JPH04105782U - リモートコントロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器の配置位置とリモートコントロ
ール装置の操作者との間がどの様な方向からでもリモー
トコントロール操作が行なえるリモートコントロール装
置を提供する。 【構成】 リモートコントロール装置の筐体１に配設さ
れた発光ダイオード４の前に回動可能な反射鏡１５を置
いたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は各種電子機器を遠隔制御するリモートコントロール装置に係り、特に 電子機器を全方向から遠隔制御操作出来る様にしたリモートコントロール装置（ 以下リモコンと記す）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般に広く利用されているリモコンの要部の概略図の構成を図６に示して いる。図６で１はリモコンを示し、テンキー等の操作キー群２によって各種電子 機器の各種動作が行われる。

【０００３】 リモコン１を構成する筐体３の前面部近傍に配設された発光素子４としては波 長９４０μｍ近傍の赤外光を発振する発光ダイオード等が用いられる。この発光 ダイオード４のＬＥＤチップ５は反射鏡６上に配設され、このチップ５の前面に 透明な合成樹脂よりなるレンズ７が設けられて封止された構造と成されている。

【０００４】 この発光素子４からの赤外光は筐体３の前面窓８から出射される。前面窓８の 前には略コ字状に形成された赤外光透過フィルタを構成する赤外光透過カバー９ が着脱自在に枢着される様に成されている。

【０００５】 上述の発光素子４の指向特性並に発光出力分布図は図７に示す如きもので、発 光強度はリモコンの使用環境、電池寿命に大きく依存し、通常は７〜１０ｍ程度 の到達距離が得られるが、指向特性はＬＥＤチップ６面に直交して立てた垂線１ ０に対し左右に３０°程度である。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この為に、例えば図８に示す様に、各種電子機器のＶＴＲ１１やＴＶ受像機１ ２等をリモコン１によって操作者１３がリモートコントロール操作する時には、 操作者１３は例えば、ＶＴＲ１１の受光部が配された正面まで、手を伸ばしてリ モコン１の前面窓８を受光部に対向させて、操作キー群３を押圧しなければなら ず指向特性及び光出力特性の範囲内からリモート制御操作しなければならない問 題があった。

【０００７】 一般にリモコン等では上述した様に出力特性は電池寿命で大きく左右されるた めに、出力を上昇させれば窓ガラス等に反射させた赤外光で電子機器をリモート コントロールすることも可能であるが、この場合は電池寿命を短くする等の弊害 を生じ好ましくない問題がある。

【０００８】 本考案は叙上の問題点を解消するためになされたもので、その目的とするとこ ろはどのような位置からでも各種電子機器をリモートコントロール操作出来るリ モコンを提供するにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案のリモコンはその例が図１に示されているように、各種電子機器を外部 から遠隔制御操作するリモコンに於いて、リモコン用筐体３内に設けられた発光 ダイオード４と、この発光ダイオード４の前部に配設され、発光ダイオード４よ りの光を反射させる回動可能な反射鏡１５とを具備し、反射鏡１５を筐体３側か ら制御してあらゆる方向から各種電子機器を遠隔制御操作するようにしてなるも のである。

【００１０】

【作用】

本考案によれば、所定位置に配設された各種電子機器に対し、あらゆる方向か らリモートコントロール操作を行うことの出来るリモコンが得られる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案のリモコンの一実施例を図１乃至図５について詳しく説明する。 尚、図６の従来構成との対応部分には同一符号を付して重複説明を省略する。

【００１２】 図１は本例のリモコンの要部の斜視図を示すものでリモコン１の前面に赤外光 透過カバー９が着脱自在に枢着される。

【００１３】 赤外光透過カバー９は本例の場合、一面が開口部と成された箱型に構成され、 例えばアクリル樹脂等の透明体で構成するを可とする。

【００１４】 赤外光透過カバー９の開口部はリモコン１の筐体３の前面に穿った前面窓８と 対向する様に筐体３に挿着されて図示していないが所定のロック機構で固定され る。

【００１５】 赤外光透過カバーの上下板９ａ及び９ｂ間の略眞中位置にリモコン１の前面窓 ８と対向して回動自在に反射鏡１５を配設する。この反射鏡１５の上下には回転 軸１６を固定し、上下端軸は上下板９ａ及び９ｂに回動自在に枢着する。又上端 軸は上板９ａを貫通して突出させ、この突出させた上端軸に回転調整用の摘み１ ７を嵌挿してセットスクリウ等で固定する。

【００１６】 回転調整用の摘み１７の上面には反射鏡１５の回転角度位置を目視可能な矢印 等の目盛１８を施す。又、必要に応じて摘み１７と上板９ａ間の上端軸に所定角 度に透孔を穿ったロック板を固定し、ボールを上述の透孔に落し込んでクリック モーション動作が行えるクリック機構を配設するを可とする。

【００１７】 上述の如く構成したリモコン１を操作者１３がリモートコントロール操作する 場合の動作を図２乃至図３によって説明する。

【００１８】 図２は操作者１３が図８に示す様に各種電子機器１１又は１２の略正面にいる 場合で筐体３内に配設されている発光素子である発光ダイオード４から出射され た赤外光１９は反射鏡１５の反射面と略平行に赤外光透過カバー９の前板９ｃを 透過して各種電子機器１１又は１２の受光部に到達する場合であり、摘みの目盛 は眞直ぐになる様に摘み１７が調整されている。

【００１９】 図３は摘み１７を発光ダイオード４の赤外線１９の出射方向に対し４５度傾 けて配した場合であり、発光ダイオード４からの赤外光１９は図４に示す様に反 射鏡１５で左右方向に反射され赤外光透過カバー９の左右板９Ｌ又は９Ｒを通過 し、各種電子機器の受光部に達する。

【００２０】 即ち、本例のリモコン１によれば操作者１３がリモコン１に取り付けられてい る反射鏡調整摘みを適当な角度に調整することで、どの方向からでも電子機器を リモートコントロール操作することが出来る。図４の場合では発光ダイオード４ の赤外光出射方向と直交する面内で１８０度の各方向に赤外光１９を反射させて 出射可能となる。

【００２１】 上述の構成ではリモコン１の筐体３とは別体の赤外光透過カバー９０に反射鏡 を付加して筐体３に着脱自在となしたが、筐体３内に反射鏡を一体に構成させた り、反射鏡の代りにプリズムやビームスプリッタ等を用い得ることは明らかであ る。

【００２２】 図５Ａ，Ｂは本考案の他の実施例を示す要部の平面及び側面図であり、反射鏡 １５を筐体３内に一体に構成させ、且つモータにより反射鏡の回転制御を行なう 様にしたものである。

【００２３】 図５のＡ，Ｂに於いて筐体３の反射鏡１５が配設される前板３ｃ及び左右板（ 図示せず）はアクリル樹脂等の透明な赤外線を透過する材料で構成させる。

【００２４】 反射鏡１５は図５Ｂに示す様に上下に軸１６ａ及び１６ｂが取り付けられて、 固定され、この上下軸１６ａ及び１６ｂは筐体３の上下板３ａ及び３ｂに固定さ れた軸受２０ａ及び２０ｂに回動自在に枢着されている。

【００２５】 反射鏡１５の下軸１６ｂにはウオームホイール２１が嵌着され、このウオーム ホイール２１にウオーム２２が噛み合っている。ウオーム２２の一端はＬ金具２ ３に固定された軸受２４に軸支されて回動自在と成され、他端は小型モータ２５ の回転軸にカップリング等を介して結合されている。

【００２６】 反射鏡１５の左又は／及び右側端にはアルミニウム等の反射体２６がコーテン グされ、この反射体２６と対向してホトインタラプタの如き光検出器２７が配設 されている。この光検出出力を検知することで所定回転以上、反射鏡１５が回転 しない様にするためにストップ機構（図示せず）に送られて、反射鏡を停止させ る。 本例の反射鏡１５を所定回転角度位置に停止させるにはリモコン１の上板３ａ に配設された操作キー２８を夫々矢印方向に押圧すれば反射鏡１５が時計又は反 時計方向に回動して、所定位置に停止させることが出来る。勿論、これらの制御 は図示しない制御回路で容易に行なうことが出来る。

【００２７】 上述の各実施例では発光ダイオードの前に設けた反射鏡を回転させたが、反射 鏡を用いずに発光ダイオードを回転させる様にしてもよいことは明らかである。

【００２８】 本考案は上述の様に構成させたので、特に近年の様にリモコンが多機能化され 大型化されたもの等では机の上等に置いたまま摘み１７或は操作キー２８等を操 作するだけでリモートコントロール操作を行うことが出来るので極めて便利なも のとなる。

【００２９】

【考案の効果】

本考案のリモコンによれば、あらゆる方向から各種電子機器をリモートコント ロールするものが得られるので小型リモコンでは電池寿命を縮めずに利用可能で あり、大型のリモコンでは持ち歩く手間を省くことが出来て、その実用的効果は 大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のリモコンの一部を示す斜視図である。

【図２】本考案のリモコンに用いる反射鏡の動作説明図
である。

【図３】本考案のリモコンに用いる反射鏡の他の動作説
明図である。

【図４】本考案のリモコンの出射光路説明図である。

【図５】本考案のリモコンの要部の一部を断面とする平
面及び側面図である。

【図６】従来のリモコンの一部を切断した平面図であ
る。

【図７】従来のリモコンに利用される赤外線ダイオード
の発光出力分布図である。

【図８】リモコンの動作状態説明図である。

【符号の説明】

１ リモコン ２ 操作キー群 ３ 筐体 ４ 発光素子 ９ 赤外光透過カバー １５ 反射鏡 １７ 摘み

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｑ 9/00 ３７１ Ｚ 7060−5Ｋ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種電子機器を外部から遠隔制御操作す
   るリモートコントロール装置に於いて、上記リモートコ
   ントロール装置用筐体内に設けられた発光手段と、上記
   発光手段の前部に配設され、上記発光手段よりの光を反
   射させる回動可能な反射手段とを具備し、上記反射手段
   を上記筐体側から制御してあらゆる方向から上記各種電
   子機器を遠隔制御操作するようにしてなることを特徴と
   するリモートコントロール装置。
2. 【請求項２】 各種電子機器を外部から遠隔制御操作す
   るリモートコントロール装置に於いて、上記リモートコ
   ントロール装置用筐体内に設けられた回動可能な発光手
   段を具備し、上記発光手段を上記筐体側から制御してあ
   らゆる方向から上記各種電子機器を遠隔制御操作するよ
   うにしてなることを特徴とするリモートコントロール装
   置。