JPH04107228U

JPH04107228U - 眼鏡

Info

Publication number: JPH04107228U
Application number: JP1660091U
Authority: JP
Inventors: 照夫大島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-02-26
Filing date: 1991-02-26
Publication date: 1992-09-16

Abstract

(57)【要約】【目的】見る距離によって裸眼で物を見るのに不自由し
ない人には、眼鏡をかけたままでも裸眼で見ることが出
来る眼鏡を提供する。【構成】一対の近視用レンズ４、４又はレンズ枠６、６
内における互いに対称となる部位に素通しの小窓５、５
を設けたものである。【効果】裸眼で見たい場合は眼鏡をかけたまま小窓を通
して裸眼で見ることができるので、眼鏡の取り外しの必
要もなく、眼が疲れることもない。又レンズを最小部分
で有効に使用でき、製造の手間やコストも掛からない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被写体までの距離の違いによって見辛くなる現象を解消するための眼鏡に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近視であった者が老眼になると、近視用の眼鏡を掛けた状態では近くのものが見辛くなるといったように、被写体までの距離の違いによって眼鏡を外したり、焦点距離の異なる眼鏡に掛け替える必要が生ずる。そこで従来において、例えば実公昭62-17785号に開示の如く、一つのフレームに対して遠視用と近視用のレンズを各一対と言う様に、計四つのレンズを取り着けたものや、焦点距離の異なるレンズを一体化した二焦点式の眼鏡が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の二焦点式の眼鏡は、裸眼で不自由しない距離の被写体を見る場合はかえって煩わしい。例えば老眼初期の者にとって、近距離用の部分で物を見た場合、眼鏡を掛けていると被写体までの距離を一定にしないと焦点が合わず、かえって眼が疲れる結果となってしまうし、焦点距離の異なるレンズを一体化したものはレンズの境部分ではぼけてしまう欠点があった。従って一焦点の遠距離用眼鏡を掛けたり外したりしているのが実情である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案は、被写体までの距離によって裸眼で不自由しない人にとって快適な眼鏡を提供するもので、その構成は、フレームに取り付けられた一対のレンズ又はレンズ枠内において、互いに対称となる部位に素通しの小窓を設けたものである。

【０００５】

【作用】眼鏡を掛けなければ良く見えない被写体は、レンズを通して見れば良く、裸眼で見たい場合は、眼鏡を掛けたままで素通しの小窓から見ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による眼鏡を図面に基いて説明する。図１において、１は眼鏡を示し、２はフレーム、３、３はその左右に枢着されたつる、４、４は前記フレームとレンズ枠６、６に嵌め込まれた近視用レンズである。前記各レンズ４、４には夫々眼鏡の下部中央寄りに、素通しの小窓５、５が形成されている。このように構成された眼鏡１は、遠く離れた被写体を見る場合は近視用レンズ４、４を通すことによってはっきりと見ることができ、例えば読み書き等で近距離の被写体を見る場合、小窓５、５を通して見る様にすれば、眼と物との距離をレンズの焦点に合わせる必要がなく、裸眼で見ることができる。裸眼で見る習慣を着けることで、目の老化防止にも有効であるし、境目でぼけて見えることもなくレンズの有効面積を大きく取ることができ、又いちいち外さなくても良いのでそのまま違和感なく使用できる。上記実施例はレンズが近視用であるものを説明したが、逆に遠視用のレンズでも同様であって、次にその実施例を説明する。図２において、４’、４’は遠視用レンズであり、該レンズ４’、４’の上部中央寄り部位に小窓５、５が形成されている。小窓がこの様な位置関係にあれば、近距離を見る時はレンズを通して、遠距離を見る時は小孔を通して見られ上記と同様の効果が得られる。尚、前記小窓の形状については実施例に限定する必要はなく、使用者に合わせて決定し、例えばレンズの幅近くまで広げた横長形状としてもよいし、又図３のように上部のみにレンズを設け、下部全体はレンズ枠６、６のみで開口させた上下二分割形状にすれば、裸眼での視界を広くすることができる。これは図２の場合においても同様である。

【０００７】

【考案の効果】

以上本考案によれば、裸眼視力で不自由ない距離を見る場合は、レンズに設けられた小窓を通して裸眼で物を見ることができるので、いちいち外さなくても良く、長時間使用していても眼が疲れにくい。又冬期に室外から急に暖かい室内に入った場合等、レンズが曇っても最低限の視界を確保でき、不快な思いをすることもない。更にレンズを必要部分のみで有効に使用できる構成であることから、製造の手間やコストも掛からず、老眼という、殆どの人が経験するであろう事態において眼鏡による不自由さを解消でき、業界における実益は多大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る眼鏡の斜視図である。

【図２】本考案に係る眼鏡の変更実施例を示す斜視図で
ある。

【図３】本考案に係る眼鏡の変更実施例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１・・眼鏡、２・・フレーム、３、３・・つる、４、４
・・近視用レンズ、４’、４’・・遠視用レンズ、５、
５・・小窓、６、６・・レンズ枠

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

フレームに取り付けられた一対のレンズ又はレンズ枠内
において、互いに対称となる部位へ素通しの小窓を設け
て成る眼鏡。