JPH04112493U - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ装置

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JPH04112493U
JPH04112493U JP2446291U JP2446291U JPH04112493U JP H04112493 U JPH04112493 U JP H04112493U JP 2446291 U JP2446291 U JP 2446291U JP 2446291 U JP2446291 U JP 2446291U JP H04112493 U JPH04112493 U JP H04112493U
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JP
Japan
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storage space
insulating
insulating case
insulating sheet
case
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Pending
Application number
JP2446291U
Other languages
English (en)
Inventor
憲宏 持田
朝之 山本
Original Assignee
株式会社村田製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正特性サーミスタ素子を収納している収納用
空間の密閉性を高め、絶縁シートの割れ等を防止し、さ
らに発熱部への熱伝達効率を向上させる。 【構成】 絶縁ケース1の中央部に設けられた筒部2の
周囲に下面側で開口した収納用空間11を設け、収納用
空間11に正特性サーミスタ素子4と端子12,13の
一部を納め、収納用空間11の周囲と絶縁シート8との
間にOリング16を挟んで絶縁ケース1の下面に絶縁シ
ート8を重ね、金属板23によって絶縁ケース1と絶縁
シート8を一体にかしめる。Oリング16により、収納
用空間11を密封することができ、同時に、絶縁ケース
1と絶縁シート8の間に隙間を形成することができる。
発熱部6,19は、絶縁ケース1の上面と筒部2の内周
面に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、正特性サーミスタ装置に関する。具体的に言えば、絶縁ケース上面 の発熱部を用いてマット方式の電気蚊取り器としても、筒部内周面の発熱部を用 いて殺虫液気化方式の電気蚊取り器としても使用することができる正特性サーミ スタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3、図4及び図5にそれぞれ従来の電気蚊取り器用の正特性サーミスタ装置 の斜視図、断面図及び上下反転した状態の分解斜視図を示す。従来の正特性サー ミスタ装置にあっては、アルミナ(Al23)製の絶縁ケース51の中央部に上 下に貫通した筒部52が設けられており、筒部52の周囲には下面で開口した収 納用空間53が設けられている。絶縁ケース51の収納用空間53内には、平端 子54の電極部55と正特性サーミスタ素子56とバネ端子57の電極部58が 納入されており、絶縁ケース51の下面に設けられた凹部59内には、収納用空 間53を塞ぐようにして密着させて絶縁シート60が嵌め込まれている。絶縁ケ ース51の上面には、中央部に孔62を開口された金属板61が重ねられており 、金属板61の両端に設けられた爪片63を折り曲げて絶縁シート60にかしめ ることにより絶縁ケース51と絶縁シート60を一体に保持させている。
【0003】 この正特性サーミスタ装置では、絶縁ケース51の上面及び筒部52の内周面 がそれぞれ発熱部64,65となっており、バネ端子57及び平端子54から正 特性サーミスタ素子56に給電して正特性サーミスタ素子を発熱させると、絶縁 ケース51の上面及び筒部52の内周面の発熱部64,65が加熱される。
【0004】 しかして、マット方式の電気蚊取り器に用いる場合には、金属板61の上に蚊 取りマットを置くと、金属板61を介して絶縁ケース51の上面の発熱部64に よって蚊取りマットが加熱される。また、殺虫液気化方式の電気蚊取り器に用い る場合には、薬液ビンの殺虫液に浸された気化芯を筒部52に通すと、気化芯が 筒部52の内周の発熱部65によって加熱され、殺虫液が気化させられる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の正特性サーミスタ装置にあっては、絶縁シートを絶縁ケ ースに組み込んだ時に、絶縁シートと絶縁ケースの間に隙間が生じることがあり 、その隙間から塩素ガス等の正特性サーミスタ素子に有害な物質が侵入し、正特 性サーミスタ素子が劣化して寿命が短くなるという問題があった。
【0006】 また、絶縁ケースと絶縁シートとの間に緩衝材がないため、金属板によって絶 縁ケースと絶縁シートをかしめる際に、絶縁シートに割れ、マイクロクラック等 が発生することがあった。
【0007】 また、絶縁ケースと絶縁シートとが密着しているため、正特性サーミスタ素子 から絶縁ケースへ伝達された熱が、絶縁シートから放熱してしまい、絶縁ケース 上面の発熱部や筒部内周面の発熱部へ効率よく熱が伝わらないという欠点があっ た。
【0008】 本考案は、叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とする ところは、正特性サーミスタ素子を収納している収納用空間の密閉性を高め、絶 縁シートの割れやひびを防止し、さらに発熱部への熱伝達効率を向上させること にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の正特性サーミスタ装置は、上面から下面に貫通した貫通孔を有する筒 部が形成され、この筒部の外周部に下面側で開口した収納用空間を凹設された絶 縁ケースと、この絶縁ケースの収納用空間に納入された発熱用の正特性サーミス タ素子と、前記収納用空間を塞ぐように絶縁ケースの下面に重ねられた絶縁シー トと、絶縁ケースの下面と絶縁シートとの間に介在させた、絶縁ケースの前記収 納用空間の周囲と絶縁シートとの間を密閉させるためのOリングのような封密用 部材と、絶縁ケースと絶縁シートを密着保持させるための支持手段とからなり、 絶縁ケースの上面及び筒部の内周面にそれぞれ発熱部を形成されたものである。
【0010】
【作用】
本考案の正特性サーミスタ装置にあっては、絶縁ケースと絶縁シートとの間に 封密用部材を設けているので、正特性サーミスタ素子を収納用空間内に密閉させ ることができ、収納用空間内に塩素ガスのような有害物質が侵入することを防止 できる。したがって、有毒物質による正特性サーミスタ素子の劣化を防止するこ とができる。
【0011】 また、絶縁ケースと絶縁シートとの間にOリングのような封密用部材を介在さ せているので、絶縁ケースと絶縁シートを例えば金属板のような支持手段で組み 立てた場合も、Oリングのような封密用部材の弾性により絶縁シートに割れやマ イクロクラックが発生するのを防止することができる。
【0012】 さらに、絶縁シートと絶縁ケースの下面の間に介在させた封密部材により絶縁 ケースと絶縁シートの密着が妨げられるので、絶縁シートからの放熱を低減させ ることができ、放熱部への熱伝達効率を向上させることができる。
【0013】
【実施例】
図1に本考案の正特性サーミスタ装置Aの上下反転した状態における分解斜視 図を示し、図2にその断面図を示す。絶縁ケース1は、アルミナ(Al23)等 の無機物や合成樹脂によって成形され、下面側を開口部とし、外周壁部10の下 面から段差をおいて後述する絶縁シート8をはめ込むための凹部9が形成されて おり、凹部9の深さは絶縁シート8の厚みよりも少し浅くなっている。また、絶 縁ケース1の中央部には、上面から下面に貫通した貫通孔3を有する筒部2が形 成されている。さらに、筒部2の両側には、PTCサーミスタ素子4と、このP TCサーミスタ素子4に接続するバネ端子12および平端子13の各電極部20 ,17が納入される下面側に開口した収納用空間11が凹設されている。また、 絶縁ケース1の外周壁部10の下端には、バネ端子12のリード部21及び平端 子13のリード部18を挿通させるための切り欠き14,15がそれぞれ設けら れている。平端子13は、ステンレス等の金属材料によって形成されており、一 対の電極部17と屈曲したリード部18とから構成されており、両電極部17を 各収納用空間11に納入され、リード部18を切り欠き15から絶縁ケース1の 外部へ引き出されている。収納用空間11に納入された正特性サーミスタ素子4 は、電極部17に電気的に接触させられている。この正特性サーミスタ素子4は 、図1では円板状をしているが、角板状をしていても差し支えない。また、バネ 端子12は、一対のバネ性を有する電極部20と、リード部21とからなってお り、バネ端子12は電極部20を収納用空間11内の正特性サーミスタ素子4に 接触させるようにして凹部9内に納められ、リード部21を切り欠き14から絶 縁ケース1外へ引き出されている。さらに、バネ端子12の上から、収納用空間 11の周囲を囲むようにしてゴム製のOリング16を置き、Oリング16を押さ えるようにして絶縁ケース1の凹部9内に絶縁シート8をはめ込み、収納用空間 11を密閉する。絶縁シート8は、アルミナ等の無機物や合成樹脂によって成形 されており、中央部には筒部2の先端と対向するように通孔7が開口されている 。この後、PTCサーミスタ素子4、平端子13及びバネ端子12を内蔵した絶 縁ケース1及び絶縁シート8は、ステンレス板等を所定形状に打ち抜いて折り曲 げた金属板23によってかしめられ、図2に示すような正特性サーミスタ装置A が組み立てられる。金属板23は、絶縁ケース1の上面とほぼ等しい寸法の主面 部5を有しており、この主面部5は、絶縁ケース1の上面の発熱部19に密着す るようにして絶縁ケース1の上面を覆っており、主面部5の中央部には絶縁ケー ス1の貫通孔3と対向させて通孔22が開口され、主面部5から延出された4箇 所の爪片24を折り曲げて絶縁ケース1の側面から絶縁シート8の下面へかしめ ることにより、絶縁ケース1と絶縁シート8を一体に結合させている。この時、 弾性を有するOリング16が緩衝材として働くので、爪片24のかしめ力が吸収 され、絶縁シート8に割れやマイクロクラックが発生しにくくなっている。また 、絶縁シート8は、Oリング16のために絶縁ケース1の下面から浮いており、 図2の網掛けされた領域25に隙間が生じているので、正特性サーミスタ素子4 からの熱が絶縁シート8に伝わって絶縁シート8から放熱されにくくなり、絶縁 ケース1の上面の発熱部19や筒部2の内周の発熱部6へ効率よく熱伝達させる ことができる。さらに、Oリング16によって絶縁ケース1と絶縁シート8の隙 間から塩素ガス等の有害物質が収納用空間11へ侵入することを防止でき、PT Cサーミスタ素子4が有害物質に触れて劣化することを防止できる。なお、Oリ ング16と平端子13の交わる部分及びOリング16とバネ端子12の交わる部 分の寸法は、できるだけ短くすることによって収納用空間11の密閉性を向上さ せることができ、平端子13やバネ端子12の下面を通って収納用空間11に有 害物質が侵入することを防止できる。
【0014】 しかして、筒部2の内周面(貫通孔3)が殺虫液気化方式の電気蚊取り器に用 いる場合の発熱部6となっており、絶縁ケース1の上面(金属板23の主面部5 )がマット加熱用の発熱部19となっている。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、簡易密閉構造により正特性サーミスタ素子を収納用空間内に 密閉して収納用空間内に塩素ガスのような有害物質が侵入することを防止できる 。したがって、有毒物質による正特性サーミスタ素子の劣化を防止することがで き、正特性サーミスタ素子の寿命を長く保つと共に正特性サーミスタ装置の信頼 性を向上させることができる。
【0016】 また、金属板等を絶縁シートにかしめて絶縁ケースに取り付けても、絶縁シー トに割れやマイクロクラックが発生するのを防止することができる。さらに、絶 縁シートからの放熱を低減させることができ、放熱部への熱伝達効率を向上させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による正特性サーミスタ装置
を示す上下反転した状態における分解斜視図である。
【図2】同上の実施例の断面図である。
【図3】従来例による正特性サーミスタ装置の斜視図で
ある。
【図4】同上の従来例の断面図である。
【図5】同上の従来例の上下反転した状態における分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 絶縁ケース 2 筒部 3 貫通孔 4 正特性サーミスタ素子 6 発熱部 8 絶縁シート 11 収納用空間 16 Oリング 19 発熱部 23 金属板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面から下面に貫通した貫通孔を有する
    筒部が形成され、この筒部の外周部に下面側で開口した
    収納用空間を凹設された絶縁ケースと、この絶縁ケース
    の収納用空間に納入された発熱用の正特性サーミスタ素
    子と、前記収納用空間を塞ぐように絶縁ケースの下面に
    重ねられた絶縁シートと、絶縁ケースの下面と絶縁シー
    トとの間に介在させた、絶縁ケースの前記収納用空間の
    周囲と絶縁シートとの間を密閉させるためのOリングの
    ような封密用部材と、絶縁ケースと絶縁シートを密着保
    持させるための支持手段とからなり、絶縁ケースの上面
    及び筒部の内周面にそれぞれ発熱部を形成された正特性
    サーミスタ装置。
JP2446291U 1991-03-18 1991-03-18 正特性サーミスタ装置 Pending JPH04112493U (ja)

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