JPH04106555U - ピストン - Google Patents
ピストンInfo
- Publication number
- JPH04106555U JPH04106555U JP967191U JP967191U JPH04106555U JP H04106555 U JPH04106555 U JP H04106555U JP 967191 U JP967191 U JP 967191U JP 967191 U JP967191 U JP 967191U JP H04106555 U JPH04106555 U JP H04106555U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- base material
- hard
- alumite layer
- piston base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 21
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims abstract description 5
- 239000007787 solid Substances 0.000 claims abstract description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 4
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 16
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 5
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 5
- 229920006015 heat resistant resin Polymers 0.000 description 5
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 description 3
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 3
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N Phosphorus Chemical compound [P] OAICVXFJPJFONN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011574 phosphorus Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 少ない製造工数で製造できる廉価でかつ耐摩
耗性に優れたピストンを提供する。 【構成】 アルミニウム合金製ピストン母材２の表面に
硬質アルマイト層７を形成し、この硬質アルマイト層７
に固体潤滑剤を含浸させてある。これにより、ピストン
母材２の表面に、均一でかつ平滑であって耐摩耗性に優
れた皮膜層８が形成される。
耗性に優れたピストンを提供する。 【構成】 アルミニウム合金製ピストン母材２の表面に
硬質アルマイト層７を形成し、この硬質アルマイト層７
に固体潤滑剤を含浸させてある。これにより、ピストン
母材２の表面に、均一でかつ平滑であって耐摩耗性に優
れた皮膜層８が形成される。
Description
【０００１】
本考案は内燃機関に用いられるピストンに関する。
【０００２】
近年、自動車用内燃機関は、その高出力化，高回転化に伴ってピストンの熱負
荷が増加する傾向にある。そのため、アルミニウム合金製のピストンにおいては
、熱負荷の増大に起因するトラブル、例えばリング溝の局部的摩耗やピストンリ
ングの焼付き，折損が生ずるのを防止するため、ピストンのリング溝表面に硬質
アルマイト層を形成すると共に、この硬質アルマイト層の上に耐熱樹脂コーティ
ング層を形成し、ピストンのリング溝表面の耐摩耗性を向上すると共に、ピスト
ンのリング溝表面を平滑化している（特開平２−７８７５２号公報参照）。
【０００３】
上記従来技術においては、アルミニウム合金製ピストン母材の所定部位に硬質
アルマイト層を形成し、この硬質アルマイト層に耐熱樹脂コーティング材を塗布
した後、この耐熱樹脂コーティング材を焼成して耐熱樹脂コーティング層を形成
しているが、耐熱樹脂コーティング材の焼成工程があるため、作業段取時間が多
くかかり、ピストンの製造工数が増大し、ピストンの製造コストが増加しすぎる
という問題を有していた。
【０００４】
本考案は上記従来例の不具合を解消し得るピストンの提供を目的とする。
【０００５】
即ち、本考案のピストンは、アルミニウム合金製ピストン母材の表面に硬質ア
ルマイト層を形成し、この硬質アルマイト層に固体潤滑材を含浸させてある。
【０００６】
【作用】
ピストン母材表面に、均一でかつ平滑であって耐摩耗性に優れた皮膜層が形成
される。
【０００７】
以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
【０００８】
図１は本考案の一実施例を示すピストン１の断面図であり、この図において２
はアルミニウム合金製のピストン母材である。このピストン母材２には、複数の
リング溝３及びピストンピン孔４を形成してあり、これらリング溝３及びピスト
ンピン孔４はもちろんのこと、ピストン・ヘッド５からスカート部６に到る外表
面のほぼ全域を陽極酸化処理して硬質アルマイト層７（２５μｍ〜６０μｍ）を
形成してある。そして、この硬質アルマイト層７を形成したピストン母材２を、
３５℃〜４５℃程度に保持したフッ素樹脂微粉末（平均粒径０.２μｍ以下）の
分散溶液に浸漬することにより、硬質アルマイト層７の微細孔中にフッ素樹脂を
含浸させてある。これにより、ピストン母材２の表面に均一なフッ素樹脂含浸処
理層を形成できる。
【０００９】
以上のようにして形成したピストン１は、その外表面が平滑で自己潤滑性を有
しかつ硬質で耐摩耗性が優れているため、高熱負荷状況下で使用されても、リン
グ溝３にピストンリング（図示せず）が凝着することがなく、リング溝３の摩耗
が低減化し、ピストンリング（図示せず）の気密作用を長期に亘り良好に維持で
き、ブローバイガス量を少なくすることができる。
【００１０】
このように本実施例によれば、陽極酸化処理したピストン母材２を、フッ素樹
脂微粉末の分散液中に浸漬するだけで、平滑で自己潤滑性を有し、かつ硬質で耐
摩耗性に優れた皮膜層８を形成できるため、焼成工程を必須とする従来例に比較
して、格段に工数を削減でき、ピストン１の生産性を著しく向上することができ
る。
【００１１】
尚、ピストン母材２をゴム等の被覆部材でマスキングし、特定部位（例えばリ
ング溝３）のみを陽極酸化処理し、フッ素樹脂を含浸するようにしてもよい。こ
の場合、本実施例は、前記したように焼成工程がないため、皮膜形成処理工程の
途中でマスキング部材の着脱をしなくてよく、段取時間等に要する工数をより一
層削減することができる。
【００１２】
又、本実施例は、硬質アルマイト層７にフッ素樹脂を含浸させる態様を示した
が、他の固体潤滑剤（例えばモリブデン）を含浸させるようにしてもよい。
【００１３】
以上説明したように本考案は、アルミニウム合金製ピストン母材の表面に硬質
アルマイト層を形成し、この硬質アルマイト層に固体潤滑剤を含浸させることに
より、均一でかつ平滑であって耐摩耗性に優れた皮膜層をピストン母材表面に形
成できるため、従来必須の工程であった焼成工程を不要とし、工数を削減して生
産性を著しく向上させ、廉価なピストンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例を示すピストンの断面図。
１…ピストン
２…ピストン母材
７…硬質アルマイト層
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミニウム合金製ピストン母材の表面
に硬質アルマイト層を形成し、この硬質アルマイト層に
固体潤滑材を含浸させてなることを特徴とするピスト
ン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP967191U JPH04106555U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP967191U JPH04106555U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | ピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04106555U true JPH04106555U (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=31899908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP967191U Pending JPH04106555U (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04106555U (ja) |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP967191U patent/JPH04106555U/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7104240B1 (en) | Internal combustion engine with localized lubrication control of combustion cylinders | |
| JP6231781B2 (ja) | シリンダライナ用の厚さの異なるコーティング | |
| JPH01206162A (ja) | ピストン−ピストンリングアッセンブリ | |
| JP2006161563A (ja) | 内燃機関のピストン | |
| JP2009522480A (ja) | 内燃機関のためのピストン | |
| JPH04106556U (ja) | アルミニウム合金製ピストン | |
| JPH04106555U (ja) | ピストン | |
| JP2001263158A (ja) | アルミ合金製内燃機関用ピストン | |
| JP2004137955A (ja) | 内燃機関用ピストン | |
| US11111877B2 (en) | Piston for internal combustion engine | |
| JP3274718B2 (ja) | 内燃機関用ピストン | |
| JPS5823256A (ja) | ピストンリング | |
| JPH04244672A (ja) | 内燃機関のピストン | |
| JPH08151953A (ja) | 内燃機関用ピストンおよびその製造方法 | |
| JP7530574B2 (ja) | 内燃機関のピストン及びその製造方法 | |
| JP2738119B2 (ja) | 軽量ピストン | |
| JP3789718B2 (ja) | アルミ合金製内燃機関用ピストン及びアルミ合金製内燃機関用ピストンの製造方法 | |
| JPS608134Y2 (ja) | 内燃機関用ピストン | |
| JPH022086Y2 (ja) | ||
| US20080184879A1 (en) | Piston having improved wear resistance and method of making | |
| JP4261016B2 (ja) | アルミ合金製内燃機関用ピストン | |
| JP2005201099A (ja) | 内燃機関用ピストン及びシリンダー | |
| US20200256466A1 (en) | Piston ring with inlaid dlc coating and method of manufacturing | |
| JPH0353005Y2 (ja) | ||
| JPH0111952Y2 (ja) |