JP2547328Y2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

Info

Publication number
JP2547328Y2
JP2547328Y2 JP1991007132U JP713291U JP2547328Y2 JP 2547328 Y2 JP2547328 Y2 JP 2547328Y2 JP 1991007132 U JP1991007132 U JP 1991007132U JP 713291 U JP713291 U JP 713291U JP 2547328 Y2 JP2547328 Y2 JP 2547328Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
rotor
air
handpiece
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991007132U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04104814U (ja
Inventor
洋和 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP1991007132U priority Critical patent/JP2547328Y2/ja
Publication of JPH04104814U publication Critical patent/JPH04104814U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2547328Y2 publication Critical patent/JP2547328Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は歯科用ハンドピースに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】歯の治療に使用される歯科医療器具とし
て、小型スピンドルモータの先端部にドリルを備えたハ
ンドピスがある。この小型スピンドルモータとしては
従来ブラシタイプのモータが使用されており、モータケ
ーシング内に配置されたロータは、ベアリングを介して
ケーシングに対して回転可能に支持されている。このよ
うなハンドピースには、モータのブラシとコミンテータ
との摺動部の冷却および磨耗粉の除去のために加圧空気
や水を外部から供給する配管や、研磨作業を行う際の照
明用光ファイバ等が設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、これらの配管
や光ファイバはモタのロータとケーシングとの間の
僅かな空間及びハンドピース内を通じて設けられるた
め、モタの内部構造が複雑になるばかりでなく、モー
タ小型化の障害になったり、配管や光ファイバの設置
数も制限されたりするという問題を有していた。
【0004】本考案は上記の問題点に鑑みて成されたも
のであり、その目的は、歯科用ハンドピース本体内部に
設けられる切削くず除去用の気体の配管を省略すること
によって、本体内部の構造が簡単な歯科用ハンドピース
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、スラスト軸受け及びラジアル軸受けにより
支持されるとともに回転可能に設けられたロータと、そ
のロータの中心に軸線方向に沿って延び、該ロータと一
体回転可能なシャフトとを備えた本体内に備えるととも
に、本体先端側から突出しロータ及びシャフトと一体回
転可能な研磨用ドリルを備えた歯科用ハンドピースにお
いて、前記スラスト軸受け及びラジアル軸受けの内、
なくとも一方の軸受けを、外部から供給される気体によ
ってロータを支持する静圧軸受けにより構成し、この静
圧軸受けから流出する加圧気体を前記研磨用ドリル近傍
に設けられた噴出口に供給するための通路を前記本体に
設けている。
【0006】
【作用】従って、本体に設けられた通路により静圧軸受
けから流出する加圧気体が、研磨用ドリル近傍に設けら
れた噴出口に供給され、本体先端から吐出される。吐出
された加圧気体は、研磨用ドリルによって歯を切削した
際の切削かすを除去するための除去用気体として利用す
ることができる。そのため、本体内部において、削か
す除去用の気体の配管を設ける必要がなく、本体内部
構造を簡単にすることが可能になる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案をブラシレスタイプのスピン
ドルモータを備えた歯科用ハンドピースに具体化した一
実施例を図面に従って詳述する。図1に示すように、略
円筒状のケーシング1の内側一端部(下端部)には、中
央部に挿通孔2aが透設されたプレート2が固定され、
このプレート2の外周とケーシング1の内周面との間に
はOリング3が介され、これらの部材1,2,3によっ
てケーシング1の下端部が閉塞されている。一方、前記
ケーシング1の内側他端部(上端部)には、ケーシング
1の内周面全体に延びる取付け環条4が形成されてい
る。また、その上側外方には、中央部に挿通孔5aが透
設されたアタッチメント5が、環状のパッキング6を介
して着脱可能に連結されている。これら部材5,6によ
ってケーシング1の上端部が閉塞されている。そして、
ケーシング1内においてプレート2とアタッチメント5
にて閉塞された領域にモータ室7が形成されている。
【0008】また、図1に示されるように、前記アタッ
チメント5の外周面には、先端部分が細く形成された円
筒状のハンドピスHが嵌装され、アタッチメント5と
ハンドピスHとの接合部分に設けられた係止部材Pに
よってハンドピスHがケシング1に着脱可能に係止
されている。前記ハンドピスHの先端部分には研磨用
ドリルDが設けられており、そのドリルDはアタッチメ
ント5の挿通孔5a内に回転可能に支持されるハンドピ
ス側シャフト(図示略)によって回転される。前記ド
リルDの近傍には、図示しない空気噴出口、水噴出口及
び光照射口が設けられている。
【0009】また、前記プレト2及び取付け環条4に
は、それぞれ互いに対向する透孔9が形成されている。
歯科治療用の水を送るための配管9aと照明用の光ファ
イバ9bとは、プレト側透孔9を介しモタ室7の
空間部10に挿通された後、環条側透孔9に挿通され
て、図3に示すようにアタッチメント5の配管9a及び
光ファイバー9b側に接続されている。そして、その配
管9aを介して先端部分の水噴出口に水が供給されるよ
うになっている。また、前記光ファイバ9bにより、
前記照射口に光が伝送される。
【0010】図2に示されるように、前記プレト2に
は複数のモータ配線用コネクターピン28と空気流入孔
8とが同心円状に透設され、これらに接続した外部のブ
ロア(図示略)から、図1に示すケシング1のモ
室7に空気が送り込まれる。一方、ハンドピースHに
は、前記挿通孔5aに連通する通路5bが形成され、そ
の通路5bを介してモタ室7側から吐出される空気
が、先端部分の空気噴出口に供給されるようになってい
る。
【0011】図1に示すように、モータ室7内にはその
長さ方向に延びる動力伝達用シャフト11が収容され、
その一端はプレト2の挿通孔2aに遊挿されると共
に、他端はアタッチメント5の挿通孔5aに遊貫されて
いる。そして、このシャフト11は、その外周面が各々
の挿通孔2a,5aの内周面と空間S3 を隔てて回転可
能に配置されている。
【0012】前記モタ室7内において、動力伝達用シ
ャフト11にはロタRが装着されている。動力伝達用
シャフト11の両端部には、それぞれ環状をなすブッシ
ュ12が固定され、これらの間には界磁マグネット13
が保持されている。図4に示すように、界磁マグネット
13は前記シャフト11の周囲において、4個の永久磁
石片14を、互いに隣接する磁極が異極となるよう交互
に配置して、円筒状に構成されている。また、図1に示
すように、前記各ブッシュ12の対向部外周には、それ
ぞれ嵌着段部15が環状に切欠き形成されており、両ブ
ッシュ12間には、炭化珪素焼結材料によって形成され
た筒状カバー16が嵌め込まれ、これにより前記界磁マ
グネット13の外周面が包囲されている。
【0013】前記両ブッシュ12の両外面側には、環状
マグネット17a,17bがそれぞれ固着されている。
そして、プレト2の嵌着段部18の内周面には、環状
マグネット17aに対向して、環状マグネット19aが
嵌装されている。また同様に、アタッチメント5に突設
された取付け環条20の内周面には、環状マグネット1
7bに対向して、環状マグネット19bが嵌装されてい
る。これらの2組の対向する環状マグネット17a,1
9a及び17b,19bは、同じ磁極が互いに向かい合
うように配置され、両マグネットの反発力によってそれ
ぞれ空間S1 を隔てて離間されている。これにより、動
力伝達用シャフト11のスラスト方向の移動が規制され
る。
【0014】このように、動力伝達用シャフト11に対
し、ブッシュ12、界磁マグネット13、筒状カバー1
6及び環状マグネット17a,17bを一体的に固定す
ることによりロタRが構成され、前記両環状マグネッ
ト19a,19bによりスラスト磁気軸受けが構成され
ている。一方、図1に示すように、前記筒状カバー16
の外側には、炭化珪素焼結材料によって筒状に形成され
た包囲部材21が配置されている。前記筒状カバー16
の外周面と対向配置される包囲部材21の内周面は、接
触摺動性に優れた周面に加工されている。この包囲部材
21の一端部はプレト2の嵌着段部22によって支持
されると共に、他端部はケシング1の取付け環条4に
形成された嵌着段部23によって支持されている。
【0015】図1に示されるように、この包囲部材21
の一端部と前記プレト2の嵌着段部22との間には、
段部22側に位置する環状のクッション材24と、包囲
部材21側に位置する環状のパッキング25とが密接し
て配置され、クッション材24が前記環状マグネット1
7a,19a間の空隙に配置されている。また、前記包
囲部材21には、外周面の長さ方向中央部に円周方向に
並ぶホル素子hが設けられると共に、複数個の通気孔
26が透設されている。各通気孔26は、前記ケシン
グ1の内周面に設けたヨクYと、包囲部材21の外周
面との間の空間部10に対して、空間S3 を連通させて
いる。そして、プレト2の空気流入孔8→包囲部材2
1の外周面との間の空間部10→通気孔26を介して、
ロータRと包囲部材21との間の空間S2 に圧送される
空気の圧力により、ロタRが包囲部材21の内周面か
ら空間S2 を隔てた位置に保持される。従って、動力伝
達用シャフト11の各端部も、その外周面が挿通孔2
a,5aの内周面から、それぞれ空間S3 を隔てた位置
に保持される。更に、空間S1 を介して空間S3 に圧送
された空気は、挿通孔5aとシャフト11とによって形
成される通路5bに流入し、ハンドピスHの空気噴出
口から吐出される。
【0016】尚、図1において前記微小空間S2 は、空
気導入路を強調するために実寸〔数μm〜数十μm(本
実施例においてはS2 =約20μm)〕より広く表した
が、実際には、前記筒状カバー16及び包囲部材21
は、空気膜を介して摺接するものであり、微小空間S2
は空気が漏洩する程度の極めて狭いものである。そし
て、この筒状カバー16及び包囲部材21によって、ラ
ジアル空気軸受が構成されている。
【0017】また、図1及び図4に示すように、前記包
囲部材21の外周面上には、その円周方向に沿って3個
の電磁コイル27が配設されている。そして、包囲部材
21上に複数個設けられた各ホール素子hが永久磁石片
14の磁極を検出し、それに基づいて各電磁コイル27
に流される電流が制御され、前記界磁マグネット13と
の相互作用に基づき、ロタRが正逆何れかの方向に回
転される。
【0018】上述のように構成されたスピンドルモータ
において、各ホール素子hによる永久磁石片14の磁極
の検出に基づき、各電磁コイル27への通電制御が開始
されると、ロタRが所定方向へ回転される。この時、
タ室7の左右にそれぞれ配置したマグネット17
a,19a及び17b,19bの反発力によって微小空
間S1 が確保され、スラスト方向への荷重が受承され
る。
【0019】また、空気流入孔8及び通気孔26等を介
して、筒状カバ16と包囲部材21との間に空気が導
入され、その空気の圧力によって微小空間S2 が確保さ
れると共に、ラジアル方向の荷重が受承される。こうし
て、ロタRはモータ内の各部材と非接触状態を保持し
ながら安定回転される。さて、この時、ブロアによって
微小空間S2 に圧送された加圧空気は、微小空間S1 を
介して挿通孔5aとシャフト11とによって形成される
通路5bに流入し、ハンドピースHの先端部分に設けら
れた空気噴出口から、研磨かす除去用の空気として吐出
される。従って、モータ内部において、特別に研磨かす
除去用の空気の配管を設ける必要がなく、モータの構造
を簡単にすることが可能になる。また、従来のモータと
比べて加圧空気が効率良く使用されるため、モータに加
圧空気を圧送するためのブロアを小型化することが可能
になり、よって、装置全体が小型になると共に製造コス
トを抑えることができる。
【0020】尚、本考案は、前記実施例のみに限定され
ることなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲内で構成を以
下のように変更することが可能である。例えば、本実施
例のようにスラスト軸受けのみが静圧軸受けである場合
に代えて、ラジアル軸受けのみ、若しくは両軸受けを静
圧軸受けとしても良い。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、切削かす除去用の気体
の配管を省略することができるため、本体内部の構造が
簡単になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した歯科用スピンドルモ
の一実施例を示す正断面図である。
【図2】 図1の歯科用スピンドルモタの底面図であ
る。
【図3】 図1の歯科用スピンドルモタに装着される
アタッチメントの底面図である。
【図4】 図1の歯科用スピンドルモタのA−A線に
おける断面図である。
【符号の説明】
本体を構成するケーシング、5b 通路、11 シ
ャフトとしての動力伝達用シャフト、D 研磨用ドリ
ル、H 本体を構成するハンドピース、R ロータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラスト軸受け及びラジアル軸受けによ
    り支持されるとともに回転可能に設けられたロータ
    (R)と、そのロータ(R)の中心に軸線方向に沿って
    延び、該ロータ(R)と一体回転可能なシャフト(1
    1)とを本体(1,H)内に備えるとともに、本体
    (1,H)先端側から突出しロータ(R)及びシャフト
    (11)と一体回転可能な研磨用ドリル(D)を備えた
    歯科用ハンドピースにおいて、 前記スラスト軸受け及びラジアル軸受けの内、 少なくと
    も一方の軸受けを、外部から供給される気体によってロ
    ータ(R)を支持する静圧軸受けにより構成し、この静
    圧軸受けから流出する加圧気体を前記研磨用ドリル
    (D)近傍に設けられた噴出口に供給するための通路
    (5b)を前記本体(1,H)に設けたことを特徴とす
    る歯科用ハンドピース
JP1991007132U 1991-02-19 1991-02-19 歯科用ハンドピース Expired - Lifetime JP2547328Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) 1991-02-19 1991-02-19 歯科用ハンドピース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991007132U JP2547328Y2 (ja) 1991-02-19 1991-02-19 歯科用ハンドピース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04104814U JPH04104814U (ja) 1992-09-09
JP2547328Y2 true JP2547328Y2 (ja) 1997-09-10

Family

ID=31738778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991007132U Expired - Lifetime JP2547328Y2 (ja) 1991-02-19 1991-02-19 歯科用ハンドピース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2547328Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2562456B2 (ja) * 1987-07-16 1996-12-11 ファナック株式会社 空気軸受電動モ−タ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04104814U (ja) 1992-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1526286B1 (en) Magnetically levitated pump utilizing magnetic bearings
US5112202A (en) Turbo pump with magnetically supported impeller
EP1932552B1 (en) Disposable magnetic levitation blood pump
AU673886B2 (en) Fluid pump with magnetically levitated impeller
US5168186A (en) Spindle motor
AU2010221783A1 (en) Rotary blood pump
CN108601873A (zh) 以被动磁力方式被支撑的血液泵
US6132213A (en) Dental tool holder
JP2007531480A (ja) 電動機
US5462470A (en) Grinding wheel spindle assembly
JP2547328Y2 (ja) 歯科用ハンドピース
JPH0556339U (ja) モータ内蔵型加工スピンドル装置
JP4124977B2 (ja) 回転装置
JP3006865B2 (ja) ターボ形ポンプ
TW200936295A (en) Rotary indexing device for machine tool
US3365958A (en) Combined fluid dynamic and fluid static bearing and gyroscope embodying the same
CN212486323U (zh) 带风扇的马达
JPH11190336A (ja) 静圧軸受支持のガイドローラ
JP2003307218A (ja) 静圧気体軸受スピンドル装置
JP2514986Y2 (ja) 歯科用スピンドルモータ
JP2826172B2 (ja) モータ
JP2002233126A (ja) ブラシレスモータ、歯科用研磨装置
JP2826157B2 (ja) スピンドルモータ
JP2007303316A (ja) モータポンプ
JPH04112994A (ja) ターボ形ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term