JPH04114610A - 流体バランサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、例えば遠心分離によってジュース液を遠心分
離させるジューサの遠心分離篭等のような、回転駆動さ
れる円筒状容器に用いられる流体バランサに関する。

（ロ）従来の技術 従来の流体バランサの一例は、例えば特公昭４５−１’
４６３２号公報（７２Ｃ３２２）に開示されている如く
、回転駆動される円筒状容器である脱水槽に環状に液体
収容部を設け、その中に適当量の液体を封入してバラン
スを取る装置が知られている。

一般に、上記公知例の脱水槽のような回転体において、
回転初期の低速回転時に固有振動、中速回転時には共振
振動が起こり、脱水槽内の物には関係なく振動が起こる
。このような振動を押さえるためには液体収容部の液体
をできる限り下方において、重心を低くとることが大切
である。

しかしながら、このような流体バランサでは脱水槽の回
転初期の環状液体収容部内の液面は回転放物面となり、
回転初期の夫々の振動が起こる時期には液体がかなり上
部に上がってしまい、上部に上がった液体の重量によっ
て回転初期の振動が更に大きくなるという問題があった
。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、回転初期の
低速回転時における固有振動と、中速回転時における共
振振動とを軽減することができ、且つ円筒状容器内の偏
荷重による傾きや振動も緩和することのできる流体バラ
ンサを提供することを課題とする。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、円筒状容器の外周に液体を封入した環状の流
体バランサ内の縦方向の略中央部に、水平方向に移動自
在に円筒状容器と同心円状の環状リングを設けたことを
特徴とする。

（ホ）作用 円筒状容器が電動機によって回転を始める回転初期には
固有振動と共振振動が起こる。これらの振動と、回転に
よる遠心力で、流体バランサ内の液体が上方に上がろう
とするのを環状リングによって防止する。また、円筒状
容器内に、偏荷重がかかった時、円筒状容器が傾く方向
へ環状リングは水平移動するが、流体バランサ内の液体
は傾く方向とは反対方向に移動する。その時、液体の移
動方向の流体バランサ外側壁と環状リングの間隔は正電
回転時よりも開いているため、液体は傾く方向とは反対
の流体バランサの上方へスムーズに動き、傾いた遠心分
離篭は元に戻る。

（へ）実施例 本発明の一実施例をジューサを例に図面に基づき以下に
詳述する。

１は電動機（図示せず）を内蔵する合成樹脂製の本体で
、該本体１には絞り出されたジュースを受けるためのコ
ツプ（図示せず）が着脱自在−に設けられており、前記
電動機の出力軸２から減速機構（図示せず）を介して低
速コネクタ３が本体１上面略中央部の開口４を貫通して
本体１上方に設けられている。

５は前記本体１上に載置される合成樹脂性の受容器で、
該受容器５の底で前記コツプの上方には絞り出したジュ
ースを排出するための排出口（図示せず）を設けている
。

６は前記受容器５上で空間を有して上方を覆った容器蓋
であり、該容器蓋６の略中央には材料が投入できる大き
さの材料投入ロアを設けており、該投入ロアから後述す
るカッタまで材料を導くための材料投入筒８をカッタ上
方まで設けている。

９は前記材料投入ロアから投入した材料を前記カッタ近
傍まで押し込むための投入棒である。

１０は、前記受容器５と前記容器蓋６によってつくられ
た空間内で、前記電動機によって回転駆動される上面開
口で有底の筒状の遠心分離篭、即ち円筒状容器で、前記
低速コネクタ３と着脱自在に設けてあり、前記低速コネ
クタ３によって回転駆動される。また、該遠心分離篭１
０の内底部には円盤状のカッタ１１を備えており、該遠
心分離篭１０の外周には外周壁を囲むように流体バラン
サ１２を一体に形成している。該流体バランサ１２は、
前記遠心分離篭１２の外周壁全体に密封された空間を設
け、その空間内の外側の壁から複数個のリブ１３を前記
遠心分離篭ｌＯの上端から下端まで縦方向に突出して形
成しており、該リブ１３の略中央部に切り欠き１４を設
けている。その切り欠き１４によって前記流体バランサ
１２の縦方向の略中央部に遊嵌し、水平方向に移動でき
るように、環状リング１５を設けている。また、該流体
バランサ１２内には食塩水などの液体１６が、その容積
の３５〜５０％の量で封入しである。

１７は前記遠心分離篭１０の内壁に着脱自在に装着され
ているフィルターである。

次に、動作について説明をする。

電動機によって回転している遠心分離篭１０に、材料投
入ロアから果物や野菜を投入し、遠心分離篭１０に設け
られたカッタ１１によって切削する。切削された材料は
おろし状になり、回転する遠心分離篭１０の遠心力によ
ってフィルター１７に付着する。この時、フィルター１
７からはジュース分だけがフィルター１７の外に流出し
、粕は内部に残る。

フィルター１７から流出したジュースは遠心分離篭１０
上部から受容器５内に飛び出し、受容器５に設けられた
排出口からコツプに入る。

上記のジュースを作る過程において、遠心分離篭１０の
回転中のバランスについて着目してみると以下のように
なる。

遠心分離篭１０の回転初期のジュースを生成していない
低速回転時には、遠心分離篭１０の中には切削された材
料は入っておらず、ジューサ自身の固有振動が起きる。

また、中速回転時には共振振動が起きる。これらの振動
を緩和するためには、遠心分離篭１０に設けられた流体
バランサ１２の液体１６の位置は下方にあるほうが最も
良い。この時の回転初期に起こる振動と遠心分離篭１０
の回転で、流体バランサ１２の液体１６は上方に上がろ
うとするが、流体バランサ１２の略中央部にある環状リ
ング１５によって、液体１６が上方に上がるのを防止さ
れ、振動は緩和される。

次に、遠心分離篭１０が高速回転になり、遠心分離篭１
０の中に材料が投入されたとき、切削された材料はフィ
ルター１７内に均等には付かず、第４図に示す如く、偏
荷重Ｇのように他の場所よりも多くの切削材料が付着す
る場合がある。このように遠心分離篭１０がバランスを
崩し、遠心分離篭１０が傾いた時に起こる振動には、遠
心分離篭１０に設けられた流体バランサ１２の液体１６
の位置は上方にあるほうが傾いた状態を元に戻しやすい
。

この実施例では、第４図及び第５図の如く、遠心分離篭
】Ｏが偏荷重Ｇの方向へ傾いた時、流体バランサ１２内
の環状リング１５も同じ方向に水平移動する。しかし、
液体１６は偏荷重Ｇとは逆の方向に移動し、液体が移動
した場所の環状リング１５と流体バランサ１２の外側壁
との間隔が正常回転時に比べて開いているため、液体１
６は動きやすくなり、遠心分離篭１０の遠心力によって
液体１６は上方にも上がり、傾いた遠心分離篭１０は元
に戻る。

以上のように環状リング１０を流体バランサ１２の略中
央部に水平移動可能にすることによって、回転初期の振
動を緩和することができ、遠心分離篭１０に偏荷重がか
かったときに起きる傾きや振動に対しても効率よく対応
できる。

（ト）発明の効果 以上の如く本発明によれば、回転初期の固有振動、及び
共振振動を緩和することができ、且つ高速回転時の偏荷
重による振動も緩和する等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示し、第１図は
要部を断面した全体図、第２図は正常回転時の遠心分離
篭の側面断面図、第３図は正常回転時の流体バランサ内
上面断面図、第４図は偏荷重がかかった時の遠心分離篭
の側面斜視図、第５図は偏荷重がかがった時の流体バラ
ンサ内上面断面図。 １０・・・円筒状容器（遠心分離篭）、１６・・・液体
、１２・・・流体バランサ、１５・・　環状リング。 第１ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電動機によって回転駆動される円筒状容器の外周
   に液体を封入した環状の流体バランサにおいて、前記流
   体バランサ内の縦方向の略中央部に、水平方向に移動自
   在に前記円筒状容器と同心円状の環状リングを設けたこ
   とを特徴とする流体バランサ。