JPH0410572Y2 - - Google Patents

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JPH0410572Y2
JPH0410572Y2 JP14723386U JP14723386U JPH0410572Y2 JP H0410572 Y2 JPH0410572 Y2 JP H0410572Y2 JP 14723386 U JP14723386 U JP 14723386U JP 14723386 U JP14723386 U JP 14723386U JP H0410572 Y2 JPH0410572 Y2 JP H0410572Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液晶プロジエクタに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
液晶プロジエクタは、液晶表示パネルを用いて
画像を表示させ、この液晶表示パネルの表示像を
投影レンズによりスクリーン面に拡大投影するも
ので、この液晶プロジエクタは次のような構成と
なつている。
すなわち、第12図は液晶プロジエクタの原理
を示したもので、図中1はプロジエクタのケース
であり、このケース1の前面には複数枚の光学レ
ンズを組合わせてなる投影レンズ2が設けられて
いる。3はケース1内に設けられた表示装置であ
り、この表示装置3は、投影レンズ2と対向させ
て配置された透過型のドツトマトリツクス液晶表
示パネル4と、この液晶表示パネル4の表示駆動
回路を構成した表示駆動回路基板5とからなつて
いる。6は液晶表示パネル4の後方に位置させて
ケース1内に設けられた光源装置である。この光
源装置6は、光源ランプ7とこの光源ランプ7か
らの照明光を液晶表示パネル4に向けて反射させ
るリフレクタ8とからなつており、この光源装置
6からの照明光は液晶表示パネル4に入射し、液
晶表示パネル4を透過した光つまり液晶表示パネ
ル4の表示像は、集光レンズ(図ではフレネルレ
ンズ)9により投影レンズ2に集光されて投影レ
ンズ2により拡大され、プロジエクタの前方に配
置されたスクリーンS面に投影される。
つまり、この液晶プロジエクタは、液晶表示パ
ネルの表示像を拡大してスクリーン面に拡大投影
するもので、この液晶プロジエクタによれば、表
示画面が小さい液晶表示パネルの表示像を大きく
拡大して見ることができる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記液晶プロジエクタにおいて
は、光源装置6からその周囲に放射される熱によ
りケース1内が昇温して液晶表示パネル4が加熱
されるために、液晶表示パネル4内の液晶の温度
が上昇し、その影響により液晶表示パネル4の表
示コントラストが低下して鮮明な画像をスクリー
ンS面に投影できなくなるだけでなく、液晶表示
パネル4内の液晶の寿命も低下するという問題を
もつていた。なお、ケース1内の昇温は、ケース
1内の換気によりケース1内を空冷することによ
つてある程度は抑えることができるが、液晶プロ
ジエクタの光源ランプ7として一般に使用されて
いる高輝度のキセノンランプ等はかなりの発熱を
ともなうために、ケース1内の換気だけでは、ケ
ース1内の昇温を液晶表示パネル4に熱影響を及
ぼさない程度に抑えることは難しい。
この考案は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、光
源装置からの放射熱による液晶表示パネルの温度
上昇を低く抑えて、表示コントラストの低下や液
晶の寿命低下を防ぐことができるようにした液晶
プロジエクタを提供することにある。
〔問題点を解決する手段〕
この考案は、上記目的を達成するために、液晶
表示パネルに光源からの光を照射して該液晶表示
パネルの表示像をスクリーンに投影する液晶プロ
ジエクタにおいて、前記液晶表示パネルの表示領
域より大面積の透明部を両面に形成した容器内に
透明冷却媒体を封入しかつ前記容器内に前記冷却
媒体が吸収した熱を放出するヒートパイプを挿入
した冷却器を設け、この冷却器の一面に、前記透
明部に対応させて前記液晶表示パネルを配置する
とともに、前記液晶表示パネルの表示駆動回路基
板も前記冷却器の一面に配置するようにしたこと
を特徴とするものである。
〔作用〕
すなわち、この考案の液晶プロジエクタは、液
晶表示パネルの表示領域より大面積の透明部を両
面に形成した容器内に透明冷却媒体を封入しかつ
前記容器内に前記冷却媒体が吸収した熱を放出す
るヒートパイプを挿入した冷却器を設け、この冷
却器の一面に、前記透明部に対応させて前記液晶
表示パネルを配置するとともに、前記液晶表示パ
ネルの表示駆動回路基板も前記冷却器の一面に配
置するようにしたものであるので、光源装置から
の放射熱による液晶表示パネルの温度上昇を低く
抑えて、表示コントラストの低下や液晶の寿命低
下を防ぐことができるし、また液晶表示パネルの
表示駆動回路も冷却してこの表示駆動回路の熱破
壊も防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図〜第11図
を参照して説明する。
まず、液晶プロジエクタの全体構成を説明する
と、第7図および第8図において、10はプロジ
エクタのケースであり、このプロジエクタケース
10の前面には、鏡筒内に複数枚のレンズ(図示
せず)を配設した投影レンズ20が設けられてい
る。そして、このケース10内には、その前部側
に表示装置30が設けられるとともに、後部側に
光源装置60が設けられており、この光源装置6
0と表示装置30との間には、光源装置60から
の照明光の光束を圧縮して照明光の輝度を上げる
フレネルレンズ21と、この光束圧縮用フレネル
レンズ21を通つた照明光をプロジエクタの光軸
Oと平行な平行光に補正して表示装置30の透過
型液晶表示パネル45に入射させる光束補正用フ
レネルレンズ22とが設けられ、さらに前記表示
装置30の前面側(投影レンズ20側)には、前
記透過型液晶表示パネル45を透過した光つまり
液晶表示パネル45の表示像を投影レンズ20に
集光させる集光用フレネルレンズ23が設けられ
ている。なお、前記光束圧縮用フレネルレンズ2
1は光源装置60に近接させて配置され、光束補
正用フレネルレンズ22は表示装置30の背面に
近接させて配置されており、集光用サーキユラフ
レネルレンズ23は表示装置30の前面に近接さ
せて配置されている。
第1図は前記表示装置30を示したもので、こ
の表示装置30は、表示パネル冷却器31と、こ
の冷却器31の一面に取付けられた表示ユニツト
40とからなつている。
前記表示パネル冷却器31は、両面に液晶表示
パネル45の表示領域45a(第2図参照)より
大面積の透明部を形成した薄箱状の冷却容器内
に、エチレングリコール水溶液等の透明な冷却液
36を充填したもので、前記冷却容器は、液晶表
示パネル45より十分大きな外形を有する枠体3
2と、この枠体32の両面を閉塞する透明板(ガ
ラス板またはアクリル樹脂板等)34,35とか
らなる密閉構造となつている。前記枠体32は、
その一面に液晶表示パネル45の表示領域45a
より僅かに大きな面積の窓部33を有する表示ユ
ニツト取付け板32aを形成した形状とされてお
り、この枠体32の一面を閉塞する透明板34は
前記窓部33を覆う大きさとされて表示ユニツト
取付け板32aに接着され、枠体32の他面を閉
塞する透明板35は枠体32の外形とほぼ同じ大
きさのものとされて枠体32の他面に接着されて
いる。
また、37は前記表示パネル冷却器31の冷却
容器内にその窓部33と対応する部分を避けて挿
入されたヒートパイプであり、このヒートパイプ
37は、その両端側が冷却容器の両側面から外部
に突出する状態で冷却容器内の上部に挿入されて
いる。このヒートパイプ37は、表示パネル冷却
器31内の冷却液36が吸収した熱を冷却器31
の外部に放出するもので、このヒートパイプ37
の冷却容器内に挿入された中央部は吸熱部aとさ
れ、冷却容器外に突出する両端側部分は放熱部
b,bとされており、この放熱部b,bの外周に
は縦長帯板状の大面積放熱フイン38,38が設
けられている。このヒートパイプ37は、両端が
閉塞する金属パイプ内に揮発性の作動流体(伝熱
媒体)を封入したもので、このヒートパイプ37
の内面にはその全域に、ヒートパイプ37内の作
動流体を毛細管現象により放熱部b側から吸熱部
a側に導く石綿状のウイツク37aが形成されて
いる。前記作動流体は、蒸発・凝縮の可逆2相変
化により伝熱を行なうもので、この作動流体とし
ては例えばフロン等のような潜熱係数が高くかつ
浸透性にすぐれた流体が使用されている。この作
動流体は、ヒートパイプ37の吸熱部aにおいて
表示パネル冷却器31内の冷却液36との熱交換
により昇温して蒸発し、蒸気となつてヒートパイ
プ37内を上昇するとともに、ヒートパイプ37
の放熱部bにおいて外部への放熱により凝縮して
液化するもので、潜熱を奪われて液化した作動流
体は、ウイツク37aに浸透してその毛細管現象
により再び吸熱部aへと導かれる。なお、このヒ
ートパイプ37は、その吸熱部aにおいて蒸発し
た作動流体をヒートパイプ両端の放熱部b,bに
導き、放熱部b,bにおいて液化してウイツク3
7aに浸透した作動流体を再び吸熱部aに導くた
めに、中央部が最も低くかつ両端側が斜め上方に
向かつて傾斜する形状に折曲されている。
一方、前記表示パネル冷却器31の一面に取付
けられた表示ユニツト40は、両面に液晶表示パ
ネル45と対応する透光窓42a,42bを設け
た極薄ケース状のハウジング41内に、液晶表示
パネル45とその表示駆動回路基板46とを収納
したもので、この表示ユニツト40は次のような
構成となつている。
すなわち、第2図〜第4図において、41a,
41bは前記ハウジング41を形成する一対の金
属ケースであり、この金属ケース41a,41b
は、第5図に示すように一方のケース41aの一
端側に切り起し形成した係止片43aを他方のケ
ース41bの一端側に形成した係止孔34bに挿
入するとともに、一方のケース41aの他端側に
膨出形成した凸部44aを他方のケース41bの
他端側に形成した係止孔44bに嵌入させて組合
わされている。そして、この両金属ケース41
a,41bには、前記透光窓42a,42bとな
る開口が形成されており、この透光窓42a,4
2bのうち、冷却器取付け面側の透光窓42a
は、表示パネル冷却器31の表示ユニツト取付け
板32aに接着された透明板34が入り込む大き
さとされ、反対側の透光窓42bは、前記液晶表
示パネル45の表示領域45aとほぼ同じ大きさ
とされている。前記表示駆動回路基板46は、そ
の中央部に、前記ハウジング41の冷却器取付け
面側の透光窓42aとほぼ同じ大きさの開口46
aを形成した形状のものとされており、この回路
基板46には、多数の表示駆動用LSIチツプ4
7,47が前記開口46aを囲むように配設され
ている。これらLSIチツプ47,47は、その各
電極を回路基板46面の配線(図示せず)に半田
付けして回路基板46に取付けられている。この
回路基板46は、ハウジング41の冷却器取付け
面側の金属ケース41aの内面に両面接着シート
48(第5図参照)によつて接着固定されてい
る。また、液晶表示パネル45は、テレビジヨン
画像を表示する透過型のドツトマトリツクス液晶
表示パネルであり、この液晶表示パネル45は、
回路基板46の外周縁部に配列形成されている多
数の表示パネル接続端子(図示せず)とシート状
のフレキシブルコネクタ49,49によつて接続
されている。この液晶表示パネル45は、前記ハ
ウジング41内にその両面の透光窓42a,42
bと対向させて配置されており、この液晶表示パ
ネル45は、第6図に示すように枠状の両面接着
シート50によつてハウジング41の内面に接着
固定されている。なお、第6図において、51は
前記フレキシブルコネクタ49の表示パネル接続
端部の外面にポツテイングしたスペーサ樹脂であ
る。
この表示ユニツト40は、その内部の液晶表示
パネル45を表示パネル冷却器31の表示ユニツ
ト取付け板32aに接着された透明板34に第6
図に示すように接面させて前記冷却器31に当接
されており、固定ねじ52,52によつて冷却器
31の表示ユニツト取付け板32aに固定されて
いる。
そして、前記表示パネル冷却器31に表示ユニ
ツト40を取付けた表示装置30は、その表示ユ
ニツト40側を投影レンズ20側に向け、表示パ
ネル冷却器31側を光源装置60側に向けた状態
で第7図および第8図に示すようにプロジエクタ
ケース10内に配置され、表示ユニツト40のハ
ウジング41に切り起し形成した取付け板53を
プロジエクタケース10の内底面にねじ止めして
プロジエクタケース10内に固定されている。な
お、第8図において、54はプロジエクタケース
10内に設けられているアンテナ部およびチユー
ナ(図示せず)により受信したテレビジヨン電波
を処理して画像信号を出力するリニア回路ユニツ
ト、55は前記リニア回路ユニツト54と接続さ
れた画像表示制御回路ユニツトであり、前記表示
ユニツト40内の表示駆動回路基板46は、図示
しない接続ケーブルによつて前記画像表示制御回
路ユニツト55と接続されている。
次に光源装置60について説明すると、第9図
〜第11図は光源装置60を示したもので、図中
61は前面に円形の開口61aを形成した金属板
からなる角箱状の光源ボツクスであり、この光源
ボツクス61内には、光源ランプ62と、光源ラ
ンプ62からの照明光を前記表示装置30に向け
て反射させるリフレクタ63が設けられている。
このリフレクタ63は、光源ランプ62からの照
明光を光軸と平行な平行光として反射させる放物
面鏡リフレクタとされており、このリフレクタ6
3は、その開放面を光源ボツクス前面の開口61
aと対向させて光源ボツクス61内にねじ止め等
の手段によつて固定されている。また、光源ラン
プ62としては、発光輝度が高いキセノンランプ
等の高電圧アークランプが使用されており、この
高電圧アークランプ62は、その基部をリフレク
タ63にネツク部63aに挿通して、このネツク
部63a内に充填したセラミツク接着剤64によ
り固定されている。なお、62b,62bはこの
高電圧アークランプ62の両端に突出している端
子部であり、この端子部62b,62bは、図示
しないリード線によつて光源ボツクス61の外側
面に設けた電源接続端子と接続されている。ま
た、リフレクタ63のネツク部63aの外方に
は、前記高電圧アークランプ62の発光部62a
の斜め上方に位置させて、高電圧アークランプ6
2の電極間に発生するアークの方向を安定させる
永久磁石65が設けられており、このアーク安定
磁石65は、基部をリフレクタ63のネツク部6
3aに挿通して前記セラミツク接着剤64により
固定された金属板からなる磁石支持部材65aの
先端部に固定されている。
また、66は前記光源ボツクス61の前面にそ
の前方に突出する状態に取付けられた金属板から
なる角筒状の防爆筒であり、この防爆筒であり、
この防爆筒66の前端には、この防爆筒66の開
口面を覆う透明な防爆ガラス67が取付けられて
いる。この防爆ガラス67は、防爆筒66の前端
部に嵌合されて、防爆筒66の両側面に形成した
折曲片68により挟持固定されている。この防爆
筒66と防爆ガラス67は、高電圧アークランプ
62が異常過熱を発生して破裂したときに飛散破
片(ガラス片)によつてプロジエクタ内の装置部
品(フレネルレンズ21,22や表示装置30お
よび回路部等)が損傷されるのを防ぐために設け
られたもので、この強化ガラス67としては、た
とえば化学強化された厚さ約5mm程度の青色ガラ
スが使用される。また、前記光源ボツクス61と
防爆筒66の下面には、吸気口69,70が設け
られており、さらに光源ボツクス61の前面の四
隅部には、光源ボツクス61内と防爆筒66内と
をリフレクタ63の外側において連通させる通気
孔71,71が設けられるとともに、防爆筒66
の上面には排気孔72,72が形成されている。
これら吸気口69,70および通気孔71,71
と排気孔72,72は、光源装置60を空冷する
ために設けられたもので、光源ボツクス61内に
その下面の吸気口69から取入れられた冷却空気
は、第9図に矢印で示すように光源ボツクス61
内を通つてリフレクタ63をその外面側から冷却
し、光源ボツクス前面の通気孔71,71から防
爆筒66内に入つてその上面の排気孔72,72
から排出され、また防爆筒66内にその下面の吸
気口70から取入れられた冷却空気は、リフレク
タ63および防爆ガラス67をその内面側から冷
却して前記排気孔72,72から排出される。
この光源装置60は、プロジエクタケース10
内の後部に、第7図および第8図に示すように設
置されており、その側方に設けられている電源部
73と電源ケーブル74によつて接続されてい
る。なお、この電源ケーブル74は、光源ボツク
ス61の外側面に設けられている前述した電源接
続端子に接続されている。また、この光源装置6
0は、前記高電圧アークランプ62が破裂したと
きに光源ボツクス61および防爆筒66ごとそつ
くり交換されるもので、そのためにこの光源装置
60は、ねじ止め等の手段によつて取外し可能に
プロジエクタケース10内に固定されている。
一方、第7図および第8図において、80はプ
ロジエクタケース10内に設けられた断熱壁であ
り、この断熱壁80は、表示装置30の近くにお
いてケース10内を表示装置30側と光源装置6
0側とに仕切る垂直壁部と、この垂直壁部の上端
から光源装置60近くまで延長された上壁部とか
らなつており、垂直壁部には、光源装置60から
の照明光を通過させる開口81が設けられてい
る。また、プロジエクタケース10内には、表示
装置30の表示ユニツト前面に近接させて、ケー
ス底面から立設された下部仕切り壁11aと、ケ
ース上面から垂下された上部仕切り壁11bとが
設けられている。前記下部仕切り壁11aは、表
示装置30の前面側に配置される前記集光用フレ
ネルレンズ23の支持フレームを兼ねる枠状のも
ので、集光用フレネルレンズ23はこの下部仕切
り壁11aに接着固定されている。また、前記上
部仕切り壁11bは、その下端が前記集光用フレ
ネルレンズ23の上縁と近接もくは当接する高さ
に形成されており、この上部仕切り壁11bと集
光用フレネルレンズ23および下部仕切り壁11
aによつて、冷却空気を前記表示ユニツト40の
前面に沿わせて流すための制風壁11が構成され
ている。
また、プロジエクタケース10の下面には、前
記光源装置60の配置部と、光源装置60と表示
装置30との間の部分と、表示装置30の配置部
と、前記制風壁11より前方の部分とに、それぞ
れ吸気孔12a,12b,12c,12dが設け
られており、前記制風壁11の下部(下部仕切り
壁11aの集光用フレネルレンズ23下の部分)
には、制風壁11より前方の吸気孔12dから取
入れた空気を制風壁11と表示ユニツト40との
間に導入する通気孔13が設けられている。さら
に、プロジエクタケース10の上部には、前記断
熱壁80の上壁部の上方に位置させて、モータ8
2によつて回転される送風フアン83が設けられ
ており、この部分のプロジエクタケース10の上
面には排気孔14,14が設けられている。
前記送風フアン83は、前記吸気孔12a,1
2b,12c,12dからプロジエクタケース1
0内に外気を第7図に矢印で示すように吸入して
プロジエクタ内部を空冷するためのもので、吸気
孔12aから取入れられた冷却空気は、光源装置
60内を通つて光源装置60を冷却し、吸気孔1
2bから取入れられた冷却空気は、光源装置60
と表示装置30との間を通つてこの間のケース内
温度を下げるとともに光束圧縮用フレネルレンズ
21および光束補正用フレネルレンズ22を冷却
する。また、吸気孔12cから取入れられた冷却
空気は、表示装置30をその外部から冷却すると
ともに、ヒートパイプ37との熱交換により表示
パネル冷却器31内の冷却液36を冷却する。さ
らに、吸気孔12dから取入れられた冷却空気
は、制風壁11の下部の設けた通気孔13から制
風壁11と表示ユニツト40との間に導入され、
表示ユニツト40をその前面側から冷却するとと
もに、集光用フレネルレンズ23も冷却する。そ
して、この各部を冷却した空気は、排気孔14,
14からケース10外部に排気される。なお、吸
気孔12bから取入れられて光源装置60と表示
装置30との間を通つた空気は断熱壁80の上壁
部先端および両側部を迂回して排気孔14,14
から排気される。また、第7図および第8図にお
いて、15,16は前記送風フアン83の周囲に
設けられた導風壁であり、光源装置60側の導風
壁15はケース巾方向に沿う直線壁とされ、表示
装置30側の導風壁16は半円形壁とされてい
る。
しかして、この液晶プロジエクタにおいては、
その表示装置30を、両面に液晶表示パネル45
の表示領域より大面積の透明部を形成した容器内
に透明冷却液36を充填しかつ前記容器内に前記
冷却液36が吸収した熱を外部に放出するヒート
パイプ37を挿入した表示パネル冷却器31の一
面に、両面に液晶表示パネル45と対応する透光
窓42a,42bを設けたハウジング41内に液
晶表示パネル45とその表示駆動回路基板46と
を収納した表示ユニツト40を取付けた構成とし
ているから、光源装置60からの放射熱による液
晶表示パネル45の温度上昇を低く抑えて、表示
コントラストの低下や液晶の寿命低下を防ぐこと
ができる。
すなわち、上記実施例の液晶プロジエクタにお
いては、その内部を空冷するとともに、表示装置
30の光源装置60と対向する側に断熱壁80を
設けているから、光源装置60からの放射熱で表
示装置30が加熱されるのをある程度は防ぐこと
ができるが、このようにしても、光源装置60か
らの放射熱は前記断熱壁80の開口81および断
熱壁80の周囲から表示装置30側に漏れて表示
装置30を昇温させることになる。そこで、この
液晶プロジエクタでは、上記表示装置30を上記
のような構成としたのであり、この表示装置30
によれば、表示ユニツト40が加熱されても、こ
の表示ユニツト40は表示パネル冷却器31内の
冷却液36により冷却されるし、また冷却液36
は冷却器31の容器内を対流しながらヒートパイ
プ37,37と熱交換を行なうから、冷却液36
が吸収した熱をヒートパイプ37,37によつて
外部に放出して冷却液36の温度上昇を抑え、表
示パネル冷却器31により表示ユニツト40の冷
却効率を常に高く維持することができる。したが
つて、この表示装置30によれば、表示ユニツト
40内の液晶表示パネル45が光源装置60から
の放射熱によつて昇温することはないから、その
表示コントラストの低下や液晶の寿命低下を防ぐ
ことができるし、また液晶表示パネル45の表示
駆動回路基板46も前記表示ユニツト40内に設
けているために、表示駆動回路も冷却してこの表
示駆動回路の熱破壊も防ぐことができる。また、
前記表示パネル冷却器31は、両面に液晶表示パ
ネル45の表示領域より大面積の透明部を形成し
た容器内に透明な冷却液36を充填したものであ
るために、液晶表示パネル45を通る光が表示パ
ネル冷却器31によつて遮られることはない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の液晶プロジエ
クタは、液晶表示パネルの表示領域より大面積の
透明部を両面に形成した容器内に透明冷却媒体を
封入しかつ前記容器内に前記冷却媒体が吸収した
熱を放出するヒートパイプを挿入した冷却器を設
け、この冷却器の一面に、前記透明部に対応させ
て前記液晶表示パネルを配置するとともに、前記
液晶表示パネルの表示駆動回路基板も前記冷却器
の一面に配置するようにしたものであるから、光
源装置からの放射熱による液晶表示パネルの温度
上昇を低く抑えて、表示コントラストの低下や液
晶の寿命低下を防ぐことができるし、また液晶表
示パネルの表示駆動回路も冷却してこの表示駆動
回路の熱破壊も防ぐことができる。また、前記冷
却器の内部に封入された冷却媒体が吸収した熱
は、冷却器に挿入されたヒートパイプによつて冷
却器外に放出するようにしたため、別途に冷却媒
体を循環させたりする機構が必要無く、コンパク
トな冷却機構を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図はこの考案の一実施例を示し
たもので、第1図は表示装置の正面図、平面図お
よび縦断側面図、第2図は表示ユニツトの一部切
開正面図、第3図および第4図は第2図の−
線および−線に沿う拡大断面図、第5図は表
示ユニツトのハウジングを構成するケースの組合
わせ部分の拡大断面図、第6図は第3図の部分
の拡大図、第7図および第8図は液晶プロジエク
タの縦断正面図および一部切開平面図、第9図、
第10図および第11図は光源装置の縦断正面
図、一部切開平面図および一部切開側面図であ
る。第12図は液晶プロジエクタの原理構成図で
ある。 10……プロジエクタケース、20……投影レ
ンズ、30……表示装置、31……表示パネル冷
却器、34,35……透明板、36……冷却液、
37……ヒートパイプ、40……表示ユニツト、
41……ハウジング、42a,42b……透光
窓、45……液晶表示パネル、46……表示駆動
回路基板、47……LSIチツプ、49……フレキ
シブルコネクタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 液晶表示パネルに光源からの光を照射して該液
    晶表示パネルの表示像をスクリーンに投影する液
    晶プロジエクタにおいて、 前記液晶表示パネルの表示領域より大面積の透
    明部を両面に形成した容器内に透明冷却媒体を封
    入しかつ前記容器内に前記冷却媒体が吸収した熱
    を放出するヒートパイプを挿入した冷却器を設
    け、 この冷却器の一面に、前記透明部に対応させて
    前記液晶表示パネルを配置するとともに、前記液
    晶表示パネルの表示駆動回路基板も前記冷却器の
    一面に配置するようにしたことを特徴とする液晶
    プロジエクタ。
JP14723386U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH0410572Y2 (ja)

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JP2569235Y2 (ja) * 1992-01-27 1998-04-22 三菱電機株式会社 投写型表示装置

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