JPH04106706U - 油圧シリンダの伸縮位置検出装置 - Google Patents

油圧シリンダの伸縮位置検出装置

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JPH04106706U
JPH04106706U JP875191U JP875191U JPH04106706U JP H04106706 U JPH04106706 U JP H04106706U JP 875191 U JP875191 U JP 875191U JP 875191 U JP875191 U JP 875191U JP H04106706 U JPH04106706 U JP H04106706U
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piston
hydraulic cylinder
dielectric
electrode
expansion
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JP875191U
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English (en)
Inventor
浩明 江間
隆三 武田
Original Assignee
株式会社クボタ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧シリンダにおいて、ピストンの電極構成
部分とシリンダチューブの電極構成部分との間の静電容
量値を検出するに、両電極構成部分の間の誘電体層の改
良によって、検出精度の向上を図ること。 【構成】 油圧シリンダにおけるピストン2の電極構成
部分2Dとシリンダチューブ1の電極構成部分1Dとの
対向箇所へ油が流入するのを阻止するシール部材8を設
ける。両電極構成部分2D,1Dのうちの少なくともい
ずれか一方に固体状の誘電体Wを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ピストンにおける電極構成部分とシリンダチューブにおける電極構 成部分との間に絶縁性の誘電体が設けられて、前記ピストンと前記シリンダチュ ーブの相対移動により変化する静電容量値に基づき伸縮位置を検出するように構 成された油圧シリンダの伸縮位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる油圧シリンダの伸縮位置検出装置としては、ピストンにおける電極構成 部分とシリンダチューブにおける電極構成部分との間に、油と誘電体として介在 させ、前記ピストンにおける電極構成部分と、前記シリンダチューブにおける電 極構成部分を夫々対向電極として構成されるコンデンサーの静電容量値を検出し て、この静電容量値に基づき前記ピストンと前記シリンダチューブの相対移動に よる伸縮位置を検出するように構成することが考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した構造のものでは、誘電体を構成する油の誘電率が、温度 の変化により大きく変化するため、検出精度が低下する不利がある。尚、伸縮位 置検出の際に、前記の温度による誘電率変化を補正することが考えられるが、再 現性に乏しい為、充分に検出精度を向上できないものであった。 又、誘電体として油を使用する場合には、空気の混入によっても油の誘電率が 変化する為、この点からも検出精度が低下する不利があった。 さらに、上述した構造のものでは、ピストンにおける電極構成部分と、シリン ダチューブにおける電極構成部分とを露出させている為、ピストンの偏芯等によ る両電極構成部分の短絡を防止する必要がある。従って、電極間距離を充分に小 さく出来ない為、検出する静電容量値のレベルが小さいことにより、浮遊容量の 影響により検出精度を向上できない不利もあった。 本考案は、上記問題に着目してなされたものであり、その目的は、上記不利を 一挙に解消して検出精度の向上を図る点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による油圧シリンダの伸縮位置検出装置の特徴構成は、前記誘電体が、 固体状に構成されて、前記両電極構成部分のうちの少なくともいずれか一方に設 けられ、前記両電極構成部分の対向箇所への油の流入を阻止するシール部材が設 けられている点にある。 尚、前記誘電体としては、フッ素樹脂、セラミック、絶縁体薄膜が使用できる 。
【0005】
【作用】
ピストンにおける電極構成部分と、シリンダチューブにおける電極構成部分と のうちの少なくともいずれか一方に固体状の誘電体が設けられ、且つ、前記両電 極構成部分の対向箇所への油の流入を阻止するシール部材が取り付けられること により、前記対向箇所に設けられる誘電体層が固体状の誘電体と空気により構成 されることになる。このように構成される誘電体層の誘電率は、温度変化によっ ても変化を小さくすることが可能となり、且つ、油を誘電体として使用した場合 の空気混入による不利も無くなる。 しかも、前記両電極構成部分のうちの少なくともいずれか一方に固体状の誘電 体が設けられる為、ピストンの偏芯等による短絡の問題がなくなるので、電極間 距離を極力小さくすることが出来る。従って、検出する静電容量値のレベルが大 きくなるので、浮遊容量の影響による静電容量値のバラツキが小さくなる。 尚、前記誘電体としては、誘電率の温度変化による変動が小さく、耐熱性、絶 縁性、耐摩耗性の優れた、例えばフッ素樹脂、セラミック、絶縁体薄膜を使用す ると良い。
【0006】
【考案の効果】
従って、温度変化等による誘電率の変化を小さくし、しかも、電極間距離を小 さくして浮遊容量による静電容量値のバラツキを軽減することができるので、検 出精度を向上できるようになった。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を単動型油圧付シリンダに適用した場合について図面に 基づいて説明する。 図1に示すように、単動型油圧付シリンダは、主には、シリンダチューブ1、 ピストン2で構成されている。 この種の単動型油圧付シリンダは、例えば自動車における車輪の支持装置に組 付けられるものであって、その場合、ピストン2のロッドエンド部が絶縁部材1 1及び連結部3を介して車体フレーム側に取付けられ、シリンダチューブ1のエ ンド部が連結部4を介して車輪側に取付けられて使用されることになる。
【0008】 以下、各部について説明を加える。 ピストン2は、ピストン本体部2Aとロッド2Bから構成されている。 ピストン2は、シリンダチューブ1の開口部から挿入される状態で、シリンダ チューブ1に内嵌されシリンダチューブ1の開口部には、ピストン2のロッド部 2Bを間隙なく覆う状態で、且つ、ピストン2が摺動自在になるように絶縁材製 のダストシール部材5が内面部に取り付けられた絶縁材製のロッドカバー6が設 けられている。尚、ロッドカバー6及びシリンダチューブ1に亘って通気孔7が 形成されている。 又、ピストン2のピストン本体部2Aにシール部材8が設けられて、シリンダ チューブ1の内部に、油室9が形成されている。 ピストン2のロッドエンド部は、絶縁部材11を介して連結部3に取り付けら れ、連結部3には、筒状のシールド板10が、ピストン2のピストン本体部2A 側に延出され、且つ、ロッド2Bを覆う状態で、取り付けられている。
【0009】 シリンダチューブ1には、油室9へ圧油を給排するための油路1aが設けられ ている。
【0010】 ピストン2のロッド2B及びシリンダチューブ1が、導電性材料で形成され、 それらの外面部及び内面部が、コンデンサ形成用の電極構成部分2D,1Dとし て機能するようになっている。そして、前述のシール部材8によって、両電極構 成部分2D,1Dの対向箇所への油の流入が阻止されると共に、図2に示すよう に、ピストン側の電極構成部分2Dに、フッ素樹脂製の誘電体Wがコーティング されて、両電極構成部分2D,1Dの間に、前記誘電体W及び空気層からなる誘 電体層が形成される。従って、前記誘電体Wの存在や、前記ピストン本体部2A 、前記シール部材8、前記ロッドカバー6、前記ダストシール部材5の夫々が絶 縁材製であることによって、両電極構成部分2D,1Dを対向電極としたコンデ ンサが形成され、ピストン2とシリンダチューブ1の相対移動により変化する静 電容量値に基づき伸縮位置を検出するように構成されている。
【0011】 つまり、油路1aを通じて圧油が給排されることにより、シリンダチューブ1 の伸縮位置が変化し、この変化に従って両電極構成部分2D,1Dの対向面積が 変化することになる。 周知のように静電容量値は、電極の対向面積と誘電率に正比例し、電極間距離 に反比例する特性があるので、静電容量値は、両電極構成部分2D,1Dの対向 面積に正比例することになる。 従って、この静電容量値を検出することにより、シリンダが伸縮作動した時の 位置を検出することができるのである。
【0012】 次に上記の静電容量値を検出する為の構成について説明する。 連結部3,4及び、シール板10は、導電性材料で形成されている。ピストン 2のロッドエンド部分に取付けた前記絶縁部材11には、ピストン2のロッドエ ンド部分の一部に開口する貫通孔11bが設けられ連結部3には、前記貫通孔1 1bよりも径が大きく、且つ、前記貫通孔11bに連通する状態で貫通孔3bが 設けられ、この貫通孔3bには前記貫通孔11bに連通する貫通孔12bが設け られた絶縁部材12が嵌入されている。前記の互いに連通する貫通孔11b,1 2bに、導電性のボルト13が、ピストン2のロッドエンド部に接当して電気的 に接続状態で、且つ、連結部3と絶縁状態で螺着されている。 従って、ピストン側の電極構成部分2Dに対する電気的な導通経路は、ボルト 13を介して構成することが可能である。
【0013】 導電性のシリンダチューブ1の外面部には、リング状の導電性接続体14の複 数個が、導電性のシールド板10の内面に対して、摺動自在で、且つ、電気的に 接続する状態で取り付けられている。 従って、シリンダチューブ側の電極構成部分1Dに対する電気的な導通経路は 、導電性接続体14、シールド板10、連結部3を介して構成することが可能で ある。
【0014】 上記のように2つの導通経路が構成されることを利用して、コンデンサの静電 容量値を測定する為の2本のリード線15,16が、夫々、ボルト13、連結部 3に接続され、更にこれら2本のリード線15,16がボルト13、連結部3に 対して、相対移動することのない適宜箇所に固定された計測用の処理回路17に 夫々接続される。
【0015】 〔別実施例〕 上記実施例では、固体状の誘電体Wとして、誘電率の温度係数が小さく、耐熱 性、絶縁性及び耐摩耗性等に優れた特性を持つフッ素樹脂をコーティングする場 合を例示したが、前記誘電体Wとしては前記フッ素樹脂と同様の特性を持つ、A l2 3 、Ta2 3 等のセラミックをコーティングしてもよい。あるいは、前 記誘電体Wとしては、前記フッ素樹脂と同様の特性を持つAl2 3 、SiO2 等の絶縁体薄膜をコーティングしてもよい。(尚、ここで呼称する絶縁体薄膜と は蒸着、スパッタ、CVD等周知の薄膜形成法により形成した絶縁体膜を総称す る。)
【0016】 図3は、ピストン2におけるピストン本体部2Aの両側に各々ロッド2BL, 2BRを設けた復動型の油圧シリンダに適用した場合を示す。
【0017】 ピストン2のピストン本体部2A、2本のロッド2BL,2BRは、導電性の 金属で製作されており、シリンダチューブ1は、電極構成部分1Dが導電性の金 属、その他の部分は絶縁性の材料で一体形成されている。ピストン2におけるピ ストン本体部2Aの電極構成部分2Dとシリンダチューブ1における電極構成部 分1Dを一対の対向電極としたコンデンサが構成される。 シール部材8、ロッドカバー6,6が絶縁性の材料で製作されている。つまり 、この実施例では、ピストン2のピストン本体部2Aを利用して電極構成部分2 Dを構成する場合を例示したものである。尚、処理回路17やリード線15,1 6の説明は省略する。 上記実施例では、ピストン側の電極構成部分2Dに固体状の誘電体Wを設ける 場合を例示したが、シリンダチューブ側の電極構成部分1Dに誘電体Wを設ける ようにしたり、両電極構成部分2D,1Dの夫々に設けるようにしてもよい。 又、例示はしないが、油掻き落し用のスクレーパをシール部材8と並設して、 両電極構成部分2D,1Dの対向箇所に油が付着するのを防止すると一層良い。
【0018】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧シリンダの伸縮位置検出装置の実施例を示
す縦断面図
【図2】要部の拡大断面図
【図3】別実施例の断面図
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 1D シリンダチューブにおける電極構成部分 2 ピストン 2D ピストンにおける電極構成部分 8 シール部材 W 誘電体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(2)における電極構成部分
    (2D)とシリンダチューブ(1)における電極構成部
    分(1D)との間に絶縁性の誘電体(W)が設けられ
    て、前記ピストン(2)と前記シリンダチューブ(1)
    の相対移動により変化する静電容量値に基づき伸縮位置
    を検出するように構成された油圧シリンダの伸縮位置検
    出装置であって、前記誘電体(W)が、固体状に構成さ
    れて、前記両電極構成部分(2D),(1D)のうちの
    少なくともいずれか一方に設けられ、前記両電極構成部
    分(2D),(1D)の対向箇所への油の流入を阻止す
    るシール部材(8)が設けられている油圧シリンダの伸
    縮位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体(W)がフッ素樹脂製である
    請求項1記載の油圧シリンダの伸縮位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体(W)がセラミック製である
    請求項1記載の油圧シリンダの伸縮位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体(W)が絶縁体薄膜である請
    求項1記載の油圧シリンダの伸縮位置検出装置。
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