JPH02256907A - 止め輪 - Google Patents

止め輪

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JPH02256907A
JPH02256907A JP25200688A JP25200688A JPH02256907A JP H02256907 A JPH02256907 A JP H02256907A JP 25200688 A JP25200688 A JP 25200688A JP 25200688 A JP25200688 A JP 25200688A JP H02256907 A JPH02256907 A JP H02256907A
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JP
Japan
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shaft
ring
retaining ring
annular
circumferential surface
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Pending
Application number
JP25200688A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
耕一 田中
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Chubu Bearing Seisakusho KK
Original Assignee
Chubu Bearing Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軸或いは穴に嵌着された被取付部品が軸心方
向に移動や脱落することを防止する軸用或いは穴用の“
止め輪、及び軸穴兼用の止め輪に関するものである。
(従来の技術〕 軸用及び穴用の止め輪は、一般には、JIS規格品が使
用される。
JIS規格に規定された軸用の止め輪C及び穴用の止め
輪C′は、それぞれ、極めて薄いばね用ステンレス網成
いはばね用銅より成り、軸用の止め輪Cは、第28図に
示すように、軸Sの外周面に周設された環状凹溝Gに嵌
着され、軸Sに取付けられた被取付部品Pの移動止めに
使用される。
穴用の止め輪C′は、第29図に示すように、パイプ等
の部品Mの穴Hの内周面に周設された環状凹溝G′に嵌
着され、穴H内に挿入された被取付部品Pの移動止めに
使用される。
〔発明が解決しようとする課題〕
軸用の止め輪C及び穴用の止め輪C′は、いずれも被取
付部品Pの取付位置を規制し、被取付部品Pの抜は止め
として機能するが、被取付部品Pに矢印X方向の大きな
スラスト荷重が加わる場合には、止め輪C或いはG′に
大きな曲げモーメントと剪断力が作用するため、止め輪
C或いはG′に曲げ変形が生じて被取付部品Pが軸S或
いは穴Hの軸心に対して傾きを生じたり、更には、止め
輪C或いはG′が損傷或いは環状凹溝G或いはG′より
変形して脱落する欠点などの問題があった。
本発明は、かかる課題を解決することを目的としたもの
であり、被取付部品に作用する大きなスラスト荷重に対
してほとんど曲げ変形を生ずることなく、又損傷するこ
とのない軸用或いは穴用の止め輪を提供するものである
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の止め輪は環状凹溝
に嵌入してスラスト荷重を支える環状突起と曲げモーメ
ント−を支える支持面とを設けた。
すなわち、軸用の止め輪においては、輪状体の内周面に
軸の外周面に圧接する支持面と、軸の外周面に周設され
た環状凹溝に嵌入する環状突起を設け、輪状体の円周方
向の一箇所に該輪状体を切断する切欠部を設けた。
又、穴用の止め輪においては、輪状体の外周面に穴の内
周面に圧接する支持面と、穴の内周面に周設された環状
凹溝に嵌入する環状突起に設け、輪状体の円周方向の一
箇所に該輪状体を切断する切欠部を設けた。
軸用及び穴用の止め輪の環状突起は輪状体の巾方向中央
部に設けると、軸用及び穴用の止め輪は形状が対称形と
なり表裏の区別がなくなるので取付けの際に部品の向き
を間違う虞れがなく便利である。
軸用E型の止め輪の場合には、切欠部の反対側の外周面
に押圧工具の先端部を受ける受け面を刻設するとよい。
輪状体の外周面及び内周面にそれぞれ支持面と環状突起
を設け、輪状体の円周方向の一箇所に該輪状体を切断す
る切欠部を設けた場合には、軸用及び入用兼用型の止め
輪となる。
又、軸用の止め輪の剛性を増すために、軸用の止め輪を
次の三部品とすることができる。
すなわち、軸の外周面に周設された環状凹溝に嵌入する
内周面を有する輪状体の外周面に保合突起を設け、上記
輪状体の円周方向の一箇所に該輪状体を切断する切欠部
を設けて成る内輪と、輪状に形成され上記内輪の外周面
に嵌合する内周面に上記係合突起に係合する係合凹部を
設けた外輪とより構成する。
又、上記の内輪は、輪状体の内周面に、軸に設けた環状
凹溝に嵌入する環状突起と軸の外周面に圧接する支持面
とを設け、外周面に上記係合突起を設け、円周方向の一
箇所に該輪状体の一箇所に該輪状体を切断する切欠部を
設けたものとしてもよい。
〔作 用〕
上記のように構成された軸用或いは穴用の止め輪は、切
欠部の巾寸法を弾性的に拡張或いは縮小して軸或いは穴
に挿通され、環状突起を環状凹溝に嵌入すると、支持面
が軸の外周面或いは穴の内周面に弾性的に圧接し、被取
付部品に大きなスラスト荷重が加わった場合でもスラス
ト荷重によって生ずる曲げモーメントを支持面が支持す
るので強い剛性を示し、被取付部品が軸心に対して傾く
問題を阻止する。
環状突起を輪状体の巾方向中央に設けた場合には止め輪
が対称形となり表裏の区別がなくなるので、取付に際し
て止め輪の向きを間違う虞れがなくなる利点がある。
又、軸用E型の止め輪においては、切欠部の反対側の外
周面に受け面を刻設しておくと、軸用E型の止め輪を軸
に押圧して嵌着する場合に工具で押圧し易くなる利点と
、受け面が輪状体の弾性変形を容易ならしめるぬすみ部
としての効果を生ずる利点がある。
輪状体の外周面及び内周面にそれぞれ支持面と環状突起
を設けた場合には、軸層及び穴用兼用型の止め輪として
使用できる。
内輪と外輪とによって構成される軸層の止め輪は、軸に
嵌着された内輪の外周に外輪が嵌着され、外輪が内輪の
外周面を抱持してバックアップするので、スラスト荷重
を受けた内輪が切欠部の幅を拡げて変形することを防止
するために曲げモーメントに対して強い剛性をもって対
抗することができる。
〔実施例〕
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
第1図は軸Sの外周面に取付けられた軸層の止め輪Aの
縦断面図を示し、第2図は軸層の止め輪Aの側面図を示
す。
第1図において、軸Sは、寸法d1なる直径を有する外
周面1に、深さ寸法h1なる環状凹溝2が周設される。
軸層の止め輪Aは、金属製或いはプラスチック材等の非
金属材より成る輪状体3の内周面に、寸法d、よりも僅
かに小さい内径寸法d2を有する支持面4と、支持面4
の一側に環状突起5が周設される。
環状突起5は、後述するように、軸Sに取付けられた部
品P側に設ける場合が最も効果的であるが、第3図の縦
断面図に示すように、環状突起5を輪状体3の巾方向中
央に設け、環状突起5の両側に同一巾寸法の支持面4を
形成した軸層の止め輪A、とした場合は止め輪A1の形
状が対称形となるため、軸Sに嵌着するときに止め輪A
、の表裏を気にしないで組付けることができる利点があ
る。
環状突起5は支持面4より高さ寸法り、たけ内側に突出
しているが、寸法h2は寸法h1よりも僅かに小さい寸
法である(第1図及び第2図参照)。
輪状体3の円周方向の一箇所には、輪状体3を切断する
スリット状の切欠部6が刻設される。
以上のように構成された軸用止め輪Aは次のように使用
される。
第1図に示すように、軸Sに部品Pを取付けた後に、切
欠部6の巾を弾性的に拡大し、軸Sの端部より軸用止め
輪Aを軸Sに取付け、環状突起5を環状凹溝2に嵌入す
ると、支持面4が外周面1に弾性力をもって嵌着される
以上のようにして軸Sに取付けられた軸用止め輪Aに部
品Pのスラスト荷重が加わると、軸用止め輪A内に曲げ
モーメントが作用するが、輪状体3の部品Pの反対側に
倒れる撓みは、外周面1に密接する支持面4によって阻
止される。
従って、支持面4は部品Pの反対側に設けた場合が最も
効果的であるが、輪状体3の巾寸法が広い場合には、取
付の便宜をはかって止め輪A1とするとよい。
第4図は、上記の軸用止め輪への変形例を示すもので・
部品P側の端面に段部7を設けた軸用の止め輪A2を示
す。
かかる場合には、部品Pから加わるスラスト荷重の受圧
面を内側に限定し、軸用の止め輪A2に生ずる曲げモー
メントが小さくなる効果がある。
第5図は、別の変形例を示すもので、軸用の止め輪Aの
部品Pに対して反対側の端面にカバー8を延設した軸用
の止め輸A3を示す。
この場合には、軸用の止め輪A3の断面係数が増加し、
剛性が増加する利点と、軸用の止め輪A3と軸Sとのシ
ール効果が増す利点がある。
第6図は、被取付部品Pの反対側の側面9にぬすみ部I
Oを設けたプラスチック材の軸用の止め輪A4を示す。
ぬすみ部10は、プラスチック材を成形する際に生ずる
ひけを防止するために設けたものである。
以上述べた軸用止め輪はすべて軸Sの端部から挿入され
るC型止め輪であったが、次に、軸Sの外周方向から挿
入されるE型の止め輪について述べる。
第7図は軸用の止め輪A、の側面図、第8図は軸Sに嵌
着された軸用の止め輪A、の縦断面図を示す。
同図において、輪状体3は内周面に支持面4と環状突起
5が設けられることは軸用の止め輸Aと同様であるが、
輪状体3の円周方向の一箇所に巾寸法がd3なる切欠部
11が設けられる。
この巾寸法d3は軸Sの環状凹溝2の直径よりも小さい
が、切欠部11を弾性限界内で拡げた場合に切欠部11
の巾d3を環状凹溝2の直径よりも大きくすることがで
きる。
切欠部11の反対側の外周面には、凹状の受け面12が
刻設される。
そして、受け面12に押圧工具の先端を押付けて止め輪
A、を軸Sに嵌着するときに、受け面12が凹状に形成
されているので押圧工具の先端が横すべりすることなく
止め輪A5を押圧することができる。
押圧工具の先端が平面状である場合には受け面12の形
状を凹状でなく平面状としてもよい。
止め輪A、を嵌着するときに切欠部11の巾を拡げ易く
するために、輪状体3の内周面の三箇所にぬすみ部13
を設けるが、受け面12も切欠部11の巾を拡げ易くす
る効果がある。
以上のように構成された軸用の止め輪’Asは、第8図
の矢印Yで示す方向より挿入され、軸Sの外周面1に当
たった切欠部11の巾が拡大し、環状突起5が軸Sの°
環状凹溝2に嵌入すると共に支持面4が軸Sの外周面l
に嵌着される。
切欠部11の巾d、の拡大を容易にするために設けられ
るぬすみ部は、第9図のようにすることができる。
第9図は、切欠部11の近傍に2個のぬすみ部14を設
けた軸用の止め輪A6の側面図で、切欠部11の近傍の
変形が大きいのが特徴である。
第10図は、切欠部11の反対側にT字型のぬすみ部1
5を設けた軸用の止め輪A7の側面図である。
以上のように、内周面に各種の形状のぬすみ部を設けて
切欠部11の拡大を容易にすることができるが、軸用止
め輪が極めて弾性に富む材質より成る場合には、第11
図に示すように、内周面にぬすみ部を設けない軸用止め
輪Allとすることもできる。
第12図は、内輪16及び外輪17の2部品より成る軸
用の止め輪Bを軸Sに取付けた状態を示す縦断面図であ
る。
軸Sは直径寸法d1なる外周面1に環状凹部18が周設
され、軸Sに嵌着される内輪16は、第13図に示すよ
うに、寸法d、よりも僅かに小さい内径寸法d2をもっ
た内周面19を有する輪状体3の外周面20に係合突起
21が設けられ、輪状体3の円周方向の一箇所に輪状体
3を切断するスリット状の切欠部6が設けられる。
この切欠部6は、第7図に示ずような切欠部11であっ
てもよい。
外輪17は、第14図に示すように、輪状に形成され、
内輪16の外周面20に嵌合する内周面22に係合突起
21に係合する係合凹部23が設けられる。
外輪17の端部より内側に向けて突設された突起部24
は、外輪17を内輪16に嵌合する際に嵌合深さを規制
するためのものである。
以上のような内輪16及び外輪17とによって構成され
る軸用の止め輪Bは次のように使用される。
内輪16の切欠部6の巾を弾性的に拡張して内周面19
を環状凹溝18に嵌入する。
次に、外輪17の内周面22を内輪16の外周面20に
嵌合して軸方向に押し付けると、外輪17の内周面22
が係合突起21に当たり弾性的に拡張して保合突起21
を通過して係合凹部23が係合突起21に嵌着される。
このとき、外輪17の突起部24が内輪16の端面に当
たるようになっている。
軸Sに取付けた部品Pのスラスト荷重が内輪16に加わ
ると、内輪16に曲げモーメントが働き内輪16は切欠
部6を開きながら部品Pの反対側に撓みを生じようとす
るが、外輪17が内輪16の変形を拘束するので内輪1
6は大きな曲げモーメントに対して強い剛性を示し、曲
げ変形が小さくなるので被取付部品は軸心に対して倒れ
を生しない。
第15図は内輪16を軸用止め輪Aと同形状の内輪25
とし、これに外輪17を嵌合させた軸用の止め輪りを示
す。
すなわち、内輪25は、第16図に示すように、輪状体
3の内周面に支持面4と環状突起5を設ける。
支持体4の直径は軸Sの外周面lの直径よりは僅かに小
さ(、環状突起5の突出高さは軸Sに設けられた環状凹
溝2の深さよりは僅かに小さいことは軸用の止め輪Aの
場合と同様である。
内輪25の外周面20には係合突起21が設けられるこ
とは軸用の止め輪Bの内輪16と同様である。
そして、輪状体3の円周方向一箇所に輪状体3を切断す
るスリット状の切欠部6が設けられる。
この切欠部6は軸用の止め輸A5などに設けた切欠部1
1としてもよい。
内輪25及び外輪17の取付方法は軸用の止め輪Bの場
合と同様である。
軸Sに取付けられた軸用の止め輪りにスラスト荷重が作
用した場合には、内輪25は軸用の止め輪Aと同様の曲
げモーメントに対して強い剛性を有するが、更に、軸用
止め輪Bと同様に外輪17によってバックアップされる
第17図は、外輪17の被取付部品P側の端面17aを
内輪16の被取付部品P側端面と同一面とした軸用の止
め輪り、を示す。
此の軸用止め輪り、は、被取付部品Pの端面のほぼ全面
を支持しなければならない場合に使用する。
第18図は、外輪17の被取付部品Pの反対側端面にカ
バー26を延設した軸用止め輪D2を示す。
カバー26は軸Sの端部及び内輪25を被覆するので、
外輪17の材質を耐薬品性の材質にしておくと、軸S及
び内輪25を薬品の飛散する環境から保護する効果があ
る。
第19図は、内輪25の部品側にフランジ27を設けた
軸用の止め輸D3を示す。
此のフランジ27は、外輪17を内輪25に嵌着する際
に、外輪17の嵌着深さを規制するストッパーとして働
き、外輪17がフランジ27に当たったときに、係合凹
部23が係合突起21に嵌着されるようになっている。
又、外輪17には被取付部品Pのスラスト荷重がかから
ない利点がある。
このような軸用止め輪D−D3は使用条件に応じて適宜
選択して使用する。
第20図及び第21図は軸Sの外周方向より輔Sに取付
ける内輪28及び外輪29を示す。
内輪28は輪状体3の内周面に支持面4及び環状突起5
を設け、外周面20に係合突起21を設け、輪状体3の
円周方向一箇所に輪状体3を切断する切欠部11を設け
たものであり、切欠部11の巾寸法d3は軸Sの環状凹
溝2の直径よりも小さい寸法である。
外輪29は内周面22に係合凹部23を設け、円周方向
の一箇所に切欠部30を設けたものである。
切欠部30の巾寸法d4は、軸Sに嵌着された内輪28
の外周面20の直径よりは僅かに小さい寸法である。
以上のように構成された内輪28と外輪29とより構成
される軸用止め輪D4は次のようにして軸Sに取付けら
れる。
先づ、軸Sの外周面1に内輪28の切欠部11を押し付
け、切欠部11を拡大して軸Sの環状凹溝2に環状突起
5を嵌入し軸Sの外周面1に支持面4を嵌着する。
次に、外輪29・の切欠部30を内輪28の外周面20
に押付けて外輪29の内周面22を外周面20に嵌着し
係合突起21を係合凹部23に係合する。
かくして、外輪29は内輪28の外周を抱持してスラス
ト荷重を受ける内輪28の変形を抑制するので軸用止め
輪D4は耐スラスト荷重をもった軸用止め輪となる。
第22図の縦断面図及び第23図の側面図は、入用の止
め輪Fを示す。
穴用の止め輸Fには、パイプ等の穴付部品Mの穴Hに周
設された環状囲?a31に嵌着される止め輪で、輪状体
32の外周面に穴Hの内周面に圧接する支持面33と穴
Hの環状凹溝31に嵌入する環状突起34が設けられ、
輪状体32の円周方向の一箇所に輪状体32を切断する
切欠部35が設けられる。
環状突起34は被取付部品Pと接触する側面側に設けら
れ、環状突起34の高さ寸法は環状凹溝31の深さ寸法
よりも小である。
被取付部品Pの反対側に設けられる支持面33の外径寸
法は、穴Hの内径寸法よりも大である。
切欠部35の両側に設けられた孔36.36は工具の先
端を差込むための孔である。
次に、入用の止め輪Fの取付けを説明する。
孔36.36に差込んだ工具の画先端部の間隔を縮小す
ると、切欠部35の巾が弾性的に縮小し環状突起34の
外径が穴Hの内径寸法よりも小さくなり、止め輪Fを穴
Hの中に挿入できる。
止め輪Fの環状突起34が環状凹溝31の位置に達した
ときに切欠部35の巾を拡げると、環状突起34が環状
凹溝31に嵌入し止め輪Fが穴Hに嵌着される。
そして、被取付部品Pのスラスト荷重が止め輪Fに加わ
った場合、スラスト荷重によって生ずる止め輪Fに働(
曲げモーメントは穴Hに圧着する支持面33によって支
えられる。
従って、止め輸Fはスラストに対して強い剛性をもち、
被取付部品Pが軸心に対して傾くことがなく、又、止め
輪Fが破損や脱落することが防止される。
第24図は環状突起34を輪状体32の巾方向中央部に
設けた入用の止め輪F、を示す。
止め輪F1は、形状が対称形であるため、取付けに際し
て表裏を気にする必要がない利点がある。
第25図は、軸用及び入用の兼用型の止め輪Gを示す。
止め輪Gは、内周面に支持面4及び環状突起5が設けら
れ外周面に支持面33及び環状突起34が設けられた輪
状体に切欠部35が設けられたものであり、切欠部35
の両側に工具の先端差込用の孔36.36が設けられる
第26図は止め輪Gを軸用の止め輪として使用した場合
の縦断面図で、止め輪Gの取付方法は軸用の止め輪Aと
同様である。
又、第27図は、止め輪Gを入用の止め輪として使用し
た場合の縦断面で、止め輪Gの取付方法は入用の止め輪
Fと同様である。
この止め輪Fは、軸用穴用のいずれにも使用できるので
、機械の組立段階或いは分解修理時における部品管理が
容易となる利点がある。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
(11軸に嵌着された軸用の止め輪は、部品のスラスト
荷重を受けて内部に曲げモーメントが作用しても、軸の
外周面に密着する支持面によって撓みが抑制され、大き
なスラスト荷重に耐えることができ、被取付部品が軸心
に対して傾くことを防止する。
又、穴用の止め輪についても上記と同様の効果がある。
(2)軸用或いは穴用の止め輪は大きなスラスト荷重に
耐えることができるので材質を、鋼材のみならず、例え
ばポリアセタール樹脂等のプラスチック材とすることが
できる。
同上の理由により、軸用止め輪の材質を耐薬品性の優れ
たプラスチック材とすることができるので、鋼材では腐
食の生じ易い環境に使用することができる。
(3)内輪と外輪とによって構成される軸用止め輪は、
スラスト荷重を受けた内輪の撓みを外輪によって抑制す
るので、大きなスラスト荷重に耐えることができる。
(4)C型並びにE型の軸用及び穴用の止め輪において
環状凹溝に嵌入する環状突起を止め輪の巾方向中央部に
設けたものは、形状が対称形となるので表裏を区別する
注意を払うことなく取付けることができる。
(5)軸の外周側から取付ける所謂軸用E型の止め輪に
おいては、切欠部の反対側に押圧工具の先端を押し当て
る受け面を刻設することにより押圧工具の横ずれを防止
できるので、止め輪の取付けが容易になる。
(6)外周面に穴に圧接する支持面と環状凹溝に嵌入す
る環状突起を設け、内周面に軸に圧接する支持面と環状
凹溝に嵌入する環状突起を設けた軸、大蓋用の止め輪は
、製造過程或いは分解修理作業における部品管理を容易
にする利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第27図は本発明の実施例を示し、第1図は軸
用の止め輪の縦断面図、 第2図は軸用の止め輪の側面図、 第3図は環状突起を中央部に設けた軸用の止め輪の縦断
面図、 第4図〜第6図は断面形状が異なる軸用の止め輪の縦断
面図、 第7図は型式の異なる軸用の止め輪の側面図、第8図は
同上の止め輪の縦断面図、 第9図〜第11図は第7図の軸用の止め輪の変形例を示
す側面図、 第12図は更に異なる型式の軸用の止め輪を縦断面図、 第13図は同上の軸用の止め輪の内輪の側面図。 第14図は第12図の軸用の止め輪の外輪の側面図、 第15図は更に別の型式の軸用の止め輪の縦断面図、 第16図は第15図の軸用の止め輪の内輪の側面図、 第17図〜第19図は第15図の変形例を示す軸用の止
め輪の縦断面図、 第20図及び第21図は第15図の軸用止め輪と異なる
型式の軸用止め輪の内輪及び外輪の側面図、 第22図は穴用の止め輪の縦断面図、 第23図は同上の側面図、 第24図は環状突起を巾方向中央部に設けた穴用の止め
輪の縦断面図、 第25図は穴用及び軸用兼用型の止め輪の側面図、 第26図は兼用型の止め輪を軸用として使用した場合の
縦断面図、 第27図は兼用型の止め輪を穴用として使用した場合の
縦断面図、 第28図は従来例における軸用の止め輪の縦断面図、 第29図は従来例における穴用の止め輪の縦断面図であ
る。 S・・・軸、M・・・部品、H・・・穴、P・・・被取
付部品、A、A+ 〜Aa 、B、D、D+ 〜D4−
軸用の止め輪、F、  F、・・・穴用の止め輪、G・
・・軸用穴用兼用型の止め輪、l・・・外周面、2・・
・環状凹溝、3・・・輪状体、4・・・支持面、5・・
・環状突起、6,11・・・切欠部、12・・・受け面
、16・・・内輪、17・・・外輪、18・・・環状凹
溝、19・・・内周面、20・・・外周面、21・・・
係合突起、22・・・内周面、23・・・係合凹部、2
5゜ 8・・・内輪、 29・・・外輪、 30・・・切欠部、 1・・・環状凹溝、 2・・・輪状体、 33・・・支持面、 34・・・環状突起、 5・・・切欠部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)輪状体の内周面に、軸の外周面に圧接する支持面
    と、軸の外周面に周設された環状凹溝に嵌入する環状突
    起を設け、上記輪状体の円周方向の一箇所に該輪状体を
    切断する切欠部を設けて成る軸用の止め輪。
  2. (2)輪状体の内周面に、軸の外周面に圧接する支持面
    と、軸の外周面に周設された環状凹溝に嵌入する環状突
    起を設け、上記輪状体の外周面に係合突起を設け、上記
    輪状体の円周方向の一箇所に該輪状体を切断する切欠部
    を設けて成る内輪と、輪状に形成され上記内輪の外周面
    に嵌合する内周面に上記係合突起に係合する係合凹部を
    設けた外輪とより構成される軸用の止め輪。
  3. (3)上記の環状突起は上記輪状体の内周面の巾方向中
    央に設けられ、該環状突起の両側に上記支持面が設けら
    れることを特徴とする請求項1又は2記載の軸用の止め
    輪。
  4. (4)上記輪状体の外周面には、上記切欠部の略反対側
    に押圧用工具の受け面を刻設したことを特徴とする請求
    項1、2又は3記載の軸用の止め輪。
  5. (5)軸の外周面に周設された環状凹溝に嵌入する内周
    面を有する輪状体の外周面に係合突起を設け、上記輪状
    体の円周方向の一箇所に該輪状体を切断する切欠部を設
    けて成る内輪と、輪状に形成され上記内輪の外周面に嵌
    合する内周面に上記係合突起に係合する係合凹部を設け
    た外輪とより構成される軸用の止め輪。
  6. (6)輪状体の外周面に、穴の内周面に圧接する支持面
    と、穴の内周面に周設された環状凹溝に嵌入する環状突
    起を設け、上記輪状体の円周方向の一箇所に該輪状体を
    切断する切欠部を設けて成る穴用の止め輪。
  7. (7)上記の環状突起は上記輪状体の外周面の巾方向中
    央に設けられ、該環状突起の両側に上記支持面が設けら
    れることを特徴とする請求項6記載の穴用の止め輪。
  8. (8)輪状体の外周面に、穴の内周面に圧接する穴用支
    持面と、穴の内周面に周設された環状凹溝に嵌入する穴
    用環状突起を設けると共に、上記輪状体の内周面に、軸
    の外周面に圧接する軸用支持面と、軸の外周面に周設さ
    れた環状凹溝に嵌入する軸用環状突起を設け、上記輪状
    体の円周方向の一箇所に該輪状体を切断する切欠部を設
    けて成る穴用軸用兼用型の止め輪。
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