JPH04113784U - インジエクシヨンポンプの振動抑制装置 - Google Patents

インジエクシヨンポンプの振動抑制装置

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JPH04113784U
JPH04113784U JP1749391U JP1749391U JPH04113784U JP H04113784 U JPH04113784 U JP H04113784U JP 1749391 U JP1749391 U JP 1749391U JP 1749391 U JP1749391 U JP 1749391U JP H04113784 U JPH04113784 U JP H04113784U
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injection pump
camshaft
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torsional
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和貴 大石
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いすゞ自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、インジェクションポンプの
カムシャフトの強度を実質的に向上しかつそのねじり振
動を抑制してインジェクションポンプ及びエンジンの振
動を抑制する。 【構成】 本考案に係るインジェクションポンプの振動
抑制装置は、インジェクションポンプ1のカムシャフト
3とガバナ6のフライウェイトホルダ14とを円板22
を介して同軸的に接続し、この円板22の外周にラバー
23を介して質量体24を設け、質量体24の質量及び
ラバー23の硬度をインジェクションポンプ1の共振周
波数に対応させて設定したことを特徴とし、カムシャフ
ト3のねじり応力を有効に吸収してカムシャフト3のね
じれ破断を防止し、かつねじり振動を有効に抑制してイ
ンジェクションポンプ1及びエンジンの低騒音、低振動
を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内燃機関へ燃料油を圧送するためのインジェクションポンプに係り、 特にガバナのフライウェイトホルダとインジェクションポンプのカムシャフトと の間にねじり振動やねじり応力を緩衝するための制振装置を取付けたインジェク ションポンプの振動抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンには、エンジンの各気筒に燃料を噴射するためにインジェ クションポンプの内部に組み込まれたフィードポンプにより燃料を吸い上げイン ジェクションパイプに燃料を圧送する役割を果たすインジェクションポンプ1が 取り付けられている。図3に示すように、インジェクションポンプ1は、エンジ ン(図示せず)のシリンダと同数のポンプエレメント(プランジャ・アセンブリ )2を有して構成されており、各ポンプエレメント2の駆動(吸入、圧縮、吐出 )は、ポンプエレメント2下部のカムシャフト3の回転によって行われ、エンジ ンとカムシャフト3との間の動力の伝達には、通常カップリング又は駆動ギヤ( いずれも図示せず)が用いられている。カムシャフト3のカムの形状及び揚程, プランジャ4のリード5は、エンジンの各気筒に対してポンプエレメント2の吸 入,圧縮,吐出が最適となるように設定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ポンプエレメント内の圧力は、高圧の燃料油の圧送直後は、すぐに大 気圧まで戻ってしまうため、この圧力差に起因してカムシャフトに大きなトルク 変動が生じ、カムシャフトに大きなねじり応力が作用し、またカムシャフトの捩 じれ振動によってインジェクションポンプが図3矢印Aに示すように振動してし まうという問題がある。つまりカムシャフトを折損させてしまうような大きな力 が働き、インジェクションポンプが全体的に加振されてインジェクションポンプ とエンジンとの間に共鳴による定在波が発生したり、インジェクションポンプ自 体の振動がブラケットを介してシリンダボディに直接伝播されてしまうために大 きな振動騒音が発生してしまうという問題がある。
【0004】 なお従来、エンジンのクランクシャフトのねじり振動を防止するために、クラ ンクシャフトの動力伝達プーリーにダンパーを一体的に取付けた「クランクシャ フトの捩じり振動防止装置」(実開昭 55-100734号)が提案されている。
【0005】 本考案の目的はカムシャフトの強度を実質的に向上しかつそのねじり振動を抑 制してインジェクションポンプ及びエンジンの振動を抑制することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案に係るインジェクションポンプの振動抑制装 置は、インジェクションポンプのカムシャフトとガバナのフライウェイトホルダ とを円板を介して同軸的に接続し、この円板の外周にラバーを介して質量体を設 け、質量体の質量及びラバーの硬度をインジェクションポンプの共振周波数に対 応させて設定したものである。
【0007】
【作用】
円板はフライウェイトホルダ及びカムシャフトと一体となって回転するため、 円板の外周にラバーを介して固着された質量体は、カムシャフトのねじり応力及 びねじり振動の方向とは逆向きに働き、そのねじり応力を吸収しかつねじり振動 を抑制する。この結果、インジェクションポンプの共振が防止され、エンジンの 振動騒音が防止される。
【0008】
【実施例】
以下本考案に係るインジェクションポンプの振動抑制装置を添付図面に基づい て説明する。
【0009】 図2はインジェクションポンプ1の前面に取付けられてエンジンへ供給する燃 料噴射量を調節し機関回転速度を一定に維持するためのガバナ6の構造を示して おり、ガバナ6は、カムシャフト3に取付けられたフライウェイトアッセンブリ 7によってカムシャフト3の回転速度を機械的に取り出してこれをシフタ8を介 してテンションレバ9に伝達してコントロールラック10の位置を燃料の増減方 向に調節するように構成されている。テンションレバ9は、フライウェイト11 の遠心力と釣り合うように設けられたガバナスプリング12とアイドリングスプ リング13との付勢力によってその位置が決定されるようになっている。
【0010】 フライウェイトアッセンブリ7は、図2に示されているようにカムシャフト3 に一体的に取付けられたフライウェイトホルダ14と、そのフライウェイトホル ダ14のピン15に回動自在に枢支されカムシャフト3の回転速度の増減に応じ て遠心力によって半径方向へ開閉される上記フライウェイト11と、上記ピン1 5を包囲するようにフライウェイト11に一体的に形成されたスライダ16とか ら成り、フライウェイト11は、その遠心力によってピン15を回転中心として 開いたときにスライダ16を介してスリーブ17の位置を軸方向に変化させるよ うに構成されている。シフタ8は、スリーブ17と同様に軸方向のみに移動可能 に設けられ、シフタ8はまたスリーブ17とベアリングを介して一体的に接続さ れていて、上記テンションレバ9に対してはその下端に取付けられたピン18に 直結されている。テンションレバ9の上部には、コントロールラック10をセン サレバ19を介して燃料の増減方向へ作動するためのトルクカム20が取付けら れている。このトルクカム20はピン21によってガバナハウジング(図示せず )に回動可能に取付けられている。
【0011】 さて本考案の目的は、カムシャフト3のトルク変動に起因したカムシャフト3 の負荷(ねじり応力)やねじり振動を減少すると共にインジェクションポンプ1 の振動を抑制し、ひいてはエンジン騒音を低減することにある。
【0012】 このため本考案は、フライウェイトホルダ14に、ねじり吸収ダンパ的に制振 装置を設けてカムシャフト3に作用するねじり応力を吸収させ、同時にカムシャ フト3のねじり振動を抑制してインジェクションポンプ1の制振を図っている。
【0013】 制振装置は、図1に示すように、カムシャフト3の前端側に取付けられるフラ イホイールホルダ14とカムシャフト3の接続部間に介設された円板22と、こ の円板22の外周縁側に円周方向に沿わせて固着されバネとして機能する適当な 厚さ,硬度を持つリング状ラバー板23と、このラバー板23の他面に一体的に 固着され例えば鋳鉄,炭素鋼、鉛などからリング状に形成され、マスとして機能 する質量体24とから構成されている。
【0014】 フライウェイト14及び円板22は、その軸芯にほぼ同一直径のボルト挿入穴 25,26が形成され、カムシャフト3のフライウェイトホルダ14側には、そ れらボルト挿入穴25,26に挿入された締結ボルト27を螺合させるために所 定深さにねじ穴28が形成されている。
【0015】 ラバー板23の硬度及び質量体24の質量については、カムシャフト3の剛性 及びタイマのマスの大きさ、フライウェイトの重さ、燃料を送油する圧力などに よって異なったものとなるため、インジェクションポンプ1ごとに調節を必要と するものではあるが、基本的には、インジェクションポンプ1の共振周波数に合 わせて設定し、振動のピークを下げ、カムシャフト3のねじれ角が極力小さくな るように設定されている。なお円板22の直径は、ねじり応力やねじり振動の吸 収乃至抑制に有効となるためできるだけ大きく形成される。
【0016】 次に本考案に係るインジェクションポンプの振動抑制装置の作用を説明する。 カムシャフト3,フライウェイトホルダ14及び円板22は、一体となって回 転する。質量体24は、カムシャフト3のねじり応力及びねじり振動の方向とは 逆向きに働いてラバー板23を弾性的に変形させ、カムシャフト3に作用するね じり応力(ねじりトルク)を吸収し、かつねじり振動を緩衝する。つまりカムシ ャフト3を中心とする振動系の共振点は、実質的に高周波数側へ移動される。こ の結果、カムシャフト3のねじり角は微小となり、寸法的,材料的な変更を行う ことなくカムシャフト3の強度が増し、インジェクションポンプ1の振動(カム シャフト3を中心とした首振り振動)が抑制される。したがって共鳴による定在 波や機械的な振動伝播によるエンジンの振動が抑制される。
【0017】 なお、カムシャフト3に動力を伝達するためのエンジンの駆動軸側に上記制振 装置を取付けることも当然可能であるが、カムシャフト3への動力伝達のために ギヤ機構を採用するような場合では、制振装置の緩衝作用が逆に働いてギヤ同士 との噛み合い部に回転速度の差異が生じギヤ歯面にピッチングなどの不具合が引 き起こされてしまうことがあり、その対応のためにギヤの反対側に新たに制振装 置を設ける必要が生じてしまう。従って本考案のように、ガバナ6側に制振装置 を取付けることは極めて有効となる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように本考案によれば次の如き優れた効果を発 揮する。
【0019】 (1) カムシャフトのねじり応力を有効に吸収してカムシャフトのねじれ破断を防 止でき、かつねじり振動を有効に抑制してインジェクションポンプ及びエンジン の低騒音、低振動を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るインジェクションポンプの振動抑
制装置を示す構成図である。
【図2】本校案に係るガバナの構造を示す斜視図であ
る。
【図3】インジェクションポンプの構成を示す要部詳細
断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクションポンプ 3 カムシャフト 6 ガバナ 14 フライウェイトホルダ 22 円板 23 ラバー(ラバー板) 24 質量体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクションポンプのカムシャフト
    とガバナのフライウェイトホルダとを円板を介して同軸
    的に接続し、該円板の外周にラバーを介して質量体を設
    け、質量体の質量及びラバーの硬度をインジェクション
    ポンプの共振周波数に対応させて設定したことを特徴と
    するインジェクションポンプの振動抑制装置。
JP1991017493U 1991-03-22 1991-03-22 インジェクションポンプの振動抑制装置 Expired - Lifetime JP2537017Y2 (ja)

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JP2537017Y2 JP2537017Y2 (ja) 1997-05-28

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55100734U (ja) * 1979-01-08 1980-07-14
JPS62114169U (ja) * 1986-01-09 1987-07-20

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55100734U (ja) * 1979-01-08 1980-07-14
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