JPH04114488U - 油性廃液吸着体 - Google Patents

油性廃液吸着体

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JPH04114488U
JPH04114488U JP1678891U JP1678891U JPH04114488U JP H04114488 U JPH04114488 U JP H04114488U JP 1678891 U JP1678891 U JP 1678891U JP 1678891 U JP1678891 U JP 1678891U JP H04114488 U JPH04114488 U JP H04114488U
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JP
Japan
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waste liquid
oily waste
liquid adsorbent
adsorbent
oil
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Application number
JP1678891U
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English (en)
Inventor
義廣 三砂
Original Assignee
株式会社加貫ローラ製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運搬に便利で、使い勝手のよい油性廃液吸着
体を提供することを目的とする。 【構成】 油性廃液を透過する生地からなる筒状袋体を
所定間隔に仕切って形成した小部屋ごとに油性廃液吸着
材を充填することにより、小部屋ごとに折り曲げること
ができ、また、仕切り部で切断することができる構成し
てある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は油性廃液吸着体、特に、オフセット印刷機の版胴などに付着した印刷 用油性インキを洗浄液で洗浄,除去した際に生じる廃インキを吸着させる吸着体 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、オフセット印刷機では色刷りが終わった後、他の色のインキを 印刷する前工程として版胴等に付着したインキを洗浄液で洗浄し、これによって 生じた廃インキを受け皿で受け、廃インキ溜め容器に捨てていた。しかし、この 方法では廃インキがこぼれ易く、作業者の衣服を汚すとともに、1日の作業時間 の間に何回も廃インキを捨てなければならず、メンテナンスに手間がかかった。 このため、乾燥したピートモス細片などからなる油性廃液吸着材を不織布などか らなる長尺な筒状袋体に充填して廃インキ吸着体として使用することが考えられ る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、長尺な筒状袋体に油性廃液吸着材を充填して両端部を閉じると 、折り曲げにくく、ロール状に巻き取ることができないので、運搬に不便である 。しかも、現場の状況に応じて長さを調整することができず、使い勝手が悪い。 さらに、廃液吸着後に廃棄する場合に適当な長さに切って廃棄しようとすると、 充填した油性廃液吸着材がこぼれてしまうので、後始末に手間がかかるという問 題点を有する。
【0004】 本考案は、前記問題点に鑑み、運搬に便利で、使い勝手のよい油性廃液吸着体 を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は前記目的を達成するため、油性廃液を透過する生地からなる筒状袋体 を所定間隔に仕切って形成した小部屋ごとに油性廃液吸着材を充填した構成とし たものである。
【0006】
【作用】
したがって、本考案によれば、小部屋ごとに油性廃液吸着材が充填されている ので、小部屋ごとに折り曲げることができ、また、仕切り部で切断することがで きる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案に係る油性廃液吸着体の実施例を図1ないし図3の添付図面を参 照しながら説明する。 本実施例にかかる油性廃液吸着体は、図1および図2に示すように、筒状袋体 10を仕切り部11で所定間隔に仕切って形成した小部屋12ごとに油性廃液吸 着材13を充填したものである。
【0008】 筒状袋体は油性廃液を透過する生地からなり、後述する油性廃液吸着材の散逸 を防止するとともに、吸着後の後始末を容易にするものである。なお、袋体の生 地は油性廃液を透過するだけでなく、吸着できるものであってもよく、そのよう な生地を使用すれば、吸着量の増大が図れるという利点がある。
【0009】 袋体を形成する生地としては、ポリプロピレン,ポリエステル繊維からなる不 織布、又は、商品名ウオセップオイルキャッチャ(東レ)、商品名ハニーファイ バ(ハニーファイバ製)等からなるものである。さらに、袋体が二重構造である 場合には前述の生地で内袋を形成するとともに、外袋をポリプロピレン,ポリエ ステル繊維からなる不織布、又は、商品名ルックリン(旭化成)、商品名タフネ ルオイルブロッタ(旭化成)等からなる生地で形成してもよい。
【0010】 そして、筒状袋体10を仕切る方法としては、ミシン縫い,熱溶着,高周波溶 着などの既存の方法を任意に選択できる。そして、巾20〜30mmの仕切り部 11を形成しておけば、この仕切り部11で切り離しやすくなるという利点があ る。
【0011】 なお、筒状袋体10は、例えば、長尺な帯状素材を中央線に沿って2つに折り 曲げ、その長辺縁部を熱溶着等でシールしてシール部14を形成することにより 、筒状体としてもよく(図3)、その製造方法は特に限定するものではない。
【0012】 油性廃液吸着体は、乾燥泥炭細片単独または乾燥泥炭細片と綿状繊維集合材と からなるものである。前記乾燥泥炭細片は油性廃液中のワラスなどの油分を主に 吸着する一方、前記綿状繊維集合材は油性廃液中の白燈油などの洗浄液を主に毛 細管現象で吸着するとともに、前記乾燥泥炭細片に嵩高効果を付与して泥炭細片 間に適度な空隙を形成し、泥炭細片の吸着面積を増大させるものである。
【0013】 そして、乾燥泥炭細片と綿状繊維集合材との配合比は乾燥泥炭細片50〜30 重量%、綿状繊維集合材50〜70重量%のとするのが好ましい。
【0014】 本発明にかかる油性廃液吸着材が、乾燥泥炭細片50〜30重量%、綿状繊維 集合材50〜70重量%の配合比の範囲外であると、乾燥が遅くなったり油分吸 着力が低下したりして所望の効果が得られないからである。
【0015】 乾燥泥炭細片としては、ツンドラ,草炭,樹木デイ炭,デイ質デイ炭などが挙 げられ、これらは任意の大きさに破砕して使用すればよく、また、市販のもの、 例えば、商品名ピートソーブ(ピートソーブ社製)を使用してもよい。
【0016】 綿状繊維集合材としては、例えば、ポリプロピレン、ビスコースレーヨン、ア セテートなどの繊維をパイル編みして得た生地にシャーリング加工を施して得ら れるものが挙げられるが、必ずしもこれに限らず、前記繊維を綿状に直接集合さ せたものでもよい。
【0017】 なお、各小部屋12に対する油性廃液吸着材13の充填量は使用状況に応じて 適宜選択できるが、筒状袋体10の横断面が偏平となる充填量が好ましい。横断 面が円形であると、油性廃液が袋体10の表面から小部屋12内に透過する前に 流れ落ち、吸着効率が悪いからである。
【0018】 また、版胴からゴム製ドクターで掠り取った油性廃液を廃液受け皿内に設けた 油性廃液吸着体に偏りなく吸着させるため、前記ゴム製ドクターの下側縁部に粘 着テープの一方の側辺縁部を貼り、前記粘着テープの残る他方の側辺縁部を油性 廃液吸着体の上面に貼っておいてもよい。このように粘着テープを貼ることによ り、ゴム製ドクターとドクターホルダーとの間に油性廃液が付着しないとともに 、機械の振動で前記受け皿が振動しても、油性廃液吸着体が跳びはねにくくなり 、油性廃液吸着体が版胴等に巻き込まれないという利点がある。前記粘着テープ としては、例えば、ポリエチレンクロステープ(住友スリーエム株式会社製 N o.386)であれば、粘着剤がアクリル系であり、溶剤等の影響で使用中に剥 がれるということがないので、好適である。
【0019】 (実験例) 袋体を構成する最適な生地を選択するため、以下のような実験をおこなった。 すなわち、長さ10cm、巾20cmの各種生地で袋体を形成し、ピートモス 細片(商品名ピートソーブ、ピートソーブ社製)10gを前記袋内に充填してサ ンプル1〜7を得た。 そして、各サンプルに洗浄液(商品名ロールクリーン、ヤナセ製油製)を1回 目に20cc、2回目に25cc、3回目に35ccずつ、順次、連続して注ぎ 、その毎に吸着性,保液性を調べた。観察結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】 表中の◎,○,△,×の意味は下記の通りである。 ◎:完全に洗浄液を吸着し、更に吸着できる余裕があった。 ○:完全に洗浄液を吸着したが、更に吸着できる余裕はなかった。 △:洗浄液はすべて吸着されていたが、洗浄液のしたたり落ちが見受けられた 。 ×:洗浄液は完全に吸着されず、残っていた。
【0022】 以上の観察結果より、ピートモス細片を充填する袋体10の生地としては、サ ンプル1(旭化成、ルックリン)、サンプル2(グンゼ、ポリプロピレン)、サ ンプル4(グンゼ、ポリエステル(2))、サンプル5(東レ、ウオセップオイ ルキャッチャ(1))が好適であることがわかった。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案に係る油性廃液吸着体によれば、 小部屋ごとに折り曲げることができるので、ロール状に巻き取ることができ、運 搬が便利になる。 しかも、隣合う小部屋を切り離すことにより、現場状況に応じて適当な長さに 調整できるので、使い勝手がよい。特に、廃液吸着の度合が高い小部屋だけを切 り離し、廃液吸着の度合が低い小部屋を残して使用すれば、無駄がなく、経済的 である。 さらに、廃液吸着後に廃棄する場合には、例えば、小部屋ごとに切り離して短 くしても、充填した油性廃液吸着材が各小部屋からこぼれ出ることがないので、 後始末が簡単になるという効果がある。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例にかかる油性廃液吸着体の部分断面
斜視図である。
【図2】第1実施例にかかる油性廃液吸着体の断面図で
ある。
【図3】第2実施例にかかる油性廃液吸着体の部分断面
斜視図である。
【符号の説明】
10…筒状袋体 11…仕切り部 12…小部屋 13…油性廃液吸着材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油性廃液を透過する生地からなる筒状袋
    体を所定間隔に仕切って形成した小部屋ごとに油性廃液
    吸着材を充填したことを特徴とする油性廃液吸着体。
JP1678891U 1991-03-20 1991-03-20 油性廃液吸着体 Pending JPH04114488U (ja)

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JP1678891U JPH04114488U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 油性廃液吸着体

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JP1678891U JPH04114488U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 油性廃液吸着体

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JPH04114488U true JPH04114488U (ja) 1992-10-08

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5439568A (en) * 1977-09-03 1979-03-27 Toshiba Corp Manufacturing unit of braun tube
JPS58163574A (ja) * 1982-03-25 1983-09-28 Mitsubishi Electric Corp 溶接方法及び溶接装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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