JPH04107931U - 小形携帯無線機の筐体構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、主として屋外において使用される小
形携帯無線機の筐体構造に関する。

（従来の技術） 従来、この種の携帯無線機は、第２図に示すよ
うにケース１にジャック６やランプ等を取り付け、 プリント基板２をねじ４を用いてケース１に設け
たボス７に固定し、その上部からねじ５で蓋３を
ボス８に締め付けて固定している。またケース１
の内部に電池１０を収容している。この電池１０
は、プリント基板２にねじ止めした電極の弾性に
より把持され、交換に便利なように電池蓋９が蓋
３と別体に構成されている。

（考案が解決しようとする課題） このような構造としているため、（１）ねじの
個数が多く、組立に手間がかかり、（２）ケース
１にジャック等の部品が取り付けてあるので、プ
リント基板２への配線が複雑で作業性が悪く、 （３）調整や修理が困難、（４）防水構造に適さ
ない等の問題があった。

（課題を解決するための手段） 本考案はこのような問題を解決するため、電池
収容部を本体と別ユニット構造にしてパネルとプ
リント基板を一体で組めるようにし、かつ従来プ
リント基板への配線接続を必要としたジャック類
を、プリント基板のパネル組込前にプリント基板
上に搭載し配線しておき、作業性と防水性に適し
た構造としたもので、以下実施例につき図面によ
り詳細に説明する。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を示す小形携帯無線
機の構造図である。本体はパネル１１と必要な部
品を搭載したプリント基板１２と本体ケース１５
とから成り、電池ユニットは電池収容部（図示せ
ず）と電池ケース１７とから成り、電池ケース１
７は、本体ケース１５の底部に嵌め込み等により
固定される。先ず本体の組立につき説明する。プ
リント基板１２ではジャック等の部品をパネル１
１へ組込前にねじ止め又ははんだ付けにより固定
し配線しておく。また必要な時は、シャックをプ
リント基板１２上に搭載して配線しておきパネル
１１への組込後パネル１１へ固定してもよい。

また、プリント基板１２には電池用端子１３、 １４をはんだ付けにより固定する。電池用端子１
３はタップが切ってあり、本体ケース１５の取付
孔から防水用パッキン１９を介して固定ねじ１６
で本体ケース１５を締結する。このようにして本
体ケース１５とプリント基板１２、パネル１１の
結合が得られる。また、電池用端子１４には防水
用パッキン１８を施した導体棒が設けてあり、図
示してない電池収容部の電池の把持電極に電池ケー
ス１７の装着によって接続される。この電池ケー
ス１７は、本体ケース１５の底部に嵌め込み等に
より装着される。

パネル１１と本体ケース１５間の防水用パッキ
ン２０、本体ケース取付用固定ねじ１６の防水用
パッキン１９及び電池への接続導体棒のパッキン
グ１８により本体の防水性が確保される。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案はパネルとプリン
ト基板を一体に組めるようにし、ねじ１個で本体
ケースに固定するため簡単な構造となり、組立、 配線の作業性が向上する。また、パッキンのみで
容易に防水性が得られ、更にビスの露出部分がな
いので外観の優れた無線機筺体が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す小形携帯無
線機の構造斜視図、第２図は、従来例の構造斜視
図である。 １１……パネル、１２……プリント基板、１
３、１４……電池用端子、１５……本体ケース、 １６……固定ねじ、１７……電池ケース、１８、 １９、２０……防水用パッキン。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項1】ジャック等を搭載したプリント基板12を取
   り付けたパネル１１と本体ケース１５と電池ユ
   ニットから成り、前記プリント基板１２にタッ
   プ孔を設けた電池用端子１３と、導体棒を設け
   た電池用端子１４を備え、固定ねじ１６と前記
   電池用端子１３のタップ孔により前記プリント
   基板１２を本体ケース１５に固定すると共に、 電池ユニットの装着時に電池用端子１３、１４
   を介して前記プリント基板１２への電源供給回
   路を形成することを特徴とする小形携帯無線機
   の筐体構造。
2. 【請求項2】請求項(1)において、パネル11と本体ケース
   １５の接合部、固定ねじ１６及び電池用端子１
   ４の導体棒根元部分にそれぞれ防水用パッキン
   を設けたことを特徴とする小形携帯無線機の筐
   体構造。