JPH04114123U - ベアリング用シール板 - Google Patents

ベアリング用シール板

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JPH04114123U JP2625491U JP2625491U JPH04114123U JP H04114123 U JPH04114123 U JP H04114123U JP 2625491 U JP2625491 U JP 2625491U JP 2625491 U JP2625491 U JP 2625491U JP H04114123 U JPH04114123 U JP H04114123U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に超小型のベアリングに用いるものであ
り、使用中に水分の吸収等によって膨張しても、外輪を
変形させたり、内外輪側面から外側方へ突出したりする
のを防止でき、然も係止溝から脱落し難くした。 【構成】 外輪2の内周面両端部に形成した環状の係止
溝7内に、その断面形状が厚み方向の中心線L2に対し
て左右対称の外周縁部を嵌着するようにしたプラスチッ
ク製の環状のベアリング用シール板1に於いて、前記シ
ール板1の外周縁部両側面に、係止溝7の幅方向の中心
線L1に対して平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する
係止溝7の内側面7a及び外側面7bに面接触状態で当
接すると共に、シール板7の厚み方向の中心線L2に対
して平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する左右対称の
接当面1aを夫々形成し、前記シール板1の外径を係止
溝7の最大内径よりも小さめに形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シール型ベアリングに使用するシール板の改良に係り、主に超小型 若しくは小型のシール型ベアリングに使用するプラスチック製のシール板に関す る。
【0002】
【従来の技術】
近年、事務用機器や家電製品等の分野に於いては、製品の小型化とも相俟って これに使用するベアリングも益々小型化される傾向にあり、外輪の外径が例えば 数mm位の超小型のシール型ベアリングが数多く使用されている。 而して、外輪の外径が数mm位の超小型のシール型ベアリングでは、内外輪の 肉厚が極めて薄肉化されているうえ、内外輪の側面からリテーナまでの距離も極 めて短くなっている為、金属製シール板の使用は殆ど不可能となり、これに替え てプラスチック製のシール板が使用に供されている。
【0003】 従来、この種プラスチック製のシール板としては、例えば実公昭62−129 06号公報に開示された構造のものが知られている。 即ち、前記シール板8は、図13に示す如く、環状に形成されて居り、その外 周部には断面視に於いて左右対称の台形状の突出部8aが形成されている。この シール板8は、図14に示す如く、外輪9の内周面両端部に形成した略V字形の 係止溝10に嵌着され、突出部8aの両傾斜面8bが係止溝10の両側面10a に弾性的に当接するように為されている。尚、図14に於いて、11は内輪、1 2はボールである。 前記シール板8は、左右対称に形成されている為、係止溝10への嵌着時に裏 表を揃える必要もなく、これに要する手数を省ける等、優れた実用的効用を奏す るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 然し乍ら、当該シール板8にも未だ解決すべき問題が多く残されている。 即ち、シール板8は、その外周面両端に形成した傾斜面8bを略V字形の係止 溝10の両側面10aに当接させるようにしている為、例えば超小型のシール型 ベアリングを高温多湿の悪条件下で使用し、シール板8自体が空気中の水分を吸 収して膨張したりしたときに、シール板8の外周部が外輪9を半径方向へ押圧し 、外輪9に半径方向へ大きな力が作用することがあった。その結果、外輪9の外 径が数mmの超小型のシール型ベアリングの場合には、外輪9の肉厚が1mm以 下になっている為、外輪9が容易に歪んでその真円度が著しく低下すると云う問 題があった。然も、シール板8が直径方向へ膨張したときにその膨張分を吸収す ることができず、シール板8自体が外方へ大きく彎曲し、その一部分がベアリン グの側面から外方へ突出してしまうと云う問題もあった。 又、シール板8の突出部8aの傾斜面8bも傾斜角度γが大きく、且つ係止溝 10も略V字形を呈している為、シール板8に軸線方向の外力が作用したときに 、シール板8の突出部8aが係止溝8から外れ易いと云う問題があった。例えば 、リテーナ(図示省略)がベアリングの軸線方向へ移動してシール板8の内側面 に衝突したりしたときに、シール板8が係止溝10から簡単に外れたり、或いは シール板8を係止溝10に嵌着するときに強く押圧し過ぎると、シール板8は係 止溝10に一旦嵌着された後、係止溝10から簡単に外れてボール12側へ移動 してしまうこともあった。
【0005】 本考案は、上記の問題点を解消する為に創案されたものであり、その目的は使 用中に水分の吸収等によって膨張しても、外輪を変形させたり、内外輪側面から 外側方へ突出したりするのを防止でき、然も係止溝から脱落し難いベアリング用 シール板を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本考案のベアリング用シール板は、外輪の内周面両 端部に形成した内側面、外側面及び底面から成る環状の係止溝内に、その断面形 状が厚み方向の中心線に対して左右対称の外周縁部を嵌着するようにしたプラス チック製の環状のベアリング用シール板に於いて、前記シール板の外周縁部両側 面に、係止溝の幅方向の中心線に対して平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する 係止溝の内側面及び外側面に面接触状態で当接すると共に、シール板の厚み方向 の中心線に対して平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する左右対称の接当面を夫 々形成し、前記シール板の外径を係止溝の最大内径よりも小さめに形成したもの である。
【0007】
【作用】
シール板をベアリングに嵌着する際には、シール板の外周縁部を外輪の側面に 当てがい、その外周縁部を内方へ均等に押圧する。そうすると、シール板は、そ の弾性の故に無理なく彎曲した後、その外周縁部が外輪の係止溝内へ嵌着される 。即ち、シール板の各接当面が係止溝の内側面及び外側面に夫々面接触状態で当 接すると共に、シール板の外周面と係止溝の底面と間に隙間が形成される。 このとき、シール板は、左右対称な形状となっている為、外輪の係止溝へも外 方より軽く押すだけで簡単に嵌着でき、然もその裏表を考慮する必要が全くなく 、シール板の裏表揃え作業が不要になる。 尚、シール板を係止溝に嵌着したときには、シール板の外周縁部両側面に形成 した平行若しくは僅かに傾斜する左右対称の接当面が、同じく平行若しくは僅か に傾斜する係止溝の内側面及び外側面に夫々当接し、且つシール板の外周面と係 止溝の底面との間に隙間が形成される為、仮え超小型のシール型ベアリングを高 温多湿の悪条件下で使用し、シール板自体が空気中の水分を吸収して膨張したり しても、シール板の外周縁部は係止溝の奥側に逃げ込み、外輪を半径方向へ押圧 することがない。然も、シール板の弾性力もベアリングの略軸線方向に作用する ことになる。その結果、外輪には半径方向に大きな力が作用することがなく、外 輪が歪んでその真円度が著しく低下すると云うことがない。又、シール板の膨脹 分が係止溝に吸収される為、シール板自体も外方へ大きく彎曲してその一部分が ベアリングの側面から外方へ突出してしまうと云うこともなく、係止溝内へ良好 な姿勢で嵌着保持される。 更に、シール板の外周縁部両側面に形成した平行若しくは僅かに傾斜する接当 面が、平行若しくは僅かに傾斜する係止溝の内側面及び外側面に夫々当接してい る為、シール板に軸線方向の外力が作用してもシール板の外周縁部は係止溝から 外れ難い。その結果、リテーナがベアリングの軸線方向へ移動してシール板の内 側面に衝突したりしても、シール板が係止溝から簡単に外れてしまうと云うこと もなく、又、シール板を係止溝に嵌着するときに強く押圧し過ぎても係止溝に一 旦嵌着されると、シール板が係止溝から簡単に外れてボール側へ移動してしまう と云うこともない。 そのうえ、シール板は、その外周縁部両側面に、係止溝の内側面及び外側面に 当接する接当面を形成している為、シール板の外径を加工する際に高い加工精度 が要求されると云うこともなく、不良品の発生率も低くなる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図3は本考案の第1実施例に係るシール板1を装着したベアリングの拡大縦断 面図であり、2は外輪、3は内輪、4はボール、5はリテーナである。
【0009】 前記外輪2の内周面両端部には外輪2の側面から内方に向かって順次縮径する 案内面6が夫々形成されている。又、案内面6よりも内方位置で外輪2の内周面 両端部には断面形状略矩形の環状の係止溝7が夫々形成されている。この係止溝 7の内側面7a及び外側面7bは、係止溝7の幅方向の中心線L1に対して平行 若しくは僅かに傾斜するように形成されて居り、本実施例に於いては、内側面7 a及び外側面7bは係止溝7の開口部分が広くなるようなテーパ状に形成され、 その傾斜角度すなわち各側面7a,7bと係止溝7の幅方向の中心線L1との為 す角度αが5度になるように設定されている(図2参照)。尚、係止溝7の底面 7cは平坦に形成されている。
【0010】 前記シール板1は、図1に示す如く、耐熱・耐磨耗性に優れ、然も適宜の弾性 力を有するエンジニアリングプラスチックの一体成形によって環状に形成されて 居り、その断面形状が厚み方向の中心線L2に対して左右対称になっている。 又、シール板1の外周縁部両側面には、シール板1の厚み方向の中心線L2に 対して平行若しくは僅かに傾斜する左右対称の接当面1aが形成されて居り、本 実施例に於いては、各接当面1aは前記係止溝7の内側面7a及び外側面7bに 面接触状態で当接するようにテーパ状に形成され、その傾斜角度すなわち各接当 面1aとシール板1の中心線L2との為す角度βが5度になるように設定されて いる。 更に、シール板1の外周面両端部にはシール板1を係止溝7へ嵌着するときに 案内面6に案内される傾斜した挿入用案内面1bが夫々形成されて居り、各挿入 用案内面1bもシール板1の中心線L2に対して左右対称になっている。 尚、シール板1の外径は、係止溝7の最大内径よりも若干小さめに、又、シー ル板1の内径は、内輪3の外径よりも若干大きめに夫々形成されて居り、シール 板1を係止溝7へ嵌着したときにシール板1の外周面と係止溝7の底面7cとの 間及びシール板1の内周面と内輪3の外周面との間に若干の間隙ができるように 為されている。
【0011】 而して、シール板1をベアリングに装着する際には、その外周縁部を外輪2の 案内面6に当てがい、その外周縁部を内方へ均等に押圧する。そうすると、シー ル板1は、挿入用案内面1bが案内面6に案内され、弾性変形しながら内方へ進 み、内面側の接当面1aが係止溝7の内側面7aに当接した後、その外周縁部が 外輪2の係止溝7内へ嵌着される。即ち、シール板1の各接当面1aが係止溝7 の内側面7a及び外側面7bに夫々面接触状態で当接すると共に、シール板1の 外周面と係止溝7の底面7cとの間及びシール板1の内周面と内輪3の外周面と の間に隙間が形成される(図1参照)。 このとき、シール板1は、左右対称な形状となっている為、外輪2の係止溝7 へも外方より軽く押すだけで簡単に嵌着でき、然もその裏表を考慮する必要も全 くなく、シール板1の裏表揃え作業が不要になり、これに要する手数を省ける。 尚、シール板1を係止溝7に嵌着したときには、シール板1の外周縁部両側面 に形成した傾斜角度が5度の左右対称の接当面1aが、傾斜角度が5度の係止溝 7の内側面7a及び外側面7bに夫々当接し、且つシール板1の外周面と係止溝 7の底面7cとの間に隙間が形成される為、仮え超小型のシール型ベアリングを 高温多湿の悪条件下で使用し、シール板1自体が空気中の水分を吸収して膨張し たりしても、シール板1の外周縁部は係止溝7の奥側に逃げ込み、外輪2を半径 方向へ押圧することがない。然も、シール板1の弾性力もベアリングの略軸線方 向に作用することになる。その結果、外輪2には半径方向に大きな力が作用する ことがなく、外輪2が歪んでその真円度が著しく低下すると云うことがない。又 、シール板1の膨脹分が係止溝7に吸収される為、シール板1自体も外方へ大き く彎曲してその一部分がベアリングの側面から外方へ突出してしまうと云うこと もなく、係止溝7内へ良好な姿勢で嵌着保持される。 又、シール板1の外周縁部両側面に形成した傾斜角度が5度の接当面1aが、 傾斜角度が5度の係止溝7の内側面7a及び外側面7bに夫々当接している為、 シール板1に軸線方向の外力が作用してもシール板1の外周縁部は係止溝7から 外れ難い。その結果、リテーナ5がベアリングの軸線方向へ移動してシール板1 の内側面7aに衝突したりしても、シール板1が係止溝から簡単に外れてしまう と云うこともなく、又、シール板1を係止溝7に嵌着するときに強く押圧し過ぎ ても係止溝7に一旦嵌着されると、シール板1が係止溝7から簡単に外れてボー ル4側へ移動してしまうと云うこともない。 更に、シール板1の傾斜した接当面1aが、係止溝7の傾斜した内側面7a及 び外側面7bに当接している為、シール板1の接当面1aは係止溝7の内側面7 a及び外側面7bに弾性的に接当することになる。その結果、シール板1は係止 溝7に緊密に嵌着され、ベアリング内の潤滑油の漏洩やベアリング内への粉塵の 侵入を防止できることができる。 そのうえ、シール板1は、その外周縁部両側面に、係止溝7の内側面7a及び 外側面7bに当接する接当面1aを形成している為、シール板1の外径を加工す る際に高い加工精度が要求されると云うこともなく、不良品の発生率も低くなる 。 加えて、外輪2の係止溝7の内側面7a及び外側面7bも若干傾斜するように している為、係止溝7の切削時に加工した面(係止溝7の両側面)と切削工具と が磨耗すると云うこともなく、切削工具の寿命が延びると共に、係止溝7の精度 も良好に保たれる。
【0012】 図4は本考案の第2実施例に係るシール板1の一部破断拡大正面図であり、当 該シール板1は、その外周縁部両側面に中心線L2に対して平行な左右対称の接 当面1aを形成したものである。このシール板1が嵌着される係止溝7の内側面 7a及び外側面7bは、図5に示すように係止溝7の幅方向の中心線L1に対し て平行に形成されている。 このシール板1の外周縁部を外輪2の係止溝7に嵌合したときには、シール板 1の接当面1a、係止溝7の内側面7a及び外側面7bの傾斜角度が夫々0度に なっている為に係止溝7の内側面7a及び外側面7bとシール板1の接当面1a とは近接状態になる。その結果、このシール板1を装着したベアリング1は、主 に粉塵のみを防止できれば良い場合に使用される。
【0013】 図6は本考案の第3実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、外 周縁部を上記第1実施例のものと同一の形状に形成すると共に、外周縁部以外の 内側面7a及び外側面7b部分を窪ませて外周縁部以外の肉厚を薄肉に形成した ものである。このシール板1は、上記第1実施例のシール板1と同様の作用効果 を奏するうえ、外周縁部以外が薄肉に形成されている為、リテーナ5がベアリン グの軸線方向へ移動しても、リテーナ5がシール板1に衝突すると云うこともな く、シール板1の損傷や脱落は皆無となる。
【0014】 図7は本考案の第4実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、外 周面の両端部に曲率の大きな円弧状の挿入用案内面1bを形成し、各接当面1a の傾斜角度を5度に設定したものでる。このシール板1も、上記第1実施例のシ ール板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0015】 図8は本考案の第5実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、外 周面の両端部に曲率の大きな円弧状の挿入用案内面1bを形成すると共に、各接 当面1aの傾斜角度を5度に設定し、且つ外周縁部以外の内側面7a及び外側面 7b部分を窪ませて外周縁部以外の肉厚を薄肉に形成したものである。このシー ル板1も、上記第1実施例のシール板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0016】 図9は本考案の第6実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、外 周面の両端部に曲率の小さな円弧状の挿入用案内面1bを形成し、各接当面1a の傾斜角度を5度に設定したものでる。このシール板1も、上記第1実施例のシ ール板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0017】 図10は本考案の第7実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、 外周面の両端部に曲率の小さな円弧状の挿入用案内面1bを形成すると共に、各 接当面1aの傾斜角度を5度に設定し、且つ外周縁部以外の内側面7a及び外側 面7b部分を窪ませて外周縁部以外の肉厚を薄肉に形成したものである。このシ ール板1も、上記第1実施例のシール板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0018】 図11は本考案の第8実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、 外周面の片端のみに傾斜した挿入用案内面1bを形成し、各接当面1aの傾斜角 度を5度に設定したものである。このシール板1も、上記第1実施例のシール板 1と同様の作用効果を奏し得る。
【0019】 図12は本考案の第9実施例に係るシール板1であって、当該シール板1は、 外周面の片端のみに傾斜した挿入用案内面1bを形成すると共に、各接当面1a の傾斜角度を5度に設定し、且つ外周縁部以外の内側面7a部分のみを窪ませて 外周縁部以外の肉厚を薄肉に形成したものである。このシール板1も、上記第1 実施例のシール板1と同様の作用効果を奏し得る。
【0020】 上記各実施例に於いては、シール板1の接当面1aの傾斜角度が0度若しくは 5度になるように設定したが、接当面1aの傾斜角度はこれに限定されるもので はなく、僅かに傾斜して居れば、如何なる傾斜角度でも良い。好ましくは0度〜 5度の範囲内が良く、それ以上の傾斜角度であっても良い。この場合、係止溝7 の内側面7a及び外側面7bの傾斜角度はシール板1の接当面1aの傾斜角度と 同一になることは勿論である。
【0021】 上記各実施例に於いては、シール板1の外周面に傾斜状若しくは円弧状の挿入 用傾斜面1bを形成したが、シール板1の外周面の形状は上記各実施例に限定さ れるものではなく、係止溝7内に入り易い形状であれば、如何なる形状であって も良い。
【0022】 上記各実施例に於いては、シール板1の内周縁部は、肉厚が均一になるように 形成したが、他の実施例に於いては、シール板1の内周縁部に極薄肉のシール片 (図示省略)を形成し、これを内輪3の外周面若しくは外周面に形成した環状の 溝の内面に軽く接触させるようにしても良い。このようにすると、シール性がよ り向上することになる。
【0023】
【考案の効果】
上述の通り、本考案のベアリング用シール板は、次のような優れた効果を奏す ることができる。 (1)シール板の外周縁部両側面に平行若しくは僅かに傾斜する左右対称の接当 面を形成し、これを係止溝の平行な若しくは僅かに傾斜する内側面及び外側面に 夫々面接触状態で当接させ、且つシール板の外径を係止溝の最大内径よりも若干 小さめに形成して係止溝への嵌着時にシール板の外周面と係止溝の底面との間に 隙間が形成されるようにしている為、仮え超小型のシール型ベアリングを高温多 湿の悪条件下で使用し、シール板自体が空気中の水分を吸収して膨張したりして も、シール板の外周縁部は係止溝の奥側に逃げ込み、外輪を半径方向へ押圧する ことがない。然も、シール板の弾性力もベアリングの略軸線方向に作用すること になる。その結果、外輪には半径方向に大きな力が作用することがなく、外輪が 歪んでその真円度が著しく低下すると云うことがない。又、シール板の膨脹分が 係止溝に吸収される為、シール板自体が外方へ大きく彎曲してその一部分がベア リングの側面から外方へ突出してしまうと云うこともなく、係止溝内へ良好な姿 勢で嵌着保持される。 (2)シール板の外周縁部両側面に形成した平行若しくは僅かに傾斜する左右対 称の接当面を、係止溝の平行な若しくは僅かに傾斜する内側面及び外側面に夫々 当接させている為、シール板に軸線方向の外力が作用してもシール板の外周縁部 は係止溝から外れ難い。その結果、リテーナがベアリングの軸線方向へ移動して シール板の内側面に衝突したりしても、シール板が係止溝から簡単に外れてしま うと云うこともなく、又、シール板を係止溝に嵌着するときに強く押圧し過ぎて も係止溝に一旦嵌着されると、シール板が係止溝から簡単に外れてボール側へ移 動してしまうと云うこともない。 (3)シール板の外周縁部両側面に、係止溝の内側面及び外側面に当接する接当 面を形成している為、シール板の外径を加工する際に高い加工精度が要求される と云うこともなく、不良品の発生率も低くなる。 (4)シール板の外周縁部両側面に僅かに傾斜する接当面を形成し、これを係止 溝の僅かに傾斜した内側面及び外側面に当接させた場合には、シール板の接当面 が係止溝の内側面及び外側面に弾性的に接当することになる。その結果、シール 板が係止溝に緊密に嵌着され、ベアリング内の潤滑油の漏洩やベアリング内への 粉塵の侵入を防止できることができる。 (5)シール板は、左右対称な形状となっている為、外輪2の係止溝へも外方よ り軽く押すだけで簡単に嵌着でき、然もその裏表を考慮する必要も全くなく、シ ール板の裏表揃え作業が不要になり、これに要する手数を省ける。 (6)シール板の外周縁部両側面に僅かに傾斜する接当面を形成した場合、係止 溝の内側面及び外側面も僅かに傾斜することになる。その結果、係止溝の切削時 に加工した面(係止溝の両側面)と切削工具とが磨耗すると云うこともなく、切 削工具の寿命が延びると共に、係止溝の精度も良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るシール板の一部破断
拡大正面図である。
【図2】第1実施例に係るシール板が嵌着される外輪2
の部分拡大縦断面図である。
【図3】第1実施例に係るシール板を装着したベアリン
グの拡大縦断面図である。
【図4】第2実施例に係るシール板の一部破断拡大正面
図である。
【図5】第2実施例に係るシール板を装着したベアリン
グの部分拡大縦断面図である。
【図6】第3実施例に係るシール板の一部破断拡大正面
図である。
【図7】第4実施例に係るシール板の一部破断拡大正面
図である。
【図8】第5実施例に係るシール板の一部破断拡大正面
図である。
【図9】第6実施例に係るシール板の一部破断拡大正面
図である。
【図10】第7実施例に係るシール板の一部破断拡大正
面図である。
【図11】第8実施例に係るシール板の一部破断拡大正
面図である。
【図12】第9実施例に係るシール板の一部破断拡大正
面図である。
【図13】従来のシール板の一部破断拡大正面図であ
る。
【図14】従来のシール板を装着したベアリングの部分
拡大縦断面図である
【符号の説明】
1 シール板 1a 接当面 2 外輪2 7 係止溝 7a 内側面 7b 外側面c 7c 底面 L1 係止溝の幅方向の中心線 L2 シール板の厚み方向の中心線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪(2)の内周面両端部に形成した内
    側面(7a)、外側面(7b)及び底面(7c)から成
    る環状の係止溝(7)内に、その断面形状が厚み方向の
    中心線(L2)に対して左右対称の外周縁部を嵌着する
    ようにしたプラスチック製の環状のベアリング用シール
    板(1)に於いて、前記シール板(1)の外周縁部両側
    面に、係止溝(7)の幅方向の中心線(L1)に対して
    平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する係止溝(7)の
    内側面(7a)及び外側面(7b)に面接触状態で当接
    すると共に、シール板(7)の厚み方向の中心線(L
    2)に対して平行若しくは僅かにテーパ状に傾斜する左
    右対称の接当面(1a)を夫々形成し、前記シール板
    (1)の外径を係止溝(7)の最大内径よりも小さめに
    形成して係止溝(7)への嵌着時にシール板(1)の外
    周面と係止溝(7)の底面(7c)との間に間隙が形成
    されるようにしたことを特徴とするベアリング用シール
    板。
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