JPH0411039A

JPH0411039A - 整経機の糸張力制御方法とその装置

Info

Publication number: JPH0411039A
Application number: JP11411390A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Saito; 正明斉藤; Akio Katsusawa; 勝澤　秋雄
Original assignee: KATSUZAWA DENSHI GIJUTSU KK; Unitika Ltd
Current assignee: KATSUZAWA DENSHI GIJUTSU KK; Unitika Ltd
Priority date: 1990-04-27
Filing date: 1990-04-27
Publication date: 1992-01-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、整経ビームに巻き上げられる多糸の糸張力を
各々−本ごとの糸まで拡大して総合的に張力管理ならび
に糸不良管理をもできるようにした整経機における糸張
力制御技術に関する。

従来の技術整経機における糸張力制御および制御管理の従来技術は
、特開昭６２−２３８８３８号公報、特開昭６１−７０
０３８号公報などに見られるように、糸張力を各々−本
ずつ検出することなく（−本の糸の張力の検出はすべて
の糸の張力の平均値とならないという理由で）、張力検
出ローラなとで全糸につき平均張力として求めたり、系
張力の変化がみられる糸束の両端部および中央部など数
箇所を代表して検出するなどの方式を採用している。

そして、この実測した平均張力が設定張力となるよう、
公知の電気制御手段を用いた比較制御技術によって設定
値に測定値を一致させるべく、糸ブレーキの一斉制御で
コントロールしている。また、糸束の両端部および中央
部など数箇所を代表して検出す−るときは、糸張力の偏
差を解消すべく、整経ビームの横幅方向の制御により巻
径を均一にすることで、糸張力偏差を解消するようにし
ている。

発明が解決しようとする課題ところで、整経ビームに巻かれる整経糸の糸張力を不安
定にする因子には、次のものが考えられる。

（１）整経クリールのチーズから引き出される光経路が
一本ずつ異なることによるもの、一般には、ビーム両側
の糸張力が高い状態で巻き上げられる。

（２）個々の糸ブレーキの制動力のアンバランスによる
もの０個々の糸張力の検出値にもとづいて個々の糸ブレ
ーキの制動力を制御するというものではないためである
。

（３）整経クリールのチーズ径が変化することにもとづ
く糸張力の変化によるもの。

（４）チーズの竪形不良にもとづくチーズ引き出し不良
による糸張力異常や、これにともなう糸切れによるもの
。

（５）糸張力を検出することによる光経路の変化や負荷
増大にもとづく糸張力の変動によるもの。

（６）糸の品質変化や室内環境変化（温湿度変化）にも
とづくブレーキ力の変化によるもの。

（７）糸検出器により一本ごとの糸張力を検出すること
が不可能で、かつ糸切れなど糸欠点検出ができないこと
によるもの。

（８）糸張力制御装置の応答性の悪さ、性能不良による
もの。

これらの欠陥因子を解消することか、糸張力不揃いのな
い理想的な整経ビームの糸巻き取りを可能とし、かつま
た自由自在な糸張力管理と糸欠点とあらゆる問題点をイ
ンプロセスに検出制御できる整経機を提供可能とするこ
とのできる要因であると言える。

そこで本発明は、前記整経ビームに巻かれる整経糸の糸
張力を不安定にする因子を解消する新規な糸張力制御方
法および装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段上記目的を達成するため本発明の第一の手段は、多糸ご
とに糸張力検出を行ない、各々の糸張力情報により各糸
ブレーキの制動力を加減調節し、各糸張力を均一な設定
値張力になるように多糸ごとに張力制御するものである
。

また本発明の第二の手段は、多糸ごとに設けた糸張力検
出器と、多糸ごとに設けた制動力可変な糸ブレーキと、
糸張力検出器からの糸張力情報により、整経ビームに巻
き上げられる多糸についての各糸ブレーキの制動力を個
別に加減調節する糸張力制御部とを具備して、前記糸張
力が均一な設定値張力になるように多糸ごとに張力制御
可能なように構成したものである。

本発明の第三の手段は、多糸ごとに設けた糸張力検出器
と、多糸ごとに設けた制動力可変な糸ブレーキと、糸張
力検出器からの糸張力ｆｔ報により整経ビームに巻き上
げられる多糸についての各糸ブレーキの制動力を個別に
加減調節し、かつ糸張力の異常を判別する糸張力制御部
とを具備し、前記系張力を均一な設定値張力になるよう
に多糸ごとに張力制御可能であるとともに、張力制御不
能な状態のときに糸不良の探知により異常処理可能なよ
うに構成したものである。

作用上記各手段により、冒頭に掲げた糸張力を不安定にする
因子を解消することができ、整経ビームに巻かれる糸の
糸張力を各々−本の糸にまで拡大して総合張力管理でき
る。また糸張力検出器による糸張力の異変の検知により
、糸切れの探知や糸引き出し経路異常の感知を行なえる
ことになって、糸不良の管理や整経機の異常管理をも実
施可能となる。

実施例以下本発明の実施例を、図面にもとづいて説明する。略
図である第１図において、整経ｆｉｌは整経クリール２
を含み、このクリール２には多数のチーズ（ボビン）３
が上下に狭い間隔をおいて水平に重ねて配置されている
。整経工程の間に、チーズ（ボビン）３がら繰り出され
た糸各々のＦは、併設した張力加減可能な糸ブレーキＢ
、・・・で多糸ごとに必要な張力が付与される。前記糸
Ｆはまた、糸の有無やその糸張力の大小などを正確に検
出する糸張力検出装置ＦＤで一本ごとに検出される。

整経クリール２の出口において糸束１１として集められ
た糸Ｆは、綾筬４と整経筬５とにより所望の幅及び糸密
度の整経セクション８に配列され、次に測長ローラ６を
介して、巻取装置１０による巻取り作用により整経ビー
ム９に巻き上げられる。

糸Ｆごとに異なる光経路や糸引き出し抵抗による糸張力
のバラツキを糸ブレーキＢで調整して、必要な均等糸張
力を付与すべく、糸Ｆの有無やその糸張力の大小などを
糸張力検出装置ＦＤで糸−本ごとに正確に検出する。そ
してこの検出結果により、糸張力制御装置１００が糸ブ
レーキＢを繊細に制御して、糸張力制御と糸切れ探知な
ど系管理の全般を実施する。

第１図および第２図に示すように、糸張力制御装置１０
０は、コンピュータＣＰ　Ｕ　（Ｃ）の運転制御プログ
ラムで制御される。そのハード構成は、キーボード１２
と、設定器１３と、糸張力メモリ部１４と、検出糸張力
を時分割でデータ化するデータアンプ１５と、実測値と
設定値との比較演算を時分割で実施する比較器１６とを
有したものとなっている。そして、この比較器１６から
の糸張力制御電圧ＥＣにより駆動部１７を励起して、各
糸ブレー−’ＦＢ・・・を時分割で制動制御する。糸張
力検出器ｆｉＦＤは、第３．４．５図に示すような糸張
力検出器を直列に複数配置した多段ブロックで構成され
、個々の糸張力検出器が各々−本の糸の張力を検出する
。

糸張力検出器は、第３．４図に示す近接式の糸張力検出
器や、第５図に示す歪みセンサ式の糸張力検出器などで
構成することができる。すなわち、第３〜第５図におい
て、本体１８の上面に屈曲配置した張力感知杆１９は片
持ち支持され、この張力感知杆１９の上面に備えられた
糸ガイド２ｏが糸Ｆを持ち上げることにより変形して加
圧力ＦＯを受ける。

そして、この張力感知杆１９のたわみの大小を糸Ｆの張
力の大小として、第３．４図のものではマグネットＭの
変位から磁気センサＳがリニアに捕える。また第５図の
ものでは歪みセンサＧＳがこのたわみを検出する。各セ
ンサＳ、ＧＳがらの出力は、リニアアンプＡ１．Ａ２な
どを介してデータアンプ１５へ送られる。

第６図に示すように、糸切れなどで糸張力Ｔが開放され
るとＬＥＤが点灯するように構成され、これにより糸切
れをも検出できる。

第７図はブレー−’ｒＢとしてのエア式糸ブレーキＢ１
を示し、また第８図（ａ）（ｂ）はブレーキＢとしての
電磁式糸ブレーキＢ２．Ｂ３を各々示している。

第７図においては、空気袋２３の膨張による加圧力付与
により可動板２２が固定板２１に押圧されることで制動
力を起こし、糸張力Ｔを発生させる。この制動力の調節
は、糸張力制御ｌ電圧ＥＣにより駆動部１７を励起して
各糸ブレーキＢｌ、・・・の空気変換器２４を制御し、
エア圧を加減制御することで行なう、第８図（ａ）では
、電磁石２５の磁化力の大小により固定板２１への可動
板２２の押圧力を調節することで制動力を加減制御し、
糸張力制御電圧Ｅｃにより駆動部１７を励起して各糸ブ
レー４Ｂ２．・・・を制御する。第８図（ｂ）は同図（
ａ）の固定板２１と可動板２２に替えて揺動レバー２２
′と固定杆２１′とを用い、かつ電磁石２５をロータリ
マグネット２６に変更したものである。これらの糸プレ
ー−ＶＢＩＢ２．８３の特性は、第９図のように糸張力
制御電圧ＥＣに対する糸張力Ｔの関係で表わされる。

このような構成の糸張力制御装置１００によると、第１
０図に示すように整経ビーム９に巻がれる糸Ｆの糸張力
は、予め設定した適正張力Ｔｏになるように、その実測
値を糸張力検出器で検出しつつ糸ブレーキで加減制御し
て、−本の糸ごとに張力制御される。これにより、従来
ではビーム９の両側が高い糸張力値を示していたものが
、ビーム幅全域にわたり任意でかつ均一な糸張力値に制
御できる。また、こうすることで、糸切れや糸引き出し
経路の異常を、糸の異常張力でもって検出探知可能であ
る。

次に、第１１図の糸張力制御のフローチャートにもとづ
いて、その処理工程を説明する。まず、糸張力制御装置
１００の「スタート」で「糸張力の設定」　（ア）をキ
ーボード１２ないし設定器１３で行なう、この後に「整
経機の運転開始Ｊ　（イ）を行なうと、糸張力検出装置
ＦＤが「多糸ごとの張力検出」　（つ）を行ない、デー
タアンプ１５で［糸張力のデータ値化Ｊ　（工）を行な
う、この「糸張力のデータ値」は、いったん糸張力メモ
リ部１４で各糸鋸に貯められ、設定器１３の設定値デー
タ（力）とこの実測データ値とは、時分割によるデータ
比較演算処理により「多糸ごとの設定値と実測値の比較
」　（オ）を行なう対象となる。この演算結果は「比較
結果」（キ）として処理され、張力Ｔが適正値Ｔｏより
低ければ、「張力上昇指令」　（り）として、また張力
Ｔが適正ｆｆ１Ｔｏより高ければ「張力低下指令」　（
ゲ）として、さらに適正値４′Ｄならば「適正値」　（
コ）として、各糸ブレー＝’ｒＢ、・・・の制動力を決
定する。

「各糸ブレーキの圧力制＃：１ｇ電圧（糸張力制御電圧
ＥＣ）Ｊ（す）は、多糸Ｆごとに異なる制ａｌｔ圧の大
小数値として出力し、「各糸ブレーキの制動力制御」　
くシ）を時分割による制御でコントロールする。これで
、多糸Ｆの張力１゛が均一化し、「各糸張力の設定値維
持」　（ス）を行ないつつ整経機の整経ビーム９に糸Ｆ
を巻き上げる。［各糸張力の設定値維持」　（ス）は、
「多糸ごとの張力検出」　（つ）と「多糸ごとの設定値
と実測値の比較」　（オ）とを繰り返し実行する事で、
終始維持される。

ところで、糸張力の検出と糸ブレーキとによる糸張力制
御にも係わらす「糸張力制御が不能」（セ）となると、
「糸不良探知」　（ソ）として出力し、糸切れや糸系列
の貨常すなわち「糸ブレーキの不良、チーズ°不良、は
が」としてアラームを表示させることができる。そして
、糸切れ位置もＬＰ、Ｄの点灯や制御装置１００の不良
系表示で即座に判断できる。

本発明は、上記実施態様に限定されることなく、発明の
要旨内での設計変更やシステムの変更などが可能である
。

発明の効果本発明によると、糸ごとに糸張力検出を行ない、各々の
糸張力情報により各糸ブレーキの制動力を加減調節し、
各糸張力を均一な設定値張力になるよう糸ごとに張力制
御し、かつまた多糸ごとに設けた糸張力検出器と、多糸
ごとに設けた制動力可変な糸ブレーキと、糸張力検出器
からの糸張力情報により整経ビームに巻き上げられる多
糸についての各糸ブレーキの制動力を個別に加減調節し
、かつ糸張力異常を判別する糸張力制御部とを具備し、
前記糸張力を均一な設定値張力になるよう糸ごとに張力
制御する一方、張力制御不能な状態、を糸不良探知とし
て異常処理するようにしたものであるから、糸張力を不
安定にする因子のすべてを解消した整経機にすることが
でき、整経ビームに巻かれる糸の糸張力を各々−本の糸
まで拡大して総合張力管理できるほか、糸張力検出器に
よる糸張力異変から糸切れ探知や糸引き出し経路屓常を
感知することで、糸不良や整経機の異常管理をも行なう
ことができる効果が期待される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にもとづく整経機の全体図、第２図はそ
の糸張力制御装置および糸張力検出器を示すブロック線
図、第３図は近接式糸張力検出器を示す斜視図、第４図
は第３図に示す近接式糸張力検出器の内部を破線で示す
正面図、第５図は歪センサ式の糸張力検出器を示す正面
図、第６図は糸張力検出器が糸から受ける加圧力と糸張
力との関係を示す特性図、第７図はエア式糸ブレーキの
正面図、第８図（ａ）（ｂ）はｔ磁式糸ブレーキを示す
図、第９図は糸張力制御電圧と糸張力との関係を示す特
性図、第１０図は整経ビームに巻かれるときの糸張力を
示す特性図、第１１図は糸張力制御フローチャート図で
ある。１・・・整経機、Ｆ・・・糸、３・・・チーズ、９・・
・整経ビーム、１１・・・糸束、Ｂ・・・糸ブレーキ、
ＦＤ・・・糸張力検出装置、Ｔ・・・糸張力、ＦＯ・・
・加圧力、１００・・・糸張力制御装置、１２・・・キ
ーボード、１３・・・設定器、１４・・・糸張力メモリ
部、１５・・・データアンプ、１６・・・比較器、１７
・・・駆動部、ＥＣ・・・糸張力制御電圧。代理人　　　森　　本　　義　　弘第１因第４図第６図第７図圧力伽拷ψ電圧第２図ＥＣ系張力制ａｐ電圧第５図第９図第１０因

Claims

【特許請求の範囲】１、各糸ごとに糸張力検出を行ない、各々の糸張力情報
により各糸ブレーキの制動力を加減調節し、各糸張力を
均一な設定値張力になるように各糸ごとに張力制御する
ことを特徴とする整経機の糸張力制御方法。２、各糸ごとに設けた糸張力検出器と、各糸ごとに設け
た制動力可変な糸ブレーキと、糸張力検出器からの糸張
力情報により、整経ビームに巻き上げられる各糸につい
ての各糸ブレーキの制動力を個別に加減調節する糸張力
制御部とを具備して、前記糸張力が均一な設定値張力に
なるように各糸ごとに張力制御可能なように構成したこ
とを特徴とする整経機の糸張力制御装置。３、各糸ごとに設けた糸張力検出器と、各糸ごとに設け
た制動力可変な糸ブレーキと、糸張力検出器からの糸張
力情報により整経ビームに巻き上げられる各糸について
の各糸ブレーキの制動力を個別に加減調節し、かつ糸張
力の異常を判別する糸張力制御部とを具備し、前記糸張
力を均一な設定値張力になるように各糸ごとに張力制御
可能であるとともに、張力制御不能な状態のときに糸不
良の探知により異常処理可能なように構成したことを特
徴とする整経機の糸張力制御装置。