JPH0410364B2 - - Google Patents
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- JPH0410364B2 JPH0410364B2 JP61152642A JP15264286A JPH0410364B2 JP H0410364 B2 JPH0410364 B2 JP H0410364B2 JP 61152642 A JP61152642 A JP 61152642A JP 15264286 A JP15264286 A JP 15264286A JP H0410364 B2 JPH0410364 B2 JP H0410364B2
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- Paper (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
(発明の利用分野)
本発明はLSI装置の製造などにおいて要求され
る高清浄度を持つ作業環境を実現するために用い
る空気清浄化用濾過体に関するものである。 (発明の背景) 電子工業、精密工業、製薬工業など塵埃の付着
が製品の性能などに致命的な影響を及ぼすものの
製造においては、高度な無塵化環境が要求されて
いる。これに伴い0.3μm径の粒子を99.97%以上
の効率で捕捉することができる精密濾過用の濾紙
が開発され、空気清浄化用の高性能濾紙として用
いられている。 これらの高性能濾紙は、通常、細い硝子短繊維
を強度付与のための接着用の樹脂を混入した水中
に混合して抄紙したものを乾燥して製造されてい
る。 使用する繊維の太さは要求される性能に体して
選ばれる。 濾紙は、濾過容量を大にするために紙厚を大き
くすることが一般に行われており、空気中の塵埃
は濾紙の表面及び濾紙中に捕捉されるようになつ
ている。 例えば、濾紙の厚さを400μmとした場合、空
気中の塵埃は、その空気入口側の表面及び入口側
から約200μmの範囲に捕捉され、濾紙外に出て
くるものは殆どない。 しかしながら、本発明者が調べたところ、上記
のように空気中の塵埃を充分に除くことができる
濾紙を用いた場合にも、使用条件によつては、濾
紙の出口側から微細粒子が洩れてくることが判明
した。 そこで、本発明者は、市販の平均径が約0.4〜
0.7μmの硝子短繊維を0.4mmの厚さに抄紙して作
られた、0.3μm径の粒子に対して99.97%の捕捉
効率をもつ濾紙を4cm×4cmの大きさに切断し、
これを無塵の水、即ち純粋100c.c.中に1分間宛3
回浸漬して、純水中に流出してくる微細粒子を測
定したところ第1表に示す結果を得た。
る高清浄度を持つ作業環境を実現するために用い
る空気清浄化用濾過体に関するものである。 (発明の背景) 電子工業、精密工業、製薬工業など塵埃の付着
が製品の性能などに致命的な影響を及ぼすものの
製造においては、高度な無塵化環境が要求されて
いる。これに伴い0.3μm径の粒子を99.97%以上
の効率で捕捉することができる精密濾過用の濾紙
が開発され、空気清浄化用の高性能濾紙として用
いられている。 これらの高性能濾紙は、通常、細い硝子短繊維
を強度付与のための接着用の樹脂を混入した水中
に混合して抄紙したものを乾燥して製造されてい
る。 使用する繊維の太さは要求される性能に体して
選ばれる。 濾紙は、濾過容量を大にするために紙厚を大き
くすることが一般に行われており、空気中の塵埃
は濾紙の表面及び濾紙中に捕捉されるようになつ
ている。 例えば、濾紙の厚さを400μmとした場合、空
気中の塵埃は、その空気入口側の表面及び入口側
から約200μmの範囲に捕捉され、濾紙外に出て
くるものは殆どない。 しかしながら、本発明者が調べたところ、上記
のように空気中の塵埃を充分に除くことができる
濾紙を用いた場合にも、使用条件によつては、濾
紙の出口側から微細粒子が洩れてくることが判明
した。 そこで、本発明者は、市販の平均径が約0.4〜
0.7μmの硝子短繊維を0.4mmの厚さに抄紙して作
られた、0.3μm径の粒子に対して99.97%の捕捉
効率をもつ濾紙を4cm×4cmの大きさに切断し、
これを無塵の水、即ち純粋100c.c.中に1分間宛3
回浸漬して、純水中に流出してくる微細粒子を測
定したところ第1表に示す結果を得た。
【表】
上記結果から、濾紙の出口側から微細粒子が洩
れてくるのは、濾紙に含まれている硝子繊維屑等
の微細粒子によるものであることが判明した。 濾紙に含まれている硝子繊維屑等の微細粒子
は、送風などにより振動・衝撃が与えられると濾
紙から脱落して浄化された空気中に混入してくる
ことになる。 濾紙は、細い硝子短繊維を強度付与のための接
着用の樹脂を混入した水中に混合して抄紙したも
のを乾燥して製造されるが、繊維を製造する際に
微細な繊維屑を生じ、これが濾紙中に混入してく
ることになる。また、使用する水中にも微細な粒
子が存在し、これも濾紙中に混入してくることと
なる。 これら微粒子は、抄紙に使用する接着剤の量を
多くすることにより繊維の表面に固定することは
できる。しかし接着剤の量を多くすると、繊維相
互間に形成される通気細孔を閉塞する割合も多く
なるため圧力損失が増大する。 以上のように、濾紙から洩れてくる微細粒子を
除くには、基本的には濾紙の製造工程において含
有微細粒子を作らないようにすることが必要であ
るが、その実現は難しい。 そこで本発明者は、先に、例えばポリ四弗化エ
チレンなどの弗素系樹脂を処理して作られた、濾
紙の厚さ400〜500μmに対して極めて薄い、厚さ
5〜20μmの多孔質膜、例えばジヤパンゴアテツ
クス株式会社製、商品名ゴアテツクスが、抄紙濾
紙のような発塵物が全くなく、しかも、紙から洩
れてくる微細粒子を阻止するのに充分な小さい通
気細孔を持つと同時に、極めて薄く、最高95%程
度の極めて大きい開孔率をもち、圧力損失が少な
いことから、第1図に示すように濾紙1の空気流
出口側、即ち下流方向面に発塵阻止用多孔質膜2
として重ね合わせることにより、少ない圧力損失
のもとに発塵を効果的に阻止して高性能濾紙の性
能の向上を図ることを提案した(特願昭61−
117497号参照)。 しかし、この多孔質膜2は圧力損失を少なくす
るために極めて薄くなつており、それ自体では必
要とする機械的強度を得ることができない。そこ
で濾紙1との重ね合わせに当たつては、例えば接
着剤を使用し張り合わせることが強度的にも加工
の容易性からも有利であるが、濾紙1の表面には
繊維の緻密な重ない合いにもとづく細かい凹凸が
あり、多孔質膜2の表面は平滑であるため、充分
な強度を得ようとすると多孔質膜2の通気細孔が
接着剤によつて埋められ、開孔率が低下し、圧力
損失の増大を招いてしまう。 また、接着剤によつて通気細孔が埋められたこ
とによつてもたらされる圧力損失の増大を防ぐた
めに、濾紙の四周部において多孔質膜2を接着す
る方法、或いは多孔質膜2を枠体に貼つて濾紙1
と重ね合わせる方法をとると、送風圧に対する機
械的強度が充分でなくなる。 (発明の目的) したがつて、本発明の第1の目的は、硝子繊維
により形成され、0.3μm径の粒子を99.97%以上
の効率で捕捉することができる空気清浄化用の高
性能濾紙から脱落してくる微粒子を除き、無塵の
空気を得るための空気清浄化用濾過体を提供する
ことにある。 本発明の第2の目的は、機械的強度が改良され
た空気清浄化用濾過体を提供することにある。 (発明の構成) 本発明の上記目的は、硝子繊維により形成さ
れ、0.3μm径の粒子を99.97%以上の効率で捕捉
することができる空気清浄化用の高性能濾紙の空
気流出側面に、該高性能濾紙内に含有又は表面に
付着している繊維の再発微粒子の通過を阻止しう
る径の通気細孔を多数有し、その開孔率が大きい
薄い発塵阻止用多孔質膜の一面に通気性のよい紙
体を点的に接着した微細粒子阻止体を、通気性の
よい紙体が上記高性能濾紙の空気流出側面を向く
ように重ね合わせたことを特徴とする空気清浄化
用濾過体によつて形成される。 (発明の具体的構成) 以下、本発明を詳細に説明する。 第2図は本発明の空気清浄化用濾過体の例を示
すものであり、本発明を第2図にしたがつて詳細
に説明する。 第2図において、1は硝子繊維により形成さ
れ、0.3μm径の粒子を99.97%以上の効率で捕捉
することができる空気清浄化用の高性能の抄紙濾
紙、2は濾紙1内に含有又は表面に付着している
繊維の再発微粒子の通過を阻止しうる径の通気細
孔を多数有し、その開孔率が大きい薄い多孔質膜
からなる発塵阻止用多孔質膜である。 多孔質膜2はその一面には、図に示すように通
気性のよい紙体3が複数点において細かい点状接
着部4で接着されており、濾紙1の空気流出側面
に重ね合わされている。また、重ね合わせに当た
つては接着剤に用いることができる。 次に具体例について説明する。 ポリエチレン繊維を抄紙して作られた目付15〜
20g/m3、厚さ0.3mmの紙体3を、厚さ5〜20μ
m、開孔率が95%のポリ四弗化エチレン製多孔質
膜2に重ね合わせる。そしてこれを第3図のよう
に一方のローラ面に径が1〜1.5mmの凸部5aを
間隔5mmで多数設けた、250〜300℃に加熱されて
いるローラ5,6間に通して圧力を加えることに
より、紙体3と多孔質膜2とを第2図に黒丸で図
示する点状接着部4で点状に融着する。 次いで、これを硝子短繊維を抄紙して製造した
濾紙1の下流面に重ね合わせるか、または、濾紙
1の下流面にアクリル樹脂水エマルジヨン液を塗
布し、紙体3が濾紙1に面するように重ね合わせ
て接着し、本発明の空気清浄化用濾過体とする。 紙体3として硝子繊維製のものを使用した場合
には、紙体3の一面に、例えば弗素樹脂水エマル
ジヨン液を塗布し、150℃程度の温度で乾燥し、
400〜500℃で加熱処理したのち、多孔質膜2と重
ね合わせて加熱したローラ間に通して点的に接着
し、これを硝子短繊維を抄紙して製造した濾紙1
の下流面に重ね合わせるか、または、濾紙1の下
流面にアクリル樹脂水エマルジヨン液を塗布し、
紙体3が濾紙1に面するように重ね合わせて接着
し、本発明の空気清浄化用濾過体とする。 実験によれば、前記のように目付15〜20g/
m3、厚さ0.3mmの紙体3を、厚さ5〜20μm、開孔
率が95%の弗素樹脂系多孔質膜に接着した場合、
開孔率の低下は約8%であつた。 (発明の効果) 以上のように、本発明においては、多孔質膜2
と通気性のよい紙体3とは複数点において小さな
点状に接着されているので、多孔質膜2は紙体3
によつて補強され、また、接着による開孔率の低
下を少なくすることができる。従つて、本発明の
微細粒子阻止体を濾紙の空気流出側面に重ね合わ
せても送風圧に耐えることができる。しかも本発
明の微細粒子阻止体を濾紙と接着しても、接着さ
れる濾紙と紙体の面にはそれぞれ構成繊維の重な
り合いにもとづく凹凸があるので、接着剤による
通気細孔の目詰まりは少なく圧力損失の大きな上
昇を招くおそれがない。 また、高性能濾紙からの再発塵を防ぎ、安定し
た空気清浄化度を得ることができる。
れてくるのは、濾紙に含まれている硝子繊維屑等
の微細粒子によるものであることが判明した。 濾紙に含まれている硝子繊維屑等の微細粒子
は、送風などにより振動・衝撃が与えられると濾
紙から脱落して浄化された空気中に混入してくる
ことになる。 濾紙は、細い硝子短繊維を強度付与のための接
着用の樹脂を混入した水中に混合して抄紙したも
のを乾燥して製造されるが、繊維を製造する際に
微細な繊維屑を生じ、これが濾紙中に混入してく
ることになる。また、使用する水中にも微細な粒
子が存在し、これも濾紙中に混入してくることと
なる。 これら微粒子は、抄紙に使用する接着剤の量を
多くすることにより繊維の表面に固定することは
できる。しかし接着剤の量を多くすると、繊維相
互間に形成される通気細孔を閉塞する割合も多く
なるため圧力損失が増大する。 以上のように、濾紙から洩れてくる微細粒子を
除くには、基本的には濾紙の製造工程において含
有微細粒子を作らないようにすることが必要であ
るが、その実現は難しい。 そこで本発明者は、先に、例えばポリ四弗化エ
チレンなどの弗素系樹脂を処理して作られた、濾
紙の厚さ400〜500μmに対して極めて薄い、厚さ
5〜20μmの多孔質膜、例えばジヤパンゴアテツ
クス株式会社製、商品名ゴアテツクスが、抄紙濾
紙のような発塵物が全くなく、しかも、紙から洩
れてくる微細粒子を阻止するのに充分な小さい通
気細孔を持つと同時に、極めて薄く、最高95%程
度の極めて大きい開孔率をもち、圧力損失が少な
いことから、第1図に示すように濾紙1の空気流
出口側、即ち下流方向面に発塵阻止用多孔質膜2
として重ね合わせることにより、少ない圧力損失
のもとに発塵を効果的に阻止して高性能濾紙の性
能の向上を図ることを提案した(特願昭61−
117497号参照)。 しかし、この多孔質膜2は圧力損失を少なくす
るために極めて薄くなつており、それ自体では必
要とする機械的強度を得ることができない。そこ
で濾紙1との重ね合わせに当たつては、例えば接
着剤を使用し張り合わせることが強度的にも加工
の容易性からも有利であるが、濾紙1の表面には
繊維の緻密な重ない合いにもとづく細かい凹凸が
あり、多孔質膜2の表面は平滑であるため、充分
な強度を得ようとすると多孔質膜2の通気細孔が
接着剤によつて埋められ、開孔率が低下し、圧力
損失の増大を招いてしまう。 また、接着剤によつて通気細孔が埋められたこ
とによつてもたらされる圧力損失の増大を防ぐた
めに、濾紙の四周部において多孔質膜2を接着す
る方法、或いは多孔質膜2を枠体に貼つて濾紙1
と重ね合わせる方法をとると、送風圧に対する機
械的強度が充分でなくなる。 (発明の目的) したがつて、本発明の第1の目的は、硝子繊維
により形成され、0.3μm径の粒子を99.97%以上
の効率で捕捉することができる空気清浄化用の高
性能濾紙から脱落してくる微粒子を除き、無塵の
空気を得るための空気清浄化用濾過体を提供する
ことにある。 本発明の第2の目的は、機械的強度が改良され
た空気清浄化用濾過体を提供することにある。 (発明の構成) 本発明の上記目的は、硝子繊維により形成さ
れ、0.3μm径の粒子を99.97%以上の効率で捕捉
することができる空気清浄化用の高性能濾紙の空
気流出側面に、該高性能濾紙内に含有又は表面に
付着している繊維の再発微粒子の通過を阻止しう
る径の通気細孔を多数有し、その開孔率が大きい
薄い発塵阻止用多孔質膜の一面に通気性のよい紙
体を点的に接着した微細粒子阻止体を、通気性の
よい紙体が上記高性能濾紙の空気流出側面を向く
ように重ね合わせたことを特徴とする空気清浄化
用濾過体によつて形成される。 (発明の具体的構成) 以下、本発明を詳細に説明する。 第2図は本発明の空気清浄化用濾過体の例を示
すものであり、本発明を第2図にしたがつて詳細
に説明する。 第2図において、1は硝子繊維により形成さ
れ、0.3μm径の粒子を99.97%以上の効率で捕捉
することができる空気清浄化用の高性能の抄紙濾
紙、2は濾紙1内に含有又は表面に付着している
繊維の再発微粒子の通過を阻止しうる径の通気細
孔を多数有し、その開孔率が大きい薄い多孔質膜
からなる発塵阻止用多孔質膜である。 多孔質膜2はその一面には、図に示すように通
気性のよい紙体3が複数点において細かい点状接
着部4で接着されており、濾紙1の空気流出側面
に重ね合わされている。また、重ね合わせに当た
つては接着剤に用いることができる。 次に具体例について説明する。 ポリエチレン繊維を抄紙して作られた目付15〜
20g/m3、厚さ0.3mmの紙体3を、厚さ5〜20μ
m、開孔率が95%のポリ四弗化エチレン製多孔質
膜2に重ね合わせる。そしてこれを第3図のよう
に一方のローラ面に径が1〜1.5mmの凸部5aを
間隔5mmで多数設けた、250〜300℃に加熱されて
いるローラ5,6間に通して圧力を加えることに
より、紙体3と多孔質膜2とを第2図に黒丸で図
示する点状接着部4で点状に融着する。 次いで、これを硝子短繊維を抄紙して製造した
濾紙1の下流面に重ね合わせるか、または、濾紙
1の下流面にアクリル樹脂水エマルジヨン液を塗
布し、紙体3が濾紙1に面するように重ね合わせ
て接着し、本発明の空気清浄化用濾過体とする。 紙体3として硝子繊維製のものを使用した場合
には、紙体3の一面に、例えば弗素樹脂水エマル
ジヨン液を塗布し、150℃程度の温度で乾燥し、
400〜500℃で加熱処理したのち、多孔質膜2と重
ね合わせて加熱したローラ間に通して点的に接着
し、これを硝子短繊維を抄紙して製造した濾紙1
の下流面に重ね合わせるか、または、濾紙1の下
流面にアクリル樹脂水エマルジヨン液を塗布し、
紙体3が濾紙1に面するように重ね合わせて接着
し、本発明の空気清浄化用濾過体とする。 実験によれば、前記のように目付15〜20g/
m3、厚さ0.3mmの紙体3を、厚さ5〜20μm、開孔
率が95%の弗素樹脂系多孔質膜に接着した場合、
開孔率の低下は約8%であつた。 (発明の効果) 以上のように、本発明においては、多孔質膜2
と通気性のよい紙体3とは複数点において小さな
点状に接着されているので、多孔質膜2は紙体3
によつて補強され、また、接着による開孔率の低
下を少なくすることができる。従つて、本発明の
微細粒子阻止体を濾紙の空気流出側面に重ね合わ
せても送風圧に耐えることができる。しかも本発
明の微細粒子阻止体を濾紙と接着しても、接着さ
れる濾紙と紙体の面にはそれぞれ構成繊維の重な
り合いにもとづく凹凸があるので、接着剤による
通気細孔の目詰まりは少なく圧力損失の大きな上
昇を招くおそれがない。 また、高性能濾紙からの再発塵を防ぎ、安定し
た空気清浄化度を得ることができる。
第1図は発塵阻止用多孔質膜を有する空気清浄
化用濾過体の説明斜視図、第2図は本発明の実施
例斜視図、第3図は接着用ローラの部分図であ
る。 1……高性能濾紙、2……発塵阻止用多孔質
膜、3……紙体、4……点状接着部、5,6……
接着用ローラ、5a……凸部。
化用濾過体の説明斜視図、第2図は本発明の実施
例斜視図、第3図は接着用ローラの部分図であ
る。 1……高性能濾紙、2……発塵阻止用多孔質
膜、3……紙体、4……点状接着部、5,6……
接着用ローラ、5a……凸部。
Claims (1)
- 1 硝子繊維により形成され、0.3μm径の粒子を
99.97%以上の効率で捕捉することができる空気
清浄化用の高性能濾紙の空気流出側面に、該高性
能濾紙内に含有又は表面に付着している繊維の再
発微粒子の通過を阻止しうる径の通気細孔を多数
有し、その開孔率が大きい薄い発塵阻止用多孔質
膜の一面に通気性のよい紙体を点的に接着した微
細粒子阻止体を、通気性のよい紙体が上記高性能
濾紙の空気流出側面を向くように重ね合わせたこ
とを特徴とする空気清浄化用濾過体。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15264286A JPS6316019A (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 | 空気清浄化用濾過体 |
AT87304583T ATE78416T1 (de) | 1986-05-23 | 1987-05-22 | Hochleistungsgasfilter. |
DE8787304583T DE3780511T2 (de) | 1986-05-23 | 1987-05-22 | Hochleistungsgasfilter. |
EP87304583A EP0246917B1 (en) | 1986-05-23 | 1987-05-22 | High performance gas filter |
US07/230,275 US4877433A (en) | 1986-05-23 | 1988-09-26 | High performance gas filter assembly |
HK1158/93A HK115893A (en) | 1986-05-23 | 1993-10-28 | High performance gas filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15264286A JPS6316019A (ja) | 1986-07-01 | 1986-07-01 | 空気清浄化用濾過体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6316019A JPS6316019A (ja) | 1988-01-23 |
JPH0410364B2 true JPH0410364B2 (ja) | 1992-02-25 |
Family
ID=15544869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15264286A Granted JPS6316019A (ja) | 1986-05-23 | 1986-07-01 | 空気清浄化用濾過体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6316019A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002370020A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-24 | Nitto Denko Corp | タービン用吸気フィルタ濾材およびその使用方法と製造方法 |
KR100579156B1 (ko) | 2004-07-08 | 2006-05-12 | 주식회사 캐프스 | 차량의 연료필터 및 그 제조방법 |
US7138057B2 (en) * | 2004-07-22 | 2006-11-21 | Gore Enterprise Holdings, Inc. | Filter media |
US7837756B2 (en) | 2007-04-05 | 2010-11-23 | Aaf-Mcquay Inc. | Filter with ePTFE and method of forming |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125874A (ja) * | 1974-08-28 | 1976-03-03 | Yuasa Battery Co Ltd | Seimitsusekisorokazai |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159113U (ja) * | 1980-04-24 | 1981-11-27 |
-
1986
- 1986-07-01 JP JP15264286A patent/JPS6316019A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125874A (ja) * | 1974-08-28 | 1976-03-03 | Yuasa Battery Co Ltd | Seimitsusekisorokazai |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6316019A (ja) | 1988-01-23 |
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