JPH04110216U - ロツク保持機能付球面継手 - Google Patents

ロツク保持機能付球面継手

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JPH04110216U
JPH04110216U JP2248091U JP2248091U JPH04110216U JP H04110216 U JPH04110216 U JP H04110216U JP 2248091 U JP2248091 U JP 2248091U JP 2248091 U JP2248091 U JP 2248091U JP H04110216 U JPH04110216 U JP H04110216U
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JP
Japan
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spherical
holding
spherical surface
concave
convex
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Application number
JP2248091U
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English (en)
Inventor
敏夫 本橋
Original Assignee
株式会社アイチコーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロック保持機能付球面継手において、保持部
材に対する小さな付勢力により大きな球状部材のロック
保持力を得られるようにする。 【構成】 球状部材11と、この球状部材11の凸状球
面11aと同じ曲率をもってリング状に形成された凹状
球面12a,13aを有し、球状部材11を挟むように
互いに対向して配置されて、各凹状球面12a,13a
を上記凸状球面11aに当接させることにより球状部材
11を回転自在に保持する2個の保持部材12,13と
から構成し、さらに上記凸状球面11aにおける上記各
凹状球面12a,13aとの当接部に対する接線TLの
方向と、球状部材11を狭み付けるべく保持部材13が
付勢される方向FDとがなす角度のうち最大のものθM
が、各保持部材12,13の付勢力Fが拡大されて上記
当接部における法線力Nとして顕著に現れる程度に小さ
くなるように、上記各凹状球面12a,13aを形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多関節アームの関節部等に用いられる球面継手に関し、さらには、 そのような関節部等をロックできるようにしたロック保持機能付球面継手に関す る。
【0002】
【従来の技術】
例えば、多関節アームの関節部には、その関節部の先端側の長手部材が基端側 の長手部材に対していずれの方向にも屈伸し、またはその基端側の長手軸を中心 に回転できるように球面継手が用いられることが多い。 ここで、球面継手は、凸状球面を有して形成され、例えば、上記先端側長手部 材側に取り付けられる球状部材と、それぞれ凸状球面と同じ曲率をもってリング 状に形成された凹状球面を有してなり、球状部材を挟むように互いに対向して配 置されて、各凹状球面を凸状球面に当接させることにより球状部材を回転自在に 保持できるように、例えば、上記基端側長手部材側に取り付けられる2個の保持 部材とからなるものが多い。さらに、それら保持部材のうち双方またはいずれか 一方が、球状部材を狭み付ける方向に付勢されることによってその球状部材をロ ック保持して、関節部の動きを規制できるようにしたもの(ロック保持機能付球 面継手)もある。 なお、そのようなロック保持機能付球面継手における球状部材のロック保持力 、つまりは保持部材の付勢力は、例えば、基端側長手部材に内蔵されたスプリン グによって発生される。そして、上記先端側長手部材に作用する荷重が大きい場 合に、その荷重に抗して関節部をロック状態に保持するためには、それ相当の付 勢力が必要となり、その付勢力に合わせて上記スプリングを大型化する必要があ る。さらに、上記球状部材のロック保持を解除すべく、保持部材をスプリングの 付勢力に抗してその逆方向に引っ張るためには、例えば、基端側長手部材に内蔵 され、空圧等の流体圧によって駆動される流体圧シリンダの縮小作動を利用する が、この場合、スプリングの付勢力の増大に伴って流体圧シリンダも大型化する 必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、スプリングや流体圧シリンダの大型化は、基端側長手部材、ひ いては多関節アームの全体の大型化につながるおそれがある。特に、多関節アー ムを、図2に示すように、高所作業車の作業台上等において使用される作業補助 アームとして用いる場合、スペース的・重量的な面からもその大型化は好ましく ない。
【0004】 本考案は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、保持部材に対する 小さな付勢力によって大きな球状部材のロック保持力を得られるようにしたロッ ク保持機能付球面継手を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のロック保持機能付球面継手は、球状部 材と、この球状部材の凸状球面と同じ曲率をもってリング状に形成された凹状球 面を有し、球状部材を挟むように互いに対向して配置されて、各凹状球面を上記 凸状球面に当接させることにより球状部材を回転自在に保持する2個の保持部材 とから構成されるとともに、上記凸状球面における上記各凹状球面との当接部に 対する接線の方向と、球状部材を狭み付けるべく各保持部材が付勢される方向と がなす角度のうち最大のものが、各保持部材の付勢力が拡大されて上記当接部に おける法線力として顕著に現れる程度に小さくなるように、上記各凹状球面が形 成されてなる。
【0006】
【作用】
このようなロック保持機能付球面継手では、球状部材を狭み付けるように各保 持部材が付勢されることにより、球状部材の凸状球面と各保持部材の凹状球面と の当接部には、各保持部材の付勢力が拡大されて法線力として作用するため、も との付勢力に比べて大きな摩擦力が生ずる。これにより、小さな保持部材の付勢 力であっても大きな球状部材のロック保持力を得ることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図2には、本考案に係るロック保持機能付球面継手を用いた作業補助ア ームを示している。 この作業補助アーム20は、その基端部が高所作業車(図示せず)の作業台2 1に取り付けられており、その先端部に取り付けられた把持具22により作業者 23の代わりに電線等を把持して支え、作業者23の作業を補助することができ る。 ところで、この作業補助アーム20のアーム部は、基端側から、第一長手部材 31、第二長手部材32および第三長手部材33が関節部35、35を介して屈 伸等自在に連結されてなり、さらに、第三長手部材33と把持具22間も関節部 35を介して連結されている。そして、それら関節部35に上記ロック保持機能 付球面継手が用いられているのである。
【0008】 このロック保持機能付球面継手10は、図1に示すように、球状部材11と、 2個の保持部材(先端側保持部材12および基端側保持部材13)とから構成さ れている。なお、説明の便宜上、ここでは第一長手部材31と第二長手部材32 間を連結する関節部35に用いられたロック保持機能付球面継手10について説 明する。また、その説明中における「上」・「下」についての記載は、図面にお ける方向を示す。
【0009】 球状部材11は、凸状球面11aを有してなり、その上部の一極部にシャフト 16を介して第二長手部材32の基端部に取り付けられている。
【0010】 先端側保持部材12および基端側保持部材13はそれぞれ、球状部材11の凸 状球面11aと同じ曲率をもってリング状に形成された凹状球面12a,13a を有してなり、上記第一長手部材31の先端部に(ただし、先端側保持部材12 は第一長手部材31の先端部外方に、また、基端側保持部材13は第一長手部材 31の先端部内方に)、互いに凹状球面12a,13aを対向させるように配置 されている。 そして、これら両凹状球面12a,13aを上記球状部材11の凸状球面11 aにおける上半球および下半球の表面に当接させて、球状部材11を回転自在に 保持している。 ここで、基端側保持部材13は、第一長手部材31に内蔵されたスプリング1 4によって、球状部材11を先端側保持部材12との間で狭み付ける方向に付勢 される。これにより、球状部材11の凸状球面11aと、両保持部材12,13 の凹状球面12a,13aとの当接部に摩擦力を発生させ、球状部材11をロッ ク保持して、その回転、つまりは第二長手部材32の屈伸動等を規制する。また 、そのように付勢された基端側保持部材13を、同じく第一長手部材31に内蔵 された空圧シリンダ15の縮小作動によって上記付勢力に抗して球状部材11か ら離す方向に移動させることにより、上記ロック保持を解除することもできる。
【0011】 さらに、各凹状球面12a,13aは、凸状球面11aにおける各凹状球面1 2a,13aとの当接部に対する接線の方向と前記各保持部材の付勢方向FDと がなす角度のうち最大のもの、即ち、先端側保持部材12の凹状球面12aの最 上端との当接点を通る接線TLの方向と上記付勢方向FDとがなす角度θM、お よび基端側保持部材13の凹状球面13aの最下端との当接点を通る接線TLの 方向と上記付勢方向FDとがなす角度θMが、基端側保持部材13の付勢力Fが 拡大されて各当接部における法線力Nとして顕著に現れる程度に小さくなるよう に形成されている。 ここで、「付勢力Fが拡大されて各当接部における法線力Nとして顕著に現れ る程度に小さく」とは、大体30度以下の角度のことをいい、この程度の角度で は、図3からも分かるように、基端側保持部材13の付勢力Fに対する凸状球面 11aと凹状球面12a,13aの当接部に生ずる法線力Nの大きさ(拡大率) がきわめて大きく、したがって、上記当接部に生じる摩擦力もかなり大きなもの となる。ただし、10度に足りないような角度では、球状部材11が両保持部材 12,13に食い込むおそれがあるので注意を要する。 このため、逆に言えば、空圧シリンダ15による基端側保持部材13の付勢力 がそれほど大きくなくても、両保持部材12,13による球状部材11のロック 保持が確実になされ、第二長手部材32に大きな荷重が作用したような場合でも 、第二長手部材32の屈伸動等の規制状態を維持することができる。したがって 、空圧シリンダ15もそれほど伸長力が大きくない小型のもので足り、第一長手 部材31自体も小型化することができる。
【0012】 そして、以上説明したようなロック保持機能付球面継手10が、前述したすべ ての関節部35に用いられることにより、作業補助アーム20を、小型であるに もかかわらず、把持具22に大きな重量の物を把持させたような場合でも、アー ム部全体の形状を一定に保持することができる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、本考案のロック保持機能付球面継手を用いれば、球状部材が付 勢された保持部材によって挟み付けられることにより、保持部材の付勢力が拡大 され、球状部材と保持部材との当接部に大きな法線力として作用し、その当接部 には大きな摩擦力が生ずることとなるので、保持部材の付勢力が小さくても、球 状部材の十分なロック保持力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るロック保持機能付球面継手の断面
図である。
【図2】上記ロック保持機能付球面継手を用いた作業補
助アームの側面図である。
【図3】クサビ効果による付勢力の拡大率を示す概念図
である。
【符号の説明】
11 球状部材 12,13 保持部材 14 スプリング 15 空圧シリンダ TL 接線 FD 付勢方向 20 作業補助アーム 35 関節部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸状球面を有する球状部材と、それぞれ
    前記凸状球面と同じ曲率をもってリング状に形成された
    凹状球面を有してなり、前記球状部材を挟むように互い
    に対向して配置されて前記各凹状球面を前記凸状球面に
    当接させることにより前記球状部材を回転自在に保持す
    る一方、前記球状部材を狭み付ける方向に付勢すること
    により前記球状部材をロック保持できる2個の保持部材
    とからなるロック保持機能付球面継手であって、前記凸
    状球面における前記凹状球面との当接部に対する接線の
    方向と前記各保持部材の付勢方向とがなす角度のうち最
    大のものが、前記各保持部材の付勢力が拡大されて前記
    当接部における法線力として顕著に現れる程度に小さく
    なるように、前記凹状球面を形成したことを特徴とする
    ロック保持機能付球面継手。
JP2248091U 1991-03-14 1991-03-14 ロツク保持機能付球面継手 Pending JPH04110216U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55501093A (ja) * 1979-01-08 1980-12-11
JPS61244343A (ja) * 1985-04-18 1986-10-30 ジエー、デー、ミユウラー、オプテイツシエ、ヴエルケ、ゲゼルシヤフト、ミツト、ベシユレンクテル、ハフツング 特に外科手術用顕微鏡に適する荷重係止ジヨイント

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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