JPH04114175U - シールリング - Google Patents

シールリング

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JPH04114175U
JPH04114175U JP1893391U JP1893391U JPH04114175U JP H04114175 U JPH04114175 U JP H04114175U JP 1893391 U JP1893391 U JP 1893391U JP 1893391 U JP1893391 U JP 1893391U JP H04114175 U JPH04114175 U JP H04114175U
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JP
Japan
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seal ring
seal
outer member
inner member
thin wall
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Application number
JP1893391U
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English (en)
Inventor
順三 石丸
Original Assignee
キーパー株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内側部材と外側部材との間の隙間のばらつき
を吸収して確実にシールすることのできるシールリング
を提供すること。 【構成】 内側部材2と外側部材3のいずれか一方に設
けられたシールリング取付溝5に嵌め込まれる基部1a
と、この基部1aから軸方向Aに延びる薄肉部1bと、
この薄肉部1bの先端部に基部1aとは反対側の半径方
向Bに向けて設けられた断面略円形のシール部1cを備
えている。内側部材2に外側部材3を挿着すると、シー
ル部1cが外側部材3あるいは内側部材2との摩擦で薄
肉部1b上に巻き上げられるので、シールリング1のか
じりが防止されるとともに、つぶし代が大きくなってシ
ール性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主に固定用シールとして用いられるシールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
固定用シールの代表的なものとして、Oリングが良く知られている。Oリング は、断面円形の環状リングで、一般にはニトリルゴムで作られる。Oリングは、 通常、内側部材の外周面に円周方向に沿って形成されたOリング取付溝内に上部 が突出するように嵌め込まれる。この状態の内側部材に外側部材の嵌合穴を挿入 すると、Oリングが押しつぶされて、内側部材と外側部材との間の隙間をシール する。別の使用方法として、外側部材の嵌合穴の内周面にOリングを嵌め込んで 、内側部材に挿着する使用方法がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のOリングでは、内側部材と外側部材との間の隙間が製造 誤差等によりばらついているので、隙間が大きい場合はつぶし代が小さくなって シール性が低下する。このため、隙間を小さ目に設定しているが、このようにす ると、条件によってはつぶし代が大きくなりすぎて、部材間の挿着時にOリング が相手部材にかじられて損傷し、同様にシール性が低下するという問題があった 。
【0004】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、内側部材と外側部材 との間の隙間にばらつきがあっても、これを吸収して確実にシールすることので きるシールリングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案によるシールリングは、内側部材と外側部 材のいずれか一方に設けられたシールリング取付溝に嵌め込まれる基部と、この 基部から軸方向に延びる薄肉部と、この薄肉部の先端部に基部とは反対側の半径 方向に向けて設けられた断面略円形のシール部とを備えたものである。
【0006】
【作用】
したがって本考案によれば、一方の部材にシールリングの基部を嵌め込んで他 方の部材に挿着すると、シールリングの断面円形のシール部が薄肉部を巻き上げ て内側部材と外側部材との間の隙間のばらつきを吸収することができる。また、 シール部の厚さが見掛け上大きくなるので、その分だけつぶし代が大きくなり、 シール性が向上する。したがって、最初はつぶし代を小さく設定しても、部材間 の挿着完了時にはつぶし代が大きくなるので、部材間の挿着が容易であるととも に、シールリングのかじりがなく、シール性の高いシールリングを実現すること ができる。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例を示している。シールリング1は、ニトリルゴム等 で円筒状に作られており、内側部材2と外側部材3との間の隙間4をシールする 。このシールリング1は、内側部材2の外周面に円周方向に沿って形成された断 面四角形のシールリング取付溝5に嵌め込まれる同様な断面形状を有する基部1 aと、この基部1aから軸方向Aに延びる薄肉部1bと、この薄肉部1bの先端 部に基部1aとは反対側の半径方向B、この場合は半径方向外側に向けて設けら れた断面略円形のシール部1cとを一体に成形したものである。この実施例にお ける厚さtの薄肉部1bの先端部に形成された断面略円形のシール部1cは、薄 肉部1bの先端部から半径rが漸次増加して、360°回転した地点では増加量 がtになるような渦巻形状のものである。そして、このシールリング1の最大径 であるシール部1cにおける外径D1と外側部材3の嵌合穴6の内径D2との間 にしめ代dが設けられている。外側部材3の嵌合穴6の端部6aは、挿入を容易 にするため面取りされている。
【0008】 次に上記実施例の作用について説明する。図1に示すシールリング1を取付け た内側部材2に外側部材3の嵌合穴6を挿入すると、図2に示すように、シール リング1のシール部1cが外側部材3との摩擦により薄肉部1b上に回転して巻 き上げられ、渦巻形状のシール部1cにおける外径D1′が、シール部1cが回 転したことによる半径rの漸増分だけ大きくなる。これに対し、外側部材3の嵌 合穴6の内径D2は変わらないので、それだけしめ代d′が大きくなり、結果的 につぶし代が大きくなって接触面圧が高くなり、シール性が向上する。
【0009】 実験の結果では、内側部材2を外側部材3に挿着する初期の時点では、シール 部1cの直径に対するつぶし率が8%であったものが、装着完了時には18.8 %になっていた。
【0010】 ところで、内側部材2に外側部材3の嵌合穴6を挿入し始めてから挿着が完了 するまでの移動距離が長く、かつシールリング1の薄肉部1bの長さが長い場合 は、シール部1cが薄肉部1b上に長さが長い分だけ余計に巻かれ、直径が大き くなってつぶし代が多くなる。つぶし率が30%を越えると、シールリング1の ゴム材料に圧縮永久歪みが大きくなるので、シール性の向上は望めない。
【0011】 したがって、望ましいつぶし率の値8%〜30%を得るためには、初期のシー ル部1cにおける外径D1と外側部材3の嵌合穴6の内径D2との差であるしめ 代d、部材挿着時の移動距離および薄肉部1bの長さ、薄肉部1bの厚さt、シ ール部1cの半径rの漸増量等を、適切に定める必要がある。
【0012】 このように上記実施例によれば、シールリング1のシール部1cを断面渦巻状 の略円形に形成したので、内側部材2に外側部材3の嵌合穴6を挿入すると、し め代が徐々に増加するので、内側部材2と外側部材3との間の隙間4がばらつい ていても、それを吸収して確実にシールすることができる。しかも、挿着時にシ ールリング1のかじりの発生がなく、挿着を容易に行なうことができる。
【0013】 上記実施例においては、シール部1cの形状を断面渦巻状の略円形としたが、 図3に示すように、半径rが一定の断面真円状の円形とすることもできる。この 場合は、シール部1cが巻き上げられたときには、シール部1cにおける外径D 1′は、元の外径D1に薄肉部1bの厚さtを加えた値になる。
【0014】 また上記実施例は、シールリング1を内側部材2に装着した例であるが、図4 に示すように、シールリング1を外側部材3の嵌合穴6の内周面に形成されたシ ールリング取付溝5に基部1aを嵌め込んで、内側部材2との間の隙間4をシー ルする場合にも、同様な作用効果がある。
【0015】
【考案の効果】
以上のように、本考案によるシールリングは、内側部材と外側部材のいずれか 一方に設けられたシールリング取付溝に嵌め込まれる基部と、この基部から軸方 向に延びる薄肉部と、この薄肉部の先端部に基部とは反対側の半径方向に向けて 設けられた断面略円形のシール部とを備えているので、内側部材と外側部材とを 互いに挿着するときに、シールリングの断面略円形のシール部が薄肉部上に巻き 上げられ、シール部の厚さが見掛け上大きくなるので、内側部材と外側部材との 間の隙間のばらつきを吸収することができ、またつぶし代が大きくなるので、接 触面圧が高くなり、シール性が向上する。さらに、内側部材を外側部材に挿着す る始めの時点では、つぶし代がそれほど大きくないので、挿着荷重が小さくて済 、挿着が容易であり、シールリングを損傷する恐れもない。
【0016】 また、挿着初期にはつぶし代が小さく、挿着が進むとつぶし代が大きくなるの で、挿着初期には内側部材と外側部材の芯合わせをラフにしても、挿着が進むに つれて自動的にセンタリングされるので、挿着作業を行ないやすい。さらにまた 、内側部材と外側部材とを互いに引き離すときは、挿着時とは逆に巻き込まれた シール部が巻き戻されるので、次第につぶし代が小さくなって取り外し荷重が小 さくなり、取り外し作業を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における内側部材にシールリ
ングを取り付けた状態を示す部分断面図。
【図2】同実施例における内側部材に外側部材を挿着し
た状態を示す部分断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分断面図。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 シールリング 1a 基部 1b 薄肉部 1c シール部 2 内側部材 3 外側部材 4 隙間 5 シールリング取付溝 6 嵌合穴 6a 面取り端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側部材と外側部材との間の隙間をシー
    ルするためのシールリングであって、前記一方の部材に
    設けられたシールリング取付溝内に嵌め込まれる基部
    と、この基部から軸方向に延びる薄肉部と、この薄肉部
    の先端部に前記基部とは反対側の半径方向に向けて設け
    られた断面略円形のシール部とを備えたシールリング。
JP1893391U 1991-03-27 1991-03-27 シールリング Pending JPH04114175U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1893391U JPH04114175U (ja) 1991-03-27 1991-03-27 シールリング

Applications Claiming Priority (1)

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JP1893391U JPH04114175U (ja) 1991-03-27 1991-03-27 シールリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04114175U true JPH04114175U (ja) 1992-10-07

Family

ID=31905317

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JP1893391U Pending JPH04114175U (ja) 1991-03-27 1991-03-27 シールリング

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