JP2547328Y2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents
歯科用ハンドピースInfo
- Publication number
- JP2547328Y2 JP2547328Y2 JP1991007132U JP713291U JP2547328Y2 JP 2547328 Y2 JP2547328 Y2 JP 2547328Y2 JP 1991007132 U JP1991007132 U JP 1991007132U JP 713291 U JP713291 U JP 713291U JP 2547328 Y2 JP2547328 Y2 JP 2547328Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rotor
- air
- handpiece
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は歯科用ハンドピースに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】歯の治療に使用される歯科医療器具とし
て、小型スピンドルモータの先端部にドリルを備えたハ
ンドピースがある。この小型スピンドルモータとしては
従来ブラシタイプのモータが使用されており、モータケ
ーシング内に配置されたロータは、ベアリングを介して
ケーシングに対して回転可能に支持されている。このよ
うなハンドピースには、モータのブラシとコミンテータ
との摺動部の冷却および磨耗粉の除去のために加圧空気
や水を外部から供給する配管や、研磨作業を行う際の照
明用の光ファイバー等が設けられている。
て、小型スピンドルモータの先端部にドリルを備えたハ
ンドピースがある。この小型スピンドルモータとしては
従来ブラシタイプのモータが使用されており、モータケ
ーシング内に配置されたロータは、ベアリングを介して
ケーシングに対して回転可能に支持されている。このよ
うなハンドピースには、モータのブラシとコミンテータ
との摺動部の冷却および磨耗粉の除去のために加圧空気
や水を外部から供給する配管や、研磨作業を行う際の照
明用の光ファイバー等が設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、これらの配管
や光ファイバーはモータのロータとケーシングとの間の
僅かな空間及びハンドピース内を通じて設けられるた
め、モータの内部構造が複雑になるばかりでなく、モー
タ小型化の障害になったり、配管や光ファイバーの設置
数も制限されたりするという問題を有していた。
や光ファイバーはモータのロータとケーシングとの間の
僅かな空間及びハンドピース内を通じて設けられるた
め、モータの内部構造が複雑になるばかりでなく、モー
タ小型化の障害になったり、配管や光ファイバーの設置
数も制限されたりするという問題を有していた。
【0004】本考案は上記の問題点に鑑みて成されたも
のであり、その目的は、歯科用ハンドピース本体内部に
設けられる切削くず除去用の気体の配管を省略すること
によって、本体内部の構造が簡単な歯科用ハンドピース
を提供することにある。
のであり、その目的は、歯科用ハンドピース本体内部に
設けられる切削くず除去用の気体の配管を省略すること
によって、本体内部の構造が簡単な歯科用ハンドピース
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、スラスト軸受け及びラジアル軸受けにより
支持されるとともに回転可能に設けられたロータと、そ
のロータの中心に軸線方向に沿って延び、該ロータと一
体回転可能なシャフトとを備えた本体内に備えるととも
に、本体先端側から突出しロータ及びシャフトと一体回
転可能な研磨用ドリルを備えた歯科用ハンドピースにお
いて、前記スラスト軸受け及びラジアル軸受けの内、少
なくとも一方の軸受けを、外部から供給される気体によ
ってロータを支持する静圧軸受けにより構成し、この静
圧軸受けから流出する加圧気体を前記研磨用ドリル近傍
に設けられた噴出口に供給するための通路を前記本体に
設けている。
に本考案は、スラスト軸受け及びラジアル軸受けにより
支持されるとともに回転可能に設けられたロータと、そ
のロータの中心に軸線方向に沿って延び、該ロータと一
体回転可能なシャフトとを備えた本体内に備えるととも
に、本体先端側から突出しロータ及びシャフトと一体回
転可能な研磨用ドリルを備えた歯科用ハンドピースにお
いて、前記スラスト軸受け及びラジアル軸受けの内、少
なくとも一方の軸受けを、外部から供給される気体によ
ってロータを支持する静圧軸受けにより構成し、この静
圧軸受けから流出する加圧気体を前記研磨用ドリル近傍
に設けられた噴出口に供給するための通路を前記本体に
設けている。
【0006】
【作用】従って、本体に設けられた通路により静圧軸受
けから流出する加圧気体が、研磨用ドリル近傍に設けら
れた噴出口に供給され、本体先端から吐出される。吐出
された加圧気体は、研磨用ドリルによって歯を切削した
際の切削かすを除去するための除去用気体として利用す
ることができる。そのため、本体内部において、切削か
す除去用の気体の配管を設ける必要がなく、本体内部の
構造を簡単にすることが可能になる。
けから流出する加圧気体が、研磨用ドリル近傍に設けら
れた噴出口に供給され、本体先端から吐出される。吐出
された加圧気体は、研磨用ドリルによって歯を切削した
際の切削かすを除去するための除去用気体として利用す
ることができる。そのため、本体内部において、切削か
す除去用の気体の配管を設ける必要がなく、本体内部の
構造を簡単にすることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案をブラシレスタイプのスピン
ドルモータを備えた歯科用ハンドピースに具体化した一
実施例を図面に従って詳述する。図1に示すように、略
円筒状のケーシング1の内側一端部(下端部)には、中
央部に挿通孔2aが透設されたプレート2が固定され、
このプレート2の外周とケーシング1の内周面との間に
はOリング3が介され、これらの部材1,2,3によっ
てケーシング1の下端部が閉塞されている。一方、前記
ケーシング1の内側他端部(上端部)には、ケーシング
1の内周面全体に延びる取付け環条4が形成されてい
る。また、その上側外方には、中央部に挿通孔5aが透
設されたアタッチメント5が、環状のパッキング6を介
して着脱可能に連結されている。これら部材5,6によ
ってケーシング1の上端部が閉塞されている。そして、
ケーシング1内においてプレート2とアタッチメント5
にて閉塞された領域にモータ室7が形成されている。
ドルモータを備えた歯科用ハンドピースに具体化した一
実施例を図面に従って詳述する。図1に示すように、略
円筒状のケーシング1の内側一端部(下端部)には、中
央部に挿通孔2aが透設されたプレート2が固定され、
このプレート2の外周とケーシング1の内周面との間に
はOリング3が介され、これらの部材1,2,3によっ
てケーシング1の下端部が閉塞されている。一方、前記
ケーシング1の内側他端部(上端部)には、ケーシング
1の内周面全体に延びる取付け環条4が形成されてい
る。また、その上側外方には、中央部に挿通孔5aが透
設されたアタッチメント5が、環状のパッキング6を介
して着脱可能に連結されている。これら部材5,6によ
ってケーシング1の上端部が閉塞されている。そして、
ケーシング1内においてプレート2とアタッチメント5
にて閉塞された領域にモータ室7が形成されている。
【0008】また、図1に示されるように、前記アタッ
チメント5の外周面には、先端部分が細く形成された円
筒状のハンドピースHが嵌装され、アタッチメント5と
ハンドピースHとの接合部分に設けられた係止部材Pに
よってハンドピースHがケーシング1に着脱可能に係止
されている。前記ハンドピースHの先端部分には研磨用
ドリルDが設けられており、そのドリルDはアタッチメ
ント5の挿通孔5a内に回転可能に支持されるハンドピ
ース側シャフト(図示略)によって回転される。前記ド
リルDの近傍には、図示しない空気噴出口、水噴出口及
び光照射口が設けられている。
チメント5の外周面には、先端部分が細く形成された円
筒状のハンドピースHが嵌装され、アタッチメント5と
ハンドピースHとの接合部分に設けられた係止部材Pに
よってハンドピースHがケーシング1に着脱可能に係止
されている。前記ハンドピースHの先端部分には研磨用
ドリルDが設けられており、そのドリルDはアタッチメ
ント5の挿通孔5a内に回転可能に支持されるハンドピ
ース側シャフト(図示略)によって回転される。前記ド
リルDの近傍には、図示しない空気噴出口、水噴出口及
び光照射口が設けられている。
【0009】また、前記プレート2及び取付け環条4に
は、それぞれ互いに対向する透孔9が形成されている。
歯科治療用の水を送るための配管9aと照明用の光ファ
イバー9bとは、プレート側透孔9を介しモータ室7の
空間部10に挿通された後、環条側透孔9に挿通され
て、図3に示すようにアタッチメント5の配管9a及び
光ファイバー9b側に接続されている。そして、その配
管9aを介して先端部分の水噴出口に水が供給されるよ
うになっている。また、前記光ファイバー9bにより、
前記照射口に光が伝送される。
は、それぞれ互いに対向する透孔9が形成されている。
歯科治療用の水を送るための配管9aと照明用の光ファ
イバー9bとは、プレート側透孔9を介しモータ室7の
空間部10に挿通された後、環条側透孔9に挿通され
て、図3に示すようにアタッチメント5の配管9a及び
光ファイバー9b側に接続されている。そして、その配
管9aを介して先端部分の水噴出口に水が供給されるよ
うになっている。また、前記光ファイバー9bにより、
前記照射口に光が伝送される。
【0010】図2に示されるように、前記プレート2に
は複数のモータ配線用コネクターピン28と空気流入孔
8とが同心円状に透設され、これらに接続した外部のブ
ロア(図示略)から、図1に示すケーシング1のモータ
室7に空気が送り込まれる。一方、ハンドピースHに
は、前記挿通孔5aに連通する通路5bが形成され、そ
の通路5bを介してモータ室7側から吐出される空気
が、先端部分の空気噴出口に供給されるようになってい
る。
は複数のモータ配線用コネクターピン28と空気流入孔
8とが同心円状に透設され、これらに接続した外部のブ
ロア(図示略)から、図1に示すケーシング1のモータ
室7に空気が送り込まれる。一方、ハンドピースHに
は、前記挿通孔5aに連通する通路5bが形成され、そ
の通路5bを介してモータ室7側から吐出される空気
が、先端部分の空気噴出口に供給されるようになってい
る。
【0011】図1に示すように、モータ室7内にはその
長さ方向に延びる動力伝達用シャフト11が収容され、
その一端はプレート2の挿通孔2aに遊挿されると共
に、他端はアタッチメント5の挿通孔5aに遊貫されて
いる。そして、このシャフト11は、その外周面が各々
の挿通孔2a,5aの内周面と空間S3 を隔てて回転可
能に配置されている。
長さ方向に延びる動力伝達用シャフト11が収容され、
その一端はプレート2の挿通孔2aに遊挿されると共
に、他端はアタッチメント5の挿通孔5aに遊貫されて
いる。そして、このシャフト11は、その外周面が各々
の挿通孔2a,5aの内周面と空間S3 を隔てて回転可
能に配置されている。
【0012】前記モータ室7内において、動力伝達用シ
ャフト11にはロータRが装着されている。動力伝達用
シャフト11の両端部には、それぞれ環状をなすブッシ
ュ12が固定され、これらの間には界磁マグネット13
が保持されている。図4に示すように、界磁マグネット
13は前記シャフト11の周囲において、4個の永久磁
石片14を、互いに隣接する磁極が異極となるよう交互
に配置して、円筒状に構成されている。また、図1に示
すように、前記各ブッシュ12の対向部外周には、それ
ぞれ嵌着段部15が環状に切欠き形成されており、両ブ
ッシュ12間には、炭化珪素焼結材料によって形成され
た筒状カバー16が嵌め込まれ、これにより前記界磁マ
グネット13の外周面が包囲されている。
ャフト11にはロータRが装着されている。動力伝達用
シャフト11の両端部には、それぞれ環状をなすブッシ
ュ12が固定され、これらの間には界磁マグネット13
が保持されている。図4に示すように、界磁マグネット
13は前記シャフト11の周囲において、4個の永久磁
石片14を、互いに隣接する磁極が異極となるよう交互
に配置して、円筒状に構成されている。また、図1に示
すように、前記各ブッシュ12の対向部外周には、それ
ぞれ嵌着段部15が環状に切欠き形成されており、両ブ
ッシュ12間には、炭化珪素焼結材料によって形成され
た筒状カバー16が嵌め込まれ、これにより前記界磁マ
グネット13の外周面が包囲されている。
【0013】前記両ブッシュ12の両外面側には、環状
マグネット17a,17bがそれぞれ固着されている。
そして、プレート2の嵌着段部18の内周面には、環状
マグネット17aに対向して、環状マグネット19aが
嵌装されている。また同様に、アタッチメント5に突設
された取付け環条20の内周面には、環状マグネット1
7bに対向して、環状マグネット19bが嵌装されてい
る。これらの2組の対向する環状マグネット17a,1
9a及び17b,19bは、同じ磁極が互いに向かい合
うように配置され、両マグネットの反発力によってそれ
ぞれ空間S1 を隔てて離間されている。これにより、動
力伝達用シャフト11のスラスト方向の移動が規制され
る。
マグネット17a,17bがそれぞれ固着されている。
そして、プレート2の嵌着段部18の内周面には、環状
マグネット17aに対向して、環状マグネット19aが
嵌装されている。また同様に、アタッチメント5に突設
された取付け環条20の内周面には、環状マグネット1
7bに対向して、環状マグネット19bが嵌装されてい
る。これらの2組の対向する環状マグネット17a,1
9a及び17b,19bは、同じ磁極が互いに向かい合
うように配置され、両マグネットの反発力によってそれ
ぞれ空間S1 を隔てて離間されている。これにより、動
力伝達用シャフト11のスラスト方向の移動が規制され
る。
【0014】このように、動力伝達用シャフト11に対
し、ブッシュ12、界磁マグネット13、筒状カバー1
6及び環状マグネット17a,17bを一体的に固定す
ることによりロータRが構成され、前記両環状マグネッ
ト19a,19bによりスラスト磁気軸受けが構成され
ている。一方、図1に示すように、前記筒状カバー16
の外側には、炭化珪素焼結材料によって筒状に形成され
た包囲部材21が配置されている。前記筒状カバー16
の外周面と対向配置される包囲部材21の内周面は、接
触摺動性に優れた周面に加工されている。この包囲部材
21の一端部はプレート2の嵌着段部22によって支持
されると共に、他端部はケーシング1の取付け環条4に
形成された嵌着段部23によって支持されている。
し、ブッシュ12、界磁マグネット13、筒状カバー1
6及び環状マグネット17a,17bを一体的に固定す
ることによりロータRが構成され、前記両環状マグネッ
ト19a,19bによりスラスト磁気軸受けが構成され
ている。一方、図1に示すように、前記筒状カバー16
の外側には、炭化珪素焼結材料によって筒状に形成され
た包囲部材21が配置されている。前記筒状カバー16
の外周面と対向配置される包囲部材21の内周面は、接
触摺動性に優れた周面に加工されている。この包囲部材
21の一端部はプレート2の嵌着段部22によって支持
されると共に、他端部はケーシング1の取付け環条4に
形成された嵌着段部23によって支持されている。
【0015】図1に示されるように、この包囲部材21
の一端部と前記プレート2の嵌着段部22との間には、
段部22側に位置する環状のクッション材24と、包囲
部材21側に位置する環状のパッキング25とが密接し
て配置され、クッション材24が前記環状マグネット1
7a,19a間の空隙に配置されている。また、前記包
囲部材21には、外周面の長さ方向中央部に円周方向に
並ぶホール素子hが設けられると共に、複数個の通気孔
26が透設されている。各通気孔26は、前記ケーシン
グ1の内周面に設けたヨークYと、包囲部材21の外周
面との間の空間部10に対して、空間S3 を連通させて
いる。そして、プレート2の空気流入孔8→包囲部材2
1の外周面との間の空間部10→通気孔26を介して、
ロータRと包囲部材21との間の空間S2 に圧送される
空気の圧力により、ロータRが包囲部材21の内周面か
ら空間S2 を隔てた位置に保持される。従って、動力伝
達用シャフト11の各端部も、その外周面が挿通孔2
a,5aの内周面から、それぞれ空間S3 を隔てた位置
に保持される。更に、空間S1 を介して空間S3 に圧送
された空気は、挿通孔5aとシャフト11とによって形
成される通路5bに流入し、ハンドピースHの空気噴出
口から吐出される。
の一端部と前記プレート2の嵌着段部22との間には、
段部22側に位置する環状のクッション材24と、包囲
部材21側に位置する環状のパッキング25とが密接し
て配置され、クッション材24が前記環状マグネット1
7a,19a間の空隙に配置されている。また、前記包
囲部材21には、外周面の長さ方向中央部に円周方向に
並ぶホール素子hが設けられると共に、複数個の通気孔
26が透設されている。各通気孔26は、前記ケーシン
グ1の内周面に設けたヨークYと、包囲部材21の外周
面との間の空間部10に対して、空間S3 を連通させて
いる。そして、プレート2の空気流入孔8→包囲部材2
1の外周面との間の空間部10→通気孔26を介して、
ロータRと包囲部材21との間の空間S2 に圧送される
空気の圧力により、ロータRが包囲部材21の内周面か
ら空間S2 を隔てた位置に保持される。従って、動力伝
達用シャフト11の各端部も、その外周面が挿通孔2
a,5aの内周面から、それぞれ空間S3 を隔てた位置
に保持される。更に、空間S1 を介して空間S3 に圧送
された空気は、挿通孔5aとシャフト11とによって形
成される通路5bに流入し、ハンドピースHの空気噴出
口から吐出される。
【0016】尚、図1において前記微小空間S2 は、空
気導入路を強調するために実寸〔数μm〜数十μm(本
実施例においてはS2 =約20μm)〕より広く表した
が、実際には、前記筒状カバー16及び包囲部材21
は、空気膜を介して摺接するものであり、微小空間S2
は空気が漏洩する程度の極めて狭いものである。そし
て、この筒状カバー16及び包囲部材21によって、ラ
ジアル空気軸受が構成されている。
気導入路を強調するために実寸〔数μm〜数十μm(本
実施例においてはS2 =約20μm)〕より広く表した
が、実際には、前記筒状カバー16及び包囲部材21
は、空気膜を介して摺接するものであり、微小空間S2
は空気が漏洩する程度の極めて狭いものである。そし
て、この筒状カバー16及び包囲部材21によって、ラ
ジアル空気軸受が構成されている。
【0017】また、図1及び図4に示すように、前記包
囲部材21の外周面上には、その円周方向に沿って3個
の電磁コイル27が配設されている。そして、包囲部材
21上に複数個設けられた各ホール素子hが永久磁石片
14の磁極を検出し、それに基づいて各電磁コイル27
に流される電流が制御され、前記界磁マグネット13と
の相互作用に基づき、ロータRが正逆何れかの方向に回
転される。
囲部材21の外周面上には、その円周方向に沿って3個
の電磁コイル27が配設されている。そして、包囲部材
21上に複数個設けられた各ホール素子hが永久磁石片
14の磁極を検出し、それに基づいて各電磁コイル27
に流される電流が制御され、前記界磁マグネット13と
の相互作用に基づき、ロータRが正逆何れかの方向に回
転される。
【0018】上述のように構成されたスピンドルモータ
において、各ホール素子hによる永久磁石片14の磁極
の検出に基づき、各電磁コイル27への通電制御が開始
されると、ロータRが所定方向へ回転される。この時、
モータ室7の左右にそれぞれ配置したマグネット17
a,19a及び17b,19bの反発力によって微小空
間S1 が確保され、スラスト方向への荷重が受承され
る。
において、各ホール素子hによる永久磁石片14の磁極
の検出に基づき、各電磁コイル27への通電制御が開始
されると、ロータRが所定方向へ回転される。この時、
モータ室7の左右にそれぞれ配置したマグネット17
a,19a及び17b,19bの反発力によって微小空
間S1 が確保され、スラスト方向への荷重が受承され
る。
【0019】また、空気流入孔8及び通気孔26等を介
して、筒状カバー16と包囲部材21との間に空気が導
入され、その空気の圧力によって微小空間S2 が確保さ
れると共に、ラジアル方向の荷重が受承される。こうし
て、ロータRはモータ内の各部材と非接触状態を保持し
ながら安定回転される。さて、この時、ブロアによって
微小空間S2 に圧送された加圧空気は、微小空間S1 を
介して挿通孔5aとシャフト11とによって形成される
通路5bに流入し、ハンドピースHの先端部分に設けら
れた空気噴出口から、研磨かす除去用の空気として吐出
される。従って、モータ内部において、特別に研磨かす
除去用の空気の配管を設ける必要がなく、モータの構造
を簡単にすることが可能になる。また、従来のモータと
比べて加圧空気が効率良く使用されるため、モータに加
圧空気を圧送するためのブロアを小型化することが可能
になり、よって、装置全体が小型になると共に製造コス
トを抑えることができる。
して、筒状カバー16と包囲部材21との間に空気が導
入され、その空気の圧力によって微小空間S2 が確保さ
れると共に、ラジアル方向の荷重が受承される。こうし
て、ロータRはモータ内の各部材と非接触状態を保持し
ながら安定回転される。さて、この時、ブロアによって
微小空間S2 に圧送された加圧空気は、微小空間S1 を
介して挿通孔5aとシャフト11とによって形成される
通路5bに流入し、ハンドピースHの先端部分に設けら
れた空気噴出口から、研磨かす除去用の空気として吐出
される。従って、モータ内部において、特別に研磨かす
除去用の空気の配管を設ける必要がなく、モータの構造
を簡単にすることが可能になる。また、従来のモータと
比べて加圧空気が効率良く使用されるため、モータに加
圧空気を圧送するためのブロアを小型化することが可能
になり、よって、装置全体が小型になると共に製造コス
トを抑えることができる。
【0020】尚、本考案は、前記実施例のみに限定され
ることなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内で構成を以
下のように変更することが可能である。例えば、本実施
例のようにスラスト軸受けのみが静圧軸受けである場合
に代えて、ラジアル軸受けのみ、若しくは両軸受けを静
圧軸受けとしても良い。
ることなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内で構成を以
下のように変更することが可能である。例えば、本実施
例のようにスラスト軸受けのみが静圧軸受けである場合
に代えて、ラジアル軸受けのみ、若しくは両軸受けを静
圧軸受けとしても良い。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、切削かす除去用の気体
の配管を省略することができるため、本体内部の構造が
簡単になるという優れた効果を奏する。
の配管を省略することができるため、本体内部の構造が
簡単になるという優れた効果を奏する。
【図1】 本発明を具体化した歯科用スピンドルモータ
の一実施例を示す正断面図である。
の一実施例を示す正断面図である。
【図2】 図1の歯科用スピンドルモータの底面図であ
る。
る。
【図3】 図1の歯科用スピンドルモータに装着される
アタッチメントの底面図である。
アタッチメントの底面図である。
【図4】 図1の歯科用スピンドルモータのA−A線に
おける断面図である。
おける断面図である。
1 本体を構成するケーシング、5b 通路、11 シ
ャフトとしての動力伝達用シャフト、D 研磨用ドリ
ル、H 本体を構成するハンドピース、R ロータ。
ャフトとしての動力伝達用シャフト、D 研磨用ドリ
ル、H 本体を構成するハンドピース、R ロータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 スラスト軸受け及びラジアル軸受けによ
り支持されるとともに回転可能に設けられたロータ
(R)と、そのロータ(R)の中心に軸線方向に沿って
延び、該ロータ(R)と一体回転可能なシャフト(1
1)とを本体(1,H)内に備えるとともに、本体
(1,H)先端側から突出しロータ(R)及びシャフト
(11)と一体回転可能な研磨用ドリル(D)を備えた
歯科用ハンドピースにおいて、 前記スラスト軸受け及びラジアル軸受けの内、 少なくと
も一方の軸受けを、外部から供給される気体によってロ
ータ(R)を支持する静圧軸受けにより構成し、この静
圧軸受けから流出する加圧気体を前記研磨用ドリル
(D)近傍に設けられた噴出口に供給するための通路
(5b)を前記本体(1,H)に設けたことを特徴とす
る歯科用ハンドピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104814U JPH04104814U (ja) | 1992-09-09 |
JP2547328Y2 true JP2547328Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31738778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991007132U Expired - Lifetime JP2547328Y2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 歯科用ハンドピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547328Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2562456B2 (ja) * | 1987-07-16 | 1996-12-11 | ファナック株式会社 | 空気軸受電動モ−タ |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP1991007132U patent/JP2547328Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104814U (ja) | 1992-09-09 |
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