JPH04102685U - 孔あき板の空気清浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 プリント基板等の孔あき板を清潔な作業環境
下で能率良く清浄する。 〔構成〕 孔あき板を載せて移送する移送装置と、移送
装置の適所に設定される清浄ステーションの上方に設け
られ、孔あき板に高圧空気を吹き付ける空気噴出装置
と、清浄ステーションの下方に設けられ、空気噴出装置
から噴出し、孔あき板を清浄してゴミ混じり風となった
空気を吸引する吸引装置とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、プリント基板等のような孔あき板を空気清浄する孔あき板の空気 清浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

プリント基板には多数の孔がドリル加工されるから、この孔の中には基体であ るエボナイト樹脂やその上にエッチングされる銅やアルミ等の金属の切粉等が詰 まっていることがある。また、小さな孔の中にたまったゴミ等は簡単には取り除 けない。したがって、これを清掃して取り除かなくてはならないが、従来は、エ アーダスターによる手作業で行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これでは能率が上がらないし、何よりも切粉等のゴミを周囲に撒き散 らして作業環境を悪化させる。 この考案は、このような課題を解決するものであって、要は、ゴミを周囲に散 乱させない快適な作業環境を得るとともに、清浄作業の能率を向上させたもので ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このような課題の下、この考案は、孔あき板を載せて移送する移送装置と、こ の移送装置の適所に設定される清浄ステーションの上方に設けられ、前記孔あき 板に高圧空気を吹き付ける空気噴出装置と、前記清浄ステーションの下方に設け られ、前記空気噴出装置から噴出し、前記孔あき板を清浄してゴミ混じり風とな った空気を吸引する吸引装置とからなる孔あき板の空気清浄装置を提供したので ある。

【０００５】

【作用】 以上の手段をとることにより、孔あき板は移送装置で移送されている間に空気 噴出装置と吸引装置との作用でゴミを清潔な環境下で取り除く。

【０００６】

【実施例】

図４は空気清浄装置の正面図、図５は側面図であるが、この空気清浄装置は被 清浄物を移送する移送装置１０と、清浄用の高圧空気を噴出する噴出装置１２と 、この高圧空気が被清浄物に作用して発生したゴミ混じりの風を吸引する吸引装 置１４とからなる。

【０００７】 移送装置１０はボックス形ベース１６の上部に強制駆動されるローラコンベア １８が設けられたものであり、このローラコンベア１８の上に被清浄物である孔 あき板２０を載せて移送するものである。

【０００８】 図１は空気噴出装置１２の縦断面図、図２は横断面図であるが、空気噴出装置 １２は空気噴出器２２とこれに吊り下げられる空気噴出ヘッド２４等から構成さ れる。空気噴出器２２の前後には、ローラコンベア１８上を移送される孔あき板 ２０を上から押さえる押さえローラ２６が設けられている。空気噴出ヘッド２４ には下向きにノズル２８が形成されており、このノズル２８にはコンプレッサ３ ０で加圧された高圧空気がホース３２で導かれるようになっている。以上により 、高圧空気はノズル２８から押さえローラ２６とローラコンベア１８とで挟まれ て移送される孔あき板２０に向かって噴出される。なお、空気噴出器２２は移送 装置１０の中央あたりに設定される清浄ステーションに設置される。

【０００９】 一方、空気噴出器２２はローラコンベア１８上にクロスして設けられるガイド 棒３４にスライド自在に支持されているとともに、これにチェン３６が取り付け られており、このチェン３６はローラコンベア１８にクロスして設けられる二つ のスプロケット３８、４０と噛み合っている。スプロケット３８の一つはモータ ４２で強制駆動されるようになっているから、空気噴出器２２はローラコンベア １８上をクロスして移動できる。ところで、以上の空気噴出器２２やガイド棒３ ４および押さえローラ２６等はすべてカバー４４で覆われている。また、すべて の操作はこのカバー４４の上方あたりに設けられる操作盤４６で行う。

【００１０】 吸引装置１４はローラコンベア１８の下方で、かつ、空気噴出装置１２の下方 に吸引バケット４８を設置し、この吸引バケット４８とバキュームポンプ５０を ホース５２で繋いだものである。これにより、空気噴出ヘッド２４から噴出され 、孔あき板２０の孔の中を通ってゴミを取り除いたゴミ混じり風はこのバキュー ムポンプ５０によって吸引バケット４８から吸引される。なお、以上のコンプレ ッサ３０やバキュームポンプ５０等はボックス形ベース１６内に収容される。こ の他、空気噴出装置１２や吸引装置１４を覆うカバー４４とローラコンベア１８ との隙間部分および吸引バケット４８とローラコンベア１８との隙間部分にはゴ ミ等の吹き出しを防止するためにブラシ５３が装設される。

【００１１】 図３はこの空気清浄装置のエンジニアリングフローチャートを示すものである が、コンプレッサ３０から吐出される高圧空気はエアフィルター５４、マイクロ ミストセパレータ５６を通してレギュレータ５８に導かれ、押さえローラ２６に 連係するリミットスイッチ６０で孔あき板２０の存在を確認し、ソレノイドバル ブ６２でオンオフ制御されて空気噴出ヘッド２４から噴出される。この間、孔あ き板２０はモータ６４で強制駆動されるローラコンベア１８に載って連続または 間欠的に移送される。なお、コンプレッサ３０の水分はオートドレン６６で抜か れ、このオートドレン６６やエアフィルター５４およびマイクロミストセパレー タ５６の水分もタンク６８に収集される。

【００１２】

【考案の効果】

以上、この考案は、前記したものであるから、孔あき板の表面や孔の中に詰ま ったゴミを周囲に撒き散らさないで速やかに取り除くことができ、清潔な作業環 境を保つ。さらに、この空気清浄装置により、清浄作業の省力化を可能にする上 、その能率を高める。

【図面の簡単な説明】

【図１】空気噴出装置の縦断面図である。

【図２】空気噴出装置の横断面図である。

【図３】空気噴出装置のエンジニアリングフローシート
である。

【図４】空気噴出装置の正面図である。

【図５】空気噴出装置の側面図である。

【符号の説明】

１０ 移送装置 １２ 空気噴出装置 １４ 吸引装置 ２０ 孔あき板 ２４ 空気噴出ヘッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浜田 省司 岡山県岡山市鉄160番地 株式会社明治機 械製作所岡山工場内 (72)考案者 山崎 守 岡山県岡山市鉄160番地 株式会社明治機 械製作所岡山工場内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 孔あき板（２０）を載せて移送する移送
   装置（１０）と、この移送装置（１０）の適所に設定さ
   れる清浄ステーションの上方に設けられ、前記孔あき板
   （２０）に高圧空気を吹き付ける空気噴出装置（１２）
   と、前記清浄ステーションの下方に設けられ、前記空気
   噴出装置（１２）から噴出し、前記孔あき板（２０）を
   清浄してゴミ混じり風となった空気を吸引する吸引装置
   （１４）とからなる孔あき板の空気清浄装置。
2. 【請求項２】 空気噴出装置（１２）を構成する空気噴
   出ヘッド（２４）が移送装置（１０）の移送方向と直角
   な方向に移動可能である請求項１の孔あき板の空気清浄
   装置。