JPH04110772U - 織機における開口装置 - Google Patents

織機における開口装置

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JPH04110772U
JPH04110772U JP1187591U JP1187591U JPH04110772U JP H04110772 U JPH04110772 U JP H04110772U JP 1187591 U JP1187591 U JP 1187591U JP 1187591 U JP1187591 U JP 1187591U JP H04110772 U JPH04110772 U JP H04110772U
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JP
Japan
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cam lever
rope
cam
lever
heald frame
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JP1187591U
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English (en)
Inventor
充博 岩崎
元章 戸田
Original Assignee
株式会社豊田自動織機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速運転時においても綜絖枠を円滑かつ正確に
上下動することができる開口装置を提供すること。 【構成】支軸7c上に複数のカムレバー7,7A,7
B,7Cを設け、各カムレバー7,7A〜7Cの長さを
対応する綜絖枠の上下移動量に応じて設定する。カムレ
バー7の先端部にはカムレバー7の回動中心C1 を中心
とする半径Rの円弧Cに沿った一対のガイド溝17,1
8を形成する。綜絖枠に繋がる一対の引下ロープ15,
16をガイド溝17,18に沿って接合させつつ、引下
ロープ先端をカムレバー7に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ジャックレバーに作用する引張バネのバネ力とカム機構の駆動力と の協働によって複数の綜絖枠を上下動する消極開口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭62−141147号公報に開示されるタイプの開口装置には、図4に 示すような綜絖枠の引下ロープの掛け止め機構が採用されている。即ち、カムレ バー31に歯部31aを刻設し、この歯部31aに噛合するノッチドプレート3 2にブッシュ34を介してロープコネクタ33の基端側連結子33aを取着する と共に、ロープコネクタ33の先端側連結子33bに引下ロープ35を巻掛け接 続している。従って、カムレバー31上におけるノッチドプレート32の位置を 調節することにより、対応する綜絖枠の上下移動量を調節設定することができる 。
【0003】 実開昭59−37378号公報に開示される開口装置においては、固定軸を中 心として揺動可能な開口レバーの先端に固定軸を中心とした円弧状の溝部を形成 し、この溝部に引下ロープを係合させた後にロープ先端を開口レバー上に止着し ている。又、開口レバーに歯部を刻設し、この歯部に噛合する連結ロッドにより カムの回転によって揺動するカムレバーと前記開口レバーとを作動連結している 。従って、開口レバー上における連結ロッドの位置を調節して開口レバーの揺動 量を設定変更することにより、対応する綜絖枠の上下移動量を調節設定すること ができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図4の構成ではブッシュ34と基端側連結子33aとの間の摺 接部位には引張バネのバネ作用が集中するために磨耗損傷が生じ易く、そのため に潤滑油切れとならないよう配慮が必要となる。かかる給油のための保守管理は 煩雑であり、しかも、カムレバー31の揺動による油の飛び散りも問題となる。 又、ノッチドプレート32よりも上方に突出したカムレバー先端部の存在は、カ ムレバー自体の重量及び慣性モーメントを増大させ、カムレバーの高速揺動を阻 害する一因となる。更に、カムレバー31を高速揺動させた場合、カムレバーと 綜絖枠との間に設けられたガイドローラ(図示略)とロープコネクタ33との間 で引下ロープ35が上下方向に振動する。かかる振動が綜絖枠に伝達されると、 綜絖枠の円滑な上下動が阻害され、織機の運転に支障を来す。
【0005】 実開昭59−37378号公報の構成によれば、カムレバーの揺動に伴って開 口レバーが揺動しても、引下ロープは常に溝部が形成する円弧の接線に沿ってお り、開口レバーとガイドローラとの間で引下ロープが上下に振動するということ はない。しかし、カムレバーと連結ロッドとの間においてブッシュ及び連結子を 含む摺動連結構成を避けることができず、依然として給油に関する問題が存在す る。又、カムレバー、連結ロッド、開口レバーという多くの部材を介して引下ロ ープを引っ張り駆動するため、カムレバーの高速揺動に対する引下ロープの追従 性が低下し、綜絖枠の駆動タイミングが不正確になるという問題を有する。
【0006】 本考案の目的は、上述のような従来の問題点を一挙に解消し、高速運転時にお いても綜絖枠を円滑かつ正確に上下動することができる織機における開口装置を 提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、カム機構を構成する複数のカムレバーの 先端部にはカムレバーの回動中心を中心とする円弧に沿ったロープガイドを形成 し、綜絖枠に繋がるロープをロープガイドに沿って接合させつつロープ先端部を カムレバーに固定すると共に、各カムレバーの円弧状ロープガイドの円弧半径を 対応する綜絖枠の上下移動量に比例して設定することにより、開口装置を構成し た。
【0008】
【作用】
カムレバーと綜絖枠とを繋ぐロープはカムレバーの揺動に追随してロープ経路 方向に往復動するが、ロープガイドはカムレバーの回動中心を中心とする円弧に 沿った形状であるため、ロープは常にロープガイドの接線方向に延びる同一位置 を保持することができ、上下に振動することがない。従って、綜絖枠に振動が伝 達されることがなく、綜絖枠が円滑かつ正確に上下動される。
【0009】 又、カムレバーの揺動に伴い、ロープはロープガイドに対して摺動することな く接離を繰り返すため、カムレバーとロープとの間で給油を行う必要がなく、カ ムレバーの揺動による油の飛び散りの問題を生じない。 カムレバーに対するロープの取り付け位置を変更不要とするために各カムレバ ーのロープガイド半径は対応する綜絖枠の上下移動量に比例して設定されている 。従って、従来のようにカムレバーに対するロープの取り付け位置を変更可能と するために全てのカムレバーの長さを綜絖枠の最大上下移動量に合わせて設定す る必要がない。それ故に、各カムレバーの軽量化が図られカムレバーの高速揺動 が可能となる。
【0010】
【実施例】
以下に本考案を具体化した一実施例を図1〜図3に従って説明する。 図1に示すように、織機の両サイドフレーム1(一方のみ図示)上の各開口ブ ラケット2にはそれぞれジャックレバー3が支軸3aを介して回動可能に支持さ れており、各ジャックレバー3の内端部には吊下ロープ4が止着されると共に、 吊下ロープ4の下端には可動取り付け体5が止着されている。
【0011】 一方のサイドフレーム1の側方には機台回転に同期して回転するタペットカム 6及びカムレバー7からなるカム機構がカムボックス8内に収納されている。タ ペットカム6とカムレバー7上の回転子7aとの接触部位はカムボックス8内の オイルに浸けられている。そして、ガイドローラ14を経由する一対の引下ロー プ15,16によって、左右一対の各可動取り付け体5とカムレバー7先端部と が連結されている。
【0012】 ジャックレバー3の外端部には連結ロープ9の一端が止着され、連結ロープ9 の他端部にはハンガー10が止着されている。ジャックレバー3の外端部の直下 でサイドフレーム1の外側面にはハンガーブラケット11が止着されており、ハ ンガーブラケット11とハンガー10との間には引張バネ12が張設されている 。従って、引張バネ12のバネ作用によってカムレバー7の回転子7aがタペッ トカム6に押接され、タペットカム6の回転が可動取り付け体5の上下動に変換 される。これにより両可動取り付け板5間に架設支持された綜絖枠13が上下動 される。
【0013】 図2及び図3に示すように、カムレバー7の先端周縁には二条のガイド溝17 ,18が並設され、カムレバー7の右側面には断面コ字条の突出部7bが設けら れている。この突出部7bの上下各部には、両引下ロープ15,16に各々対応 して一対のロープ挿通孔19,20が設けられている。又、突出部7bには一対 の止めネジ21,22が螺着されており、両止めネジ21,22の先端位置には プレスロッド23が設けられている。綜絖枠13を支持する左右一対の可動取付 体5の下端に止着された引下ロープ15,16の他端部はガイド溝17,18に 接合されると共に、各ロープ挿通孔19,20に挿通されている。そして、プレ スロッド23を介して両止めネジ21,22によって両引下ロープ15,16を カムレバー7側面に圧接することにより、引下ロープ15,16先端を固定して いる。
【0014】 図2に示すように、両ガイド溝17,18はカムレバー7の回動中心C1 を中 心とする角度範囲θ1 にわたり、回動中心C1 を中心とする半径Rの円弧Cに沿 って形成されている。ここで、カムレバー7が揺動する角度範囲をθ2 とし、カ ムレバー7が右方向へ傾動して綜絖枠13が最下動位置にあるときには、各引下 ロープ15,16が角度範囲θ2 の左側境界線r1 とガイド溝17,18との交 点における接線に一致すると仮定する。すると、カムレバー7が左方向へ傾動し て綜絖枠13が上動位置にあるときには、引下ロープ15,16は角度範囲θ2 の右側境界線r2 とガイド溝17,18との交点における接線に一致する。
【0015】 即ち、カムレバー7及び引下ロープ15,16は互いに相対移動するが、引下 ロープ15,16とガイド溝17,18とが接触を開始する位置(接触開始点P と呼ぶ)は常に同一高さの同一位置になる。そのため、引下ロープ15,16は 角度範囲θ2 内でガイド溝17,18に対して摺動することなく単に接離を繰り 返すのみであり、引下ロープ15,16はガイド溝17,18との接触開始点P とガイドローラ14との間において常に図1及び図2に示す位置に保たれ、上下 に振動することがない。
【0016】 図2に示すように、カムレバー7の支軸7c上にはカムレバー7と相似形のカ ムレバー7A,7B,7Cが綜絖枠の枚数分だけ設けられている。これらカムレ バー7,7A〜7Cの長さ(カムレバー7で言えば円弧半径R)は、それぞれ対 応する綜絖枠の上下移動量に対応させて設定され、綜絖枠の上下移動量が大きく なるにつれてカムレバーの長さも比例して長くされている。カムレバー7A〜7 Cもカムレバー7と同様にして揺動され、対応する綜絖枠を上下動する。
【0017】 このように本実施例によれば、カムレバー7は対応する綜絖枠13の上下移動 量に合わせて専用のものが使用されており、カムレバーには無駄な突出部位等が 形成されていない。そのため、カムレバー7は従来よりも軽量化され慣性モーメ ントも比較的小さいので、従来以上に高速揺動することができる。又、カムレバ ー7を高速揺動させても引下ロープ15,16が振動を生ずることがないため、 タペットカム6のカムプロヒィルを忠実に反映して綜絖枠13を円滑かつ正確に 上下動することができる。
【0018】 更に、摺接のない引下ロープ15,16とガイド溝17,18との接離関係は 両者の接触部における確実な磨耗回避をもたらし、この接触部への給油を不要と する。従って、給油機構を設ける必要がなく、給油保守管理の煩雑さ及びカムレ バー7の高速揺動による油の飛び散り等の問題が存在しない。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、カム機構を構成する複数のカムレバーの 先端部にはカムレバーの回動中心を中心とする円弧に沿ったロープガイドを形成 し、綜絖枠に繋がるロープをロープガイドに沿って接合させつつロープ先端部を カムレバーに固定すると共に、各カムレバーの円弧状ロープガイドの円弧半径を 対応する綜絖枠の上下移動量に比例して設定したので、ロープの振動、摩擦損傷 、潤滑油の飛び散り等の問題を生ずることがなく、高速運転時においても綜絖枠 を円滑かつ正確に上下動することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した一実施例を示す開口装置の
一側の正面図である。
【図2】カムレバー近傍の拡大正面図である。
【図3】カムレバーの拡大平面図である。
【図4】従来の開口装置の要部正面図である。
【符号の説明】
3 ジャックレバー、7 カムレバー、12 引張バ
ネ、13 綜絖枠、15,16 引下ロープ、17,1
8 ロープガイドとしてのガイド溝、C 円弧、C1
回動中心、 R 円弧半径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャックレバーに作用する引張バネのバ
    ネ力とカム機構の駆動力との協働によって複数の綜絖枠
    を上下動する消極開口装置において、カム機構を構成す
    る複数のカムレバーの先端部にはカムレバーの回動中心
    を中心とする円弧に沿ったロープガイドを形成し、綜絖
    枠に繋がるロープをロープガイドに沿って接合させつつ
    ロープ先端部をカムレバーに固定すると共に、各カムレ
    バーの円弧状ロープガイドの円弧半径を対応する綜絖枠
    の上下移動量に比例して設定した織機における開口装
    置。
JP1187591U 1991-03-06 1991-03-06 織機における開口装置 Pending JPH04110772U (ja)

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