JPH04101746A - 濾過装置及び濾過装置を有するチップコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、工作機械から排出されたチップ（金属の切屑
や切粉）を油と分離する濾過装置及び濾過装置を有する
チップコンベヤに関する。

〈従来の技術〉 工作機械における切削加工などから出されたチップは、
通常、多量の切削油と共に排出されるが、切削油は回収
して再生利用されるため、切削油とチップを分離する必
要がある。このため、工作機械から出された切削油とチ
ップは、チップコンベヤにより搬送されながら分離され
、切削油は油槽へ、チップはチップ容器へと送られる。

〈発明が解決しようとする課題〉 このようなチップコンベヤは、一般に、両側のコンベヤ
チェーン間に多数のヒンジプレートを連結して構成され
、両側チェーン間の多数のヒンジプレート上に切削油と
チップを投入し、切削油を多数のヒンジプレート間の隙
間から下方に落し、チップのみをコンベヤによって所定
の箇所へ搬送するように動作する。

しかし、従来のチップコンベヤは、ヒンジプレートのみ
で切削油とチップを分離つまり濾過していたため、微小
な切粉を濾過できず、回収した切削油中に多数の切粉が
含有されてしまう問題があった。このため、ヒンジプレ
ート間の隙間を小さくすることも行われたが、すぐに目
詰りを起して濾過できなくなる課題があった。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので
、切削油とチップを良好に分離できる濾過装置及び濾過
装置を有するチップコンベヤを提供することを目的とす
る。

〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するために、本発明の濾過装置は、チ
ップを含む切削油を投入するために上部を開口した箱体
が油槽内に配設され、箱体の側壁には横孔が形成され、
箱体の上部開口部に多孔状濾過板が配設され、横孔の内
側に第２濾過体が設けられ、投入された切削油が多孔状
濾過板及び第２濾過体を通過して箱体の横孔から油槽内
に流出するように構成される。

また、本発明のチップコンベヤは、多数のヒンジプレー
トを両側コンベヤチェーン間に連結したヒンジコンベヤ
をコンベヤ本体内に配設し、コンベヤ本体の水平投入部
内にチップと切削油を投入し、切削油を分離しながらチ
ップを搬送するチップコンベヤにおいて、水平投入部に
おけるヒンジコンベヤの上側搬送路の真下に多孔状濾過
板を水平に配設し、多孔状濾過板の下側に細長い漏斗を
伏せた状態の第２濾過体が配設され、多孔状濾過板を通
過した切削油が第２濾過体を通過してコンベヤ本体外の
油槽内に流出されるように構成される。

〈作用〉 チップコンベヤにおいて、チップと切削油の混合物が、
コンベヤ本体の水平投入部におけるヒンジコンベヤ上に
投入され、先ず、ヒンジコンベヤのヒンジプレートによ
り第１段階の濾過が行われ、比較的大粒の切粉がヒンジ
コンベヤ上部ａ　リｍ送される。そして、微小切粉な含
む切削油は、次の多孔状濾過板に送られ、ここで第２段
階の濾過が行われ、多孔状濾過板を通過した切削油は、
さらに第２濾過体を通過して濾過され、コンベヤ本体の
側部などに開口した排出用長孔から、下方の油槽内へ排
出される。多孔状濾過板上に溜ったチップはヒンジプレ
ートの裏面の凸部により押されて搬送される。

〈実施例〉 以下、本゛発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はチップコンベヤの正面図を、第２図はその平面
図を示し、１はコンベヤ本体、２は切削油を回収する油
槽である。コンベヤ本体１は、投入されたチップを受け
るために上部を開口した水平投入部１ａと、その水平投
入部１ａの端に傾斜部を介して一段高い位置に形成され
、末端にチップを落下させるための排出口を設けた末端
排出部１ｂとから構成され、フレームの周囲を壁部によ
り包囲され、その内部にヒンジコンベヤ３を水平に配設
している。また、コンベヤ本体１は、その水平投入部１
ａの両側部に設けた排出用長孔から排出される切削油を
油槽２内へ落すように、油槽２の上に載置される。

内部に収容されるヒンジコンベヤ３は、第３図に示すよ
うに、コンベヤ本体内の末端排出部１ｂにスプロケット
５を取着した駆動軸４を軸支し、その駆動軸４を駆動す
るための減速機付きモータ６をその側部に固定し、また
、水平投入部の先端（図の右端）にスプロケット７を取
着した従動軸を軸支し、そのスプロケット５とスプロケ
ット７間の両側にコンベヤチェーン８を掛は渡して構成
される。

両側のコンベヤチェーン８は、中間スプロケット９など
によってもガイドされると共に、第４図、第５図の断面
図に示すように、そのチェーンローラがチェーン下側に
沿って配設されたガイドレール１０．１１により支持さ
れ、ガイドレール上を移動する。両側のコンベヤチェー
ン８間には、多数のヒンジプレート１２がシャフトによ
り連結され、さらに、ヒンジプレート１２上に板状のス
クレーパ１３が一定間隔で立設されている。

ヒンジコンベヤ３のコンベヤチェーン８の張りを調節す
るために、チェーン張り調節機構がコンベヤ本体の左端
の末端排出部１ｂに設けられる。

即ち、スプロケット５の駆動軸４の軸受が、コンベヤ本
体１に対し移動可能に設けられた図示しないブラケット
に固定され、そのブラケットが引張ボルト１４に螺合し
、引張ボルト１４の回転によりブラケットを介して駆動
軸４を水平移動させてチェーンの張りを調整する構造で
ある。

また、モータ６と駆動軸４を支持するモータケース（コ
ンベヤ本体１の側部に突設される）１５が、ブラケット
つまり駆動軸４と共に移動するように配設され、引張ボ
ルト１４を回転させるだけで、モータケース１５、モー
タ６、駆動軸４を水平移動させ、コンベヤチェーン８の
張りを調節することができる。

チップは切削油と共に水平投入部ｌｂの開口部からヒン
ジコンベヤ３上に投入されるが、チップと切削油を分離
するために、その開口部下のヒンジコンベヤ３の上側搬
送路と下側搬送路間に、多孔状濾過板１６、と第２濾過
体１７が配設される即ち、第４図の断面図に示すように
、ヒンジコンベヤ３の上側搬送路の真下に多孔状濾過板
１６がヒンジプレート１２を通過した切削油を濾過する
ように水平に配設され、さらに、その下に第２濾過体１
７が上方から落下した切削油を濾過してコンベヤ本体１
の両側に開口した排出用長孔１８から排出するように、
設けられる。

この第２濾過体１７は、パンチングメタルにより細長い
漏斗を伏せた形状に形成され、例えば、直径０．６ｍｍ
の小孔を多数設けた開口率３５％のパンチングメタルが
使用される。上の多孔状濾過板１６には、例えば、直径
１．０ｍｍの多数の小孔を開口率３０％で設けたパンチ
ングメタルが使用される。多孔状濾過板１６又は第２濾
過体１７には、パンチングメタルの他、細かい金属網を
使用することもできる。

また、濾過面積を大きくするために、多孔状濾過板１６
、第２濾過体１７を波板状に曲げて使用することもでき
る。

上の多孔状濾過板１６は、ヒンジコンベヤ３のヒンジプ
レート１２の真下に僅かな隙間をおいて配設されるが、
このため、多孔状濾過板１６で濾過されその上に溜った
微小切粉は、第６図のように、ヒンジプレート１２の軸
部の凸部によって搬送方向に運ばれる。このため、多孔
状濾過板１６の終端部（水平投入部１ａの左側の端部）
の真下に第３図、第５図に示すような、両側に傾斜部を
持つシュート１９が、多孔状濾過板１６の終端部から落
下した切粉を受けて両側に分け、ヒンジコンベヤ３の下
側搬送路における両側のコンベヤチェーン８付近にその
切粉を落すように配設されるこのように構成されたチッ
プコンベヤは、工作機械から排出された切削油とチップ
を、コンベヤ本体の水平投入部ｌａ上で受けるように設
置され、モータ６によりヒンジコンベヤ３を駆動して使
用される。

切削油とチップとの混合物が水平投入部１ａからコンベ
ヤ本体内に投入されると、先ず、ヒンジコンベヤ３のヒ
ンジプレート１２によって第１段階の濾過が行われ、切
削油はヒンジプレート１２を通過し、比較的大粒のチッ
プがヒンジコンベヤ３上に載って搬送され、ヒンジプレ
ート１２を通過した切削油は、次にその真下の多孔状濾
過板１６に達し、第２段階の濾過が行われる。

ここでは、中粒のチップが多孔状濾過板１６の上に残り
、切削油は通過する。多孔板状濾過板１６上に溜ったチ
ップは、第６図のように、ヒンジプレート１２の裏面の
凸部に押されて前方に搬送される。

多孔状濾過板１６を通過した切削油はその下のコンベヤ
の下側搬送路の位置する空間に溜ってくる。そして、そ
の空間の切削油の量が一定量以上となると、漏斗を伏せ
た形状の第２濾過体１７を切削油が通過してオーバフロ
ーすることにより、第３段階の濾過が行われる。この第
２濾過体１７を通過した切削油はコンベヤ本体１の両側
の排出用長孔１８から油槽２に流れ込む。

コノように、ヒンジコンベヤ３と多孔状濾過板１６、第
２濾過体１７によって、チップを含む切削油は、３段階
の濾過が行われ、微小な切粉も良好に除去されて油槽２
に回収される。

第２濾過体１７は、細長い漏斗を伏せた形状であり、下
向きに傾斜した濾過面で油を濾過するため、濾過面に切
粉が付着しにくく目詰りしにくい構造となっている。

一方、上の多孔状濾過板１６に溜った切粉は、ヒンジコ
ンベヤ３のヒンジプレートの裏面によって濾通板１６の
端部まで搬送され、その終端で下方のシュータ１９上に
落下し、このシュータ１９により両側に分けられ、ヒン
ジコンベヤ３の下側搬送路の両側コンベヤチェーン８付
近に落される両側コンベヤチェーン８付近に落された切
粉は、チェーンローラとチェーンローラとの間などに入
り、コンベヤチェーン８によって搬送され、先端のスプ
ロケット７の位置で上側搬送路に持ち上げられ、上側搬
送路を搬送される。また、コンベヤ本体１の底部つまり
ヒンジコンベヤ３の下側搬送路の下側に入り込んだチッ
プは、ヒンジコンベヤのスクレーパ１３によって掻き取
られながら先端側に搬送され、スプロケット７の位置で
上側に持ち上げられる。

そして、上側に持ち上げられヒンジコンベヤ３上又はチ
ェーンローラ間に載置又は保持されに切粉は、コンベヤ
本体１内をヒンジコンベヤ３により搬送され、傾斜部か
ら末端排出部１ｂに送られ、スプロケット５の位置でヒ
ンジプレートが反転した際、その下の排出開口部から下
方のチップ容器などへ落される。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の濾過装置によれば、チッ
プを含む切削油を投入するために上部を開口した箱体が
油槽内に配設され、箱体の側壁には横孔が形成され、箱
体の上部開口部に多孔状濾過板が配設され、横孔の内側
に第２濾過体が設けられ、投入された切削油が多孔状濾
過板及び第２濾過体を通過して箱体の横孔から油槽内に
流出するように構成したから、多孔状濾過板を通過した
微細な切粉は箱体内に溜り、さらに第２濾過体を通して
切削油を良好に濾過することができる。

また、濾過装置を有するチップコンベヤによれば、水平
投入部におけるヒンジコンベヤの上Ｉｌｌ　ＩＩ送路の
真下に多孔状濾過板を水平に配設し、多孔状濾過板の下
側に細長い漏斗を伏せた状態の第２濾過体が配設され、
多孔状濾過板を通過した切削油が第２濾過体を通過して
コンベヤ本体外の油槽内に流出されるように構成したか
ら、水平投入部内に投入されたチップと切削油の混合物
は、ヒンジコンベヤのヒンジプレートによって第１段階
の濾過が行われ、次に多孔状濾過板によって第２段階の
濾過が行われ、さらに第２濾過体によって第３段階の濾
過が行われる。このため、切削油に含まれる微小な切粉
までも良好に除去することができ、多孔状濾過板上に溜
ったチップはヒンジプレートの裏面の凸部により押され
て搬送され、目詰りを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、 第１図はチップコンベヤの正面図、 第２図はその平面図、 第３図はコンベヤ本体の部分断面を含む正面図第４図は
第１図のｍＶ−ＩＶ拡大断面図、第５図は第３図のＶ−
Ｖ拡大断面図、 第６図はヒンジコンベヤの拡大部分断面図である。 １・・・コンベヤ本体、 １ａ・・・水平投入部、 ３・・・ヒンジコンベヤ、 １６・・・多孔状濾過板、 第２濾過体。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）チップを含む切削油を投入するために上部を開口
   した箱体が油槽内に配設され、該箱体の側壁には横孔が
   形成され、該箱体の上部開口部に多孔状濾過板が配設さ
   れ、該横孔の内側に第２濾過体が設けられ、投入された
   切削油が多孔状濾過板及び第２濾過体を通過して前記箱
   体の横孔から油槽内に流出する構成とした濾過装置。
2. （２）多数のヒンジプレートを両側コンベヤチェーン間
   に連結したヒンジコンベヤがコンベヤ本体内に配設され
   、該コンベヤ本体の水平投入部内にチップと切削油を投
   入して、切削油を分離しながらチップを搬送するチップ
   コンベヤにおいて、該水平投入部におけるヒンジコンベ
   ヤの上側搬送路の真下に多孔状濾過板を水平に配設し、
   該多孔状濾過板の下側に細長い漏斗を伏せた状態の第２
   濾過体が配設され、前記多孔状濾過板を通過した切削油
   が該第２濾過体を通過してコンベヤ本体外の油槽内に流
   出される構成とした濾過装置を有するチップコンベヤ。