JPH04111909A - クラウン調整ロールおよび圧延機 - Google Patents

クラウン調整ロールおよび圧延機

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JPH04111909A
JPH04111909A JP2229931A JP22993190A JPH04111909A JP H04111909 A JPH04111909 A JP H04111909A JP 2229931 A JP2229931 A JP 2229931A JP 22993190 A JP22993190 A JP 22993190A JP H04111909 A JPH04111909 A JP H04111909A
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JP
Japan
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roll
arbor
sleeve
crown
rolling mill
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JP2229931A
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English (en)
Inventor
Atsushi Tomizawa
淳 富澤
Takeshi Masui
益居 健
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04111909A publication Critical patent/JPH04111909A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls
    • B21B27/05Sleeved rolls with deflectable sleeves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複合制御能力、つまり圧延材のクォータ伸び
あるいは中端伸び等の複合伸びを制御できる能力の大き
いクラウン調整ロールおよびそれを備えた圧延機に関す
るものである。
(従来の技術) 板圧延では、板プロフィル(幅方向板厚分布)を矩形化
し、良好な圧延形状にすることが重要な課題であり、種
々の新方式による圧延機が開発されてきた。
例えば、形状・プロフィルの改善には、ワークロールの
たわみ補償が必要であり、そのためにワークロール・ベ
ンディング、バックアップロール・ベンディング、ダブ
ルチョック・ベンディング、ロールスキュー、ロールシ
フト、可変クラウンロール(以下、油圧式VCロールと
いう)等が開発されてきた。
このうち、油圧式VCロールは既設の圧延機のロールを
油圧式VCロールに変更するだけで何ら改造を要しない
。したがって、他方式にくらべて安価であり、既設のロ
ールシフトと組合せて形状・プロフィル改善に有効活用
されてきた。
第9図は、油圧式VCロールの従来例を示すもので、ア
ーバ120にスリーブ122を焼嵌めし、給油孔124
を経てアーμ120の中央部受圧室126に高圧油を導
入し、スリーブ122のクラウン量を調整する。
しかし、油圧式VCロールはアーバにスリーブを焼嵌め
し、中央部受圧室に高圧油を導入し、スリーブを膨らま
せる構造であるため、スリーブ応力の限界から、直径1
500mm程度の大型ロールで最大膨らみ量が0.2〜
0.4mm/半径程度である。この程度の膨らみ量であ
れば、通常の軟質薄板の制御には十分であるが、しかし
、板厚の大きい領域では、ベンダと組合せても制御量が
不足してくることがある。特に、アルミの熱間圧延の粗
圧延機や鉄鋼の熱間圧延の粗圧延機、厚板圧延機等では
、現行の2〜3倍の制御能力が望ましい。また、薄板で
も硬質材や特殊鋼では変形抵抗が高く、現状能力では不
足気味である。
一方、前述の他型式の圧延機では、制御能の高いものも
あるが、設備費が膨大となったり、改造に長期を要する
等の1問題がある。そこで、油圧式VCロールのように
ロールのみを変更すれば、高性能圧延機が得られるとい
う簡便かつ安価な新型式ロールの開発が望まれてきた。
ところで、特公昭55−35202号公報開示の発明で
は、スリーブを3分割してロール本体に遊嵌し、中央の
スリーブ軸心をロール本体の軸心より偏心させることに
よって、ロールクラウンを変化させる機構をとっている
しかし、このロールはロールの母線に段差がつくので、
バックアップロールとして使用する場合、ワークロール
との非接触部分が起こりやすく、当該バックアップロー
ルの最外軸のコーナ部に力が集中し、ワークロールに疵
が入りやすい。しかし、両側のスリーブを球面座で受け
ても、この問題は若干緩和するだけで、木質的な改良に
はならない。
もし、段差を少なくしようとするならば、スリーブの分
割数を多くし、各スリーブごとの段差を小さくする必要
が生じ、機構が複雑となりメンテナンスも面倒である。
これらの問題に対して特開昭63−273504号公報
には第10図に一部断面図で示すようなりラウン調整ロ
ール(以下メカニカルVCロールと呼ぶ)100が提案
されている。図中、5個のベアリング102.104は
アーバ106に対して凸型もしくは凹型に傾斜固定され
ており、最外面にはスリーブ108が遊嵌されている。
このメカニカルVCロールでは各ベアリングの傾斜量に
よってクラウン量を確保している。即ち、アーμ106
の中心芯に対してベアリング102.104を傾斜固定
することによりその高低差δ。だけのメカニカルクラウ
ンを与える。アーバ106の回転角度をθとすると、こ
れを変更することにより、アーバ中央部でのクラウン量
は十δ。の凸クラウンから−60の凹クラウンまで連続
的に変化させることが可能である。したがって、このメ
カニカルVCロールを圧延機に導入することによって、
従来の油圧式VCロールに比して大きな制御量を得るこ
とができる。
さらに、特願平1−214304号公報には第11図(
a)、(b)に示すように、湾曲アーバあるいは真直ア
ーバ12と長手方向不均一肉厚ブッシュおよび/または
均一肉厚ブッシュ14と円筒スリーブ18の間に外部よ
り流体通路70を経て圧力油を注入し油膜を形成した、
スリーブの回転可能なりラウン調整ロール(以下油膜式
VCロールと呼ぶ)が提案されている。なお、図中、円
筒スリーブ18の両端には適宜シール機構13を介して
スラスト受け22およびスラスト軸受20が設けられて
いる。
油膜方式VCロールは前述のメカニカルVCロールと同
様にアーバ角度θを変更することによりクラウンの変更
が可能であり、従来の油圧方式VCロールより大きなり
ラウン制御能力が得られるとともに、メカニカルVCロ
ールより構造が比較的シンプルであり、より高荷重に耐
えられるという特徴がある。
また、特公昭63−41641号公報には第12図に示
すようなアーバ130とスリーブ132の中央部を焼き
ばめし、アーバ端部およびスリーブ端部の少なくとも一
方を段差形状とし、前記スリーブ132の端部とアーバ
130の端部との間に形成される環状空間を開放端部に
リング134を設けて液密とし、該環状空間内にテーバ
リングスペーサ136を嵌装し、該テーバリングスペー
サの端面側に液密室138を形成し、該液密室に圧液供
給用流路140を連通させたロールも提案されている。
これによれば、前記両液密室138への油圧を調整する
ことによりアーバ端部に設けたテーバリングスペーサ1
36をアーμ長手方向に移動さセ、これによりメカニカ
ルにロールクラウンを変化させる。本明細書において第
12図に示すロールを以下rT、P、ロール」と呼ぶ。
一方、近年の圧延においては、公知文献「塑性と加工J
 VO]、23、No、263(1982−12)の“
板形状特性の解析法と従来型圧延機の制御機能”と題す
る論文にも示されているように、クォータ伸びあるいは
中端伸び等の複合伸びを制御する複合制御機能の大幅な
向上が望まれている。しかし、従来のVCロールを備え
た圧延機のように制御手段がロールたわみの2次成分の
みしか補償することができなければ、圧延材にはクォー
タ伸びあるいは中端伸び等の複合伸びが発生ずることに
なり、デッドフラットの板を得るためには、これらの複
合伸びを制御できる別の制御手段が求められている。
ここに、クォータ伸びとは板幅の端部より1/4W(W
:板幅)の距離の領域の伸びを言う。
(発明が解決しようとする課題) このように、前述の油圧式VCロール、メカニカルVC
ロール、油膜式VCロールあるいはT、P。
ロールの制御効果はほぼ2次の成分であるため、ロール
のたわみは補償できるが、複合形状制御能力という観点
からすると十分とは言えず、さらに複合形状制御能力を
高める制御手段が望まれていた。
したがって、本発明は、前記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、複合形状制御能力の大きいクラウ
ン調整ロールおよびそれを備えた圧延機を提供すること
にある。
本発明のさらに別の目的は、ロール撓みの補償(2次成
分)だけではなく、特にクォータ伸びあるいは中端伸び
等の複合伸びを自由に制御可能なりラウン調整ロール、
ならびにそれを備えた圧延機を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、かかる目的達成のため種々検討を重ねた
ところ、次のような知見を得、本発明に至った。
(1)従来のほぼ2次曲線のロールクラウンに代えて、
2次曲線より高次のロールクラウンを有するクラウン調
整ロールにより複合伸びが効果的に制御できる。
(2)かかる複合伸び制御能力に優れたかかるクラウン
調整ロール単独あるいはそれと従来の2次成分の制御能
力を有する第二のクラウン調整ロールとを組合せること
により、複合伸び制御能力の高い圧延機を実現すること
ができる。
ここに、本発明の要旨とするところは、胴長部が真直ぐ
なアーバと、該アーバの外面に組合わせて固着した長手
方向不均一肉厚ブッシュおよび/または均一肉厚ブッシ
ュと、該ブツシュの外面に遊嵌された円筒スリーブとか
ら成り、該円筒スリーブとアーμとの両者の間隙に前記
アーμに設けた流体通路を経て外部より圧力油を注入し
流体膜を形成してスリーブ回転を可能なさしめるスリー
ブ弐ロールであって、前記ブツシュの母線の湾曲を逐次
的に2次より次数の高い高次曲線となしたことを特徴と
する圧延機用クラウン調整ロールである。
本発明は、その別の面からは、胴長部が湾曲したテーバ
と、該テーバの外面に遊嵌された円筒スリーブとから成
り、両者の間隙に前記テーバに設けた流体通路を経て外
部より圧力油を注入し流体膜を形成してスリーブ回転を
可能なさしめるスリーブ式ロールであって、前記テーバ
の湾曲を逐次的に2次より次数の高い高次曲線となした
ことを特徴とする圧延機用クラウン調整ロールである。
本発明にかかる圧延機は、その具体的態様によれば、い
ずれの形式のものであっても、さらに前記スリーブの両
端に設けたスラスト力受は機構およびシール機構よ、前
記テーバの端面に設けたテーバ角度調整装置とを備えて
いる。
また、本発明の好適態様によれば、前記テーバの外周面
もしくは前記円筒スリーブの内周面の少なくとも一方に
前記流体膜の形成を容易ならしめ1す るだめの流体溝を設けてもよい。
本発明にかかるクラウン調整ロールを用いて圧延機を構
成する場合、それと従来のものとを組み合わせるだけで
もよいが、さらに好ましくは、ほぼ2次の制御能力を有
する油圧式可変クラウンロールあるいはベアリング式の
メカニカルVCロールあるいはテーバリング方式のテー
パリング移動式T、P、ロールあるいは油膜方式VCロ
ールと組み合わせて構成してもよい。
このように、本発明によって得られるクラウン調整ロー
ルは、それを少なくとも1木備えることによって圧延機
を構成してもよく、また第二のクラウン調整ロールを少
なくとも1本さらに備えるように構成してもよい。
これらに関し、本発明の具体的態様によれば、上記第二
のクラウン調整ロールは、次のものから選ぶことができ
る。
■テーバと、該テーバに対して凸型(凹型)に傾斜固定
した複数のベアリングと、前記テーバの端部に取付けた
テーバ角度調整装置とを備えたメカニカルVCロール。
■テーバあるいはブツシュとスリーブとの間に圧力油を
注入し油膜を形成し、ほぼ2次曲線のクラウン制御が可
能な油膜方式VCロール。
■テーバにスリーブを焼嵌め、中央部受圧室に導入し、
スリーブのクラウンを調整する油圧式VCロール。
■テーバにスリーブを嵌着しテーバ端部、スリーブ端部
の少なくとも一方を段差形状とし、スリーブ端部とテー
バ端部間に形成される環状空間の開放端部にリングを設
けて該環状空間を液密とし該環状空間内にリングスペー
サを嵌装し、該リングスペーサの端面側に液密室を形成
し、該液密室に圧液供給用流路を連通したT、P、ロー
ル。
(作用) 本発明の作用を図面に基づき説明する。
第1図は本発明のクラウン調整ロールの一実施例を示す
一部断面回で、真直ぐなテーバ12に対して5個のブツ
シュ14がW字型もしくはM字型に傾斜固定されており
、中央部に対して板幅のほぼフォーク部に位置するW字
部もしくはM字部の山形部の頂点はそれぞれ一部。、+
δ。だけ段差を有している。また、最外周にはスリーブ
18が遊嵌されている。さらに、図示例では、テーバ1
2に設けた流体通路70を経て外部より圧力油を注入し
流体膜をスリーブ18とブツシュ14との間に形成する
なお、流体通路70はブツシュ側に設けてもよい。
このクラウン調整ロールにおいて圧延中回転するのはス
リーブ18、スラスト受け22、スラスト軸受20であ
る。またシール機構13がスリーブ18の両端に設けら
れている。
圧延条件に応じたクラウンの設定をマ〒うにはテーバ1
2を軸端に取り付けた角度調整装置(−例を第8図に示
す)により回転角度θだけ回転させる。
これによって、テーバ12の中央部でのロールクラウン
をM字型からW字型まで連続的に変更することが可能で
ある。
すなわち、図示例の場合、ブツシュの母線形状80のテ
ーバ軸方向の変化は第7図(a)に示すようにテーバ回
転角度○°でM字型に、180°でW字型に、そして、
その間の任意のクラウン量に変化させることが可能であ
る。アーμ12に高次曲線を設けるのにアーμ本体を成
形する方法と上記したように、アーバは真直にしておき
このアーμにブツシュを嵌装固定しアーバのプロフィル
を高次曲線にする方法とがあるが、高次曲線を設ジノる
のは後者の方が簡単である。
第2図も同様に本発明の実施例を示したもので、同一部
材は同一符号で示す。
第2図の場合には4個のブツシュ14をアーバ12に対
してW字形もしくはM字形に傾斜固定している。この場
合にも第1図の場合と同様にアーμ12の回転角度θを
調整することにより−60から+60までのクラウン量
にクォータ部の制御が可能である。この時のロールクラ
ウン変化を同しく第7図(b)に示す。
第3図は本発明にかかるクラウン調整ロールの別の実施
例を示したもので、アーバ12に対してブツシュ14を
W字型(M字型)にそれぞれ偏芯固定したものである。
第3図においては第1図の場合と同様にロールの最外周
部にスリーブ18およびスリーブ端スラスト受け22、
スラスト軸受20、シール機構13が配置され、さらに
、アーバ12に流体通路70が設けられている。
この場合にも、軸端部に取り付けた角度調整装置(第8
図参照)によりアーバ12を回転角度θだけ回転させる
ことにより、ブツシュの母線形状をM字型からW字型に
まで連続的に変更できる。第7図(C)に示すように、
このときもθ−0°のときにM字型に、θ−180°の
ときW字型になる。
さらに第4図においては、第1図〜第3図とほぼ同様で
あるが、分割したブツシュ14に替えて、なめらかな曲
線状のブツシュ15を用いた例である。
この時のクラウンパターンを第7図(d)に示す。
以上、第1図〜第4図はほぼ4次曲線としてクォータ部
の制御能力を高めたものであるが、第5図に示すブツシ
ュ16のように8次曲線としても良い。この時のクラウ
ンパターンを第7図(e)に示す。
第4図あるいは第5図に示すようななめらかな曲線を有
するロールが第1図〜第3図に示すロールに比較してス
リーブの応力集中が緩和されるためスリーブ18の寿命
の点からは有利である。特に、第3図の場合はブツシュ
14間に段差がつくためスリーブ18の寿命の点からは
最も不利であるが、ロール製作の点から言えば第1図〜
第3図、とりわけ第3図の構造が容易であり低荷重の場
合、あるいは、大きな制御量を望まない場合にはこれら
のロールで十分実用に耐え得る。
また第1図〜第5図においては真直なアーバ12とブツ
シュ14あるいは15あるいは16を別々に製作し、焼
嵌め、冷し嵌め、しまり嵌めおよびキー止め等で固着し
たものであるが、もちろん、アーバとブツシュ14ある
いは15あるいは16を一体加工し、湾曲したアーμと
しても良い。
第6図は、胴長部が湾曲したアーμを使用した例を示す
もので、特に図示例のものはアーμ自体が高次曲線とな
っている例を示す。
次に、本発明にかかるクラウン調整ロールのクラウン調
整を行うためのアーμ角度調整装置の一具体化例を第8
回に示す。
第8図は、油圧駆動方式によるラック、ピニオン機構を
有するアーμ角度調整装w50であり、中央のピニオン
軸52は、第1図ないし第6図のアーバ12の端部に接
続されており、このアーバ角度調整装置50は、架台5
4を介してチョック(図示せず)に取付けられている。
したがって油圧を作用させることによりラックロッド5
6が移動可能であり、その動きがピニオン軸52を経て
アーμ12に伝達されるためアーμの回転角度調整がで
きるのである。
なお、第8図に示した角度調整装置50は、本発明の一
実施例にすぎずアーバの角度調整と角度保持が可能であ
ればいずれのものであっても良く、例えば油圧を用いず
電動式としても良い。またウオームとウオームホイール
を使用した機構としても良い。
本発明にかかる前述のクラウン調整ロールを少なくとも
1本圧延機に組込み、さらに好ましくは従来の2次成分
の制御効果を持つ制御手段と組合わせることにより、大
きな複合制御能力を有する高精度ミルを実現することが
できる。
第13図(a)〜(j)はそのような圧延機におけるク
ラウン調整ロールの組み合わせのいくつかの態様を示す
図中、斜線で示すロールが本発明にかかるクラウン調整
ロールであり、少なくとも1本を設ければよい。
特に、前述の2次成分の制御効果の大きいメカニカルV
Cロール、油膜式VCロールあるいはT。
P、ロールと組合せれば非常に大きな複合制御能力が得
られ高荷重ミルでも十分対応できる。但し、一般にスキ
ンパスミル等では従来の油圧式VCロールと本発明のロ
ールを組合せるだけで能力的には十分であり、各ミルに
応じて必要な制御量を確保すれば良い。
第二のクラウン調整ロールを凸型あるいは凹型とするこ
とによる利益は、ロールのたわみ(2次成分)により発
生する通常の中伸び、耳波と複合伸びを同時に調整可能
とすることである。
また、本発明にかかるクラウン調整ロールを組込んだ圧
延機ラインに形状センサーを取り付け、その信号に基づ
き各制御手段をオンラインで制御することも可能である
次に、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
実施例 第1図〜第5図に示す本発明にかかるクラウン調整ロー
ルを第13図(C)に示すような4Hi  ミルのバッ
クアップロール(以下BtlRと呼ぶ)に組込み、第1
表に示す条件でへQ圧痕テストによる形状制御能力を検
討した。併せて、従来のメカニカルVCロールのみ、油
膜式VCロール、T、P、ロールのみ、油圧式VCロー
ルのみの効果を比較例として示した。
形状制御能力の評価は、前出の公知文献「塑性と加工」
“板形状特性の解析法と従来型圧延機の制御機能” 、
vol、23、No、263(19B2)に示されてい
る形状平面を使って行った。すなわち、第14図に示す
ように板幅中心の板厚と0.45W(W:板幅)での板
厚との差v1、板幅中心の板厚と0.9Wでの板厚との
差v2をそれぞれ測定し、得られた値をv、:縦軸、v
2:横軸とした形状平面にプロットした。
結果を第15図(a)、(b)、(C)にグラフで示す
。例No。
6.9.11が比較例であり、他は本発明の実施例であ
る。
形状平面に示される制御範囲の面積が大きいほど任意の
板クラウンを自由に作り出す機能を持つことを示してお
り複合制御能力の優れた圧延機と言える。例6,9.1
1の場合と比較して本発明例ではいずれも制御範囲の面
積が大きいのが分かる。
すなわち、2次成分の制御能力は、例6,9.11の結
果からも分かるように、従来の油膜式VCロール、メカ
ニカルVCロール、TPクロールとWRベンダを組合せ
た場合でも、十分であるが、クォータ伸びおよび中端伸
びの複合伸びを制御する能力が相対的に小さい。
一方、これに対してこれらのロールと併せて、本発明に
かかるクラウン調整ロールを一本組込んだ場合には、制
御範囲を表わす面積は約5〜6倍になり、複合伸びの制
御能力も大幅に高まる。
また、調質圧延等の荷重レヘルが比較的小さい圧延に対
しては、従来の油圧式VCロールと本発明のロールを合
わせれば実用上十分な制御能力が得られる。
次に、例1〜11の圧延機で実際の冷間圧延を行い各ミ
ルとも形状制御を行いその効果を調べた。
結果を第2表に示す。
第2表 圧延結果 注:* 比較例 第2表に示す結果からも明らかなように、例1〜]1に
示すそれぞれの圧延機で実際の冷間圧延を行った場合の
形状急峻度は、本発明にかかるクラウン調整ロールを使
用した場合、従来の約2となり大幅な平坦度の向上が得
られた。
(発明の効果) 以上示したように、本発明にかかるクラウン調整ロール
の効果は非常に大きく、かつ、従来の圧延機のロールの
みを交換することによりすぐれた効果を発揮することが
できるため設備増強を容易に行うことができる。また実
施例では411i  ミルの場合の効果を示したが、他
の形式の圧延機にかかるクラウン調整ロールを導入して
も同様に大きな効果が得られる。
さらに本発明の効果は冷間圧延にのみ制限されず、熱間
圧延にも発揮され、今日のように硬質化、広幅化などが
積極的に図られる状況下では本発明の意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、それぞれ本発明にかかるクラウ
ン調整ロールの一実施例を示す説明図;第7図(a)〜
第7図(e)は、第1図〜第5図にそれぞれ示す各ロー
ルのクラウンパターンの説明図;第8図は、本発明にか
かるクラウン調整ロールに用いるアーパ角度調整装置の
一実施例を示す説明図; 第9図は、公知例である油圧式VCロールの説明図; 第10図は、公知例であるメカニカルVCロールの説明
図; 第11図(a)および第11図(b)は公知例である油
膜式VCロールの説明図; 第12図は、公知例であるT、P、ロールの説明図;第
13図(a)〜第13図(j)は、本発明にかかるクラ
ウン調整ロールを適用する圧延機の型式の説明図;第1
4図は、圧延機制御能力を表わすのに用いる形状平面に
おける縦軸v1、横軸v2の説明図;および 第15図(a)、第15図(b)および第15図(C)
は、本発明の実施例の効果を示すグラフである。 12: アーバ 13:  シール機構 20ニスラスト軸受 70:流体通路 14:フッシュ 18ニスリーブ 22: スラスト受は

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)胴長部が真直ぐなアーバと、該アーバの外面に組
    合わせて固着した長手方向不均一肉厚ブッシュおよび/
    または均一肉厚ブッシュと、該ブッシュの外面に遊嵌さ
    れた円筒スリーブとから成り、該円筒スリーブとアーバ
    との両者の間隙に前記アーバに設けた流体通路を経て外
    部より圧力油を注入し流体膜を形成してスリーブ回転を
    可能なさしめるスリーブ式ロールであって、前記ブッシ
    ュの母線の湾曲を近次的に2次より次数の高い高次曲線
    としたことを特徴とする圧延機用クラウン調整ロール。
  2. (2)胴長部が湾曲したアーバと、該アーバの外面に遊
    嵌された円筒スリーブとから成り、両者の間隙に前記ア
    ーバに設けた流体通路を経て外部より圧力油を注入し流
    体膜を形成してスリーブ回転を可能なさしめるスリーブ
    式ロールであって、前記アーバの湾曲を近次的に2次よ
    り次数の高い高次曲線としたことを特徴とする圧延機用
    クラウン調整ロール。
  3. (3)前記アーバの外周面もしくは前記円筒スリーブの
    内周面の少なくとも一方に前記流体膜の形成を容易なら
    しめるための流体溝を設けた請求項1または2記載の圧
    延機用クラウン調整ロール。
  4. (4)ほぼ2次の制御能力を有する油圧式可変クラウン
    ロールあるいはベアリング式のメカニカルVCロールあ
    るいはテーパリング方式のテーパリング移動式可変クラ
    ウンロールあるいは油膜方式VCロールを少なくとも1
    本有し、さらに請求項1〜3のいずれかに記載のクラウ
    ン調整ロールを少なくとも1本有することを特徴とする
    圧延機。
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