JPH04105689U - シール部材およびフランジの締結構造 - Google Patents

シール部材およびフランジの締結構造

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JPH04105689U
JPH04105689U JP1478891U JP1478891U JPH04105689U JP H04105689 U JPH04105689 U JP H04105689U JP 1478891 U JP1478891 U JP 1478891U JP 1478891 U JP1478891 U JP 1478891U JP H04105689 U JPH04105689 U JP H04105689U
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政士 藤本
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ダイセル化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材をフランジ間に保持し、フランジ
間のシール性を高める。 【構成】 クランプ12により締結される、ガラスライ
ニングされた一対のフランジ2,4間に配設されるシー
ル部材7において、シール部材7をフランジ2,4間に
保持するため、前記シール部材7の移動を規制する規制
部を、前記シール部材7に形成する。好ましいシール部
材7は、ガスケット8と、このガスケットを包み込む耐
蝕性シート9とで構成され、このシート9にクランプ1
2が挿通する挿通孔11が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、化学工場の配管、反応槽などのフランジを締結する締結構造に関す る。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
化学工場などにおいては、塩素、塩酸、硫酸、酢酸などの酸性化合物や塩基性 化合物などの腐蝕性原料や反応生成物が取扱われる。これらの腐蝕性原料等によ る腐蝕を防止するため、内面及びフランジの対向面が耐蝕性の高いガラスライニ ングされた配管、塔、反応槽、熱交換器などが使用されている。
【0003】 また、前記配管、反応槽や熱交換器などは、一般に、一対のフランジ間にシー ル部材を配設し、フランジ接合により構築されている。このフランジ接合におい て、ボルト・ナットでフランジを接合するために、フランジに孔を形成すると、 ガラスライニング層が損傷する。また、ボルト・ナットで締結する場合には、孔 部や前記損傷部から腐蝕が進行し、原料などが洩れる場合がある。そこで、グラ スライニングされた部品や装置は、一対のフランジをクランプにより接合する場 合が多い。
【0004】 図4は、クランプによる従来のフランジ接合構造を示す概略断面図である。
【0005】 図示する例において、反応槽本体31のフランジ32と、この反応槽本体31 の開口部を閉塞する蓋体33のフランジ34との間に、ガスケット35と、この ガスケットを被包する耐蝕性の高いフッ素系ポリマーからなるシート36とで構 成されたシール部材37を介在させ、クランプ38により前記フランジ32,3 4を締結している。
【0006】 一方、反応槽での反応は、減圧系、高温系などの種々の条件下で行なわれる。 また、反応時にフランジ32,34の間から原料や反応生成物が漏出するのを防 止するため、前記クランプ38によりフランジ32,34を増し締めする場合も 多い。
【0007】 しかしながら、フランジ32,34間に介在するシール部材37は、表面エネ ルギーの小さなフッ素系ポリマーシート36を構成要素とするため、フランジ3 2,34に対してシール部材37が滑り易い。特に、溶媒を用いる反応系では、 溶媒がフランジ32,34とシート36間に浸透し易いので、シール部材37が さらに滑り易くなる。従って、減圧、高温などの条件下での反応や増し締めによ りシール部材37が反応槽の内方へ移動し易い。そして、シール部材37が反応 槽内へ引込まれると、シール性を確保できなくなり、非シール部から原料や反応 生成物が漏出する。また、漏出した原料などは反応槽やその周辺の装置を腐蝕す るだけでなく、作業環境を悪化し、また火災の危険性をもたらす。著しい場合に は、反応槽の撹拌機にシール部材37が巻き付いて、反応の継続ができなくなる 場合がある。このようなことは、前記シール部材37に代えて、フッ素系ポリマ ーからなるガスケットを使用する場合や、クランプによりフランジ接合されるス テンレス製装置や配管でも生じる。
【0008】 従って、本考案の目的は、シール部材をフランジ間に確実に保持でき、高いシ ール性を確保できるフランジの締結構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、クランプにより締結される一対のフラン ジ間に配設されるシール部材であって、前記クランプ又はフランジと係わりあっ て、シール部材がフランジの内方へ移動するのを規制する規制部が形成されてい る、シール部材を提供する。
【0010】 また、本考案は、一対のフランジを、シール部材を介して、クランプにより締 結する構造であって、前記クランプ又はフランジと係わりあって、シール部材が フランジの内方へ移動するのを規制する規制部が、前記シール部材に形成されて いる、フランジの締結構造を提供する。
【0011】
【作用】
前記構成のシール部材および締結構造では、シール部材に形成された規制部が 、前記クランプ又はフランジと係わりあって、前記クランプ又はフランジからシ ール部材がフランジの内方へ移動するのを規制できる。従って、反応などを減圧 下や高温下で行なったり、フランジをクランプで増し締めしても、シール部材を フランジ間の適正な位置に保持できる。
【0012】
【実施例】
以下に、添付図面を参照しつつ、本考案をより詳細に説明する。
【0013】 図1は、本考案の一実施例を示す概略断面図であり、図2は図1のシール部材 を示す平面図である。この例では、反応槽のフランジ部の締結構造が示されてい る。
【0014】 反応槽は、反応槽本体1に形成されたフランジ2と、反応槽本体1の開口部を 閉塞する蓋体3に形成されたフランジ4と、前記反応槽本体1の内面、蓋体3の 内面および各フランジ2,4の対向面に形成されたガラスライニング層5,6と 、前記各フランジ2,4間に介在するリング状のシール部材7と、前記フランジ 2,4を締結するクランプ12とで構成されている。
【0015】 前記フランジ部2,4の側方端部には、それぞれ凸部2a,4aが形成されて いる。また、前記クランプ12は、螺合孔が形成されていると共に、前記凸部4 aと係合するフック部13aが形成された係止部材13と、前記螺合孔に螺合さ れ、前記他方の凸部2aと係止するフック部14aが形成されたネジ部材14と 、このネジ部材14に螺合されるナット15とで構成されている。
【0016】 また、前記シール部材7は、芯材としてのリング状のガスケット8と、このガ スケットを包み込むフッ素系ポリマーからなるシート9とで構成されている。こ のようなシール部材7は、ガスケット8が劣化、硬化したり、シート9が損傷し ても、新たなガスケット及び/又はシートと容易に交換できる。なお、シートに は、フィルムと称されることのある実質的に平な構造物も含まれる。
【0017】 そして、前記シート9の複数箇所には、外方へ延びる延出片10が形成され、 この延出片10には、前記クランプ12が挿通する挿通孔11が形成されている 。この挿通孔11は、クランプ12と係わりあって、シール部材7がフランジ2 ,4の内方へ移動するのを規制する規制部として機能する。
【0018】 このような締結構造では、フランジ2,4間にシール部材7を介在させ、前記 フランジ2,4の凸部2a,4aと、係止部材13のフック部13a、およびネ ジ部材14のフック部14aとを係止させ、ナット15で締付けることにより、 フランジ2,4が締結される。そして、前記クランプ12によりフランジ2,4 を締結しても、クランプ12がシート9の挿通孔11に挿通されているため、シ ート9、ひいてはシール部材7の反応槽内への移動を規制できる。従って、反応 を減圧系、高温系で行なったり、増し締めを行なっても、シール部材7がフラン ジ2,4間の適正箇所に確実に保持され、クランプ12から反応槽内へ引込まれ ることがなく、高いシール性を確保できる。
【0019】 図3は本考案の他の実施例におけるシール部材の要部を示す概略斜視図である 。この例では、リング状のシール部材17は、前記と同様に、リング状のガスケ ット18と、このガスケット18を包み込む耐蝕性の高いシート19とで構成さ れている。前記シート19の側部には、肉厚に形成され、クランプのネジ部材2 4と係止可能な鈎状の係止部21が形成されている。係止部21は、クランプの ネジ部材24と係わりあう規制部として機能する。
【0020】 このようなシール部材を用いても、前記係止部21により、シール部材17が フランジの内方へ移動するのを規制でき、高いシール性を確保できる。
【0021】 なお、シール部材は、前記ガスケットとシートで構成する必要はなく、例えば 、前記シートと同様に、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系ポリマー、 シリコーン樹脂などの耐蝕性の高い材料で形成したリング状のガスケットであっ てもよい。
【0022】 シール部材の規制部は、クランプ又はフランジと係わりあって、シール部材が フランジの内方へ移動するのを規制すればよい。前記規制部は、クランプの構造 、フランジの構造に応じて適宜の構造に形成できる。例えば、前記規制部は、ク ランプのネジ部材と係止する鈎状の係止部や挿通孔などであってもよく、フラン ジの端部と係止する断面L字状の係止部などであってもよい。また、クランプの 構造は、前記構造のものに限定されず、一対のフランジを貫通することなく締結 できる構造であればよい。
【0023】 また、フランジが形成された部品や装置は、ステンレス製などであってもよい が、本考案は、前記シール部材がフランジとの関係において滑り易い部品や装置 、特に、フランジの対向面が、ガラスライニングされている部品や装置に好適に 適用される。
【0024】 本考案は、反応槽に限らず、配管、塔、熱交換器などの装置に適用できる。
【0025】
【考案の効果】
本考案のシール部材およびフランジの締結構造によれば、シール部材をフラン ジ間に確実に保持でき、高いシール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】図1のシール部材を示す平面図である。
【図3】本考案の他の実施例におけるシール部材の要部
を示す概略斜視図である。
【図4】従来のフランジ接合構造を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
2,4…フランジ 5,6…ガラスライニング層 7,17…シール部材 8,18…ガスケット 9,19…シート 11…挿通孔 12…クランプ 21…係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16J 15/10 L 7233−3J

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプにより締結される一対のフラン
    ジ間に配設されるシール部材であって、前記クランプ又
    はフランジと係わりあって、シール部材がフランジの内
    方へ移動するのを規制する規制部が形成されている、シ
    ール部材。
  2. 【請求項2】 一対のフランジを、シール部材を介し
    て、クランプにより締結する構造であって、前記クラン
    プ又はフランジと係わりあって、シール部材がフランジ
    の内方へ移動するのを規制する規制部が、前記シール部
    材に形成されている、フランジの締結構造。
  3. 【請求項3】 フランジの対向面が、ガラスライニング
    されている請求項1記載のフランジの締結構造。
  4. 【請求項4】 シール部材が、ガスケットと、このガス
    ケットを包み込む耐蝕性シートとで構成され、このシー
    トにクランプが挿通する挿通孔が形成されている請求項
    1記載のフランジの締結構造。
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