JPH04109516A - 接点開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アーク用接点と低抵抗接点とを設けた固定接
点ブロック及び可動接点ブロックを有し、アーク用接点
同士が閉成動作時には先に接触し、かつ開成動作時には
後に開離し、しかも閉成状態では低抵抗接点同士が接触
する接点開閉装置に関する。

〔従来の技術〕

電磁継電器等に用いられる一般的な接点開閉装置は、第
１１図に示すように、固定接点板１に固定接点Ｓを、電
磁石装置等の可動部材に連結された駆動部材９に駆動さ
れる可動接点板４に可動接点Ｍを、それぞれ固着してい
る。

ところで、コンデンサ負荷やランプ負荷のような負荷を
開閉する場合には大きな突入電流が流れる。このような
負荷の開閉に上記の接点開閉装置を用いると、その突入
電流によって発生するアークにより接点溶着の恐れがあ
るので、その対策としては接点材料にタングステン等の
耐溶着性の良好なものを用いる。しかしながらこのよう
な接点材料は、抵抗値が大きいために接点閉成状態にお
ける温度上昇が高くなる。

そこで、耐溶着性の良好なアーク用接点と低抵抗接点を
併用し、アーク用接点同士が閉成動作時には先に接触し
、かつ開成動作時には後に開離し、しかも閉成状態では
低抵抗接点同士が接触するものが提案されている（例え
ば、特開昭６１−２３３９１９、特開昭６２−７１１３
７、特開昭６２−７１１３８）。これらはいずれも、ア
ーク用接点と低抵抗接点が別体になっており、近接位置
関係におかれたりかなり離れた位置におかれたりしてい
る。これにより、接点開閉動作時にはアーク用接点がア
ークを負担し、接点接触状態では低抵抗接点により接触
抵抗を低く抑えることができる。

［発明が解決しようとする課題〕 上記した従来の接点開閉装置にあっては、アーク用接点
と低抵抗接点が別体になっているため、装置全体が大型
化したり、アーク用接点同士が閉成動作時には先に接触
し、かつ開成動作時には後に開離腰しかも開成状態では
低抵抗接点同士が接触する動作を行うための部品の寸法
管理が難しく、そのための製造コストが上昇するという
問題点を有している。

本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的
とするところは、耐溶着性の良好なアーク用接点と低抵
抗接点を併用しながら、小型で動作の安定した接点開閉
装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ かかる課題を解決するために、本発明の接点開閉装置は
、アーク用接点と低抵抗接点が接点板に設けられた固定
接点ブロック及び可動接点ブロックを有し、アーク用接
点同士が閉成動作時には先に接触し、かつ開成動作時に
は後に開離し、しかも閉成状態では低抵抗接点同士が接
触する接点開閉装置において、 両接点ブロックは、略中心に貫通孔を有した低抵抗接点
が接点板に固着され、アーク用接点が低抵抗接点の貫通
孔内に配設されており、少なくとも一方のアーク用接点
は、貫通孔内を摺動可能でかつ接触面が突出するようば
ね付勢されてなり、接点閉成状態ではアーク用接点が押
圧されて低抵抗接点同士が接触する構成としである。

〔作用〕

この構成によれば、アーク用接点が低抵抗接点の略中心
に配設されることにより装置全体が小型にでき、通常は
アーク用接点の接触面がばね付勢されて低抵抗接点の接
触面より突出しているので、アーク用接点同士が閉成動
作時には先に接触し、かつ開成動作時には後に開殖する
動作が確実に行える。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を、第１図乃至第５図に基づい
て説明する。

ＳＶは固定接点ブロックで、固定接点板１、低抵抗接点
２及びアーク用接点３とよりなる。固定接点板１は、略
中心に接点固着用の孔１ａを有している。低抵抗接点２
は、銀あるいは銀合金のような材料により、孔１ａより
小径の貫通孔２ａを有した大径部と小径部からなる段付
状に形成されて小径部が孔１ａにかしめ固定される。こ
の大径部の端面が低抵抗接点２の接触面２ｂとなる。

アーク用接点３は、錫、タングステンあるいはこれらの
合金のような耐溶着性の良好な材料により、貫通孔２ａ
と略同外径の棒状をなしており、貫通孔２ａ内に嵌め入
れられてかしめ固定される。この場合、低抵抗接点２の
接触面２ｂ側の端面がアーク用接点３の接触面３ｂとな
り、両接触面２ｂ、３ｂは路面−とする。

ＭＶは可動接点ブロックで、可動接点板４、低抵抗接点
５及びアーク用接点６とよりなる。可動接点板４は、導
電性ばね板材により長板状をなし、図外基端が固定支持
され、先端近傍に接点固着用の孔４ａと、孔４ａ内に先
端が位置する切り曲げ形成したばね部４ｂを有している
。この孔４ａは、ばね部４ｂのために約３７４程度が円
形をなし、従って約１ノ４程度は開放している。そして
ばね部４ｂは、その先端部分の孔４ａと同心位置に、孔
４ａより小径のアーク用接点固着用の孔４ｃを有する。

この可動接点板４は、電磁石装置等の可動部材に連結さ
れた駆動部材（図示せず）により駆動される。

低抵抗接点５は、銀あるいは銀合金のような材料により
、略中心に孔４ａより小径の貫通孔５ａを有した大径部
と小径部からなる段付状に形成されて小径部が孔４ａに
かしめ固定される。この大径部の端面が低抵抗接点５の
接触面５ｂとなる。

アーク用接点６は、錫、タングステンあるいはこれらの
合金のような耐溶着性の良好な材料により、貫通孔５ａ
より若干小径の棒状に形成され、貫通孔５ａ内に摺動可
能な状態に配設されるようばね部４ｂの孔４ｃにかしめ
固定される。ばね部４ｂにかしめ固定されたアーク用接
点６は、かしめ側とは反対の端面が低抵抗接点５の接触
面５ｂから所要量突出するようばね付勢されている。そ
してこの端面が接触面６ｂとなる。

次に、第４図及び第５図に基づいて動作を説明する。第
４図（ａ）は、接点開成状態であり、この状態で駆動部
材９が可動接点板４を押圧していくと、第４図（ｂ）の
ようにまずアーク用接点６がアーク用接点３に接触して
突入電流ｉｆが流れる。次いでアーク用接点６はばね部
４ｂのばね力に抗して押圧され、第４図（ｃ）のように
その接触面６ｂが接触面５ｂと面一になるまで移動する
。この状態では、低抵抗接点５．２同士も接触し、以降
は定常電流１２が流れる。すなわちこの接点開閉装置は
、アーク用接点同士が閉成動作時には先に接触し、かつ
開成動作時には後に開離し、しかも閉成状態では低抵抗
接点同士が接触するのである。

前述の定常電流１２は、低抵抗接点５，２の経路とアー
ク用接点６，３の経路に分流されるが、各経路の抵抗値
は前者が敵情Ω、後者が数百ｍΩであるので大半は前者
の経路を流れる。また第５図に示す電流特性に対応させ
ると、接点開成領域Ａは第４図（ａ）、突入電流領域Ｂ
は第４図（ｂ）、定常電流領域Ｃは第４図（ｃ）　とな
る。

第６図乃至第８図は、本発明の別の実施例である。この
ものは、固定接点ブロックＳｖのアーク用接点３が貫通
孔２ａ内に摺動可能な状態に配設されるよう補助板ばね
７にかしめ固定される。従って可動接点ブロックＭＶの
アーク用接点６は、低抵抗接点５にかしめ固定されてい
る。すなわちこのものは、補助板ばね７が別部品として
必要になるが、実質的な作用効果は先の実施例と同様で
ある。

第９図及び第１０図は、可動接点ブロックＭＶのさらに
別の実施例である。このものは、接点固着部分の強度低
下を防ぐために補助板８と、可動接点板４の単純形状化
のために別部材の補助板ばね７を付加しである。このも
のも、実質的な作用効果は先の実施例と同様である。

また各実施例のものは、固定、可動両接点が単一材料で
単一に形成されているものに比して、接点閉成状態にお
いて短絡電流等の大電流が流れたときの接触状態も向上
する。すなわち大電流が流れると、接点間に電磁反発力
が発生し、これが接圧より大きい場合には接点が開離し
てアークにより接点が損傷する。この電磁反発力Ｆは、
Ｆ　＝１．０２ＸＩ”ＸＬＯＧ　Ｅ　（Ａ／ａ）　　Ｘ
　１０−８で表される。

ここに、ａ　＝　（Ｐ／２Ｂ）　”　、Ｉ　＝電流値、
八−接点直径、Ｐ＝接圧、Ｈ−材料の圧縮強さ、各実施
例にあっては、接点閉成状態では低抵抗接点同士及びア
ーク用接点同士といった経路に電流が分流することとな
り、電磁反発力Ｆが電流値の２乗に比例することからし
て各接触点の電磁反発力Ｆの和は接触点が一点集中する
ものより小さくなるのである。

なお、上記各実施例は、固定、可動接点ブロックのいず
れかのアーク用接点が摺動可能な状態に配設したもので
あるが、両方のアーク用接点を摺動可能な状態に配設し
てもよく、このものは各実施例を適宜組み合わせること
により実現できる。

〔発明の効果〕

本発明の接点開閉装置は、上記のように構成したから、
アーク用接点が低抵抗接点の略中心に配設されることに
より装置全体が小型にでき、通常はアーク用接点の接触
面がばね付勢されて低抵抗接点の接触面より突出してい
るので、アーク用接点が接触してから低抵抗接点が接触
するまでの時間は両接点の高さ方向寸法のみで決定され
て動作のばらつきが抑えられ、従って耐溶着性の良好な
アーク用接点と低抵抗接点を併用しながら、小型で動作
の安定したものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す縦断面図、第２図は
、その可動接点ブロックの要部斜視図、第３図は、その
固定接点ブロックの要部斜視図、第４図（ａ）　（ｂ）
　（ｃ）は、その動作説明図、第５図は、その電流特性
図、 第６図は、本発明の別の実施例を示す縦断面図、第７図
は、その可動接点ブロックの要部斜視図、第８図は、そ
の固定接点ブロックの要部斜視図、第９図は、本発明の
さらに別の実施例の縦断面図、第１０図は、その要部斜
視図、 第１１図は、従来例の要部斜視図である。 ｓｖ−・固定接点ブロック、 １−固定接点板、１ａ−孔、 ２−低抵抗接点、２ａ−貫通孔、２ｂ−接触面、３−ア
ーク用接点、３ｂ−接触面、 ＭＶ−・・可動接点ブロック、 ４−・−可動接点板、４ａ−孔、４ｂ−ばね部、４ｃ−
孔、５・・−低抵抗接点、５ａ−貫通孔、５ｂ−接触面
、６−・アーク用接点、６ｂ−接触面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）アーク用接点と低抵抗接点が接点板に設けられた
   固定接点ブロック及び可動接点ブロックを有し、アーク
   用接点同士が閉成動作時には先に接触し、かつ開成動作
   時には後に開離し、しかも閉成状態では低抵抗接点同士
   が接触する接点開閉装置において、 両接点ブロックは、略中心に貫通孔を有した低抵抗接点
   が接点板に固着され、アーク用接点が低抵抗接点の貫通
   孔内に配設されており、少なくとも一方のアーク用接点
   は、貫通孔内を摺動可能でかつ接触面が突出するようば
   ね付勢されてなり、接点閉成状態ではアーク用接点が押
   圧されて低抵抗接点同士が接触することを特徴とする接
   点開閉装置。