られた各走査線の走査に係る各超音波素子(チャンネル)の受信信号(チャンネル信号)を記憶する。
反射波データ530は、フレーム毎に繰り返される超音波測定で得た反射波データを記憶する。この反射波データ530は、超音波画像であるフレーム毎のBモード像のデータを含む。
受信チャンネル数テーブル540は、図3に示して説明したように、深さと、受信周波数と、受信チャンネル数との対応関係を設定したデータテーブルである。
受信指向特性データ550は、式(1)を用いて算出した受信指向特性を記憶する(図4を参照)。例えば、使用する開口幅を固定する場合であれば、予め選択され得る搬送波周波数毎に受信指向特性を算出し、搬送波周波数毎に受信指向特性データ550を作成しておく。
選択割合換算式560は、図8に示した許容到来角範囲と選択割合との関係式である選択割合換算式のデータを記憶する。なお、選択割合換算式を記憶しておく構成に限らず、当該選択割合換算式により定まる許容到来角範囲と選択割合との関係をテーブル化し記憶しておく構成であってもよい。
[処理の流れ]
図10は、本実施形態における超音波画像の生成処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、例えば、ユーザーにより超音波プローブ16が被検体2の体表面に当てられ、所定の測定開始操作が為されると開始される。なお、本処理は、演算処理部370が記憶部500から超音波測定プログラム510を読み出して実行し、超音波測定装置10の各部を動作させることで実現できる。
超音波測定に先立ち、先ず許容到来角範囲設定部410が、ユーザーの操作入力を受け付けて許容感度レベルを設定する(ステップs1)。また、このとき、搬送波周波数の選択操作を適宜受け付ける。そして、許容到来角範囲設定部410は、受信指向特性データ550を参照し、搬送波周波数の受信指向特性からステップs1で設定した許容感度レベルに対応する角度を読み出して許容到来角範囲を設定する(ステップs3)。
続いて、選択割合算出部420が、選択割合換算式560に従い、ステップs3で取得した角度に対応する選択割合を求める(ステップs5)。その後は、ステップS7以降の処理をフレーム単位で繰り返す。
先ず、超音波測定部20が、超音波測定を行う(ステップs7)。ここでの処理により、受信信号データ520へ測定結果が格納されていく。
その後は、受信信号データ520を参照しながら走査ライン毎にループAの処理を繰り返す(ステップs9〜ステップs27)。そして、ループAでは、ステップS7の超音波測定の測定結果を用いて処理対象ラインについて一定時間のサンプリングを行い、各サンプリング点を順次処理対象点としてループBの処理を行う(ステップs11〜ステップs25)。
ループBでは先ず、受信フォーカス処理部430が、各チャンネルからのチャンネル信号にディレイ時間の遅延をかける受信フォーカス処理を行う(ステップs12)。
続いて、間引き処理部450が、処理対象点の深さをもとに、受信チャンネル数テーブル540から対応する受信チャンネル数を読み出して取得する(ステップs13)。そして、フォーカス処理後の各チャンネルのチャンネル信号xを、ステップs13で取得した受信チャンネル数に従って間引く(間引き処理;ステップs15)。
続いて、周波数解析処理部460が、ビームスペース法を用いて間引き処理後のチャンネル信号xを離散フーリエ変換(DFT)し、複数(K本)の周波数信号yに変換する(周波数解析処理;ステップs17)。続いて、選択処理部461が、周波数解析で得た周波数信号yの信号本数Kにステップs5で求めた選択割合を乗じて選択本数を決定する(ステップs19)。そして、周波数信号yのうち、低周波側から選択本数の周波数信号yを選択する(ステップs21)。その後、適応型BF処理部470が、選択処理後の周波数信号yに対して適応型BF処理を行う(ステップs23)。
このループBの処理を繰り返し、処理対象ラインのサンプリングを終えたならば、処理対象ラインについてのループAの処理を終える。そして、全ての走査ラインを処理対象としてループAの処理を行ったならば、サンプリング点毎に得られた適応型BF処理部470の出力信号に対し必要な処理を行って、超音波画像を生成する(ステップs29)。生成された超音波画像は、いわゆるBモード画像として適宜表示部330に表示制御される。
以上説明したように、本実施形態によれば、適応型BF処理の処理対象点の深さに応じて各チャンネルからのチャンネル信号xを間引くことができる。また、間引き処理後のチャンネル信号xから到来角の大きい到来波に係る信号成分を削減することでチャンネル信号の信号本数を減らし、その上で適応型BF処理を行うことができる。したがって、超音波画像の画質の劣化を抑制しつつ適応型BFが処理するデータ量を低減し、ビームフォーミング処理の実行に係る計算量を低減できる。
[変形例1]
上記した実施形態では、受信感度特性に従って許容感度レベルに応じた許容到来角範囲を設定することとした。これに対し、許容到来角範囲は、処理対象点の深さに応じて設定するとしてもよい。
上記したように、超音波プローブ16から送信される超音波ビームは、焦点位置に向けて細く収束させたビームである。従って、反射波である到来波を受信する立場からすると、そのビーム幅が狭いほど、0度から外れた到来角からの到来波は少なくなる。超音波ビームの各深さにおけるビーム幅(送信ビーム幅)は、送信する超音波ビームの形状と、開口幅とから算出できる。図11は、フォーカス50[mm]の時の深さ50[mm]における送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係を示す図であり、図12は、深さ100[mm]における当該関係を示す図である。
そこで、本変形例では、予め深さ毎に送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係を算出し、送信ビーム幅データを作成しておく。そして、処理対象点の深さに応じた送信ビーム幅データを用い、受信を許容する許容感度レベルに対応する送信ビーム幅の角度範囲に従って、許容到来角範囲を設定する。
例えば、許容感度レベルが−20[dB]に設定されている場合であって、処理対象点の深さが50[mm]の場合は、図11の関係を定めた送信ビーム幅データを参照する。そして、−20[dB]において送信ビーム幅の角度範囲外となる±5度の大きさ以上を許容到来角範囲とする。また、処理対象点の深さが100[mm]の場合は、図12の関係を定めた送信ビーム幅データを参照する。そして、−20[dB]において送信ビーム幅の角度範囲外となる±10度の大きさ以上を許容到来角範囲とする。許容到来角範囲を設定した後は、上記した実施形態と同様の要領で選択割合換算式を用い、選択割合を求める。
図13は、本変形例における超音波測定装置10の機能構成例を示すブロック図である。なお、図13において、上記した実施形態と同様の構成には同一の符号を付している。本変形例の超音波測定装置10において、演算処理部370aの画像生成部400aは、許容到来角範囲設定部410aと、選択割合算出部420と、受信フォーカス処理部430と、削減処理部440と、適応型BF処理部470とを含む。また、記憶部500aには、超音波測定プログラム510aと、受信信号データ520と、反射波データ530と、受信チャンネル数テーブル540と、送信ビーム幅データ570aと、選択割合換算式560とが格納される。
送信ビーム幅データ570aは、図11や図12に例示した送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係を深さ毎に記憶する。そして、許容到来角範囲設定部410aは、送信ビーム幅データ570aを参照し、処理対象点の深さに応じた送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係から、許容感度レベルに応じた許容到来角範囲を設定する。
図14は、本実施形態における超音波画像の生成処理の流れを示すフローチャートである。なお、図14において、上記した実施形態と同様の処理工程には同一の符号を付している。本処理は、演算処理部370aが記憶部500aから超音波測定プログラム510aを読み出して実行し、超音波測定装置10の各部を動作させることで実現できる。
本変形例では、ステップs1で許容感度レベルを設定した後、ステップs7に移行して超音波測定以降の処理をフレーム単位で繰り返す。そして、ステップs15の間引き処理の後、許容到来角範囲設定部410aが、送信ビーム幅データ570aを参照して、処理対象点の深さに応じた送信ビーム幅の角度範囲と感度との関係からステップs1で設定した許容感度レベルに対応する角度を読み出し、許容到来角範囲を設定する(ステップs161)。そして、選択割合算出部420が、選択割合換算式560に従い、ステップs161で取得した角度に対応する選択割合を求める(ステップs163)。その後、ステップs17に移行する。
本変形例によれば、深さに応じた超音波ビームの送信ビーム幅を用いて許容感度レベルを設定することで、周波数信号yから選択する周波数信号yの選択本数を決定でき、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
[変形例2]
超音波プローブ16が行う超音波測定には、その測定モードの1つにハーモニックモードがある。ハーモニックモードは、ハーモニック成分(高調波成分)を抽出するハーモニックイメージング処理を行って超音波画像を生成するモードである。ハーモニックイメージング処理によれば、超音波が生体内を伝搬する過程で発生する高調波成分を画像化することができ、解像度やコントラストを向上させることができる。上記した実施形態は、このハーモニックモードで超音波測定を行う場合にも同様に適用できる。具体的には、抽出する高調波成分の周波数に基づいて受信チャンネル数テーブルや受信指向特性データ、或いは送信ビーム幅データを用意しておけばよい。
[変形例3]
また、上記した実施形態では、ビームフォーミング処理として適応型BF処理を例示したが、予め定められる固定の加算ウェイト(重み)を用いて各チャンネルからのチャンネル信号を重み付き加算する非適応型のビームフォーミング処理を行う場合にも同様に適用でき、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
10…超音波測定装置、16…超音波プローブ、20…超音波測定部、30…画像処理装置、310…操作入力部、330…表示部、350…通信部、370,370a…演算処理部、371…超音波測定制御部、400,400a…画像生成部、410,410a…許容到来角範囲設定部、420…選択割合算出部、430…受信フォーカス処理部、440…削減処理部、450…間引き処理部、460…周波数解析処理部、461…選択処理部、470…適応型BF処理部、500,500a…記憶部、510…超音波測定プログラム、520…受信信号データ、530…反射波データ、540…受信チャンネル数テーブル、550…受信指向特性データ、560…選択割合換算式、570a…送信ビーム幅データ、2…被検体

Claims (9)

  1. 超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブと、
    前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行って、当該削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成する演算処理部と、
    を備え
    前記演算処理部は、
    前記超音波素子毎の前記受信信号を周波数解析し、複数の周波数信号に変換する周波数解析処理と、
    予め設定された受信を許容するサイドローブの許容到来角範囲に対応する前記超音波素子の選択割合を求めることと、
    前記周波数解析によって解析された周波数信号のうち、低周波側の前記選択割合に相当する周波数成分の信号を選択することで、当該周波数成分以外の信号を削減する選択処理と、
    を前記削減処理に含めて行う、
    超音波測定装置。
  2. 前記演算処理部は、
    受信を許容するサイドローブの許容レベルを設定することで、前記超音波プローブに係る受信指向特性に基づいて、前記許容レベルを満たす前記許容到来角範囲を設定する、
    請求項に記載の超音波測定装置。
  3. 前記演算処理部は、
    前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さに応じて前記許容到来角範囲を設定する、
    請求項に記載の超音波測定装置。
  4. 前記演算処理部は、
    前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さに応じて、前記超音波素子毎の前記受信信号を間引く間引き処理、
    を前記削減処理に含めて行う、
    請求項1〜の何れか一項に記載の超音波測定装置。
  5. 超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブと、
    前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行って、当該削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成する演算処理部と、
    を備え
    前記演算処理部は、
    前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さと前記受信信号の受信周波数との関係に基づき定められた、当該深さに対応する間引いた後の前記受信信号の数に応じて、前記超音波素子毎に受信した前記受信信号を間引く間引き処理、
    を前記削減処理に含めて行う、
    超音波測定装置。
  6. 前記演算処理部は、
    前記処理対象点の深さに基づき定められる伝搬可能周波数に応じた前記超音波素子のピッチ間隔に基づいて前記受信信号を間引くことで、前記間引き処理を行う、
    請求項4又は5に記載の超音波測定装置。
  7. 前記演算処理部は、
    前記削減処理後の信号に基づいて重みを算出し、当該重みを用いて当該信号を重み付き加算する適応型ビームフォーミング処理として、前記ビームフォーミング処理を行う、
    請求項1〜の何れか一項に記載の超音波測定装置。
  8. 超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブを用いて超音波測定を行う超音波測定装置の制御方法であって、
    前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行うことと、
    前記削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成することと、
    を含み、
    前記削減処理は、
    前記超音波素子毎の前記受信信号を周波数解析し、複数の周波数信号に変換する周波数解析処理と、
    予め設定された受信を許容するサイドローブの許容到来角範囲に対応する前記超音波素子の選択割合を求めることと、
    前記周波数解析によって解析された周波数信号のうち、低周波側の前記選択割合に相当する周波数成分の信号を選択することで、当該周波数成分以外の信号を削減する選択処理と、
    を含む、
    制御方法。
  9. 超音波ビームを送受信するための複数の超音波素子が配列された超音波プローブを用いて超音波測定を行う超音波測定装置の制御方法であって、
    前記超音波素子毎に受信した受信信号の情報量を、受信周波数に基づき削減する削減処理を行うことと、
    前記削減処理後の信号に対してビームフォーミング処理を行って超音波画像を生成することと、
    を含み、
    前記削減処理は、
    前記ビームフォーミング処理の処理対象点の深さと前記受信信号の受信周波数との関係に基づき定められた、当該深さに対応する間引いた後の前記受信信号の数に応じて、前記超音波素子毎に受信した前記受信信号を間引く間引き処理、
    を含む、
    制御方法。
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