JPH04105691U - ダクト用ジヨイナー - Google Patents

ダクト用ジヨイナー

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JPH04105691U
JPH04105691U JP1465091U JP1465091U JPH04105691U JP H04105691 U JPH04105691 U JP H04105691U JP 1465091 U JP1465091 U JP 1465091U JP 1465091 U JP1465091 U JP 1465091U JP H04105691 U JPH04105691 U JP H04105691U
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直己 薮田
克盛 兵頭
浩一 藤本
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タキロン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板体を結合してダクトを製作するときに、板
体の厚み寸法のばらつきを効果的に吸収して板体の厚み
寸法に関係なくジョイナーの溝孔への板体の嵌合状態を
一定にする。 【構成】 主部材1と副部材2とからなる。主部材1に
溝部11と支持板部14があり、副部材2に突出部21
と支持板部22がある。主部材1の支持板部14と副部
材2の支持板部22の間に板体Pを配置した状態で、主
部材1の溝部11に副部材2の突出部21を差し込む
と、支持板部14,21で板体Pが挾み付けられる。主
部材1と副部材2とで形成される溝孔3の溝幅寸法は板
体Pの厚みに応じて自然に定まる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダクト、詳しくは複数枚の板体を接合したダクト壁を具備するダク トに用いられるジョイナーに関する。
【0002】 従来、ダクト用ジョイナーとして図14に示したものがあった。このジョイナ ーAは一対の支持板部110,110とそれらを一体にする連結部120とによ り溝孔100を形成したものであり、その溝孔100に板体200の端部を差し 込むようになっている。そして、図例のように断面形状をH形として連結部12 0の両側に溝孔100,100を形成したジョイナーAでは、それらの溝孔10 0,100のそれぞれに板体200,200の端部を差し込むと共に、その差込 み箇所を接着剤で接着しておくことにより板体200,200同士がジョイナー Aを介して気密に結合され、それらによってダクト壁が形成される。
【0003】 このようなジョイナーAを用いてダクトを製作すると、板体同士を溶接して接 合するという方法を採用する場合に比べ、製作が容易になる上、製作にそれほど の熟練を要しなくなるという利点がある。
【0004】 ところで、ジョイナーAを合成樹脂製にする場合、ポリ塩化ビニル樹脂などの 合成樹脂を異形押出して製作することが得策であり、その場合には、溝孔100 の溝幅寸法が設計値どおりにならないことがある。具体的には、図14のように 断面形状がH形のジョイナーAでは、連結部120の両側の溝孔100,100 の溝幅寸法が設計値に比べて大きい場合や小さい場合が生じるのみならず、両側 の溝孔100,100の溝幅寸法に差異を生じる場合などがある。したがって、 それらの場合には、ダクト壁を形成するための板体200の厚みに対し溝孔10 0の溝幅寸法が適合しなくなり、溝幅寸法が大きすぎて溝孔100に差し込んだ 板体200が容易に抜けてしまうといった事態や、溝幅寸法が小さすぎて溝孔1 00に板体200を差し込めないといった事態を生じることがある。また、溝孔 100の溝幅寸法が設計値どおりになっている場合であっても、板体の厚み寸法 のばらつきにより同様の事態を生じることがある。
【0005】 他方、板体200の厚み寸法と溝孔100の溝幅寸法とが公差範囲内になって いる場合であっても、それらの寸法如何によっては溝孔100に板体200を差 し込みやすい場合と差し込みにくい場合とが生じる。
【0006】 このように、従来のジョイナーAには、溝孔100の溝幅寸法と板体200の 厚み寸法との関係で、溝孔100に板体200の端部を差し込んだときの嵌合状 態が一定の状態になりにくく、場合によっては溝孔100に板体200の端部を 差し込めなくなるという欠点があった。また、板体200の厚み寸法ごとにジョ イナーAを個別に作る必要があり、ジョイナーAの種類が多くなるという欠点も あった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、板体の厚み寸法に応じて板体を 配置するのに適した溝幅寸法の溝孔を形成することができ、板体の厚み寸法に関 係なく溝孔への板体の嵌合状態を一定にすることのできるダクト用ジョイナーを 提供することを解決課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のダクト用ジョイナーは、溝部と溝部からその凹溝の深さ方向に対して 交差する方向に突き出し、ダクト壁を形成するための板体の表面または裏面のう ちの一方の面に重ねられる支持板部とを一体に具備する主部材と、主部材の溝部 にその凹溝の所定深さにまで差し込まれる突出部と突出部からその突出し方向に 対して交差する方向に突き出し、上記板体の表面または裏面のうちの他方の面に 重ねられる支持板部とを一体に具備する副部材と、を備えるものである。
【0009】 ここでいうジョイナーには、ダクト壁を形成するための板体同士を結合する用 途に用いられるのみならず、フランジを形成するためのフランジ相当部や補強用 リブを形成するためのリブ相当部を一体に具備し、それらのフランジ相当部やリ ブ相当部を上記板体に結合する用途に用いられるものをも含んでいる。
【0010】
【作用】
この構成において、たとえば、主部材の溝部の凹溝に副部材の突出部を差し込 んで主部材の支持板部を板体の表面に重ねると共に、副部材の支持板部を板体の 裏面に重ねると、溝部と溝部の凹溝に差し込まれた突出部と一対の支持板部とに より形成された溝孔に板体が差し込まれた状態になる。そして、一対の支持板部 の相互間隔、すなわち上記溝孔の溝幅寸法が板体の厚みに応じた寸法になる。し たがって、板体の厚み寸法にばらつきがあっても、また、板体の厚みが違ってい ても、その寸法のばらつきや厚みの違いが溝部の凹溝に対する突出部の差込み幅 の変化に伴う溝孔の溝幅寸法の変化により吸収され、常に適切な嵌合状態になる 。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の実施例によるジョイナーA1,A2,A3を用いて製作された 合成樹脂製ダクトDの斜視図、図2〜図6は上記ダクトにおけるジョイナー採用 箇所の断面図である。
【0012】 ダクトDは、矩形の板体Pと、ダクトDの長手方向に板体Pを結合するための 第1ジョイナーA1と、板体Pを筒形に結合するための第2ジョイナーA2と、 ダクトDの端部にフランジFを具備させるための第3ジョイナーA3とを用いて 製作されており、第1ジョイナーA1と第2ジョイナーA2と第3ジョイナーA 3はポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂で連続押出成形された長尺体を所定寸法 の切断することにより作られている。また、板体Pもポリ塩化ビニル樹脂などの 合成樹脂で作られている。
【0013】 図2と図3に示すように、第1ジョイナーA1は主部材1と副部材2とで構成 されている。主部材1は、2つの突出片部12,12の間に形成された凹溝13 を有する溝部11と、その溝部11から凹溝13の深さ方向に対して直交する方 向に突き出た支持板部14とを有し、支持板部14は溝部11の両側に一体に設 けられている。副部材2は突出部21と、突出部21からその突出し方向に対し て直交する方向に突き出た支持板部22とを有し、支持板部22は突出部21の 両側に一体に設けられている。
【0014】 上述した主部材1と副部材2とにおいて、主部材1の溝部11の凹溝13には 副部材2の突出部21が差し込まれている。また、主部材1の支持板部14,1 4が溝部11の両側に配置された板体P,Pの端部表面に重ねられていると共に 、副部材2の支持板部22,22が上記板体P,Pの端部裏面に重ねられている 。この状態では、主部材1と副部材2とが組み合わさってH形の断面形状になり 、溝部11と溝部11の凹溝13に差し込まれた突出部21と板体Pの両側の一 対の支持板部14,22とによって溝孔3が形成され、その溝孔3に板体Pが差 し込まれた状態になる。
【0015】 このような構造で第1ジョイナーA1により板体P,P同士を結合するに際し 、主部材1の支持板部14と副部材2の支持板部22とで板体Pが挾み付けられ るように両部材1,2を押圧して溝部11の凹溝13に突出部21を押し込むよ うにすると、主部材1の支持板部14と副部材2の支持板部22との相互間隔、 つまり溝孔3の溝幅寸法Hが板体Pの厚み寸法に相応した寸法に自然に調節され る。そして、図2と図3との比較から判るように、板体Pが厚いとき(図2)は 板体Pが薄いとき(図3)よりも溝孔3の溝幅寸法Hが大きくなり、それに相応 して凹溝13への突出部21の差込み幅が小さくなる。したがって、板体Pの厚 み寸法にばらつきがあっても、その寸法のばらつきが凹溝13に対する突出部2 1の差込み幅の変化に伴う溝孔3の溝幅寸法Hの変化により吸収され、第1ジョ イナーA1と板体Pとが常に適切な嵌合状態になる。
【0016】 板体Pを第1ジョイナーA1に接着するときは、溝部11の凹溝13に突出部 21を差し込む前に、主部材1の内面や副部材2の内面に接着剤5を塗布してお けばよく、そうしておくと、溝部11の凹溝13に突出部21を押し込んで支持 板部14,22により板体Pを挾み付けたときに、主部材1の内面と板体P、副 部材2の内面と板体Pとの間に接着剤5が均一に回り込み、その接着剤5で板体 Pと主部材1および副部材2とが接着される。また、凹溝13の内面または突出 部21の表面に接着剤5を塗布しておくと、溝部11と突出部21とが接着剤5 で接着される。接着剤5には充填型の接着剤、たとえばシリコーンや変成シリコ ーンなどのシリコーン系接着剤、チオコール、樹脂を溶かし込んだ溶剤系接着剤 などを好適に用いることができ、これらを用いると、第1ジョイナーA1と板体 Pとの結合箇所の気密性や液密性が確実に保たれる。
【0017】 主部材1は図1に示した製作すべきダクトDのダクト壁の幅寸法に応じた長さ を有しており、その端部が図4のように45°に欠除されている。また、副部材 2も上記ダクト壁の幅寸法に応じた長さを有し、その端部は45°に欠除されて いる。そして、ダクトDのコーナ部分では、図4のように主部材1同士、副部材 2同士がそれぞれ45°に突き合わされている。これらの突合せ箇所は溶接ある いは接着剤を用いた接着によって気密あるいは液密に接合されている。このよう な突合せ構造を形成するには、副部材2を先に板体Pの裏面側に組み付け、その 後で主部材1を板体Pの表面側に組み付けるようにすればよい。
【0018】 図5に第2ジョイナーA2の具体的構成を示してある。この第2ジョイナーA 2は、板体Pを筒形に結合して図1のダクトDにおける四角筒形のダクト壁を形 成するために用いられている。この第2ジョイナーA2において、主部材1と副 部材2とで構成されている点、主部材1が溝部11とその両側に一体に形成され た支持板部14,14とからなる点、副部材2が突出部21と突出部21の両側 に一体に形成された支持板部22,22とからなる点、突出部21が溝部11の 凹溝13に差し込まれる構成になっている点、などは上述した第1ジョイナーA 1と同じである。しかし、第2ジョイナーA2における主部材1の支持板部14 ,14が溝部11の凹溝13の深さ方向に対して45°に交差する方向に突き出 て支持板部14,14同士が直角をなしている点、および副部材2の支持板部2 2,22が突出部13の突出し方向に対して45°に交差する方向に突き出て支 持板部22,22同士が直角をなしている点、では第1ジョイナーA1と異なっ ている。
【0019】 この第2ジョイナーA2においても、主部材1の溝部11の凹溝13に副部材 2の突出部21が差し込まれ、主部材1の支持板部14,14が溝部11の両側 に配置された板体P,Pの端部表面に重ねられ、副部材2の支持板部22,22 が上記板体P,Pの端部裏面に重ねられている。この状態では、溝部11と溝後 11の凹溝13に差し込まれた突出部21と板体Pの両側の一対の支持板部14 ,22とによって溝孔3が形成され、その溝孔3に板体Pが差し込まれた状態に なる。したがって、第1ジョイナーA1について説明したところと同様に、主部 材1の支持板部14と副部材2の支持板部22とで板体Pが挾み付けられるよう に両部材1,2を押圧して溝部11の凹溝13に突出部21を押し込むようにす ると、溝孔3の溝幅寸法Hが板体Pの厚み寸法に相応した寸法に自然に調節され る。このため、板体Pの厚み寸法にばらつきがあっても、その寸法のばらつきが 溝部11の凹溝13に対する突出部21の差込み幅の変化に伴う溝孔3の溝幅寸 法Hの変化により吸収され、第2ジョイナーA2と板体Pとが常に適切な嵌合状 態になる。また、第2ジョイナーA2と板体Pや、主部材1と副部材2は、必要 に応じ上掲した接着剤5で接着される。
【0020】 図1から類推できるように、第2ジョイナーA2の主部材1の一方の端部は第 1ジョイナーA1の主部材1のコーナ部に突き合わされ、また、副部材1の一方 の端部は第1ジョイナーA1の副部材1のコーナ部に突き合わされており、それ らの突合せ箇所が溶接または接着剤で気密あるいは液密に接合されている。
【0021】 図6に第3ジョイナーA3の具体的構成を示してある。この第3ジョイナーA 3は、図1のダクトDの端部にフランジFを具備させるために用いられている。 この第3ジョイナーA3において、主部材1と副部材2とで構成されている点、 主部材1が溝部11と支持板部14とからなる点、副部材2が突出部21と突出 部21に一体に形成された支持板部22とからなる点、突出部21が溝部11の 凹溝13に差し込まれる構成になっている点、などは上述した第1ジョイナーA 1や第2ジョイナーA2と同じである。しかし、第3ジョイナーA3における主 部材1の支持板部14が溝部11の片側にのみ突き出ている点、副部材2の支持 板部22が突出部13の片側にのみ突き出ている点、主部材1の支持板部14の 根元部分から直角にフランジ相当部F1が外向きに突き出ている点、などが第1 ジョイナーA1や第2ジョイナーA2と異なっている。
【0022】 この第3ジョイナーA3においても、主部材1の溝部11の凹溝13に副部材 2の突出部21が差し込まれ、主部材1の支持板部14が溝部11の片側に配置 された板体Pの端部表面に重ねられ、副部材2の支持板部22が上記板体Pの端 部裏面に重ねられている。この状態では、溝部11と溝部11の凹溝13に差し 込まれた突出部21と板体Pの両側の一対の支持板部14,22とによって溝孔 3が形成され、その溝孔3に板体Pが差し込まれた状態になる。したがって、第 1ジョイナーA1や第2ジョイナーA2について説明したところと同様に、主部 材1の支持板部14と副部材2の支持板部22とで板体Pが挾み付けられるよう に両部材1,2を押圧して溝部11の凹溝13に突出部21を押し込むようにす ると、溝孔3の溝幅寸法Hが板体Pの厚み寸法に相応した寸法に自然に調節され る。このため、板体Pの厚み寸法にばらつきがあっても、その寸法のばらつきが 溝部11に対する突出部21の差込み幅の変化に伴う溝孔3の溝幅寸法Hの変化 により吸収され、第3ジョイナーA3と板体Pとが常に適切な嵌合状態になる。 また、第3ジョイナーA3と板体Pや、主部材1と副部材2は、必要に応じ上掲 した接着剤5で接着される。
【0023】 第3ジョイナーA3の主部材1は図1のダクトDのダクト壁の幅寸法に応じた 長さを有しており、その端部が45°に欠除されている。また、副部材2も上記 ダクト壁の幅寸法に応じた長さを有し、その端部は45°に欠除されている。そ して、ダクトDのコーナ部分では、主部材1同士、副部材2同士がそれぞれ45 °に突き合わされ、その突合せによってそれぞれの第3ジョイナーA3のフラン ジ相当部F1が図1のように矩形環状に連設されてフランジFを形成する。なお 、突合せ箇所は溶接あるいは接着剤を用いた接着によって気密あるいは液密に接 合されている。
【0024】 図7は別々のダクトのフランジF同士を突き合わせ、ボルト61とボルト61 にねじ込まれたナット62を用いてそれらのフランジF,F同士を結合した状態 を示している。フランジF,Fの相互間にはパッキン7を挾み込んで気密性ある いは液密性を確保している。また、ボルト61はフランジF,Fの複数箇所に形 成されたボルト挿通孔63に挿通されている。
【0025】 上述した第1ジョイナーA1、第2ジョイナーA2、第3ジョイナーA3はい ずれも主部材1の溝部11の凹溝13に副部材2の突出部21を差し込む構成に なっており、しかも溝部11の凹溝13の内面や突出部21の表面は平坦面にな っている。したがって、凹溝13の溝幅寸法と突出部21の厚みとを両者が圧入 嵌合される程度に高精度に仕上げてあっても、接着剤5が硬化してその接着強度 が十分に発揮されるまでの間は主部材1と副部材2とを板体P側に押圧しておく 必要があり、場合によってはそのことによりダクト製作作業の容易性や迅速性の 損なわれる心配がある。
【0026】 図8と図10に示した変形例はそのような心配の少ないジョイナーである。す なわち、これらは主部材1の溝部11の内面を鋸歯形状の凹凸面15とすると共 に、副部材2の突出部21の表面も鋸歯形状の凹凸面24としてある。このもの によると、溝部11の凹溝に突出部21を差し込むと、双方の凹凸面15,24 が相互に噛み合って抜出し防止されるため、突出部21を差し込めるだけ差し込 むと、その後で突出部21が溝部11の凹溝から抜け出て溝幅寸法Hが拡がるこ とはない。なお、図8は第1ジョイナーA1の変形例であり、図10は第2ジョ イナーA2の変形例である。
【0027】 図9は上述した心配の少ない他の変形例を示している。図示していないが、第 3ジョイナーA3も同様の変形が可能である。このものは、副部材2をその突出 部21の中央で分割して2つの部材2a,2bにし、主部材1の溝部11の凹溝 に差し込んだ突出部21,21の間に合成樹脂などの剛弾性を有する詰物25を 圧入するようにしたものである。これによると、詰物25の復元力で突出部21 ,21が溝部11の内面に強く当接して突出部21,21の抜け出しを防止する 。したがって、詰物25を圧入した後では、突出部21,21が溝部11の凹溝 から抜け出て溝幅寸法Hが拡がることはない。なお、図9の変形例において、溝 部11の内面を鋸歯形状の凹凸面にし、突出部21,21の表面を鋸歯形状の凹 凸面にしておいてもよく、そのようにしておくと、抜出し防止作用がさらに確実 に発揮されるようになる。
【0028】 図11は第1ジョイナーA1の変形例を示し、補強用リブ相当部R1を設けた 第1ジョイナーA11である。補強用リブ相当部R1は副部材2の突出部21の 背面に設けられている。これによると、主部材1と副部材2とでパネルを挾み付 けてダクトを製作したときに、補強用リブ相当部R1で形成されたリブがダクト の周囲に矩形環状に連設されることになり、ダクトが補強され、特に耐偏平化強 度に優れたものになる。
【0029】 図12は第3ジョイナーA3の変形例を示し、フランジ相当部F2を副部材2 に設けたものを示している。副部材2には突出部21の反対面にフランジ相当部 F2を設けてあり、ダクトを製作したときにはフランジ相当部F2が矩形環状に 連設してフランジを形成する。
【0030】 また、製作するダクトの幅を拡げたいときは、第1ジョイナーA1の長さ方向 をダクトの長さ方向に合わせて2枚のパネルを幅方向で接着すればよい。
【0031】 図13のダクトDは図2で示した第1ジョイナーA1と図11で示した第1ジ ョイナーA11と図12で示した第3ジョイナーA3と板体Pを用いて製作した ものである。板体Pは四角筒状に折曲加工してあり、その端部を第1ジョイナー A1で挾み付けて筒体とすると共に、筒体の上下に配置した第1ジョイナーA1 1あるいは第3ジョイナーA3で板体Pを挾み付けて接着してある。このダクト Dではその長手方向に合わせて第1ジョイナーA1を用いてある。第1ジョイナ ーA11は補強用リブ相当部R1がリブRとなり、そのリブRでダクトDを環状 に取り巻いて偏平化強度を向上させている。第3ジョイナーA3は副部材のフラ ンジ相当部F2がフランジFとなり、そのフランジFでダクトDを環状に取り巻 いて偏平化強度を向上させている。このフランジFは他のダクトとの接合箇所に なる。なお、各ジョイナーの突合せは一方のジョイナーの側端に他のジョイナー の端を突き合わせた90°の突き合わせになっている。このダクト製作において も、板体Pを種部材1と副部材2とで挾み付けて接着するため、板体Pの板厚寸 法の変化を溝部11の凹溝に対する突出部21の差込み幅の変化で吸収させて適 切な嵌合状態を得ることができる。
【0032】 以上説明した実施例や変形例では、主部材1を板体Pの表面側に組み付け、副 部材2を板体Pの裏面側に組み付けているけれども、この逆に主部材1を板体P の裏面側に組み付け、副部材2を板体Pの表面側に組み付けてもよい。また、製 作するダクトDの長さを長くしたいときは、第1ジョイナーA1を中間の複数箇 所に介在させるようにすればよい。さらに第1ジョイナーA1の主部材1または 副部材2にリブを一体に突出させておけば、そのリブによりダクトが補強され、 特に耐偏平化強度に優れたものになる。
【0033】 ところで、第1ジョイナーA1,A11、第2ジョイナーA2、第3ジョイナ ーA3、板体Pなどをすべてポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂で連続押出成形 して作ると、それらを射出成形で作ったものに比べて安価になる。板体Pには複 数のカレンダーシートを熱圧着して所定厚みにしたものを用いてもよい。そして 、ポリ塩化ビニル樹脂のように耐薬品性に優れた樹脂で作られたダクトDは塩化 水素などの腐食性ガスを取り扱う化学工場や鍍金工場の排ガスダクトとして、あ るいは下水処理場の換気ダクトなどに好適に用いられる。
【0034】
【考案の効果】
本考案によれば、厚み寸法にばらつきのある板体であってもジョイナーに具備 される溝孔の溝幅寸法の変化によりそのばらつきが吸収されるため、その溝孔と 板体との嵌合状態が一定の適切な状態になるという効果がある。そのため、本考 案のジョイナーを用いると、ジョイナーと板体とを接着剤で接着する場合におい て一定の接着状態を得ることができるのみならず、板体の厚みに応じて種々の溝 幅寸法のジョイナーを用意する必要性がなくなり、ダクト製作に際してそれだけ 部品点数や部品の種類を削減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるジョイナーを用いて製作
された合成樹脂製ダクトの斜視図である。
【図2】上記ダクトにおける第1ジョイナー使用箇所の
部分断面図である。
【図3】上記ダクトにおける第1ジョイナー使用箇所の
部分断面図である。
【図4】上記ダクトにおける第1ジョイナー使用箇所の
部分平面図である。
【図5】上記ダクトにおける第2ジョイナー使用箇所の
部分断面図である。
【図6】上記ダクトにおける第3ジョイナー使用箇所の
部分断面図である。
【図7】上記ダクトのフランジ同士を結合した状態の断
面図である。
【図8】第1ジョイナーの変形例を示す側面図である。
【図9】第1ジョイナーの他の変形例を示す側面図であ
る。
【図10】第2ジョイナーの変形例を示す平面図であ
る。
【図11】第1ジョイナーの変形例を示す側面図であ
る。
【図12】第3ジョイナーの変形例を示す側面図であ
る。
【図13】ダクトの変形例を示す側面図である。
【図14】従来のジョイナーの断面図である。
【符号の説明】
D ダクト A1,A11 第1ジョイナー A2 第2ジョイナー A3 第3ジョイナー P 板体 1 主部材 2 副部材 11 溝部 13 凹溝 14 主部材の支持板部 21 突出部 22 副部材の支持板部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝部と溝部からその凹溝の深さ方向に対
    して交差する方向に突き出し、ダクト壁を形成するため
    の板体の表面または裏面のうちの一方の面に重ねられる
    支持板部とを一体に具備する主部材と、主部材の溝部に
    その凹溝の所定深さにまで差し込まれる突出部と突出部
    からその突出し方向に対して交差する方向に突き出し、
    上記板体の表面または裏面のうちの他方の面に重ねられ
    る支持板部とを一体に具備する副部材と、を備えること
    を特徴とするダクト用ジョイナー。
JP1465091U 1991-02-20 1991-02-20 ダクト用ジョイナー Expired - Lifetime JP2541306Y2 (ja)

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