JPH04106369U - 溶融紡糸用パツク - Google Patents

溶融紡糸用パツク

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JPH04106369U
JPH04106369U JP1203791U JP1203791U JPH04106369U JP H04106369 U JPH04106369 U JP H04106369U JP 1203791 U JP1203791 U JP 1203791U JP 1203791 U JP1203791 U JP 1203791U JP H04106369 U JPH04106369 U JP H04106369U
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JP
Japan
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pack
holes
polymer
spinning
melt
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Application number
JP1203791U
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English (en)
Inventor
雅信 木下
Original Assignee
帝人株式会社
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パツクの大型化、製作費を増加させることな
くポリマ−の混練性能を向上させ、品質、製糸性の優れ
た繊維を生産可能とする。 【構成】 導入孔5はピツチ円6上に4等分配列された
4つの孔7を含んで構成される。4つの孔7はピツチ円
6と同心の円8の中に取り囲まれるように配置され、円
8内で孔7の各入口部がその断面を漸次縮小していく座
ぐり部9が円8に対してほぼ中心対称的に形成されると
共に、各孔7には静止型混合器が挿着されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は合成繊維製造設備における溶融紡糸用パツクに関する。
【0002】
【従来の技術】
溶融紡糸方法における繊維製造設備の重要な要素の一つである溶融紡糸用パツ ク(以下パツクと略称する)に関しては、従来からさまざまな方面からの研究が なされている。パツクは繊維の品質特性、製糸性を左右する重要な要素であるが 、複数の部品から構成されているため、非常に複雑な構造を呈している。
【0003】 通常、糸は多数の繊維から構成されており、そのためパツク内でポリマ−を多 数に分配して吐出させる方法がとられている。パツク内に導入されたポリマ−は 層流となつて流動するため、パツク壁面近傍を流れるポリマ−とポリマ−導入孔 中央部を流れるポリマ−とは混ざり合うことなく吐出されるが、両者には滞留時 間差、熱履歴差を伴うため、ポリマ−物性差が生じる。
【0004】 そのため繊維の品質、製糸性が大きく阻害されるので、通常ポリマ−物性差を 軽減する手段として、ポリマ−導孔内に静止型混合器を挿入するといつた方法が とられているのは公知の通りである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
近年、繊維のさらなる高性能化が要求される中で、パツク内で多数に分配され た吐出ポリマ−間の物性差を可能なかぎり少なくすることが急務である。
【0006】 物性差を軽減するための方法として用いられる前述のようなポリマ−導孔内に 静止型混合器を挿入する方法では、十分な混練性を得るためには少なくとも4〜 5エレメント以上は必要と考えられる。
【0007】 ところが、濾層上方に位置し一つの通路で形成されたポリマ−導入孔について はポリマ−吐出量、粘度条件等によつても異なるが、1000デニ−ル以上の糸 条を紡糸するパツクでは圧力損失を考慮して10mm以上の内径を有している。
【0008】 一方、静止型混合器は制作上、エレメント長(L)とエレメント径(D)の比 であるL/Dは、L/D≧1.0といわれており、前述のような10mm以上の内 径をを有したポリマ−導入孔に4〜5エレメント以上の静止型混合器を挿入する と、ポリマ−導入孔の孔長が増大し、パツク厚さの増大をもたらし、重量増加に よる取扱い性悪化のみならず設備の大型化、設備費の増加といつた問題を有して いた。
【0009】 本考案はこのような従来の問題点を解消し、品質、製糸性の優れた繊維が製造 可能となるだけでなく、パツクの大型化、制作費の増加を抑制できる溶融紡糸用 パツクを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は合成繊維の溶融紡糸用パツクにおいて、濾過層の上方に位 置するパツクへの溶融ポリマ−の導入孔を複数個設け、該導入孔の各々に静止型 混合器を挿着したことを特徴とする溶融紡糸用パツクである。
【0011】
【作用】
本考案ではポリマ−導入孔が円周方向に複数個に分配された導入孔からなるた め、パツクの厚みを変えることなく多数のエレメントが挿入可能であり、また導 入孔の断面積の総和を大きくすることができるため圧力損失も増加させることな く安定した製糸が可能である。更にはポリマ−導入孔の入出口に座ぐり部を形成 することでポリマ−の不良滞留を防ぎ品質向上の点から一層効果的となる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図面に基いて説明する。図1の(a)及び(b)はそれぞれ本 考案の実施例を示す概略断面図と(a)のA−A矢視図である。
【0013】 図において、1はパツク本体であり、この本体内には口金板2、分散板3、濾 層(濾過層)4が下部より順次挿入されている。濾層4の上方中央部には溶融ポ リマ−の導入孔5が穿設されており、該導入孔5を通って図示しないスピンブロ ツク内の配管から溶融ポリマ−が濾層4に先ず導入される。
【0014】 ここで、導入孔5は図1(b)に示すように、ピツチ円6上に4等分配列され た4つの孔7を含んで構成されており、これら4つの孔7はこれらを取り囲むよ うにピツチ円6と同心の円8の中に位置する如く配置され、この円8内で孔7の 各入口部がその断面を漸次縮小していく座ぐり部9が円8に対してほぼ中心対称 的に形成されている(1つの孔についてのみ符号を付している)。なお、10は 4等分の境となる稜線である。
【0015】 そして、各孔7には静止型混合器11が挿入されている。
【0016】 ここで、導入孔は、1つの通路で形成した場合のポリマ−導入孔と断面積の総 和が同等以上となるように複数個を配置するのが好ましく、これによりパツクの 厚さを変えることなくポリマ−の混練に必要な4〜5エレメント以上の静止型混 合器を挿入できる。
【0017】 また、ポリマ−導入孔の入出口部、特に入口部は前記のような座ぐり部を設け るのが好ましく、こうした座ぐり部により各々の導入孔の間に平坦な面を形成さ せず、供給されるポリマ−の不良滞留を完全に防止することが可能となるためで ある。更にこのようにポリマ−導入孔を取り囲む円形の座ぐり部を形成すること はスピンブロツクのポリマ−配管と連結する際にもスム−ズに行えて好ましいと いえる。
【0018】 なお、本実施例ではポリマ−導入孔が4つの場合について説明したが、これに 限定されるものではない。
【0019】
【考案の効果】
以上に説明の如く、本考案によれば、パツクを大型化することなく、より優れ たポリマ−の混練性能が得られ、多数に分配されて吐出されるポリマ−の物性差 を軽減でき、繊維をさらなる高性能化に対応が可能になるという顕著な効果を奏 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本考案の実施例を示す概略断面図であ
る。(b) (a)のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1 パツク本体 4 濾層 5 導入孔 7 孔 9 座ぐり部 11 静止型混合器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維の溶融紡糸用パツクにおいて、
    濾過層の上方に位置するパツクへの溶融ポリマ−の導入
    孔を複数個設け、該導入孔の各々に静止型混合器を挿着
    したことを特徴とする溶融紡糸用パツク。
  2. 【請求項2】 導入孔がパツク本体の中央部に形成され
    るピツチ円上に均等配列している請求項1記載の溶融紡
    糸用パツク。
  3. 【請求項3】 導入孔の入口部に断面が次第に縮小して
    いく座ぐり部が形成されている請求項1又は2記載の溶
    融紡糸用パツク。
JP1203791U 1991-02-14 1991-02-14 溶融紡糸用パツク Pending JPH04106369U (ja)

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