JPH04104814U - 歯科用スピンドルモータ - Google Patents
歯科用スピンドルモータInfo
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- JPH04104814U JPH04104814U JP713291U JP713291U JPH04104814U JP H04104814 U JPH04104814 U JP H04104814U JP 713291 U JP713291 U JP 713291U JP 713291 U JP713291 U JP 713291U JP H04104814 U JPH04104814 U JP H04104814U
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Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モータ内部に設けられる空気用配管を省略し
て、モ−タを簡単な構造にする。 【構成】 本考案のモータは、ケ−シング1と、そのケ
−シング1内に回転可能に配置されるロ−タRと、ロ−
タRの移動を規制するスラスト及びラジアル軸受けとを
備えている。少なくとも一方の軸受けは、ケ−シング1
外方から供給される気体によってロ−タRの移動を規制
する静圧軸受けにより構成されている。この静圧軸受け
から流出する加圧空気をケ−シング1から吐出させる通
路5bが設けられている。
て、モ−タを簡単な構造にする。 【構成】 本考案のモータは、ケ−シング1と、そのケ
−シング1内に回転可能に配置されるロ−タRと、ロ−
タRの移動を規制するスラスト及びラジアル軸受けとを
備えている。少なくとも一方の軸受けは、ケ−シング1
外方から供給される気体によってロ−タRの移動を規制
する静圧軸受けにより構成されている。この静圧軸受け
から流出する加圧空気をケ−シング1から吐出させる通
路5bが設けられている。
Description
【0001】
本考案は小型の歯科用スピンドルモータに関するものである。
【0002】
歯の治療に使用される歯科医療器具として、小型スピンドルモータの先端部に
ドリルを備えたハンドピ−スがある。この小型スピンドルモータとしては従来ブ
ラシタイプのモータが使用されており、モータケーシング内に配置されたロータ
は、ベアリングを介してケーシングに対して回転可能に支持されている。このよ
うなハンドピースには、モータのブラシとコミンテータとの摺動部の冷却および
磨耗粉の除去のために加圧空気や水を外部から供給する配管および研磨作業を行
う際の照明用に光ファイバ−等が設けられている。
【0003】
しかし、これらの配管や光ファイバ−はモータのロ−タとケーシング間の僅か
な空間及びハンドピース内を通じて設けられるため、モ−タの内部構造が複雑に
なるばかりでなく、モータ小型化の障害になったり、配管や光ファイバ−の設置
数も制限されたりするという問題を有していた。
【0004】
本考案は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、モータ内部
に設けられる空気用配管を省略することによって、構造が簡単な歯科用スピンド
ルモータを提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために本考案は、モータとしてブラシレスモータを採用し
、ケ−シングと、そのケ−シング内に回転可能に配置されるロ−タと、ロ−タの
移動を規制するスラスト及びラジアル軸受けとを備え、少なくとも一方の軸受け
を、ケ−シング外方から供給される気体によってロ−タの移動を規制する静圧軸
受けにより構成し、この静圧軸受けから流出する加圧空気をケ−シングから吐出
させる通路を設けている。
【0006】
従って、ケ−シングに設けられた通路により静圧軸受けから流出する加圧空気
が吐出され、その加圧空気を切削かす除去用空気として利用することができる。
そのため、モータ内部において、特別に切削かす除去用の空気の配管を別に設け
る必要がなく、よってモータの構造を簡単にすることが可能になる。
【0007】
以下に、本発明をブラシレスタイプのスピンドルモータに具体化した一実施例
を図面に従って詳述する。
図1に示すように、略円筒状のケ−シング1の内側一端部(下端部)には、中
央部に挿通孔2aが透設されたプレ−ト2が固定され、このプレ−ト2の外周と
ケ−シング1の内周面との間にはOリング3が介され、これらの部材1,2,3
によってにケ−シング1の下端部が閉塞されている。一方、前記ケ−シング1の
内側他端部(上端部)には、ケ−シング1の内周面全体に延びる取付け環条4が
形成されている。また、その上側外方には、中央部に挿通孔5aが透設されたア
タッチメント5が、環状のパッキング6を介して着脱可能に連結されている。こ
れら部材5,6によってケ−シング1の上端部が閉塞されている。そして、ケ−
シング1内においてプレ−ト2とアタッチメント5にて閉塞された領域にモータ
室7が形成されている。
【0008】
また、図1に示されるように、前記アタッチメント5の外周面には、先端部分
が細く形成された円筒状のハンドピ−スHが嵌装され、アタッチメント5とハン
ドピ−スHとの接合部分に設けられた係止部材Pによってハンドピ−スHがケ−
シング1に着脱可能に係止されている。前記ハンドピ−スHの先端部分には研磨
用ドリルDが設けられており、そのドリルDはアタッチメント5の挿通孔5a内
に回転可能に支持されるハンドピ−ス側シャフト(図示略)によって回転される
。前記ドリルDの近傍には、図示しない空気噴出口、水噴出口及び光照射口が設
けられている。
【0009】
また、前記プレ−ト2及び取付け環条4には、それぞれ互いに対向する透孔9
が形成されている。歯科治療用の水を送るための配管9aと照明用の光ファイバ
−9bとは、プレ−ト側透孔9を介しモ−タ室7の空間部10に挿通された後、
環条側透孔9に挿通されて、図3に示すようにアタッチメント5の配管9a及び
光ファイバー9b側に接続されている。そして、その配管9aを介して先端部分
の水噴出口に水が供給されるようになっている。また、前記光ファイバ−9bに
より、前記照射口に光が伝送される。
【0010】
図2に示されるように、前記プレ−ト2には複数のモータ配線用コネクターピ
ン28と空気流入孔8とが同心円状に透設され、これらに接続した外部のブロア
(図示略)から、図1に示すケ−シング1のモ−タ室7に空気が送り込まれる。
一方、ハンドピ−スHには、前記挿通孔5aに連通する通路5bが形成され、そ
の通路5bを介してモ−タ室7側から吐出される空気が、先端部分の空気噴出口
に供給されるようになっている。
【0011】
図1に示すように、モータ室7内にはその長さ方向に延びる動力伝達用シャフ
ト11が収容され、その一端はプレ−ト2の挿通孔2aに遊挿されると共に、他
端はアタッチメント5の挿通孔5aに遊貫されている。そして、このシャフト1
1は、その外周面が各々の挿通孔2a,5aの内周面と空間S3 を隔てて回転可
能に配置されている。
【0012】
前記モ−タ室7内において、動力伝達用シャフト11にはロ−タRが装着され
ている。動力伝達用シャフト11の両端部には、それぞれ環状をなすブッシュ1
2が固定され、これらの間には界磁マグネット13が保持されている。図4に示
すように、界磁マグネット13は前記シャフト11の周囲において、4個の永久
磁石片14を、互いに隣接する磁極が異極となるよう交互に配置して、円筒状に
構成されている。また、図1に示すように、前記各ブッシュ12の対向部外周に
は、それぞれ嵌着段部15が環状に切欠き形成されており、両ブッシュ12間に
は、炭化珪素焼結材料によって形成された筒状カバー16が嵌め込まれ、これに
より前記界磁マグネット13の外周面が包囲されている。
【0013】
前記両ブッシュ12の両外面側には、環状マグネット17a,17bがそれぞ
れ固着されている。そして、プレ−ト2の嵌着段部18の内周面には、環状マグ
ネット17aに対向して、環状マグネット19aが嵌装されている。また同様に
、アタッチメント5に突設された取付け環条20の内周面には、環状マグネット
17bに対向して、環状マグネット19bが嵌装されている。これらの2組の対
向する環状マグネット17a,19a及び17b,19bは、同じ磁極が互いに
向かい合うように配置され、両マグネットの反発力によってそれぞれ空間S1 を
隔てて離間されている。これにより、動力伝達用シャフト11のスラスト方向の
移動が規制される。
【0014】
このように、動力伝達用シャフト11に対し、ブッシュ12、界磁マグネット
13、筒状カバー16及び環状マグネット17a,17bを一体的に固定するこ
とによりロ−タRが構成され、前記両環状マグネット19a,19bによりスラ
スト磁気軸受けが構成されている。
一方、図1に示すように、前記筒状カバー16の外側には、炭化珪素焼結材料
によって筒状に形成された包囲部材21が配置されている。前記筒状カバー16
の外周面と対向配置される包囲部材21の内周面は、接触摺動性に優れた周面に
加工されている。この包囲部材21の一端部はプレ−ト2の嵌着段部22によっ
て支持されると共に、他端部はケ−シング1の取付け環条4に形成された嵌着段
部23によって支持されている。
【0015】
図1に示されるように、この包囲部材21の一端部と前記プレ−ト2の嵌着段
部22との間には、段部22側に位置する環状のクッション材24と、包囲部材
21側に位置する環状のパッキング25とが密接して配置され、クッション材2
4が前記環状マグネット17a,19a間の空隙に配置されている。
また、前記包囲部材21には、外周面の長さ方向中央部に円周方向に並ぶホ−
ル素子hが設けられると共に、複数個の通気孔26が透設されている。各通気孔
26は、前記ケ−シング1の内周面に設けたヨ−クYと、包囲部材21の外周面
との間の空間部10に対して、空間S3 を連通させている。そして、プレ−ト2
の空気流入孔8→包囲部材21の外周面との間の空間部10→通気孔26を介し
て、ロータRと包囲部材21との間の空間S2 に圧送される空気の圧力により、
ロ−タRが包囲部材21の内周面から空間S2 を隔てた位置に保持される。従っ
て、動力伝達用シャフト11の各端部も、その外周面が挿通孔2a,5aの内周
面から、それぞれ空間S3 を隔てた位置に保持される。更に、空間S1 を介して
空間S3 に圧送された空気は、挿通孔5aとシャフト11とによって形成される
通路5bに流入し、ハンドピ−スHの空気噴出口から吐出される。
【0016】
尚、図1において前記微小空間S2 は、空気導入路を強調するために実寸〔数
μm〜数十μm(本実施例においてはS2 =約20μm)〕より広く表したが、
実際には、前記筒状カバー16及び包囲部材21は、空気膜を介して摺接するも
のであり、微小空間S2 は空気が漏洩する程度の極めて狭いものである。そして
、この筒状カバー16及び包囲部材21によって、ラジアル空気軸受が構成され
ている。
【0017】
また、図1及び図4に示すように、前記包囲部材21の外周面上には、その円
周方向に沿って3個の電磁コイル27が配設されている。そして、包囲部材21
上に複数個設けられた各ホール素子hが永久磁石片14の磁極を検出し、それに
基づいて各電磁コイル27に流される電流が制御され、前記界磁マグネット13
との相互作用に基づき、ロ−タRが正逆何れかの方向に回転される。
【0018】
上述のように構成されたスピンドルモータにおいて、各ホール素子hによる永
久磁石片14の磁極の検出に基づき、各電磁コイル27への通電制御が開始され
ると、ロ−タRが所定方向へ回転される。この時、モ−タ室7の左右にそれぞれ
配置したマグネット17a,19a及び17b,19bの反発力によって微小空
間S1 が確保され、スラスト方向への荷重が受承される。
【0019】
また、空気流入孔8及び通気孔26等を介して、筒状カバ−16と包囲部材2
1との間に空気が導入され、その空気の圧力によって微小空間S2 が確保される
と共に、ラジアル方向の荷重が受承される。こうして、ロ−タRはモータ内の各
部材と非接触状態を保持しながら安定回転される。
さて、この時、ブロアによって微小空間S2 に圧送された加圧空気は、微小空
間S1 を介して挿通孔5aとシャフト11とによって形成される通路5bに流入
し、ハンドピ−スHの先端部分に設けられた空気噴出口から、研磨かす除去用の
空気として吐出される。従って、モータ内部において、特別に研磨かす除去用の
空気の配管を別に設ける必要がなく、モータの構造を簡単にすることが可能にな
る。また、従来のモータと比べて加圧空気が効率良く使用されるため、モータに
加圧空気を圧送するためのブロアを小型化することが可能になり、よって、装置
全体が小型になると共に製造コストを抑えることができる。
【0020】
尚、本考案は、前記実施例のみに限定されることなく、考案の趣旨を逸脱しな
い範囲内で構成を以下のように変更することが可能である。例えば、本実施例の
ようにスラスト軸受けのみが静圧軸受けである場合に代えて、ラジアル軸受けの
み、若しくは両軸受けを静圧軸受けとしても良い。
【0021】
本考案の歯科用スピンドルモ−タによれば、モータ内部に設けられる空気用配
管を省略することによって、モ−タの構造が簡単になるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した歯科用スピンドルモ−タ
の一実施例を示す正断面図である。
の一実施例を示す正断面図である。
【図2】 図1の歯科用スピンドルモ−タの底面図であ
る。
る。
【図3】 図1の歯科用スピンドルモ−タに装着される
アタッチメントの底面図である。
アタッチメントの底面図である。
【図4】 図1の歯科用スピンドルモ−タのA−A線に
おける断面図である。
おける断面図である。
1 ケ−シング、5b 通路、R ロ−タ。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケ−シング(1)と、そのケ−シング
(1)内に回転可能に配置されるロ−タ(R)と、ロ−
タ(R)の移動を規制するスラスト及びラジアル軸受け
とを備え、少なくとも一方の軸受けを、ケ−シング
(1)外方から供給される気体によってロ−タ(R)の
移動を規制する静圧軸受けにより構成し、この静圧軸受
けから流出する加圧空気をケ−シング(1)から吐出さ
せる通路(5b)を設けたことを特徴とする歯科用スピ
ンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104814U true JPH04104814U (ja) | 1992-09-09 |
JP2547328Y2 JP2547328Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31738778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991007132U Expired - Lifetime JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547328Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6421216A (en) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 | Fanuc Ltd | Pneumatic bearing electrically-driven motor |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP1991007132U patent/JP2547328Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6421216A (en) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 | Fanuc Ltd | Pneumatic bearing electrically-driven motor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2547328Y2 (ja) | 1997-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
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EXPY | Cancellation because of completion of term |