JPH04113682U - 出窓受け部の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 受け木４および底飾り９とを有し、受け木４
によって出窓サッシ部３を直接支持する。 【効果】 出窓の水平度を維持し、ダレを防止する。ま
た、地板の交換も容易となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、出窓受け部の構造に関するものである。さらに詳しくは、この考 案は、地板の選択・交換の自由度が大きく、出窓の水平度を維持し、そのダレを 防止するのに有用な出窓受け部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、居住空間の広がりや採光性、換気性の向上等を目的として様々な形状と 構造の出窓が設置されてきている。 そして、これらの出窓については、たとえば図２に例示したように、防犯性を 高め、雨仕舞をも良好とするために、サッシ部ガラス窓（ア）の外側に、電動ブ ラインド雨戸（イ）を設置することも実用化されてきている。

【０００３】 このような出窓は、通常、電動ブラインド雨戸が設置されている場合、あるい は設置されていない場合にかかわらず、たとえば図３に例示したように、地板（ ウ）を介して出窓の屋根（エ）、サッシ部（オ）、さらには電動ブラインド部（ カ）の重量を支持し、出窓のダレを防止する構造を採用してきている。出窓受け 木（キ）はこの地板（ウ）を支持するように木ネジによって固定し、さらに底飾 りを適宜に付設してもいる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これら従来の出窓構造においては、地板（ウ）はその材質とし て木材、またはその表面をメラミンなどで化粧した化粧板、アルミ材などによっ て構成されているが、長期にわたる荷重負荷によって出窓の水平度の維持が難し くなり、ソリや狂いが生じ、出窓全体がダレやすいという欠点があった。

【０００５】 また、地板（ウ）を交換する際には、木ネジを取外さなければならないため、 底飾りや、ひいては外壁の一部を破損しなければ交換できないという問題があっ た。 このため、このような従来の出窓構造に代わるものとして、出窓のサッシ部等 の荷重を長期にわたって支え、しかも地板の選択、その交換も容易な新しい構造 の実現が望まれていた。

【０００６】 この考案は、以上の通りの事情に鑑みて成されたものであり、従来構造の欠点 を解消し、上記の通りの出窓の水平度の維持、ダレ防止効果に優れ、しかも地板 の選択・交換が容易な新しい出窓構造を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するものとして、受け木および底飾りとを有し 、受け木によって出窓サッシ部を直接支持してなることを特徴とする出窓受け部 の構造を提供する。

【０００８】

【作用】

この考案の構造においては、受け木が直接出窓サッシ部を支持するため、出窓 の屋根、サッシ部、さらには電動ブラインド雨戸部等の重量を地板が受けること がない。このため、補強ブラケットとしての受け木がしっかりと支えることで、 出窓の水平度は保たれ、ダレることもない。また、地板を適宜交換し、その材質 等の選択についても適宜になし得る。

【０００９】

【実施例】

添付した図面に沿ってさらに詳しくこの考案について説明する。 図１は、この考案の実施例を示したものであるが、たとえばこの図１に示した ように、サッシガラス窓（１）、電動ブラインド雨戸（２）等からなる出窓サッ シ部（３）の下端部を、直接、受け木（４）が支持している。この受け木（４） は補強ブラケットとして働き、出窓サッシ部（３）、屋根（５）等の重量を支え る。また、この例においては、屋根（５）の下部には電動ブラインド雨戸（２） のための引き出し・巻き取りロール装置（６）と、その駆動のためのモーター（ ７）を設置しており、これらの重量も受け木（４）が支持するようにしている。

【００１０】 このため、地板（８）は、これらの重量を支持していない。 受け木（４）の下には適宜な化粧を施した底飾り（９）を取り付けている。そ の外壁（１０）への取付けは、受け木（４）と同様にネジ等によって行うことが できる。 外壁（１０）とその取付け部には、コーキング（１１）を施すことができる。 このコーキング（１１）は、屋根（５）の接合部においても施すことができる。

【００１１】 受け木（４）については、高強度木材、ＦＲＰ、金属等の強度の大きい任意の 素材を、また、様々な化粧板等として使用することができる。 もちろん、この考案において出窓サッシ部（３）は、前記した通り、サッシガ ラス窓（１）および電動ブラインド雨戸（２）に限られることはない。サッシガ ラス窓（１）単独、あるいは、これにカーテン等を設置したり、網戸等を設置す るなど、適宜な組み合わせのものがその対象となる。

【００１２】 そして、受け木（４）および底飾り（９）の形状、取り付け法にも何ら限定が ないこともいうまでもない。高強度、高耐久性を有し、出窓サッシ部（３）をし っかりと直接支持する構造である限り、それらの細部は様々な態様として可能で ある。

【００１３】

【考案の効果】

この考案により、以上詳しく説明した通り、従来のように、地板の強度、材質 、耐久性、そしてソリや狂いによって影響されずに、出窓の水平度を維持し、ダ レを防止することができる。 また、インテリアの変更、地板の損傷等によって地板を交換する場合にも、外 壁に手を加えることなく、簡便に交換することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の出窓受け部の構造を例示した部分断
面図である。

【図２】従来の出窓の一例を示した斜視図である。

【図３】従来の出窓構造を示した断面図である。

【符号の説明】 １ サッシガラス窓 ２ 電動ブラインド雨戸 ３ 出窓サッシ部 ４ 受け木 ５ 屋根 ６ 引き出し・巻き取りロール装置 ７ モーター ８ 地板 ９ 底飾り １０ 外壁 １１ コーキング

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 受け木および底飾りとを有し、受け木に
   よって出窓サッシ部を直接支持してなることを特徴とす
   る出窓受け部の構造。
2. 【請求項２】 出窓サッシ部がサッシガラス窓と電動ブ
   ラインド雨戸とからなる請求項１の出窓受け部の構造。