JPH04105667U - フランジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温ガス炉燃料交換用ハッチ等大径で、か
つ、内圧を受けるフランジの容器内のガスの漏れを防
ぐ。 【構成】 フランジに取り付けた内周側に締結用ボルト
を設け、かつ、各締結用ボルトの周囲に別のガスケット
を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は高温ガス炉燃料交換用ハッチ等大径で、かつ、内圧を受けるフランジ に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は図４に示すように、圧力が加わる面積を小さくするため、フランジ０１ ，０２内周側にガスケット０３を配し、その外周側に締結用ボルト０４を配して いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

内圧によるフランジの変形が大きい場合、すなわち、大径のフランジまたは薄 いフランジもしくは高圧の場合等、ガスケット部分の口が開く傾向にあり、充分 なシールができないという欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の課題を解決したもので、フランジに取り付けたガスケット の内周側に締結用ボルトを設け、かつ、各締結用ボルトの周囲に別のガスケット を設けたフランジである。

【０００５】

【作用】

締結用ボルトをフランジの内側に近い部分に設けることができるため、フラン ジの変形が少ない。また各締結ボルトに個別のガスケットを設け、容器内のガス がボルト穴を通って外部へ漏れるのを防いだ。

【０００６】 また、締結ボルトより内側にはボルト穴シール用のガスケットの溝等があるの みであり、このガスケットはボルト直下に配置されるため、口開き変形の影響を 受けにくい。 このボルト穴シール部からの漏洩があったとしても、フランジシールのガスケ ット部からの漏洩が起きた場合と比較して漏れ断面積が小さいため、漏れ量が少 ない。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２に本考案の第１実施例を示す。 フランジ１ａ，１ｂにそれぞれ設けたフランジガスケット溝２ａ，２ｂ，３ａ ，３ｂの内周側にボルト穴４ａ，４ｂが配置されており、そのまわりにボルト穴 シール用ガスケット溝５ａ，５ｂを設けてある。 ６は締結用ボルト、７，８，９はガスケットである。

【０００８】 図３に本考案の第２実施例を示す。 第１実施例のボルト穴まわりにガスケット溝を加工する代わりに、フランジ１ １ａ，１１ｂのボルト穴１２ａ，１２ｂに座ぐり部１３ａ，１３ｂを設け、そこ にスペーサ１４および２箇のＯリング１５ａ，１５ｂを配置してシールを行うも ので、ボルト穴まわりのガスケット溝加工を簡略化できる。 １６は締結用ボルトである。

【０００９】 なお、第１実施例，第２実施例共にガスケットの種類はＯリングに限定される ものではない。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は前記構造であるので、フランジが口開き変形しても、フランジ面シー ル用ガスケット部分にはその影響が及ばず、良好なシール性が維持される。 また、ボルト穴シール用ガスケットはボルト直下にあるために、比較的変形の 影響が少なく、また、仮に漏れを生じたとしても、漏れ断面積が小さいために漏 れ量の絶対値が小さい。 従って、フランジ全体からの漏れ量を小さくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の第１実施例で、縦断面図であ
る。

【図２】図２は本考案の第１実施例で、フランジ断面の
斜視図である。

【図３】図３は本考案の第２実施例の締結用ボルト周辺
の縦断面図である。

【図４】図４は従来のフランジの問題点を示すための縦
断面図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，１１ａ，１１ｂ フランジ ２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂ フランジガスケット溝 ４ａ，４ｂ，１２ａ，１２ｂ ボルト穴 ５ａ，５ｂ ボルト穴シール用ガスケット溝 ６，１６ 締結用ボルト ７，８，９ ガスケット １３ａ，１３ｂ 座ぐり部 １４ スペーサ １５ａ，１５ｂ Ｏリング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 溝上 頼賢 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)考案者 朝山 秀樹 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フランジに取り付けたガスケットの内周
   側に締結用ボルトを設け、かつ、各締結用ボルトの周囲
   に別のガスケットを設けたことを特徴とするフランジ。