JPH04111502U - 内燃機関のカムフオロア装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は、内燃機関のカムフォロア装置に関
し、接触抵抗を小さくし、またガイド孔とカムフォロア
間の油の粘性抵抗及びせん断抵抗を減少してカムフォロ
アの摺動抵抗を低減することを目的とする。 【構成】 シリンダヘッド１のガイド孔２に装入された
カムフォロア３が上下摺動する内燃機関のカムフォロア
装置の上記カムフォロアの外周面４に縦溝６を形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内燃機関のカムフォロア装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、内燃機関のカムフォロア装置は、シリンダヘッドに形成されたガイド孔 にカムフォロアが装入されて上下摺動するようになっている（例えば、実開平１ −１２７９０２号公報）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然し乍ら、上記カムフォロア装置は、ガイド孔とカムフォロアの間隔が一定な ため、接触面全域にわたって油の粘性及びせん断抵抗による摺動抵抗が発生する ため、摺動抵抗が大きく、エネルギーロスがある。 本考案は上記に鑑みてなされたもので、カムフォロアの摺動抵抗を低減する内 燃機関のカムフォロア装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、シリンダヘッドのガイド孔に装入されたカムフォロアが上下摺動す る内燃機関のカムフォロア装置において、上記カムフォロアの外周面に縦溝を形 成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

カムフォロアの外周面に縦溝を形成すれば、ガイド孔とカムフォロア間の接触 面積が少なくなり、また縦溝を形成した部分ではガイド孔とカムフォロア間の間 隙が大きくとれるので、油の粘性及びせん断抵抗による摺動抵抗が少なくなる。

【０００６】

【実施例】

以下、図に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案の内燃機関のカムフォロア装置の一実施例を示したものである 。 図において、１はシリンダヘッドで、シリンダヘッド１にはガイド孔２が形成 されている。ガイド孔２内には、カムフォロア３が装入されて上下摺動可能にな っている。カムフォロア３の外周面４には、先端のカム当接部５を除き、図２に 示すような断面Ｕ字状の縦溝６が等間隔に複数形成されている。

【０００７】 かかるカムフォロア装置によれば、カムフォロア３の外周面４に縦溝６を形成 したので、ガイド孔２とカムフォロア３間の接触面積が少なくなり、またガイド 孔２とカムフォロア３の間の隙間が大きくなるので、縦溝が形成された部位は、 油の粘性及びせん断抵抗が少なくなってエネルギーロスが少なくなる。 上記カムフォロア３の外周面４に形成する縦溝６は、好ましくは複数あった方 がよいが、１つでもよい。また、縦溝６の断面形状は、Ｕ状の他に、Ｖ字状，コ 状等、その他の形状が用いられる。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、接触抵抗が小さくなり、またガイド孔とカムフ ォロア間が大きくなるので、縦溝が形成された部位では、油の粘性及びせん断抵 抗が少なくなってカムフォロアの摺動抵抗が低減し、エネルギーロスが少なくな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ シリンダヘッド ２ ガイド孔 ３ カムフォロア ４ 外周面 ６ 縦溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリンダヘッドのガイド孔に装入された
   カムフォロアが上下摺動する内燃機関のカムフォロア装
   置において、上記カムフォロアの外周面に縦溝を形成し
   たことを特徴とする内燃機関のカムフォロア装置。